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江戸初期のこと.『不思議の国のアリス』や『ドラえもん』にも登場する絶滅鳥ドードーが日本に来ていた!? その後の行方を追って四国へ長崎へ.時空を超えチェコやイギリス,オランダ,ついにはモーリシャスの島で這いつくばり生命のワンダーに分け入る! 日本史と西洋史,博物学と生物学の間を行き来する旅に,ご一緒ください
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Posted by ブクログ
江戸時代に日本にドードーが来た? 絶滅した鳥の行方を追う堂々めぐりの 探求の旅を綴るノンフィクション。 序章 堂々めぐりのはじまり 第一章 日出づる国の堂々めぐり――正保四年のドードー 第二章 ヨーロッパお堂々めぐり――西洋史の中のドードー 第三章 モーリシャスの堂々めぐり――ドードーと代用ゾウガメ...続きを読む 終章 堂々めぐりの終わり 堂々めぐりの謝辞など、文献と注有り。 「おしゃべりな絶滅動物たち」が面白かったので、 こちらも読んでみたら、初っ端から日本にドードー!? 偶然に読んだ記事から日本にドードーが来てたことを 知るのが、堂々めぐりの始まりとなるとは。 「出島ドードー」の痕跡を得るための史料探しに 奮闘する、日本での堂々めぐり。江戸へ行ったのか? 長崎に留まったのか?誰かが入手したのか? そして、近代ドードー研究者の蜂須賀正氏の事。 ヨーロッパでの堂々めぐりは、オランダ、プラハ、 イギリスでのドードーの記録や絵、博物館の標本などの痕跡。 実在しなかった白ドードー。ドードーのイメージとなった絵。 「不思議の国のアリス」のドードー。 更に2017年、モーリシャス島での調査に参加。 伝説の1865年の発掘地訪問。1990年代の近藤典生の活動も知る。 絶滅したソリテアのいたロドリゲス島や、記憶の方舟たる モーリシャスの自然保護区エグレット島へも足を運ぶ。 ヤバいな、これ。 絵や画像が大量にあるうえ、史料探究の話が興味深く、 ドードーに関しての好奇心が爆上りになってしまいました。 出島ドードーの絵が何とも言えぬ雰囲気だったりするし。 結局、ドードーの堂々めぐりは解決出来なかったけど、 神社に奉納されたサイチョウなどの「鳥類標本」が あるように、思わぬ所からドードーの痕跡が出てくる 可能性だって無きにしも非ず。今後の研究に期待したいです。
17世紀には絶滅していたドードーという鳥を巡る話である。絶滅した生物を求めて世界の各地を取材するドキュメンタリーの要素もある。 この鳥は江戸時代の始めに長崎に連れてこられていたらしい。その記録を探るが決定的な資料がないのは残念だ。 原産地のモーリシャスがオランダ、フランス、イギリスの支配を受け...続きを読むる中で、絶滅種の研究が影響を受けたことや、いま他種の移植によってもとの形に似た生態系を復元しようとする試みがあることなども紹介されていた。 人間によって自然がどれほど影響を受け、どこまで手を入れることが許されるのかを考えさせられた。
すごい… 大作。大力作。 何がすごいって、愛がすごい。 最近見た映画や本の中でもとりわけ愛が深い。 すっかりドードーのファンになって、終盤出てくるドードーら絶滅種が生きていた頃の再現図見たときには涙が出そうになったくらい。 好きなものに対して、ここまで一心不乱に身を捧げられるのが本当に素敵だしかっ...続きを読むこいい。 あと、著者の川端さんの、いい人なんだろうなと思わせる人となりも良い。ところどころお茶目というかかわいい。 ニワトリが目の前駆けていって、思わずソリテア?!となっちゃうところとか、 ゴールデンバット(黄金バット!)←ここかわいい ブロンズ像のゾウガメを一瞬本物と見間違えてテンション爆上がりなのもかわいい笑 これを読んだ貴方は確実にドードロジストの仲間入り。
江戸時代の日本の出島に生きたドードーがやってきていた。そんな事実を確認した著者がドードーの実態に迫る。絶滅した動物について知るために過去の文献を具に調べる必要があるが、そのためにはドードーについて先人が記録を残していなければそもそも情報を得られない。著者が丁寧に文献にあたり、知見を持っている人を取材...続きを読むし、モーリシャスで発掘作業にも携わる。そして本書が次のドードー研究へとつながっていく。書名の“堂々めぐり”はもちろん“ドードー”からきているが、調査は堂々巡りにはなっておらず、どちらかというと調査の螺旋階段を上るイメージである。本書はドードーについて生物学的な知見を得るものではない。調査とはこのように実施し、次の世代に何を残すのかを語ったものである。そこを楽しむべきである。
面白かった!!ビジュアル資料もたっぷりで、大満足のノンフィクション、よくばり科学日本史世界史ミステリという感じでしょうか、上質です、とっても上質(2度言う)。表紙が魅力的ですね、長崎の出島を丘の上から見下ろすドードー、これは興奮です。内容は日本に輸入されていたドードーの足跡を辿り、ドードーについての...続きを読む基礎知識、ドードー研究の現在を読みやすく、トピックに分けてQEDに迫っていきます。迫るだけですが(笑)。正保4年のドードーと日本のドードー研究者、西洋史ヨーロッパにおけるドードー、モーリシャス。こういう系統の本は鳥類学者や自然科学系の研究者が著者であることが多く、そっち系の文章には慣れていない人も多いと思うが、本著はさすがの文学者によるものなので、非常に読みやすく、うまいことベイトをあちこちにちらせて、するすると引き込まれていきます。書店で、自然科学のコーナーに置いていたのだが、これは一般図書、ノンフィクションのところに並べておくほうが、売れるのでは?と思う。多くの人に読んでほしい1冊。
17世紀頃に絶滅してしまったとされるドードー鳥が、鎖国時代の出島に来ていたという史実を追いかけるノンフィクション。 内容は学術的だけど、著者自身の粘り強い調査の行方がコミカルに記されていて読みやすく、好奇心をそそられる。 ドードー鳥メモ ■ドードー鳥はモーリシャス島やレユニオン島に生息していた固...続きを読む有種の鳥 ■頭が大きく飛べない鳥。ハト科の分類とされる。物語や絵画などでは太ったコミカルな鳥として描かれている。 ■人間がモーリシャス諸島に上陸したことをきっかけに絶滅してしまった。人間が持ち込んだネズミやサルなどがドードーの卵を食べ荒らしてしまったようだ。
魅力的なタイトルに魅かれて手に取った。 日本にドードーが来ていたなんてなんてワクワクするのかと。決定的となるものはなくとも読後もワクワクの気持ちは消えることなく、モーリシャスの絶滅動物と世界の歴史との関連について知ることができた満足感に浸れた。
ものすごく気になっていたテーマが 魅力的なタイトルで出版されたので購入。 絶滅してしまったドードーが実は日本に上陸していたなんて 想像しただけでワクワクしながら読みました。 わかっていること、わかりそうなこと、まだわかっていないこと それぞれ現時点での状況を知ることで 研究は今もこれからも続くの...続きを読むだなと実感しました。
江戸時代初期、長崎の出島に絶滅鳥ドードーが来ていたらしい❗400年の時を超えた堂々めぐり、カラー図版も多く、興味深く読んだ。
堂々(ドードー)めぐりの物語、おもしろかった。図版がきれいで、文章中に参照の形で何回も出てきて、わかりやすかった。
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ドードーをめぐる堂々めぐり 正保四年に消えた絶滅鳥を追って
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川端裕人
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ドードー鳥と孤独鳥
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「色のふしぎ」と不思議な社会 ――2020年代の「色覚」原論
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おしゃべりな絶滅動物たち 会えそうで会えなかった生きものと語る未来
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