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研究者は、文理の壁を超えて自由だ。自らの関心を研究として結実させるため、枠からはみだし、越境する姿は力強い。最前線で道を切り拓く人たちの熱きレポート。
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Posted by ブクログ
文系と理系を分けることに意味は無く、リベラルアーツのような総合的な視点が大切なことを気付かせてくれる。 本書の内容と反するが、就職した後にメーカーなどで理系の知識を得る必要がある文系にとってうってつけと感じる。
ドキュメント、6人の研究者、前野ウルド浩太郎(バッタ博士)、高橋有希(宇宙)、飯田史也(バイオロボ)、森田浩介(超重元素合成)、石川洋二(宇宙エレベーター)、堀信行(地理学)。カッコでざっくり書いたが、そんな簡単にラベルできるものでもないが、後で思い出したりとっかかりによかろうと。前野先生の『バッタ...続きを読むを倒しにアフリカへ』で言及されていたので読んだ。あのモーリタニアの件を別の視点でみるというのは面白かった。その他の研究者たちの話も面白い。特にこれからどんな分野に進みたいのか自分でわからない若者が読むにもとてもいいとおもう。本著に取り上げられている研究者の方々は華々しいが、この背後には累々と地味研究者のしかばねが、、、。ともかく、結構地味なラボが多いのでできるだけたくさん取り上げてほしいと思いました。
研究の面白さを伝える良い本であった。 昔、NHKので「爆笑学問」という番組がったが、それを思い出した。 各章の最後にある「研究を志す若い人へ」というメッセージは、本当に若い人に読んでもらいたいし、自分が若い頃に読んでいたら、影響を受けていたかもしれない。
いやはや、久しぶりにメモをたくさん取りました。ひとに話したくなるエピソードの宝庫です。 何より、著者の視点と構成が複雑なテーマをときほぐしてくれ、万人の知的好奇心をくすぐる。 文系の方にもおすすめしたい。
紹介されてる研究者6人それぞれの研究内容と熱量が詰まっている。「はじめに」で『自分が十代の頃にこういう人たちに出会いたかったな』と述べているように、全員が大望を抱き熱をもって語る姿は胸を熱くさせる。特に「宇宙旅行を実現するために」の高橋有希さんのキャリアに、本当にこんな歩みをしている人がいるんだ!と...続きを読む憧れる。一方で会社員として40代となった身には、17年間に新元素を追い続けた「地球に存在しない新元素を創りだす」の森田浩介さんや、会社で研究を続ける「宇宙エレベーターは可能である」の石川洋二さんの言葉には目頭が熱くなった。
テーマとしてはシンプルに「現在、研究の最前線を走る研究者の方々にお話を聞き、その研究内容の全貌と展望、そしてそこにたどり着くまでの彼らの道のり」が丁寧に語られる。 あとがきで著者が語っていたが、この本のタイトルを目にした読者の多くは「研究室」という言葉になんとなく理系的な雰囲気を感じ取るかもしれない...続きを読む。だが中身を読んでみると、たしかにいわゆる自然科学の研究室に多く触れているが、その内容を読んでいくと文系的な側面も多数見られる。 フィールドワークを行なう上で向かった先での生活や営みについて思いを馳せたり、研究対象を調べる中で哲学的な分析を行ない始めたり……。最終章の地理学者の研究に関しては、「地理学」というものがそもそも文理融合というか、そういった垣根が無意味であることを感じさせる複合分野の話も語られる。 あとがきにおいて著者は次のように述べている。 『理系と文系の区別は、高校から大学への流れの中では絶対のように見えるが、実際の研究の現場は、違う理屈が働いている。(中略)…実際には存在しない仕切りの中に、自分を閉じ込めることになるのだから。』 我々は、大学教養課程まで、すなわち初等+αの教育までは、体系に分けられた知識の整理とその理解に努める。だが、専門分野とその最先端へ向かえば「この研究がどこに属しているか」はほとんど意味がなくなり、「この研究は結局何を研究しているのか」という対象への意識こそが重要になる。対象を調べる際に理論とか工学とか、数理だとか哲学だとか、そういった区別は意味をなさなくなってゆくのだ。 この本ではそういった「研究の最先端において境界が曖昧となり、融合した状態」の面白さも記されている。それらの融合領域の、もちろん一般書であるゆえに理論的な厳密さやそこから生まれる真の美しさなどを感じ取るのは難しいだろうけれど、だとしても、入り口から覗き込んだ奥深さ・遠くに見える光の残滓、そういったものでも感じ取れれば、この本を読んだ意味は十分にあるといっていい。
「砂漠のバッタの謎を追う」研究室というよりも砂漠のフィールドワーク。「宇宙旅行を実現するために」民間の宇宙船が主役の時代がきつつある。「生物に学んだロボットを作る」ロボット工学にとって歩行が一つのポイント。ロボットは歩行するために生物の数十倍のエネルギーを消費している。「地球に存在しない新元素を創り...続きを読むだす」超重元素を創る。10数年で成功はたった3度。でも元素表の空白を埋める作業は凄い。「宇宙エレベーターは可能である」まだ実現は遠いみたい。「すべては地理学だった」文系理系にこだわらず活動しようとするなら、日本ではとりあえず理系に進むしか手がなさそう。
著者は『夏のロケット』などの小説や、朝日の書評を書いたり多才な人。そのロケットの現場の人に取材したり、アフリカでバッタを追う研究者を訪ねてみたり。わかりやすく書かれているので、将来何になりたいかを気にする高校生にもいいと思う。研究者の最先端の現場、考え方、夢がわかる。良書。
日本の理系文系というくくりではなく、それがクロスオーバーするような世界のしかも先端的情報を開示、それはバッタから宇宙旅行・宇宙エレベーター・ロボット・元素等広範囲に及び興味が尽きない面白さだ。
生物、機械、物理など、6人の「研究を極めてる人」を訪ねてその専門分野についての熱い想いを集めている。基礎研究的なものが多く、実を結ぶまでに数十年、あるいは実を結ばないかもしれない研究であっても、夢中になって邁進する研究者達の姿が興味深い。 短い頁の中でも、かなり各分野の細かい説明がされている。基礎...続きを読む知識がないと理解はできないが、筆者の話の進め方がうまく、なんだか凄いことを突き詰めている雰囲気はよく伝わって来る。 ここまで凄い人達のようにはなれなくても、何がひとつでも「金にならなくても」夢中になれるものが欲しいものだ。
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