鈴木光司のレビュー一覧

  • ユビキタス

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    二〇二五年の読書におけるベスト。今年はたくさん本を読んだわけではなかったけれど、それでも、読んだ中で一番の出来だった。連載開始から十数年、待ちに待った単行本化であり、鈴木光司がこれまで描いてきた「世界そのものへの謎」へのアプローチの集大成とも言える一作だ。

    南極深層の氷、ヴォイニッチ手稿、都内で起きる連続変死事件、そして新興宗教団体。一見バラバラな素材が、主人公の調査を通じて一本の線に束ねられていく。その収束の快感がまず凄い。ミステリとしての謎解きの面白さにとどまらず、人類や宇宙、世界の領域へと物語が拡張していくドライブ感は、まさに作者の真骨頂だ。デビュー作『楽園』や『神々のプロムナード』『

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    2025年12月29日
  • リング

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    朝宮運河さんの「現代ホラー小説を知るための100冊」を読んで、掲載本を全部読んでみたいなとなりまして。
    そのトップを飾っていたのがこちら。
    言わずもがなの本で。
    やはり現代ホラーはここから始まったと言えるのですね。

    日本中から始まって、世界中を震撼させ、
    貞子のキャラが一人歩きして、
    キャラものとすらなってしまいましたが、
    35年ぶりに読み返してみると、
    そのホラーとしての秀逸さもありますが、
    ミステリーとしても極めて優秀。

    掴みが怖い。
    そして少しずつその深淵に迫りながら、
    やはりヒトコワにしっかりと焦点を当てて、
    キレイに謎を解いて、
    で、やはり恐怖は終わらない、で閉じる。
    探偵役のキ

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    2025年12月25日
  • ユビキタス

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    重厚なSFだった。
    実は人間は植物の意向に沿って生かされているという衝撃的な内容だった。植物の種を世界中に行き渡らせる為に、アルカロイドの刺激により言語中枢が刺激され、人間は言葉が話せるようになっただとか。
    『人々が自然保護を謳うとき、「緑の地球を守ろう」というスローガンを掲げることが多い。この場合の「緑」はとは植物のことを指す。生物にもかかわらず、なぜか、植物は自然の一部に組み入れられてしまう。ノアの方舟に乗せられたのは動物のつがいだけで、植物は乗せてもらえなかった。
     もし植物に、人間の言葉を理解する能力があったなら、「緑の地球を守ろう」というスローガンを聞いて、腹を抱えて笑うに違いない。

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    2025年12月22日
  • リング

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    まだ携帯もなかったビデオ時代の話だから古く感じたり、ビデオの巻き戻しとかツメ折るとか分からない人もいるかもしれない。
    4人が同じ症状で亡くなってその共通点を探してからのその死から逃れるオマジナイがなんなのかホラーとしてだけじゃなくミステリー要素もあって面白かった。
    映画ではテレビから貞子が出てきて死ぬけど小説では…
    映画の呪いのビデオは今見ても怖い。

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    2025年12月20日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    6人の作家さん達のアンソロジー。
    どの作品も恐面白かった。特に鈴木光司先生の“魂の飛翔“は「リング」を知っている方は面白さ倍増だと思いました。

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    2025年12月17日
  • らせん

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    ネタバレ

    どの段階で「そのこと」に気づいていたのか、それとももう幾分か感染の影響であったのか。ただし、完全にはそうとも言いきれず。人間側の意思とウイルスの意思の境界線はどこにあったのか。遺伝子が人間を支配しているのか、人間があっての遺伝子なのか。
    塩基配列からここまでの問題提起を包含できるのはもの凄い。専門的な話題が多いにも関わらず、次へ次へと読む手が止まらないのは、主人公のPDCAサイクルの異様な速さにある。Cの段階で次のPが始まっているのだ。だから中断ができず平日の2日で読み終わってしまった。助かったような残念なような。
    見たもの読んだものが脳からのどんどん抜けていく世代になってきているが。今回は流

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    2025年12月13日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

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    様々な時代、年齢の登場人物、そして豪華なメンバー作家で贈られる短編集。じわっと怖いものから真に迫る恐怖まで。個人的には「浮遊する水」「影牢」「集まった四人」「山荘奇譚」が好きです。8編あるのでどれか一つは好きになる話があるんじゃないでしょうか。姉妹本もあるのでそちらも読んでいきたいと思います。

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    2025年11月13日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    綾辻行人の「再生」が読みたくて購入。もちろん面白くて(すごく怖い!)他の作品もどれも読み応えありました。ホラーは初心者ですが、だんだん好きになってきました。

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    2025年11月04日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    阿泉来堂/一穂ミチ/小野不由美/澤村伊智/鈴木光司/原浩

    角川ホラー文庫30周年を記念する豪華作家陣によるホラーアンソロジー。

    名前は知っていたけれど読んだことはなかった澤村伊智さんはさすがの正統派。
    「火喰鳥を、喰う」で注目の原浩さんは作風からも新しさを感じた。
    一穂ミチさんがど真ん中ストレートのホラーを書いていて新鮮。
    小野先生はかるかやの尾端さんが出張してくれていて大変に幸福でした。

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    2025年10月10日
  • 楽園

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    日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作品。
    モンゴル湖畔の部族の青年は妻を娶るが、他の部族に襲われる。妻は子を連れ、北の回廊を渡りアメリカ大陸にやってくる。夫は南から舟でアメリカを目指す。
    時代は移り南太平洋。座礁し漂流の末に島に流れ着き、若者は恋に落ちる。また巡り来る災難によって筏でアメリカを目指す。
    終章はアメリカでのインディアンの血をひくカップルの物語。2人は巡り合いたどり着く。

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    2025年10月07日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    豪華なメンバーでそれぞれバラバラなテーマの怖い話。
    申し訳ないが、ニンゲン柱はあまり刺さらなかった。個人的にはココノエ南新町店の真実、にえたかどうだか、828の1が面白かった。828の1は世にも奇妙なっぽくて良い。
    最後の風きたりては営繕かるかやシリーズで驚いた。好きなシリーズなので、短編でまた出会えて嬉しい。

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    2025年09月21日
  • リング0~バースデイ~

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    ネタバレ

    貞子の生前の話
    普通の女学生
    最期に井戸に落ちた時の絶望
    まぶたを閉じている時のつかの間の夢
    こちらが現実だったらよかったのにという
    目が覚めた時の絶望

    貞子が【化物】ではなく【女性】という話

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    2025年09月13日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    〜25/7/16

    鈴木光司さん凄いさすがレジェンド
    リングシリーズ、新リングシリーズ、いつか読んでみたいな。

    澤村伊智さんのスーパーのお話はいつもながら面白かったし(好きな作家さんの短編を読むことができると嬉しい)
    一穂ミチさんのママ友ホラーはレア感

    角川ホラー文庫のラインナップ見に行きたい

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    2025年07月17日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    1つも
    捨て
    がない
    アンソロジー本でした

    一穂さんは
    ホラーのイメージがなかったので
    凄く驚きながら読みました

    しっかりと
    怖くて
    でも暖かさもあって
    比べるのは悪いかもですが
    小野不由美さんのホラーに
    似たところがあって
    良かったです

    小野不由美さんの
    営繕屋が読めたのも嬉しかったです

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    2025年06月06日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    日本ホラー界の執筆陣の全編書き下ろしのアンソロジー。
    ホラー作家集結なだけあってどの話も怖かった!
    私は小野不由美さん目当てで他の作家さんははじめて読む方ばかりだったけど、それぞれカラーが出てて面白かったです。ホラーと言っても一括りにできないなーて改めて思いました!

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    2025年05月17日
  • ループ

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    『リング』『らせん』と読んできて、1本のビデオテープからここまで話が大きくなるとは思わなかった。凄すぎる!!手がかりとして残されたタカヤマと繋がった時の衝撃

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    2025年04月07日
  • らせん

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    ネタバレ

    リングの序盤は割とダラダラしてたので読み終わるのに時間かかってしまったけど、らせんは一気読みだったな。面白かった。

    にしてもこのストーリー、どうなってまうねんこれ。

    あと単純に浅川はただ可哀想だから生き返らせてやってくれ。

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    2024年12月15日
  • らせん

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    読んでいくうちにどんどんジャンルが変化していく感覚を覚えました
    特に最後のオチは賛否両論ありそうだけども、自分は好きです
    途中の暗号や遺伝子の話が難しいですが、話が面白いので飽きずに最後まで読むことができました

    リング=ホラーの概念を前作の小説以上に打ち砕いているなと思いました。

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    2024年09月24日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

    ネタバレ 購入済み

    なかなか潰えないという事

    心霊スーパーと言われても、なかなか潰えないのは、生活の砦のスーパーマーケットだから。
    毎日の清掃・洗浄・除菌で、除霊はできると信じたい…はず。
    見たか見ないか、非科学的にそんな事を言われても…
    しかし、文学的には、ドキドキさせる。それはそれだろう。フフ

    #ダーク #怖い #ドキドキハラハラ

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    2024年08月31日
  • ループ

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    ネタバレ

    『リング』シリーズ完結作!
    今回は貞子の登場は無しで、SFに振り切った感じだったけどそれでもめちゃくちゃ面白い。
    インディアンの部分だけあまり入り込めなくて、読んでてあんまりだったかなあとも思ったり。
    それでもめちゃくちゃ面白い。タイムリープもの好きだけど、こう言うタイプのループものは初めて見た(読んだ)から新鮮!自分の生まれる前にこんな作品あったなんてすごいなー

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    2024年03月28日