あらすじ
同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して死亡した四人の少年少女。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き調査を始めた。――そしていま、浅川は一本のビデオテープを手にしている。少年たちは、これを見た一週間後に死亡している。浅川は、震える手でビデオをデッキに送り込む。期待と恐怖に顔を歪めながら。画面に光が入る。静かにビデオが始まった……。恐怖とともに、未知なる世界へと導くホラー小説の金字塔。
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Posted by ブクログ
『リング』三部作は、
私の中で最高傑作の1つです。
作者の鈴木光司さんが亡くなったと、
今朝の新聞を今読んで知りました。
まさに昨日、遅くまで飲んだ帰り道に、
なぜか鈴木光司さんのエッセイに書かれていた話を
思い出しながら歩いてました。
なんという巡り合わせか…。
『リング』『らせん』『ループ』
あと、『バースデイ』などもあったと思います。
『リング』だけでも面白かったですが、
その後の二作品で
現実世界と仮想空間が繋がっていく話。
何年前の作品?
発想は今の世につながると思います。
いまだにリメイクされたり、
「現代だったら貞子を生み出す拡散は?」などと
解釈をアップデートしながら、
いくつかの作品が生まれてる。
ハリウッド映画にもなったし、
パチンコなどの産業にも使われたし…。
あらゆるメディア、コンテンツに広げたところは、
本作の肝である“拡散“を、
地でいっているようにも感じました。
少し前に出された新作も気になってたところ。
まだまだご著書を読みたかったです。
ご冥福をお祈り申し上げます。
本当にありがとうございました。
Posted by ブクログ
おおお。懐かしい。昔の記憶を掘り出しながら読んだけど所々忘れてた。高山竜司てこういう人物だったっけ…笑
それから、小野不由美さんのゴーストハントも思い出していた。少しずつヒントを集めてって、これか?…これだ!と思ったら実はもう1段階(2段階の時もある)あってラスボスが…違う!という展開。リングも、あぁあこれで助かった(多分)と安心していたら突如また時間との戦いが始まるという。初めての時は中盤以降ずーっとハラハラドキドキで読んでたっけな。今回も怖かったけど…
山村貞子の怖さ。
今は「来る〜!きっと来る!」…の音と、黒い長髪・白ワンピが有名になっちゃったけれど…いやいや全然違うから。ジャパニーズホラーて、そういうことじゃないねん笑 あんな姿とか、なんだっけびっくりさせて恐怖を煽る手法?ああいうのなくても、むしろない方がずっと怖いねん!と声を大にして言いたい。もちろんエイリアン的なハラハラの映画も大好きだけどね。
山村貞子の秘密、あーーそういえばそうだったね!それに、それを当時は「悪趣味なネタ」くらいにしか思っていなかったけれど(若かった)、今読んでみると貞子が強い力を持った理由というか、その力の存在の由来の一つとしては決して外せない要素だったね。陰と陽との完全体だってこと。増殖できないこと。
ウィルスの話も面白かった。
若い頃読んだ時はこれが頭に入ってなかったんだなぁー。何読んでたんだ?笑
ホットゾーンでも読んだやつ。ウィルスが生物と無生物の間を行ったり来たりしていること、増殖することが目的である(?)こと、他の生物の一部だったこと。増殖しすぎたら宿主が死ぬイコール自分も死ぬのに、なんで増殖を繰り返すのか…
ループの後に「エス」「タイド」とまだ2作あったの知らなかった!3つ再読した後、残りも読んでみる。
すごく楽しみ。
Posted by ブクログ
この本だけで見ると滅茶苦茶面白い
展開の作り方が、アホな行動する主人公やトラブルメーカーのアホではなく、分からないからとりあえず考えうる行動をするという点に物凄く納得感のある作品
続編はこれを超える瞬間が無いし、完結編のループはオススメしない
Posted by ブクログ
朝宮運河さんの「現代ホラー小説を知るための100冊」を読んで、掲載本を全部読んでみたいなとなりまして。
そのトップを飾っていたのがこちら。
言わずもがなの本で。
やはり現代ホラーはここから始まったと言えるのですね。
日本中から始まって、世界中を震撼させ、
貞子のキャラが一人歩きして、
キャラものとすらなってしまいましたが、
35年ぶりに読み返してみると、
そのホラーとしての秀逸さもありますが、
ミステリーとしても極めて優秀。
掴みが怖い。
そして少しずつその深淵に迫りながら、
やはりヒトコワにしっかりと焦点を当てて、
キレイに謎を解いて、
で、やはり恐怖は終わらない、で閉じる。
探偵役のキャラも立ってる。この探偵がシリーズ化させない展開も見事。
いま読んで、ストーリーを知ってても、本に入り込める強さ。
そして、当時は全く分からなかった。
役小角。実在することは調べていたが、
まさか、いつも登ってる箕面天上ヶ岳のあの行者像だったとは。
リングは箕面から始まったともいえる。
それが僕が箕面に惹かれる根幹ですか?
やはりこれぞ名作。
Posted by ブクログ
まだ携帯もなかったビデオ時代の話だから古く感じたり、ビデオの巻き戻しとかツメ折るとか分からない人もいるかもしれない。
4人が同じ症状で亡くなってその共通点を探してからのその死から逃れるオマジナイがなんなのかホラーとしてだけじゃなくミステリー要素もあって面白かった。
映画ではテレビから貞子が出てきて死ぬけど小説では…
映画の呪いのビデオは今見ても怖い。
Posted by ブクログ
※映画とはまったくの別物です。
初めに犠牲者の視点、または犠牲者を客観的に見た人の視点で物語は始まります。冒頭、いきなり多人数視点構成という、今では流行りの書き方ですが、ホラー作品としてはかなり新進気鋭だったのではないかと思う。
VHSを駆使した呪いの拡散。死にたくなければ7日以内にビデオを観ていない新たな人に見せること。
というのが、リングの主な怪異なのであるが、当たり前になったこのシチュエーション。私は映画を観た時から疑問に思っていた。
『ルール、誰が作ったん?』
呪いのビデオの中で親切にそう説明した訳ではない。不気味な映像が流れるだけ。誰がルールを開拓した?
そうです。このビデオ、実験されています。
死者が念写したビデオを見せた人たちが何日でくたばるか。同時に見せた者たちが同時に死んだら、確定なのです。
また、ビデオは「ダビングしたもの」でないといけません。これも、実験されています。
原本を観せても意味がなく、呪われた人が観たビデオを別のテープに映すことで、呪いがチャージされ、それが7日以内に未視聴の人に観られることで、呪いの伝染が成功します。そして、その呪われたことを知らせるのが、無言電話です。この瞬間に、受話器を取った人のビデオが『原本』になります。
よくできている仕組みだよなぁと常々思っていましたが、文章で読むとカラクリがよくわかります。
ちなみに、呪いで死んだ人ってどうなるんでしょうね。あの世にいけるのでしょうか。本作ではそこだけが書かれていなかったんです。
Posted by ブクログ
ふと思い立って約30年ぶりくらいに再読。内容はすっかり忘れている。映画の影響で貞子のイメージしかないけれど、風の噂で聞いていた通り、テレビから貞子が出てこない。ホラーじゃなくて、謎を追っていく点でミステリって感じ。タイムリミットがあって、ページをめくる手が止まらない。サスペンスとも言えるのか? たまたま最近読んだ『クラインの壺』と印象にてるかも。「ジャパニーズホラー」って言葉で騒ぎすぎちゃってないだろうか。貞子は、たぶん世の中一般に思われているような「悪」ではなかったし、境遇も悲しいものだった。この先のリングシリーズも読んでいきたい。そうそう、昔はカセットテープとかビデオテープって、書き込みできないように爪を折って、もう一回書き込みたいときはセロテープで貼ったりしてたよなって思い出した。
Posted by ブクログ
クライマックスにかけての怒涛の展開で読むのに熱中してしまった。
ホラー映画特有のジャンプスケアは個人的に得意では無いのだが、小説のためそういったこともなく非常に楽しく読めた。
何年ぶりかで
再読しました。
初めて読んだのは高校生の頃で、その後映画が大ヒットし、貞子そのものがコンテンツのようになり···映画も怖かったですが、この作品はやっぱり小説の方が怖いな、と改めて思いました。
得体が知れないのが一番恐怖です。
リングを初めて読んで
一気に読みました
ストーリーは知っていましたが、
実際に読んでみると細部に渡って知ることが
でき満足感があります
貞子には、怖いというより哀れさを感じました
最後が知りきれとんぼなので、その後が気になる
作品です
Posted by ブクログ
超今さらですが、ループの続編があると知り、シリーズを再読。
まずはこのリング。日本ホラーの金字塔ですね。
ビデオデッキや途中までの録画上書きなんて、今の世代はピンとこないんだろうな…
そして貞子はテレビから出てきません笑
Posted by ブクログ
ほぼ同時間に突然死した男女4人。ライターの浅川はこの死に不信感をもち調査を進めていくうちに自分もその事件に巻き込まれていく。
超有名ホラー作品の原作。映画版はホラー色を全面に押し出したストーリーみたいだけど、原作はミステリ色も強いストーリーだった。超能力が絡むけど、地道に呪いのビデオを解析して調査を進める過程が面白かった。竜司は今回の事件解決の立役者だったけど、結局助からなかった。また実は童貞のまま死んでしまったという事実もあり、竜司がどういう人間だったのか結局分からずじまいとなってしまった。貞子の睾丸性女性化症候群と天然痘、そこからウイルスの特徴である増殖が繋がり、呪いのビデオを他人に見せなければならないという解決が導かれる。貞子を供養するという、ある種一般的な方法で解決せずに最後にもう一山ある感じがクトゥルフTRPGのようでよくできたストーリーだと思った。
貞子がテレビから這い出して来るイメージが強かったけど、原作ではそのような描写はなかった。
Posted by ブクログ
もはやホラーの古典かなと思い読んでみた。
映画で話は知ってるしとか思ったら、えっ、テレビから出てこないの?とか全然別物だった。
この長さでぎゅっと詰めてそれでも面白いのはさすがにすごい。
Posted by ブクログ
「呪いのビデオ」の都市伝説だと思って読み始めましたが、終盤で明かされる貞子の出生の秘密には、言葉を失うほどの衝撃を受けました。
単なる怨霊の物語ではなく、ある種の「生命の執念」と「科学的な因果」が絡み合う構成。知らなかった真実が次々とパズルのように組み合わさっていく過程は、ホラーの枠を超えた圧倒的なサスペンス体験です。読み終えた後、あの「貞子」という存在の見え方が180度変わってしまう、驚愕の一冊でした。
Posted by ブクログ
久し振りに読みたくなって、文庫版を購入。
初読時は映画版を見た後だったので「映画と違う!」と戸惑ったことをよく覚えている。
あれから何十年か経って改めて読んだが、初読時と変わらない怖さ、そして大人になって読んだからこそ味わえた人物描写の緻密さ、世界観の構築の深さを味わうことができた。
『ループ』までの話は何となく覚えているので、『リング』の時点で既に様々な伏線が貼られていることに今更ながら本当に驚いた。
勿論単独で読んでも十分面白いし怖いのだが、色々分かった上で読み直してもまた深く味わえるのが凄い。
これを機に『タイド』まで読みたいなと思う。
分かっていても、時代が変わってもやはり『リング』の怖さは唯一無二だなとしみじみと感じた。
山村貞子という強烈なキャラクターもまた唯一無二だ。
最近はちょっと方向性が違ってきた気はするが……
Posted by ブクログ
あー!!めちゃくちゃ面白かったけど、結末知らない状態で読みたかったー!!
この話は有名になりすぎましたね…
貞子でお馴染みの話ですが、あまりにも有名で結末知ってる状態で読まざるを得なかったのが本当に悔しい…
映画は凄い怖いとのことだったので見てないのだけど、小説はいつか読んでみたいと思っていて、やっと読めた!
ネットの評判でも意外と怖くなくロジカルな話とあったけど、本当にホラーというより推理小説を読んでる気分だった。
犯人が超常現象の推理もの、って感じ
それもあってゾクゾクする描写とかは少なかったけど、謎がどんどん解けていくところとか、色々と辻褄が合って伏線回収されていくところとか、面白かった!
結末知らないで読めてたら星5だったな…
若い人で、推理小説好きで、貞子って誰?って人がいたらおすすめ!!
(そんな人はもう日本にはいないか…)
Posted by ブクログ
超有名作品。
昔映画で見た事あるけど小説は初めて。
結論小説の方が面白かった。
僅かな糸口から謎を解いていく流れが面白い。
結末を知らない状態で読んでたらもっと楽しめたとは思う。
Posted by ブクログ
初めてのホラー小説。
「貞子が出る」ってイメージしかなかった。
文字から怖いって感情を抱くのが初めてだった。新鮮。
描写の気持ち悪さがすごくて、読んでて「ひ〜、目を背けたい!」となっちゃうことがしばしばあったけれど、それでも読むのが止められない。本能で怖がらされて、超常的な力で読ませられているみたいな。
Posted by ブクログ
91年に刊行された日本ホラー小説の金字塔。のちに映画化やドラマ化もされ、「貞子」は社会現象にもなりました。僕の周りでも普段、ホラーなんて読まない人たちでさえ読んでいた印象があります。
「呪いのビデオ」を見た人は1週間後に死ぬ。回避するためには、ダビングをして他の人に見せること――恐ろしい速さで貞子の呪いが拡散していきます。練りに練られた構成には感心させられました。
Posted by ブクログ
・初めてホラー小説を読んだけど、謎を解明していく感じがミステリーぽくて面白かった。
・他のホラー小説も読んでみてもいいかなと思えた。あ、続きあるんだ、、気になる。
Posted by ブクログ
昔読んだけど、なんとなく読み始めたら止まらなくなりました。普段ミステリーとかホラーとか読まないので、たまに読むと引き込まれます。
すごく良くできてる話だなーと思いました。
令和の今は考えられないような描写や表現もあり、平成を感じました。
Posted by ブクログ
最初パラパラと斜め読みしたときは、浅川がビデオを見たあと電話がかかってくるところがメチャメチャ怖かったんだけど、こうしてじっくり読んでみると、ホラーとは言ってるけど、すごく論理的に組み立てられた話だという気がする。ビデオが念写(念像)によるものっていうのも、俺にはギリギリ論理的な回答に思えるし。その分怖くなくなっちゃったけど。「星を継ぐもの」みたいなジャンル外の推理小説ってとこかな。オマジナイを見つけたと思ったら実は・・・、っていう展開もうまい。
しかし、こうなってくるとホラー小説というものについてちょっと考えちゃうなあ。結局正体がわかって理に落ちちゃうと、オカルトでも怖くなくなっちゃうということか。単純に心霊写真とか暗闇に閉じこめられたりしちゃう方が怖いってことだよなあ。あと宗教的な終末思想とか。
それと、竜司の役割がよくわからなくなった。最初高校生の時女子大生を強姦した話が出てきたときは、この話に暴力的な勢いみたいなものを与えていると思っていたんだけど、最後になって童貞のまま死んだとか言ってるし。あと舞の役割もわからん。てっきり貞子となんか関係があると思ってたのに。実は「らせん」への伏線だったりする?だったらすごいけど。
Posted by ブクログ
主人公が男性であったり、色々と設定が映画と違うので驚いた。ホラーというよりSFっぽい感じもする。後半の展開で急にキャラクターの印象が変わり、次作も気になる終わり方だった。
Posted by ブクログ
最新号のハヤカワミステリマガジンの特集が「ホラーミステリ」。特に「リング」以降の国内ホラーミステリの隆盛についてまとめている。
「リング」は持っているはずだが、どうにも見つからないので本屋で購入。ワクワクしながら読みました。ホラーなのでワクワクではいけないのですが笑
発表当時、純粋なミステリでないので、横溝正史賞の受賞がならなかったらしいが、今の私の感覚だとホラーというよりむしろミステリ。それも「幻の女」のような極上のタイムリミットサスペンス。
モチーフに人智を超えた物への恐れや畏怖があるが、本作の面白さは、その謎解きと主人公コンビがドタバタ動き回るところにある。
映画も見てないが、あの有名な貞子登場のシーンは流石に知っている。映画を見るのも楽しみだが、映画は本の何十倍も怖そうだ。
Posted by ブクログ
映画版の方は見たことがないけど、もしかしたらそっちの方はかなりホラー的な脚色が入っているのかな?と思った。本だけを読んだ感想として、SFとホラーを盛り込んだサスペンス小説のような印象を受けた。貞子もミーム的な扱いにならなかったかもしれない。小説ベースだとしたら境遇が悲惨でそういう対象にはなり得ないと思うので。
主人公の一人称視点で話が進んでいくうちに、精神が疲弊していくタイミングで視点が合わなくなったことはあったけれど、読みやすくて面白かった。あとウイルスのことなんだと思ってるんだよっていう変な面白さもあった。
Posted by ブクログ
本屋でフェアが開催されていて、当時映画館で観たなと懐かしくなり購入。
個人的に映画で観た時の方が恐かった気がする。思い出補正か?年齢を重ねた故か?
今読んでも面白いものであることは間違いなく、今度は逆に映画を観たくなった。
Posted by ブクログ
映画のイメージが強く、怖い小説を読みたくなりリングを購入。
原作はホラーというよりミステリー。イメージとは違ったけど夢中で楽しめました。
リング、らせん、ループという三部作らしいので、続編を読むのが楽しみです。
Posted by ブクログ
知り合いに勧められてみてみた!
短くさくっと読めておもしろかったけど、映画を知ってるから怖さが物足りなく感じちゃった。
映像の不気味さとタイムリミットによる精神的に追い込まれてくる恐怖はあるんだけど、その間は何かが出てくるわけじゃないからかな?
でも解決策がわからないってほんと絶望すぎる…そして最終的に読者も恐怖に陥れてくるのが上手い。
エスみてみようかなぁ
Posted by ブクログ
男女4人がある時同時に別々の場所で突然死した。捜査に乗り出た主人公は、4人が死の一週間前に一本のビデオテープを観ていたことを突き止める。そのビデオには不可解な描写と観た者の死亡を予言する内容が含まれていた…!主人公は1週間以内にビデオの真相を暴き、除霊する事が出来るのか。
一番の特徴は、圧倒的なホラーでありながら科学的かつ論理的な立場から作品が成立しているということであろう。というのも、呪いのビデオという超自然を、ウイルスの概念と結び付けられることにより、ある程度のリアリティを持たせることに成功しているだけでなく、ウイルスとVHSとに(輪・情報媒体・自己増殖不可という)共通点を見出し、関連付けることにより、更なる説得力を以て、恐怖を身近なものにしているのである。また、そのウイルスも、絶滅の憂き目に遭った天然痘が、最期に活路を見出して、強姦された女性の怨念を経てビデオに憑依するという、極めて斬新で興味深い設定が成されている他、その2要素も、宿主がいなければ生き長らえないウイルスが、両性具有でありながら増殖できない病気の女性を経るという、複雑な連関を有している。詰り、科学的土台に成立し、各要素が論理的連関を有している点で、不合理であり非科学的なホラーと、合理であり科学的なミステリとの融合を、極めて巧みに成功させた傑作だと評さざるを得ない。また、行間を多分に含み読者の想像力を最大限に利用した恐怖描写と、電話等のアイテムを上手く組み合わせた恐怖演出で、作品の完成度は更に底上げされている。
こう分析してみると、矢張り日本ホラー界の金字塔という肩書きに相応しい作品であることが、実感として再確認出来よう。現在では貞子のイメージが先行して、映画その他アダプテーションが脚光を浴びることも多いが、間違いなくこの作品が原点にして頂点なんだと、自信を持って言える。
Posted by ブクログ
言わずと知れた日本ホラー映画の金字塔「リング」の原作。
最近、YouTubeで怪談を見るのにハマっている。
それを実家に帰った際に父親に話したら、「じゃあこれどう」と本作を渡された。父親はホラー小説が好きらしい。
リングについて、映画は観たことがあったが小説は読んことがなかった。というよりホラー小説自体読んだことがなかった。
やはり小説で読むと、呪いのビデオのことや貞子のことなどが詳細に書かれているので、物語として濃い。映画を観て知っているあの貞子というキャラクターについて、より深く知れる。「あ、そうだったんだ!」という楽しみ方もできる。
映画も映画でもちろん、映像ならではの恐怖感を体験できるし、オリジナルの演出にナイスな部分がたくさんある。それに気付けたのも、原作を読んだおかげと言える。
父親に借りた時に知ったのだが、「リング」には続編があと4冊分ある。
僕が映画を観て知っているのはリングの内容までなので、ここからまだまだ新たな物語を楽しめそう。