川端裕人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
以前,著者に別作品で,「川の名前」という長編小説を買って読んだのですが,正直展開がゆっくり過ぎて根気が続かず,とうとう途中で放り出してしまったことがあったので,正直この本を購入する時にもややためらいがあったのですが,こちらは短編ということもあり,思い切って買っちゃいました。
結論から言えば,こちらはだいぶん読みやすいです。特に,表題作や恐竜の名前の話などはミステリというか少し推理小説仕立てになっていて,興味深く読めます。ただサイゴの方はまた,著者独特の情緒的な主題や構成が目立ってきて,読みづらいものが一つ二つあります。
「ソフトなハードボイルド」というか, 野生動物に心を寄せるやさしいワイ -
購入済み
ドードー鳥については、一般的な知識しかありませんでした。孤独鳥は、名前も聞いたことがなく、この本で初めて知りました。
ノンフィクションではありませんが、ドードー鳥と孤独鳥について多くのことを知り、絶滅危惧種の保護についての考えも知る機会となりました。
ワクワクするような内容ではありませんが、じっくりと読ませる小説です。私としては、もう少しワクワク感があればと思います。
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Posted by ブクログ
今流行りの「ざんねんないきもの」のフレーズではなく、「へんてこな生き物」。作家の川端裕人氏の、愛ある表現だと思う。残念という表現はいかにもヒト以外の生きものの生態が残念と言っているようで、実は私はあまり好きではない。でもこのフレーズがヒットするのだから、児童書(子ども)の世界はわからないものだ。
さて、へんてこなと冠した本書、川端氏が世界各所で出会ったいきもの生態の面白さにスポットを当てている。ふんだんにカラー写真が使われていて、エッセイ風の紹介の仕方も面白い。とりわけ鳥に興味がある私は、「飛べない鳥に会いにいく」の項がとても気に入った。カカポに特に会ってみたくなった。ちなみに私はだいぶ耐性が