あらすじ
中年男の首吊り自殺の模様を中継した不気味な動画。その真偽の解析を依頼された安藤孝則は動画の中の男が少しずつ不気味に変化していることに気付くが……!? 「リング」にまつわる新たな恐怖が始まる!
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Posted by ブクログ
リングシリーズの新作!
まさか読める日が来るとは思わなかった。
ビデオテープから時代が変わった今だからこそできた作品なんだな。
話も期待通りに怖くて面白かった。
また続くといいな。
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「リング」「らせん」「ループ」「バースデイ」に続き。
最初は続編だって知らないで読んでて、進むうちにいろいろ繋がってきて一気に読んじゃいました。
「らせん」からそうだけど、ただのホラーじゃない感じがすごく好き。
高校生の時にリングを読んで15年・・・早いな!
Posted by ブクログ
得体のしれないホラーっていうのはやっぱり身にしみて面白い!少しづつ変化する首吊り動画、妻の周辺に忍び寄る影、そして自身の空白。それらがどうなるのか?グイグイひきつけてる
一方でリングの世界の話である。どこかここはデジタルの世界で超常現象めいたこともそれ関係なんでしょ?と思ってしまう事がある。面白いし過去作知らないとすべてを楽しめないが知ってると冷める部分もあるのが悩ましい
Posted by ブクログ
これまでのシリーズを読んでいればホラー的な怖さは半減以下に感じると思う
時代が変われば呪いの形も変わるのね
この竜二さんはいったい・・?
何度も生まれ変わってるの?
自殺者の増加の原因は?
清美が持ち込んだUSBも竜二が仕込んだもの?
関係あるのか無いのか分からない・・
でも孝則がリングに辿り着く流れはゾクゾクした
Posted by ブクログ
レビュー書き忘れてました。
リング、らせんシリーズの続編(番外編?)的な位置づけの
文庫を読みました。
特にらせんが好きだったので、のめるように読みましたが、
まぁやっぱりらせんのワクワク感は超えないですねぇ。
この作品は感覚的な表現が多くて、どうもビビっと来ませんでした。
いつかあの快作を超える作品を書いてくれることを祈ります。
Posted by ブクログ
貞子で有名な『リング』シリーズ二作目『らせん』の主人公である安藤満男の長男、安藤孝則を新たな主人公とした続編。ファンならめちゃくちゃ面白い。
本質的な魅力は時代の変化に伴う「呪いの変容」にある。かつてはビデオテープだった呪いの媒体が、今回は自殺動画へとアップデートされている。メディアの変化とともに、呪いも抽象化され複層化する。その変容のさせ方が鈴木光司らしく巧い。もはや「見たら死ぬ」ではなく、「逃れられない宿命」そのものが呪いの本質になりつつある。それでも、どのような形に変わっても根底には「意志」や「運命」という主題が通底している。この作家は常にそれを描いてきたし、それこそがシリーズの根幹だとも言える。
特に印象的だったのは、安藤孝則と丸山茜の関係性に潜む「呪いの遺伝子」とも呼ぶべき設定だ。みんなが心底面白いと思っているシリーズだからこそ、「その後」としてしか描けない人間の継承が、ここでは描かれている。呪いの媒体だけでなく、人間の持つ宿命さえもまた、次世代に受け継がれていく。
この「継承」には代償もある。『ループ』以降の設定に依存するため、『リング』の持っていた初期の直接的な「怖さ」はどうしても希薄になる。貞子という存在も、だんだん抽象化され、もはや「哲学的な呪い」みたいなものに近づいている。その変化を前進とみなすか、後退とみなすかは人それぞれだろう。僕としては、このシリーズが「恐怖とは何か」という問いそのものに進化しているのだと感じる。そもそもこのシリーズの本質は最初からそこにあり、それを僕らが最初はホラーの枠組みで受け止めていたに過ぎないのだろう。
そして、ある人物の扱いが抜群にうまい。キャラクターというより、シリーズを駆動するトリックスター的存在として機能していて、読み手を惹きつけてやまない。この人物がどうなるのかを知りたいという気持ちが、僕をまたこのシリーズに引き寄せる。
その面白さを十分に味わうには、シリーズ既読であることが前提になるかもしれない。
『リング』『らせん』『ループ』までを通読していないと、何が面白いのかさえピンと来ないと思う。実際、そう感じる読者の方が多いのではないか。シリーズを通じて描かれてきた出来事の時系列や人物関係が、頭の中で自然に接続されること。そして『ループ』で示唆された「多様性」の感覚を受け入れられること。そこが本作を楽しめるかどうかの分水嶺になっている。『バースデイ』で提示された世界線との齟齬も含めて、「リング・ユニバース」を広く捉えているかどうかが問われる。
総じて、『エス』は「単体で楽しめる本」ではなく、「進化し続けるシリーズの必然的なステップ」として読むべき一冊。現代的な「どうしようもなさ」や「運命の不可逆性」を描きながらも、家族という最小単位の物語に「あの時代の恐怖」の残した消せない痕跡を落とし込んでいる。シリーズファンには必読の一冊だけど、逆に言えば、ここから入る人にはまったく優しくない作品。「えっ、続編があったの?」とでも思ってシリーズを読み返すきっかけになれば、それだけでも嬉しい。
Posted by ブクログ
リングシリーズの第5作目。
第3作目のループのようなSFさは少なく
個人的に読みやすいと感じた。
とある死刑囚の刑の執行。
動画サイトにアップされた首吊り自●の生中継。
連続幼女殺人事件。
今までのシリーズとは違い、
どこでリング要素が出てくるのかと思ったら
徐々に今までのシリーズとの関連性が・・・!
個人的には第1作目に続いて好きな作品でした。
Posted by ブクログ
リングシリーズとの関連性を無理矢理?持たせたせいかちょっと微妙感あり。
リングシリーズも1作目は映画はおいといて原作は得体の知れない怖さがあったけど、それ以降はそんな感じではなかったし、今回の作品の位置づけは個人的にはイマイチかなぁ、という感じでした。全くつまらないという訳ではありませんが。
Posted by ブクログ
ループのその後(20数年後)を描く作品。どうしても、リングとの比較になってしまうので、謎解き感が少なく、著者の補足を読むような感じとなってしまった。
Posted by ブクログ
山村貞子の呪いに端を発したシリーズも、この物語で一応の決着をみるのだろうか。
衝撃的な印象を残した「リング」。
言いようもない圧倒的な恐怖に塗り込められた世界がそこにはあった。
何と言えばいちばんシックリくるのだろう。
勢いがない・・・激動の過渡期をこえて、貞子にまつわる物語もひとつの落ち着くべき場所に落ち着いた。
そんな感じがしてしまった。
それでも、やはり「リング」から始まったこのシリーズの存在は大きい。
ウィルスが蔓延していくシステム、時を越えてもなお続くほどに深い呪い。
罪があるなしに関わらず、巻き込まれていく理不尽さ。
映像化もされたけれど、原作の強烈さを抜くことはできなかったように思う。
すべてのものに終焉の時はくる。
そんなことがふと頭をよぎった物語だった。
Posted by ブクログ
リング、らせん、ループを読み返してから読んだ方が楽しめたと思う。
高山の壮大なネタバラシが本作の全てだと感じた。解説にある「男子よ、立ち上がれ」というメッセージは全く感じ取れなかった。
Posted by ブクログ
なんでも有りな『ループ』の世界が前提だと思うと驚きも驚きでなくなってしまう。
『リング』・『らせん』・『ループ』の広大な世界観の中に成り立つ物語であるが故、背景の説明文が多く所々消化不良感が残る。