鈴木光司のレビュー一覧

  • 野人力 オヤジが娘に伝える「生きる原理」(小学館新書)

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    鈴木光司さん自身の生活の根底部分を、お嬢様と手紙のやり取り形式で記述された共著です。子供心に父親の不可解な行動に疑問を持ち、それらの意味を人生訓として紹介されています。その一貫した態度は、「自分で考え行動する」ということであり、社会の中で生きていく哲学を伝えています。その一貫した姿勢は見事で、真似し難いものですが、私自身も娘と接する際の参考になるものでした。野人的姿勢を持ちたいものです。

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    2022年06月10日
  • ブルーアウト

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    1890年に起きた「エルトゥールル号遭難事故」をベースに現代と1890年二つの時代の物語が並行して語られる海洋小説。
    現代の主人公は串本のダイビングショップでインストラクターとして働く若い女性・高畑水輝。彼女のもとへトルコ人青年・ギュスカンが訪れるが、彼の祖先はエルトゥールル号遭難の際、生き残ったムスタファだった。高畑家もルーツを遡ると遭難したトルコ人たちの世話をしており、二人は数奇な運命で結びつけられていたという設定。
    海底に沈んだ祖先の恩人の遺品を見つけたいギュスカンは水輝とともにダイビングするがアクシデントが起きる。
    二人がアクシデントに立ち向かう様子とエルトゥールル号の遭難シーンが交互

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    2021年10月31日
  • 楽園

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    高校生くらいの時、映画リングをきっかけに鈴木光司作品を読みましたが、ホラー作家のイメージでしたが、全然。
    ストーリーテラーです。光射す海や楽園、ループなど、めっちゃ良かったです。

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    2021年09月25日
  • 光射す海

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    学生の時、読んだかなぁ。内容はうろ覚えですが、当時めっちゃくちゃ面白かった気がします。圧倒的な孤独とは?みたいな。

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    2021年09月23日
  • 楽園

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    太古の時代から現代まで、数世代に引き継がれて結ばれて行く、壮大なラブファンタジー。
    どっちかてと、もう少しコンパクトな恋愛ものが好きなので、そこまでのめり込めなかった。
    鈴木光司さんの恋愛世界観なら、ループが好きです。ループの恋愛もそこそこ壮大ではありますが。

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    2021年09月19日
  • バースデイ

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    『リング』『らせん』『ループ』の続編で、三つの短編が収録されています。

    第1話「空に浮かぶ棺」は、山村貞子を胎内に宿した高野舞の物語です。

    第2話「レモンハート」は、「劇団飛翔」に所属していた頃の貞子を描いた物語。

    第3話「ハッピー・バースデイ」は、『ループ』の後日談です。馨の子を宿した礼子に、「ループ」プロジェクトに関わった天野が真実を告げ、礼子が子どもを産むことになるまでを描いた物語。『ループ』のストーリーの完結編ともいうべき内容になっています。

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    2021年03月01日
  • ブルーアウト

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    1890年に和歌山県沖で起きた「エルトゥールル号遭難事故」をテーマにした作品。
    救助活動を通して生まれた日本とトルコの絆や、関係者の子孫の新たな繋がり、人の誕生の奇跡、などとても興味深い内容で、一気読みしました。

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    2020年11月27日
  • 貞子3D ──復活

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    ネタバレ

    見ると死ぬと言われる「呪いの動画」。茜の勤める女子高でもその噂が流れており、どう噂の流布を食い止めるか苦心していた。同時期に黒い手形の痣を持つ不審死が複数出現し、警察は調査に乗り出すが、次第に事態はあり得ない方向に向かっていく。



    「リング」で誕生した貞子はもはや伝説的。はじめに貞子が生まれ、社会現象を巻き起こした「リング」から12年の時を経て再び別の作品として映画化されるというのは本当にすごい。そして、こちらの小説はその映画のノベライズ版。さて、ビデオの時代から飛躍的に映像技術が進歩している現代が舞台のため、貞子もよりハイテクになっていた。ビデオを媒介として呪いの動画を拡散していた時が懐

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    2020年09月22日
  • 鋼鉄の叫び

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    「鋼鉄の叫び」鈴木光司
    ヒューマンドラマ。彩度の高い光景。

    すこしSFが入る日本軍兵士物語かと思っていたら、あにはからんや骨太のヒューマンドラマでした。
    登場人物ひとりひとりが、濃いなあ。

    なぜ、この物語が描かれなければならなかったのか、についてはかなり気になりながら読んでいました。
    鈴木光司がこうしたえげつないほどに男女のエゴを書き出していることも他作に比べて特筆だし、最終的な結末が選択して選んだ愛、という点も、読む人によっては嫌悪感を覚える向きもあろうかと思う。
    何が鈴木光司をそれに駆り立てたのか、これを読まれることで何を読者に感じられると思ったのか?

    ただし、少なくとも、鮮烈な生へ

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    2020年08月04日
  • 神々のプロムナード

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    鈴木光司『神々のプロムナード』講談社文庫。

    鈴木光司の作品は『リング』シリーズ以外は全く面白くない。本作も評価が低いのを承知で読んでみることに。だいぶ前に古本屋で購入していた100円文庫。何しろ未読の手持ち本が無いのだ。

    新興宗教をテーマにしたミステリー小説である。途中までは、まあまあ面白いのだが、ストーリー展開にリズムが無い。全体のバランスが悪いのだ。登場人物の行動の理由を一つずつ説明するかのようにどうでも良いことを長々と理由を説明し、肝心なことをあっさりと疑問が残る形で説明しているためだろうか。そして、結末、真相は呆気ない。途中で著者が力尽きたような……

    冒頭で深雪が松岡が急に結論か

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    2020年06月04日
  • 貞子さんとさだこちゃん

    購入済み

    複雑だけど可愛い

    原作での貞子の背景とか、さだこちゃんの家庭事情を考えると、複雑な気分になるが、それを抜きにして見ると何か癒される。

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    2020年05月02日
  • 貞子

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    映画をノベライズしたのが今作。終わり方ー!?って思わず叫んだ。貞子の呪いがハイテク化していく...。映画の原作はリングシリーズのタイドどなっている。確かに動画を使う辺りはタイドだけど、変わりすぎでは...。地獄がこれから始まる感じでとても気になる。みんな貞子に取り込まれてしまったのか...

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    2021年12月30日
  • 遊びの時間は終らない

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    タイトルが面白い。
    表題作、面白いと思いつつも何となくすっきりしない。
    映画化されたというが一度観てみたい。

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    2020年02月08日
  • ループ

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    『らせん』を読んだらとりあえず『ループ』もいっとくよな。
    でもさ、『ループ』は全然記憶に残っていないのよ。何度も読んでないのかな?
    シリーズ3作目ともなると、繰り返しが多くてくどい感じがするのが気に入らないのかも。

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    2019年08月27日
  • ブルーアウト

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    エルトゥールル号遭難事件をベースにした小説。著者はあの『リング』で有名な鈴木光司さん。

    エルトゥールル号遭難時件から始まった「トルコと日本」の交流は、自分の中では最も関心の高い外交事例だ。

    特に、テヘランからトルコ航空機を使って日本人を救出してくれた、いわゆる”100年後の恩返し”は、涙もの。この出来事を知って、トルコが好きになったし、なぜトルコが世界一の親日国であるかも理解できた。今では、いつかイスタンブールに行くことと、和歌山県の串本に行くことが夢になる。

    そんなわけで、「1890年、エルトゥールル号遭難」と文庫本の帯に書かれているのを見ただけで、この本を手に取って書店のレジ前に立っ

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    2019年07月28日
  • 家族の絆

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    危険な事を見守りつつ体験させてあげるという父性が必要であるという論調がとても心に残った。
    また昔の父親像を徹底的に否定し、現代にあるべき父親像を述べているのも私自身の考えと合い共感できた。

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    2019年04月30日
  • 樹海

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    大家が伸び伸び書きたいものを書いた風があって、その、大変よろしいかと存じます。

    樹海がテーマで鈴木光司の短編集と聞くと、私のような浅薄な読み手は仄暗い水の底からとかを想定して臨むのですが、絶対そこを織り込み済みでずらしてきてますよね、これ。

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    2019年03月17日
  • バースデイ

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    映画で見た仲間由紀恵主演のリングゼロバースデーの原作程度に思っていたら・・・

    ぜんぜん


    リングシリーズの底を支える短編集!

    ループを読んで一年半!シリーズにこれ程近い物語であればリング→らせん→ループ→バースデイと続けて読むことをお勧めします。


    解説に図解してあった神々のプロムナードに興味が湧きました!

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    2019年02月05日
  • エス

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    シリーズ4作目か? それほど印象に残らなかったが、同シリーズ小説のファンとしては抑えておきたいところ

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    2019年01月12日
  • 樹海

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    鈴木光司『樹海』文春文庫。

    青木ヶ原の樹海をモチーフにした6編から成る連作短編集。ホラーっぽい感じの『偏在』と『娑場』まではストーリーの繋がりも良く、なかなか面白かったのだが、『報酬』を頂点に、『使者』『奇跡』『禁断』と尻すぼみにつまらなくなる。

    鈴木光司はかなり読んでいるのだが、代表作にして最高傑作の『リング』を超える作品とは未だに出逢えていない。

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    2018年02月13日