鈴木光司のレビュー一覧
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ネタバレあの有名なリングシリーズを3部作まで読みました。
幸せだった家庭が、ガンにより苦しめられ、治療法を模索します。
もちろんそれはあの貞子も関わってくる話です。
全体的な感想としては、2作目までと3作目読んだ後の世界観が変わってくるので、1,2作目を読み返したくなりました。
ただ引っかかったのは主人公の子供も抗体を持つのではないかと思い、ただ仮想世界維持のためにまんまと載せられてしまったのではないかと若干後味が悪いです。
あと、あの人物と同一人物という話が出てきましたが、なんとなく幼少期〜青年期からの人物描写や話し方で全く同一人物というイメージ修正は難しいよなと思いました。利発な青年というイメージ -
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ネタバレ『リング』『らせん』『ループ』の補完話、または後日談な短編集。
高野舞視点の『空に浮かぶ棺』は『らせん』で語られなかった部分が明らかになってしまい、彼女がどんな中で死んでいったのかが分かったのが読んでいてしんどいという。
ただそれもループの世界の中なのだなと思うと、妙な肩透かし感もあったり。
貞子の劇団員時代の話は、貞子の怖さを再確認できたと思う。
『ループ』の頃の貞子はほぼ空気な扱いだったし。
そんな貞子の怖さを再認識したところからの『ループ』後日談の『ハッピー・バースデイ』
まさかの貞子の呪いの終焉が描かれていて、あの貞子が敗北かと感慨深く思った。
それもある人の自己犠牲の上なのだが -
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ネタバレモンゴル砂漠の遊牧民夫婦、海賊時代の南国に難破した捕鯨船の生き残り、作曲家が訪れたアリゾナの地底湖と、3つの時代を生きた男女の転生、というより子孫?の物語。年代も国も超えた壮大な話なのだけど、それぞれの話にもっと繋がりが感じられた方が面白かったかも。ボグド→南国からの筏でアメリカに渡ってフローラの祖先へ。ファヤウ→回廊を通ってレスリーの祖先のインディアンへ、ということで合ってるかな?
どの物語でも、極限の状態で生死を彷徨う様が緊迫感を産んでいる。地底湖はよく生き残れたな、という感じ。最後は生き残ってハッピーエンドだけど、ギルの遺体はどうなったかが気になる…。 -
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この作品は『リング』シリーズの現状最後となる作品だ。約三十年という長い時間をかけて構築されたユニヴァースの変容と集約を感じさせる一作。総決算とも呼ぶべきシリーズの再定義がなされている。それを是と受け取るかは読者次第だが、巨大なものが終わる時の重厚な響きを感じる。
この物語の主題は「家族」。呪いの連鎖が、血縁や自分自身の記憶というミクロな関係性へと収束していく構造が鮮烈だ。
中心にいるのは高山竜司。彼はこのシリーズに欠かせないどの小説にもいない特殊な立ち位置の存在であり、今作でも彼の記憶や存在が複数のレイヤーをまたいで展開される。現実、虚構、内省……その多重性と多様性が、物語の駆動力となってい -
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貞子で有名な『リング』シリーズ二作目『らせん』の主人公である安藤満男の長男、安藤孝則を新たな主人公とした続編。ファンならめちゃくちゃ面白い。
本質的な魅力は時代の変化に伴う「呪いの変容」にある。かつてはビデオテープだった呪いの媒体が、今回は自殺動画へとアップデートされている。メディアの変化とともに、呪いも抽象化され複層化する。その変容のさせ方が鈴木光司らしく巧い。もはや「見たら死ぬ」ではなく、「逃れられない宿命」そのものが呪いの本質になりつつある。それでも、どのような形に変わっても根底には「意志」や「運命」という主題が通底している。この作家は常にそれを描いてきたし、それこそがシリーズの根幹だ -
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男女4人がある時同時に別々の場所で突然死した。捜査に乗り出た主人公は、4人が死の一週間前に一本のビデオテープを観ていたことを突き止める。そのビデオには不可解な描写と観た者の死亡を予言する内容が含まれていた…!主人公は1週間以内にビデオの真相を暴き、除霊する事が出来るのか。
一番の特徴は、圧倒的なホラーでありながら科学的かつ論理的な立場から作品が成立しているということであろう。というのも、呪いのビデオという超自然を、ウイルスの概念と結び付けられることにより、ある程度のリアリティを持たせることに成功しているだけでなく、ウイルスとVHSとに(輪・情報媒体・自己増殖不可という)共通点を見出し、関連付け -
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ネタバレ都内近郊で、男性が突然死するという事件が
連続で発生。南極観測船の乗組員が帰国の際に
持って帰った南極の氷を土産としてもらっていた
ことが彼らの共通点だった。
富豪の老夫妻から孫を探してほしいとの依頼を
受け、探偵の前沢恵子は、夫妻の亡くなった息子、敏弘が生前に付き合っていた女性の調査を開始する。その女性は以前、新興宗教団体
「夢見るハーブの会」で起きた集団変死事件の
生き残りだった。
一見、関係ないような事柄に共通点を見つけた
恵子は、物理学者の露木、ジャーナリストの
上原、雑誌記者の有里と共に真相を追う。
‥‥というのが、おおよそのストーリー。
何百年も前の大気を取り込んだ南極の氷に
絶滅 -