あらすじ
桜舞う高校の入学式で、瞬は一目惚れをした。その相手、花音はトラウマを抱え引退した元ユース・クライマーだ。今は地学オリンピックを目指す花音に誘われるがまま地学部に入ったのに、ひょんなことから才能を見いだされた瞬はクライミングで五輪を目指すことに! しかし、世界は未知のウイルス蔓延に襲われ、五輪の中止が決まり……2人の夢は? さらに、淡い恋の行方は? 圧倒的青春小説!
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Posted by ブクログ
瞬と花音は高校の地学部に入部する。花音は中学の時にクライミングの選手として期待される選手だったが競技は辞めていた。瞬は病気で野球を辞めて、高校は静かに過ごすつもりでいたが、花音と出会い、地学とクライミングの面白さを知る。また花音のクライミングの仲間で高校の先輩でもある夏凪にもクライミングの面白さを教えてもらう。
地学部のメンバーが語る地学愛の面白かった。
Posted by ブクログ
2020年に起きたコロナウイルスの蔓延とその後遺症による社会の変化、多くの人に閉塞感や悲しみを与えた
この小説に出てきた万葉高校地学部の面々もそうであった。地学オリンピックの中止と東京オリンピックの延期。地学とクライミングの両方のオリンピックが潰えてしまった。
しかし、そんな中でも何とかできないかと模索し、世界を巻き込んだ地学とクライミングの祭典を計画し実行した。
大人も未来に希望を見いだせなくなっていた時期であったが、未来を先導する若者たちが道を示してくれ、一筋の光が指した。
青春と地学、クライミング、コロナと様々なものを題材にした小説で結末を読んで、これからの力強い希望の灯りとなってくれるそんな1冊でした。
Posted by ブクログ
クライミングにも地学にも疎い私には
難しい内容だったにもかかわらず
最後まで夢中に読めた
ストーリー的には出来過ぎ感はあるが
フィクションということで
星4
Posted by ブクログ
高校生の地学とクライミングを合わせた1冊。
昨今のコロナ禍を取り込み、青春小説を更に奥深いモノへと昇華させている。このご時世でリアルに共感出来る描写もあり今だからこそ読むべき1冊。
Posted by ブクログ
理科の中では地学が好きだったし、趣味として時々登山もするので、内容的には楽しかった。青春小説としてよくできている作品。後半コロナの部分は付け足した感があるかな。もっとはらはらドキドキ感を求めてしまうのは酷かな。
Posted by ブクログ
坂上瞬、万葉高校1年生。
ある事情から、部活動には入らず帰宅部を決め込んでいたが、気になる同級生の岩月花音が入部した「地学部」に入部することに。
高校時代を”平熱(ノーマルヒート)”で過ごそうとしていた瞬だったが、地学だけではなく”クライミング”にもハマり、平熱ではいられないほどの青春を感じることになる。
地学には、オリンピック種目のクライミングと同様「国際地学オリンピック」があり、知と地のアスリートでもある。
一方、クライミングは地学に近いスポーツで、地学性の塊である。
青春小説の定番である恋、友情、仲間に加え、クライミング×地学のコラボ-レーションを思いっきり楽しめる、知的スポーツ小説。
「部活って、いいよね」