鈴木光司のレビュー一覧

  • ユビキタス

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    植物が持つ驚異的なネットワークや知性を、神学的な視点と絡めて描くスケールの大きなSFホラー。日常が静かに変質していく序盤の不気味さは流石の筆致だが、後半は植物、神学、宇宙的な概念まで「アレコレ詰め込みすぎ」な印象で、物語がどこへ向かっているのか正直よく分からん……と戸惑ってしまった。
    著者の圧倒的な知識量と、すべてを一つの真理に結びつけようとする熱量は凄まじいものの、要素が多すぎて消化不良気味。

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    2026年02月22日
  • ループ

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    ネタバレ

    あの有名なリングシリーズを3部作まで読みました。
    幸せだった家庭が、ガンにより苦しめられ、治療法を模索します。
    もちろんそれはあの貞子も関わってくる話です。
    全体的な感想としては、2作目までと3作目読んだ後の世界観が変わってくるので、1,2作目を読み返したくなりました。
    ただ引っかかったのは主人公の子供も抗体を持つのではないかと思い、ただ仮想世界維持のためにまんまと載せられてしまったのではないかと若干後味が悪いです。
    あと、あの人物と同一人物という話が出てきましたが、なんとなく幼少期〜青年期からの人物描写や話し方で全く同一人物というイメージ修正は難しいよなと思いました。利発な青年というイメージ

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    2026年02月20日
  • バースデイ

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    ネタバレ

    『リング』『らせん』『ループ』の補完話、または後日談な短編集。

    高野舞視点の『空に浮かぶ棺』は『らせん』で語られなかった部分が明らかになってしまい、彼女がどんな中で死んでいったのかが分かったのが読んでいてしんどいという。
    ただそれもループの世界の中なのだなと思うと、妙な肩透かし感もあったり。

    貞子の劇団員時代の話は、貞子の怖さを再確認できたと思う。
    『ループ』の頃の貞子はほぼ空気な扱いだったし。

    そんな貞子の怖さを再認識したところからの『ループ』後日談の『ハッピー・バースデイ』
    まさかの貞子の呪いの終焉が描かれていて、あの貞子が敗北かと感慨深く思った。
    それもある人の自己犠牲の上なのだが

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    2026年02月19日
  • ユビキタス

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    理系寄りの僕からしたらホラー、謎解きのストーリーを固める事象や概念の説明をしっかり理解しようと読んでしまう。

    以前に「地球を守ろう」というメッセージがよく言われた頃があって、人間は地球に乗ってるみたいなものなのに何を上から目線で、と思ってたので作品の世界観はすんなり入ってくる

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    2026年02月14日
  • らせん

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    前作はビデオを見たら週間以内に死ぬという確かな情報に加え、浅川は人質を抱えた状態だったので、緊迫したスリリングさがあった。

    しかし、今作の主人公は割と第三者寄りというか、安全地帯での高みの見物状態が続く。
    それでも読み進めてきたのだが、真砂子が出てきてから完全読む気をなくしてしまい何ヶ月も放置してしまった。

    改めて宮下が有能すぎて笑う。
    安藤は舞さんのパンツの匂い嗅いでるんじゃないよ。

    面白かったが、ちょっと何でもありすぎるかな。
    三部作らしいが、救いはあるのだろうか。

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    2026年01月21日
  • らせん

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    個人的にはリングよりもこっちの方が好きです。
    貞子の怨念、ウィルス、そして貞子の復活、タイトル通り全てつながっています。
    ホラーは普段あまり読まないのですが、やはり人気作品所以の面白さは読んでいて伝わってきます。

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    2026年01月16日
  • 楽園

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    ネタバレ

    モンゴル砂漠の遊牧民夫婦、海賊時代の南国に難破した捕鯨船の生き残り、作曲家が訪れたアリゾナの地底湖と、3つの時代を生きた男女の転生、というより子孫?の物語。年代も国も超えた壮大な話なのだけど、それぞれの話にもっと繋がりが感じられた方が面白かったかも。ボグド→南国からの筏でアメリカに渡ってフローラの祖先へ。ファヤウ→回廊を通ってレスリーの祖先のインディアンへ、ということで合ってるかな?

    どの物語でも、極限の状態で生死を彷徨う様が緊迫感を産んでいる。地底湖はよく生き残れたな、という感じ。最後は生き残ってハッピーエンドだけど、ギルの遺体はどうなったかが気になる…。

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    2026年01月01日
  • エス

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    ネタバレ

    安藤満男の息子の話。
    うーん…読まなくてもよかったかな…

    時系列が分からない…
    礼子一筋だと思ったけど他の女と子供作ってて謎すぎる…
    読み終わっても謎が残ってモヤモヤする。

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    2025年12月29日
  • らせん

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    ネタバレ

    リングの続編。

    読んでて思ったのは
    女の家に入って下着の匂い嗅いで男を知らない女の匂いは赤ちゃんのようなミルクのにおいする
    生理のにおいを嗅ぎとった
    処女のにおいを感じ取った
    キモすぎる…
    女が出てきたとこからおかしいとは思ってたけど男は騙されるのかあ...って感じだった。

    こっからどうなってくのか面白くなってきた。
    解説読んだけど安藤満男なのに満夫ってなってた。まあどっちでもいいか

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    2025年12月24日
  • リング

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    ネタバレ

    知り合いに勧められてみてみた!
    短くさくっと読めておもしろかったけど、映画を知ってるから怖さが物足りなく感じちゃった。
    映像の不気味さとタイムリミットによる精神的に追い込まれてくる恐怖はあるんだけど、その間は何かが出てくるわけじゃないからかな?

    でも解決策がわからないってほんと絶望すぎる…そして最終的に読者も恐怖に陥れてくるのが上手い。
    エスみてみようかなぁ

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    2025年12月05日
  • タイド

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    この作品は『リング』シリーズの現状最後となる作品だ。約三十年という長い時間をかけて構築されたユニヴァースの変容と集約を感じさせる一作。総決算とも呼ぶべきシリーズの再定義がなされている。それを是と受け取るかは読者次第だが、巨大なものが終わる時の重厚な響きを感じる。

    この物語の主題は「家族」。呪いの連鎖が、血縁や自分自身の記憶というミクロな関係性へと収束していく構造が鮮烈だ。
    中心にいるのは高山竜司。彼はこのシリーズに欠かせないどの小説にもいない特殊な立ち位置の存在であり、今作でも彼の記憶や存在が複数のレイヤーをまたいで展開される。現実、虚構、内省……その多重性と多様性が、物語の駆動力となってい

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    2025年11月02日
  • エス

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    貞子で有名な『リング』シリーズ二作目『らせん』の主人公である安藤満男の長男、安藤孝則を新たな主人公とした続編。ファンならめちゃくちゃ面白い。

    本質的な魅力は時代の変化に伴う「呪いの変容」にある。かつてはビデオテープだった呪いの媒体が、今回は自殺動画へとアップデートされている。メディアの変化とともに、呪いも抽象化され複層化する。その変容のさせ方が鈴木光司らしく巧い。もはや「見たら死ぬ」ではなく、「逃れられない宿命」そのものが呪いの本質になりつつある。それでも、どのような形に変わっても根底には「意志」や「運命」という主題が通底している。この作家は常にそれを描いてきたし、それこそがシリーズの根幹だ

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    2025年11月02日
  • ユビキタス

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    富豪の夫婦から存在するかわからない孫を探す依頼をうけた探偵は、調査すると南極の氷と新興宗教での原因不明の連続突然死の共通点を発見。

    植物中心の地球の進化。
    生物学的な難しい話は、なんとなーーーくしか分からなかったけど、植物が植物×人間のキメラを作りたがってるってことは理解した!
    本当は人間が植物を育ててるわけではなく、植物に育てられているのかも( ;´Д`;)

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    2025年10月30日
  • ユビキタス

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    初めて読む著者のかたでした。
    内容全てを理解できたとは到底言えないが、世界の大半を占めている植物が動物よりも立場が上で、植物が実は遺伝子等にて動物を操るという発想は面白かった。

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    2025年10月28日
  • リング

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    男女4人がある時同時に別々の場所で突然死した。捜査に乗り出た主人公は、4人が死の一週間前に一本のビデオテープを観ていたことを突き止める。そのビデオには不可解な描写と観た者の死亡を予言する内容が含まれていた…!主人公は1週間以内にビデオの真相を暴き、除霊する事が出来るのか。
    一番の特徴は、圧倒的なホラーでありながら科学的かつ論理的な立場から作品が成立しているということであろう。というのも、呪いのビデオという超自然を、ウイルスの概念と結び付けられることにより、ある程度のリアリティを持たせることに成功しているだけでなく、ウイルスとVHSとに(輪・情報媒体・自己増殖不可という)共通点を見出し、関連付け

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    2025年10月28日
  • ユビキタス

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    ネタバレ

    都内近郊で、男性が突然死するという事件が
    連続で発生。南極観測船の乗組員が帰国の際に
    持って帰った南極の氷を土産としてもらっていた
    ことが彼らの共通点だった。
    富豪の老夫妻から孫を探してほしいとの依頼を
    受け、探偵の前沢恵子は、夫妻の亡くなった息子、敏弘が生前に付き合っていた女性の調査を開始する。その女性は以前、新興宗教団体
    「夢見るハーブの会」で起きた集団変死事件の
    生き残りだった。
    一見、関係ないような事柄に共通点を見つけた
    恵子は、物理学者の露木、ジャーナリストの
    上原、雑誌記者の有里と共に真相を追う。
    ‥‥というのが、おおよそのストーリー。
    何百年も前の大気を取り込んだ南極の氷に
    絶滅

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    2025年10月17日
  • ユビキタス

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    『あの本読みました?』という番組に鈴木光司さんが出ていて本作を知り、借りた1冊。植物が持つ力は未知で、もし植物が人間いらんと思ったら即人間は全滅するんだなと、ぞっとした。科学的、数学的観点の部分は文系の私には難しかったが、面白かった。
    葉緑体を持った蘭が今後どう生きていくのか、気になる、、、!

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    2025年10月11日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

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    ネタバレ

    とても豪華なアンソロジー集。
    ただ、傑作選ということもあり決まったテーマは特にないので、なんとなくとっ散らかったイメージがある。
    最もインパクトがある…というよりは厭な印象を受けたのは、鈴木光司さんの『浮遊する水』。再読のはずだけれど、やはり厭だ。

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    2025年09月30日
  • ユビキタス

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    ネタバレ

    地球の大半を占める植物が人間を操作しているという点は興味深く、本当にそういう部分もあるのではと思えたほど。
    やや偶然性が強く、すっと流れない部分を感じました。
    最後の展開は自然界の争いによるもので、自然の力には人間など小さな存在だと感じました。

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    2025年09月21日
  • ユビキタス

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    正直、作者の思想が強すぎて、物語というよりは論文を読んでるみたいな気分でした。面白いけど、作者の中に一筋の考えがあって、他の情報はその筋を支えるための補足なんだなぁという印象。
    これだけの設定を練って書き切るのは、さすが作家さんだなぁと思う一方で、こちらが情報量に圧倒されているうちに物語が終わるので、これだけ?という寂しい気持ちにもなりました。

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    2025年09月17日