あらすじ
もうおまえとは暮らせなくなった――日曜日の夕方、テレビも点けたままの状態で姿を消した松岡邦夫。妻の深雪に相談された友人の村上史郎は、邦夫を捜し始めた。すると続発する不可解な失踪劇との関連性がちらつく。その陰にはある新興宗教組織の存在が……。世界を混沌の淵へとみちびくミステリー大作。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
鈴木光司『神々のプロムナード』講談社文庫。
鈴木光司の作品は『リング』シリーズ以外は全く面白くない。本作も評価が低いのを承知で読んでみることに。だいぶ前に古本屋で購入していた100円文庫。何しろ未読の手持ち本が無いのだ。
新興宗教をテーマにしたミステリー小説である。途中までは、まあまあ面白いのだが、ストーリー展開にリズムが無い。全体のバランスが悪いのだ。登場人物の行動の理由を一つずつ説明するかのようにどうでも良いことを長々と理由を説明し、肝心なことをあっさりと疑問が残る形で説明しているためだろうか。そして、結末、真相は呆気ない。途中で著者が力尽きたような……
冒頭で深雪が松岡が急に結論から先に話すようになったのが、松岡が宗教に関与している証拠と訳の解らない理屈をこねる辺りなどは無駄の最たるものだ。ストーリーの流れのままに実は松岡が新興宗教に関与しているようだと判明する方が自然な流れだと思う。松岡の母親まで出して来て、一生懸命宗教を表に出そうとしているのが反って不自然極まりない。
妻の深雪を残したまま日曜日の夕方、突然失踪した松岡邦夫。しばらくは深雪の元に松岡から定期的に電話が入っていたが、それも途絶え、深雪は松岡の親友の村上史郎に相談する……
本体価格819円(古本100円)
★★★
Posted by ブクログ
友達が失踪しちゃって、その友達の妻と一緒に探している内に新興宗教のイザコザに巻き込まれちゃってさぁ、って話です。
うーん、、淡々と進んでいって淡々と終わるみたいな、、、。
ちょうどこの間読んだ、伊坂のモダンタイムスとちょっと似てましたかね。
時期的にはこっちの小説のほうが先ですけど。
あんまり登場人物のキャラが好きくなかったですかねぇ。
特に友達の妻の打算的なところとか、主人公のノラリクラリとしたところとか。
それにあの夢は結局何だったのかしら?
ただ、最後の章はなんとなく良かったですね。
ドラマとか映画とかでも、~年後~ とか好きです。
Posted by ブクログ
『ループ』を読んで、著者の想像力に惹かれ購入。
これはこれで面白い。宗教の一面を正確に捉えた作品だと思う。自分の宗教に対する考え方は著者がこの作品で描いたものと似ている。