鈴木光司のレビュー一覧
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『貞子3D』のコミカライズ版。オチが若干、違う。
ホラー映画は怖い。だけど、内容が気になる。
ストーリーだけ知りたい。
そんな時にうってつけ。大体のあらすじはこれに描かれています。
映画では説明不足だった箇所が補われていたり、逆に省かれている箇所もあるため、映画の捕捉として抜けているシーンを補完するのにもいい材料。
映画とは雰囲気が全く違うので映画をご覧になる予定があるのであれば、こちらは補完用として読むべき作品だと思います。
基本的な流れ、内容は映画と全く同様の為、映画のネタバレになってしまう。
そういった理由です。
漫画としてはよくホラー漫画を描いている -
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あの「リング」の鈴木光司の本なので、「きっとホラーなのだろう恐ろしいのだろう読むのヤーメタ」というのは非常に勿体ない、水にまつわる短編及び連作短編集。「仄暗い水の底から」というホラー映画があるものだから、余計敬遠する人がいそうなのが残念(ちなみに、同名映画はこの本に収録されている「浮遊する水」という短編を映画化したもの)。しかし自分は、あえて"ホラー"とは言わないでおきます(カテゴリはホラーにしてるけど笑)
「浮遊する水」は母子にまとわりつく失踪した少女のぬめぬめとした気配が感じられる、湿度の高いホラー小説ですが、それ以外の短編は、時には怪談であったり、怪異であったり、不 -
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まさか、この人がリングとかのホラー小説家の人とは知らず、ジャケ買い。
アメリカの博士号をもっている人は、自分の専門分野が2-3ある。
この人自身が慶応の哲学系のゼミ出身など、偏った知ではなく、総合的に学ぶ力についてうまくまとめられていた。
また、勉強することで人は自分なりの正しい判断ができるようになることが、脳死の例を使って書かれている。
体が死んだらそれは死なのか、しかし、脳はまだ生きているのだから生なのか。
はたまた、生ととらえていても、もしその時自分の家族が危篤になり、移植が必要になった。
その時、今まで生きた対象として捉えていた、脳死状態のひとに移植提供をお願いするのか。。
本質 -
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『リング』の外伝的な『レモンハート』、『らせん』のこぼれ話的な『空に浮かぶ棺』、『ループ』のその後を描いた『バースデイ』という3つの短編がまとめられたもの。
正直言って、『レモンハート』と『空に~』の部分は、既に元の作品で結果や過程を知ってしまっているだけに、あまり楽しめなかった。元の作品からカットされた部分のような感じで面白くない。それで期待を下げられてしまったせいかどうかは分からないが、『バースデイ』はとても感動した。『ループ』も最後は将来への期待と希望のような形で終わっていたが、さらにそれを超える期待、希望が描かれていた。特に「手と手を~」のシーンは、小説を読んで久々に感動した、とい -
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鈴木光司のホラー短編集。
おれにとっては『エッジ』に続いて2冊目の鈴木光司、というか小説自体あまり読まないので、ホラー小説2冊目。今住んでいる所が多摩川の近くで、職場は三浦半島なので、なんとなく大田区とか観音崎とか、小説の舞台となるところに親しみが湧いた。ほとんどの作品が、その先どうなるんだろう、という疑惑を残した感じで終わるのでカタルシスを得られないが、ホラー小説とはこんなものなんだろうか。それにしても、「海に沈む森」は最後の「エピローグ」とつながって、全然ホラーではないけれども、清々しい作品で好きだ。面白かったのは「ウォーターカラー」で、読み始めはつまんないと思っただけに、あんな展開に