鈴木光司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
豪華ホラー作家による短編集。
一見「人間が怖い話」のように見せておいて、しっかり怪異でさらっていく。特に印象に残ったのは、やはり澤村伊智の「ココノエ南新町店の真実」である。
とあるドキュメンタリー作家の取材という名目で始まり、途中途中で、編集者と思われる人とのメールのやり取りが挟まれている。
なんの変哲もない街のスーパーで起こった「心霊騒動」にスポットを当て、怪異の正体について取材をしていた女性。平凡な日常を送る店内。ゆったりとしたイートインスペース。休憩中の買い物客。時折り見かける「おかしな」客。どこを切り取っても、当たり前が溢れていた。
徐々に滲み出す不穏。狂い出す文体。緊迫さを通り越 -
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Posted by ブクログ
まさしく傑作揃いというしかないホラーアンソロジーです。全部再読だけれどどれもこれも全部素敵すぎる一冊でした。
なんといっても綾辻行人「バースデー・プレゼント」が最強です。これは今まで読んだすべての作品でトップ1だと思っているし、そもそも私がホラーとミステリにどっぷりハマるきっかけになった一作なので、何度繰り返し読んでも飽きることがありません。おぞましく、美しく、そしてどこかしら穏やかで静謐な印象が強く残ります。
鈴木光司「浮遊する水」、三津田信三「集まった四人」は本当に怖くって、嫌。ホラーは怖くても楽しいと思えるものが多いのだけれど、こういう質の怖さは本当に嫌。なのだけれどもちろん大好きです。 -
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Posted by ブクログ
いや。まじかぁ……ループすげぇ✨️⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝
スケールが壮大すぎて
かなり好きなSFのジャンルだけあって
めちゃ面白かった〜(•ө•)♡
主人公は超が付くほどの天才、二見馨(20)
彼は現在、全世界で猛威をふるっている
転移性ヒトガンウイルスに家族、恋人が
罹ってしまい、家族、恋人を救う為、いや
全世界を救う為に立ち上がるだ!!( •̀ᴗ•́ )و
リングシリーズ三部作のラストに相応しい今作
もはやホラーのかけらも無くガッツリSFだけあって
シリーズ1の壮大な物語でした。ww(๑´ㅂ`๑)
正直、前作「らせん」からのこの展開は
予想だにせず、かなりびっくりした -
Posted by ブクログ
3作でひとつの壮大な物語…⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝
もうね、ホラーじゃなくて、SFですよ.☆.。.:*・°(`•∀•´)✧
今回はウイルスがメインです。
幼い頃から「生命のしくみを解き明かしたい」と考える主人公、馨。
父親がガンウイルスに侵され入院。
そこで同じように入院生活を送る親子に出会う。
シングルマザーの美しい母親に惹かれる馨。
彼女の息子もまた、ガンウイルスに侵されていた。
父親は元人工生命開発プロジェクト研究員の教授。
彼が昔携わっていたプロジェクトの関係者にガン患者が多い。
馨は父親と彼女の為に、ガンウイルス発生の真相を探る。
この転移性ヒトガ -