あらすじ
海岸で倒れていた女性は、言葉と記憶を失っていた。しかも妊娠4ヶ月。彼女はいったい誰なのか? 精神科医の望月は、彼女の過去の物語のかけらを探し始めるが……!?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読んだ後に何か心に残る本というのは久しぶりだ。
日頃小さいことで悩んだり躓いたりすることがあるが、人生はそんなもんじゃない。
それこそ「一歩踏み出すごとに、あやふやな確立に支配された世界に乗り出すようなもの」だ。
読んだ後は「前向きになろう、何事にも正面からぶつかっていこう」という気になった。
こんな想いが覚めなければいいなと思った。
また、読みやすさにおいても評価したい。とにかく無駄なシーンとかが一切なく、どのページを読んでいても飽きることなく楽しめた。ジャンルはヒューマンミステリーなのだが、さゆりの謎の行動、徐々に明かされていく真実、真相を知った時のショック、決してスピーディーな展開というわけではないが、最後まで本当に楽しめた。
欲を言えば、最後がプツンと終わってしまっている感じがしているのがちょっともったいない気がした。
もうちょっとそれぞれの「その後」が知りたいなと思った。
Posted by ブクログ
野々山明子は猛烈な勢いで望月副院長に迫る
こんなに妖艶では良識派の望月もタジタジだっ!
高木重吉は宮崎昭光の父を刺し殺し、無人島で燃やす
なかなか足先が燃えなくて苦労したそうな…
浅川修一郎はハンティントン病
内藤医師は最初で最後の診察をしたっ!
妊娠したかもしれないと言いつつ受診した精神神経科クリニック、トランプ占いで「シアワセになる確率は二分の一だって」とつぶやくさゆりの横顔っ!
Posted by ブクログ
鈴木光司といえばリング。ホラーを期待して読んだが、やや恋愛、記憶喪失、闘病など人間模様が描かれた文学チックな内容。そこのみにて光輝くを観て何故か思い出した。
Posted by ブクログ
登場人物が皆何かを抱えていて、生々しい。
その生々しさの中に、底知れぬ闇があり、射してほしい光がある。
それが人間の業であり、願いであり、弱さであり、強さだと感じた。
引き込まれる展開と奥深い心理描写が、海のように広がる小説。