川端裕人のレビュー一覧

  • カラー版 へんてこな生き物 世界のふしぎを巡る旅

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    へんてこと言っても確かになぜその生態!?というのもあれば、よく考えると不思議…というものまで、バラエティに富んでいて楽しいです。実際に著者が現地で見た生き物ばかりなので、その雰囲気や周囲の空気感が見えるのと、現時点での最新研究によって明らかになった知見も読めるのがよかったです。

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    2023年11月23日
  • ドードー鳥と孤独鳥

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    川端氏の著作「ドードーをめぐる堂々めぐり」というドードーについてのドキュメンタリーがあり、本作品はそこでの調査を含めた物語を小説にしたもの。なので、小説といってもドキュメンタリーに近い。
    主人公の望月環と景那(ケイナ)は百々谷(どどたに)で幼少期を過ごし、そこの自然に触れながら育った。そこで絶滅したドードー鳥と孤独鳥(ソリテア)をそれぞれに投影する。大人になっても環は科学を扱う記者になって絶滅動物を追う、特に江戸時代に日本に入ってきたドードーについて調べる。ケイナは動物の研究者になって絶滅動物のゲノムなどを研究する。ケイナは孤独鳥のように孤高な研究を続け、そこからが小説らしくなる。ケイナの本当

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    2023年10月24日
  • ドードーをめぐる堂々めぐり 正保四年に消えた絶滅鳥を追って

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    17世紀頃に絶滅してしまったとされるドードー鳥が、鎖国時代の出島に来ていたという史実を追いかけるノンフィクション。
    内容は学術的だけど、著者自身の粘り強い調査の行方がコミカルに記されていて読みやすく、好奇心をそそられる。

    ドードー鳥メモ

    ■ドードー鳥はモーリシャス島やレユニオン島に生息していた固有種の鳥
    ■頭が大きく飛べない鳥。ハト科の分類とされる。物語や絵画などでは太ったコミカルな鳥として描かれている。
    ■人間がモーリシャス諸島に上陸したことをきっかけに絶滅してしまった。人間が持ち込んだネズミやサルなどがドードーの卵を食べ荒らしてしまったようだ。

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    2023年10月09日
  • ドードー鳥と孤独鳥

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    ネタバレ

    自然豊かな場所を小学生の少女二人はささやかに開拓していく中でドードー鳥と孤独鳥に自分たちをなぞらえるようになる。少女たちはそれぞれの道を進み大人になって一人はライターにもう一人は研究者となって絶滅した鳥の姿を追い求め、二人は再会し、人生はまた寄り添うように進んでいく。

    小説だけど途中の挿絵が写真だったり資料だったりするので鳥の勉強にもなります。絶滅した動物や植物を私たちはどうするべきなのか、というのはこれほど身近な問題になってきているということを知らず勉強になりました。遺伝子操作のお話は、説明で分かったような気にはなり読み進めましたがなかなか難しかったです。

    しかし私みたいなタイプの人間に

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    2023年09月20日
  • バカ親、バカ教師にもほどがある 子ども化する大人たち

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    人を相手にする仕事って大変なんだけど、その中でも子供だけでなく、その親にまでも気を使って対応しなくてはならない学校の先生って本当に大変だと感じる本。ここに出ている親の主張が本当にあったものだということに驚くし、本当に周りの見えてない人が増えているんだなと思った。でも、最近では無くて、昔から一定数はいたのではないかと。それがより自己中心的なことを言うようになって、教師が疲弊してしまっているのだと思う。

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    2023年04月16日
  • ドードーをめぐる堂々めぐり 正保四年に消えた絶滅鳥を追って

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    魅力的なタイトルに魅かれて手に取った。
    日本にドードーが来ていたなんてなんてワクワクするのかと。決定的となるものはなくとも読後もワクワクの気持ちは消えることなく、モーリシャスの絶滅動物と世界の歴史との関連について知ることができた満足感に浸れた。

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    2023年01月13日
  • カラー版 へんてこな生き物 世界のふしぎを巡る旅

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    <目次>
    第1章  西オーストラリアの不思議哺乳類たち
    第2章  サルとわたしたち
    第3章  水辺から水の中
    第4章  飛べない鳥に会いにいく
    第5章  世界の虫と虫と虫

    <内容>
    ジャーナリストでノンフィクションライター。プロの生物学者ではないけど、プロ並みの情報と行動をしている著者。そのネタがつまらないはずがない。アマチュアらしい視点、でもものすごい好奇心。タイトルのような生き物に会いに、世界を股にかけてしまう行動力。本としても面白い。

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    2022年09月22日
  • ドードーをめぐる堂々めぐり 正保四年に消えた絶滅鳥を追って

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    ものすごく気になっていたテーマが
    魅力的なタイトルで出版されたので購入。

    絶滅してしまったドードーが実は日本に上陸していたなんて
    想像しただけでワクワクしながら読みました。

    わかっていること、わかりそうなこと、まだわかっていないこと
    それぞれ現時点での状況を知ることで
    研究は今もこれからも続くのだなと実感しました。

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    2022年08月23日
  • 空よりも遠く、のびやかに

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    地学こそ最強の学問である。
    終盤はオイオイと思いましたが、こんなムーブメントが現実にできたら良いなと思いました。

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    2022年07月10日
  • 「色のふしぎ」と不思議な社会 ――2020年代の「色覚」原論

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    何の根拠もなく、見え方って人によって違っていて、同じものが見えていないのではないかと考えていた。色覚が人によってかなりバラつきが大きいと良くわかったので、同じ物でも同じに見えてはいないことがハッキリした。
    やはり多様性を受け入れて、違うことを追求する事は止めるべきだ。

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    2022年06月10日
  • 空よりも遠く、のびやかに

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    クライミングにも地学にも疎い私には
    難しい内容だったにもかかわらず
    最後まで夢中に読めた
    ストーリー的には出来過ぎ感はあるが
    フィクションということで
    星4

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    2022年06月06日
  • ドードーをめぐる堂々めぐり 正保四年に消えた絶滅鳥を追って

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    江戸時代初期、長崎の出島に絶滅鳥ドードーが来ていたらしい❗400年の時を超えた堂々めぐり、カラー図版も多く、興味深く読んだ。

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    2022年02月14日
  • ドードーをめぐる堂々めぐり 正保四年に消えた絶滅鳥を追って

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    堂々(ドードー)めぐりの物語、おもしろかった。図版がきれいで、文章中に参照の形で何回も出てきて、わかりやすかった。

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    2022年01月20日
  • ドードーをめぐる堂々めぐり 正保四年に消えた絶滅鳥を追って

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    江戸時代のドードーが来日していた!絶滅した鳥類の痕跡を辿る旅は結論のない堂々めぐり。

    「不思議の国のアリス」や「ドラえもん」にも登場し、絶滅種としては異例の知名度のドードー。痕跡を追って日本からオランダ、ロンドン、生息地だったモーリシャスまで。少ない記録や標本を辿る。

    言及される図版ははぼ掲載しており可能な限りカラーなところが良い。

    題名のとおり結論のない堂々めぐりなので、劇的な展開がなく単調。それだけ脚色もなく真摯に、ドードーと向かい合っているということだろう。

    生産性のない知的な探求、博学的な内容だからこそ楽しめる一冊。

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    2022年01月16日
  • ドードーをめぐる堂々めぐり 正保四年に消えた絶滅鳥を追って

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    絶滅した動物の代表のような、個性的な見た目の飛べない鳥、ドードー。

    『不思議の国のアリス』や『ドラえもん』にも登場するので子供にも知られている…かもしれない(知らない人も結構いる気がする)。

    この本は、同じ絶滅したオオナマケモノについて調べていた著者が「日本にドードーが来ていた」という論文と出会ったことから始まる、日本から世界をわたる長き旅=堂々めぐりについて書かれたもの。朝日新聞の広告欄で見て、一目惚れして手に取った。

    表紙には、出島を望む長崎の高台に佇むドードー画。これは歴史画ではなく、論文を書いた研究者(画家でもある)が描いたものだが、夢のある、表紙にふさわしい絵画である。

    出島

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    2022年01月03日
  • 科学の最前線を切りひらく!

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    「今の科学はこうなっています」という内容を
    期待していましたが、6つの分野で活躍する科
    学者から話を聞くスタイルでした。

    まさしく自分が研究する分野で先頭を走ってい
    るだけあって、語られる内容は驚きと好奇に満
    ち溢れていて、かつ分かりやすいです。

    特に内容よりも、それぞれの科学者達の行動力
    が素晴らしいです。

    高校生の時から尊敬する学者のいる米国へ留学
    したり、一つのきっかけでこの道を志して真っ
    しぐらに突き進む姿勢は、若者に刺激を与える
    と思います。

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    2021年11月01日
  • 理論疫学者・西浦博の挑戦 新型コロナからいのちを守れ!

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    コロナが出始めたころの貴重な記録。
    かなり読みごたえがあります。読んで損しません!
    デルタ株が出てくる前の記録なので、コロナに対する深刻さが全然違う。確かに世の中はこうだったなぁと。
    この本に関しても続編が読みたいです。

    西浦さんから見た、尾身先生、厚労大臣や知事たちの人柄、仕事ぶりもわかる内容でした。

    西浦さんが、餃子好きだとか、痩せたほうがいいと言われたというエピソードも!

    そして西浦さんが、1977年生まれだと知った衝撃!「8割おじさん」はもっと自分より年上かと思ってたのにー(涙)。

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    2021年09月02日
  • 宇宙の始まり、そして終わり

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    科学者と小説家をタッグを組む、本書の企画、良いじゃない!
    宇宙マイクロ波背景放射について、更に深く知れたし、小松先生の研究時の興奮が伝わってくるようだった。

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    2021年08月15日
  • 「色のふしぎ」と不思議な社会 ――2020年代の「色覚」原論

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    自分は小学生の時に学校の検査で赤緑色覚異常と言われた。中学では、何人かが別室に呼ばれ、就職で制限があるからと説明を受けた。化学、生物、工学でも色々な色の電線を扱う電気工学の分野は難しいとか言われて、自然に進学の方向を数学、物理の方向にせざるを得なかったな。この本は色はどうやって感じるのかから始まって、色覚異常の検査とその歴史と問題、現在の色覚検査、眼科医による認識、再度の学校での検査の開始可能性などが述べられ。色覚は異常・正常ではなく、広範な連続性があるものととらえていこうとしている。自分で不便と感じるときは、白いハンカチやシャツを買ったつもりでも、それピンクだよ!って家人に指摘されるときかな

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    2021年07月17日
  • 理論疫学者・西浦博の挑戦 新型コロナからいのちを守れ!

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    ネタバレ

    2020年秋時点でのまとめなのだが、そうか、こういうことを考えてたんだな、がいろいろあった。やっぱ偉い人は違うなあ、も。

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    2021年07月15日