川端裕人のレビュー一覧

  • 川の名前
     良いなあ、川端裕人の小説は。きちんとし過ぎて物語の迫力はないけど、しみじみとしてて。
     海や山も良いけど、やっぱり夏休みは川だね、なんてね。そうか、川は世界にそして宇宙まで繋がってたのか、なんて妙に納得。
     ただ、途中、知識自慢みたいな部分が鼻につくのが、どうやら川端小説の弱点のような気がする。そ...続きを読む
  • 川の名前
    菊野脩、亀丸拓哉、河邑浩童の、小学五年生三人は、自分達が住む地域を流れる川を、夏休みの自由研究の課題に選んだ。そこにはそれまで三人が知らなかった数々の驚くべき発見が隠されていたのだ。少年たちの川をめぐる冒険がはじまった。身近な自然の中で川が指し示す「今ここ」と、見果てぬ「遠い未来」への夢を描いた、感...続きを読む
  • ドードー鳥と孤独鳥
    子どもの頃の二人の話はとても良かったが、その後はあまりに専門的なディテールが、物語としてのバランスを崩してしまっているように感じた。
  • ドードー鳥と孤独鳥
    ドードー鳥については、一般的な知識しかありませんでした。孤独鳥は、名前も聞いたことがなく、この本で初めて知りました。
    ノンフィクションではありませんが、ドードー鳥と孤独鳥について多くのことを知り、絶滅危惧種の保護についての考えも知る機会となりました。
    ワクワクするような内容ではありませんが、じっくり...続きを読む
  • カラー版 へんてこな生き物 世界のふしぎを巡る旅
    今流行りの「ざんねんないきもの」のフレーズではなく、「へんてこな生き物」。作家の川端裕人氏の、愛ある表現だと思う。残念という表現はいかにもヒト以外の生きものの生態が残念と言っているようで、実は私はあまり好きではない。でもこのフレーズがヒットするのだから、児童書(子ども)の世界はわからないものだ。
    ...続きを読む
  • 川の名前
    とんでもないことをしでかす小学5年生がいたもんだ。
    あまりに危険で、あまりに常識はずれだが、羨ましさを感じるところもある。一つの川の近くに暮らす人々、それを取り巻く人々。あるものは、ペンギンを保護しようとする。あるものは、ペンギンをお茶の間の話題のタネにショービジネスのネタにする。また、あるものは保...続きを読む
  • ドードーをめぐる堂々めぐり 正保四年に消えた絶滅鳥を追って
    ドラえもんによって日本人には特に馴染みが深いかもしれない絶滅種の代表格ドードーが日本に来ていた?というところから始まる著者の旅。
    学術調査に近い紀行のような本なので、読み手は選ぶと思う。ドードーという言葉に特別な感慨を覚えるなら読んでみたら面白いと思う。
  • 銀河のワールドカップ
    小学生がプロに勝つ・・・? ありえない設定だけど、そんなことはどうでもいい。スポーツの醍醐味は、何と言っても土壇場での大逆転・・・。 欧米人に比べ体格の小さな日本人には、弱者が強者を倒す「柔よく剛を制す」というのが心に染み込むな〜。
  • 声のお仕事
    声優のお仕事ってこんな感じなのかーと面白く読みました。このお話をドラマ化したら、どんな配役になるのでしょうね。
  • 空よりも遠く、のびやかに
    理科の中では地学が好きだったし、趣味として時々登山もするので、内容的には楽しかった。青春小説としてよくできている作品。後半コロナの部分は付け足した感があるかな。もっとはらはらドキドキ感を求めてしまうのは酷かな。
  • ドードーをめぐる堂々めぐり 正保四年に消えた絶滅鳥を追って
    正保4年(1647年)約375年前に絶滅した鳥(ドード)を
    めぐって、世界のあちらこちらに堂々めぐりしたお話。

    地理的にはインド洋のモーリシャス島の固有種でありながら、ヨーロッパ、インド、日本が関わる世界規模のスケールで移動した鳥、ドードー話が面白い。
  • 空よりも遠く、のびやかに
    坂上瞬、万葉高校1年生。
    ある事情から、部活動には入らず帰宅部を決め込んでいたが、気になる同級生の岩月花音が入部した「地学部」に入部することに。
    高校時代を”平熱(ノーマルヒート)”で過ごそうとしていた瞬だったが、地学だけではなく”クライミング”にもハマり、平熱ではいられないほどの青春を感じることに...続きを読む
  • 風のダンデライオン 銀河のワールドカップ ガールズ
    半日でさくっと読みやすい本でした。
    背景は違っても同じ目標に向かって
    ベクトルを合わせて戦う姿は
    読んでいて清々しい気持ちになりました。
    なにかを待っているという感覚は
    親近感がありました。
    いいチーム、いい仲間の違いに気づかされました。
  • 我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち
    ああ、そうか。
    本は明言を避けたというか、根拠ない事を断定はできないのだが、ヒントめいたものは書いている。我々はなぜ我々だけなのか。ホモサピエンスにかつての原人の血が混ざっていたとしても、我々は世界の至る所まで、ホモサピエンスのみだ。これは、別の人類を戦争で淘汰したか否か事実は分からないが、本著が書...続きを読む
  • 我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち
    久しぶりのノンフィクション

    「ミッシングリンク」といわれる、ホモ・サピエンス登場の謎を「説く」

    人類の進化は、猿人から現代人まで左から右へ歩いて進化している絵のような順番では無いんですね。
    「進化」とはある意味で「淘汰」と「混血」なんだなと、感じた本でした。

    突然ですが『星を継ぐ者』を思い出し...続きを読む
  • 「研究室」に行ってみた。
    生物、機械、物理など、6人の「研究を極めてる人」を訪ねてその専門分野についての熱い想いを集めている。基礎研究的なものが多く、実を結ぶまでに数十年、あるいは実を結ばないかもしれない研究であっても、夢中になって邁進する研究者達の姿が興味深い。

    短い頁の中でも、かなり各分野の細かい説明がされている。基礎...続きを読む
  • 我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち
    特に「なぜ我々だけなのか」については書いてなかった。こんなにたくさんの種類の原人旧人がアジアにいましたよーってのを専門家から聞き取って本にしたやつ。そんなに面白くなかった。タイトルが超ミスリード。
  • 我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち
    ⭐️4つに近い3つ。

    大変な知的興奮や価値観の転換を迫るような何かがあるわけではないけれど、よくまとまっていて分かりやすい。人類学に興味のある人の入門書に最適だと思う。
  • 銀河のワールドカップ
    面白かったです。
    アニメの原作なんですね。
    アニメの方も見たくなりました。
    銀河のワールドカップガールズも読みたいですね。
  • 声のお仕事
    川端裕人氏が2016年に発表した作品の文庫版。声優事務所預かり所属の若手とは言えない年齢に差し掛かった結城勇樹がやっと掴んだレギュラー作品で周りの人達との交流を通して覚悟を決めていくまでを描いた作品。いわゆるお仕事小説です。基本的に嫌な人が出てこないので、かなりあっさりした内容です。ちょっと難のある...続きを読む