あらすじ
医学生の馨にとって家族はかけがえのないものだった。しかし、父親と馨の恋人を始め、多くの人々が次々と新種のガンウィルスに侵され、世界は存亡の危機に立たされた。ウィルスはどこからやって来たのか? あるプロジェクトとの関連を知った馨は1人アメリカの砂漠を疾走するが……。『リング』『らせん』で提示された謎と世界の仕組み、人間の存在に深く迫るシリーズ完結編。
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Posted by ブクログ
『リング』『らせん』と読んできて、1本のビデオテープからここまで話が大きくなるとは思わなかった。凄すぎる!!手がかりとして残されたタカヤマと繋がった時の衝撃
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『リング』シリーズ完結作!
今回は貞子の登場は無しで、SFに振り切った感じだったけどそれでもめちゃくちゃ面白い。
インディアンの部分だけあまり入り込めなくて、読んでてあんまりだったかなあとも思ったり。
それでもめちゃくちゃ面白い。タイムリープもの好きだけど、こう言うタイプのループものは初めて見た(読んだ)から新鮮!自分の生まれる前にこんな作品あったなんてすごいなー
Posted by ブクログ
いや。まじかぁ……ループすげぇ✨️⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝
スケールが壮大すぎて
かなり好きなSFのジャンルだけあって
めちゃ面白かった〜(•ө•)♡
主人公は超が付くほどの天才、二見馨(20)
彼は現在、全世界で猛威をふるっている
転移性ヒトガンウイルスに家族、恋人が
罹ってしまい、家族、恋人を救う為、いや
全世界を救う為に立ち上がるだ!!( •̀ᴗ•́ )و
リングシリーズ三部作のラストに相応しい今作
もはやホラーのかけらも無くガッツリSFだけあって
シリーズ1の壮大な物語でした。ww(๑´ㅂ`๑)
正直、前作「らせん」からのこの展開は
予想だにせず、かなりびっくりした!!( °Д° )
序盤ではヒトガンウイルスによる
執拗なまでのストーキング
ガン部分を切除しても転移し、また切除の繰り返し、一度発症すれば致死率100パー
キツすぎる……((((;゜Д゜)))
その光景になんともいたたまれない気持ちになる
中盤から一気に真相究明に奮闘する馨
ウイルス遺伝子(またかよ…と正直思った
内容は今回もさっぱり意味不明だが塩基配列と言う言葉だけは覚えた!笑笑)
と父、秀幸の助力により真実へと迫る。
終盤は真相があらわに…ループの真相、そして
リングシリーズ三部作の全ての真相が明らかに
明らかになった瞬間…マジかよ…と僕はなった。
読み終えてシリーズで1番好きな作品でしたね
映画とは全く別物だった原作
小説の方がだいぶ好きです!!
ホラーでは無いにしろ、面白い作品なので
かなりおすすめできる!
ちなみにシリーズはまだ続いていたので
機会を見て続きを読みたいです!!✩°。⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝
Posted by ブクログ
3作でひとつの壮大な物語…⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝
もうね、ホラーじゃなくて、SFですよ.☆.。.:*・°(`•∀•´)✧
今回はウイルスがメインです。
幼い頃から「生命のしくみを解き明かしたい」と考える主人公、馨。
父親がガンウイルスに侵され入院。
そこで同じように入院生活を送る親子に出会う。
シングルマザーの美しい母親に惹かれる馨。
彼女の息子もまた、ガンウイルスに侵されていた。
父親は元人工生命開発プロジェクト研究員の教授。
彼が昔携わっていたプロジェクトの関係者にガン患者が多い。
馨は父親と彼女の為に、ガンウイルス発生の真相を探る。
この転移性ヒトガンウイルス、性交や輸血、母乳などで感染するんです。
しかも、発病すると、間違いなく転移するらしい…(-_-;)
あと、宿主が死なない限り生き続けるらしいし、かなりやばいですね。
馨が10歳のシーンから始まるのですが、これがまた天才児。
日常で両親と重力異常の分布図を見て議論する。(-_-;)
見どころとしては、話が貞子や高山に徐々につながっていく流れと、高山が今際に何をしようとしたのかが解明されるシーン。
2000年前後は、この類のSFブームだったのかも…♡
全てにおいて化学的な理論を紐づけていますが、この展開はちょっと…という私の好みではなかった箇所もあります…(^▽^;)
しかし、この3作、細部まできちんと結びついて納得できる。
ラストは『らせん』以上に衝撃です。
1作品でも完成度が高いのに、3作通してそれを上回る素晴らしさ。
『リング』だけで終わらせるの、勿体無いですよ!
実は全部で6作あるリングシリーズ。
続きの『バースデイ』も読みたい(〃´-`〃)
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面白かった。
途中旅のシーンで少し中弛み感があったが、ループというプロジェクト、なぜ世界がガン化しはじめたのか、最後の螺旋のシーンへと繋がる部分など怒涛の伏線回収はお見事。
ループは現実世界の物理条件を完全に再現した仮想空間であるのに、生命の自然発生はしなかった。
なので神が操作を加えた。
→ということは、現実世界でも生命の自然発生はなかったはずなので、神が操作を加えた。
→現実世界にも上位概念となる「世界」がある。
この背理法的な考え方好きです。
よく世界はパラレルワールドでいろんな世界が同時に存在しているっていうのがポピュラーなのかなと思ったけど、この小説を読むと並列というよりかは直列に世界が存在しているのかもしれない。
ガン化とは、細胞が多様性をなくすこと。
なんとなくだが、人間に当てはめると学ぶ姿勢や意欲を失って毎日同じように過ごしていくのはガン化を示唆しているのかも。
Posted by ブクログ
前作らせんを確かリアルタイムで読んで以来ずっとシリーズ放置してました。ネタバレを踏まなかったのが今思えば奇跡かな。
ホラーと言うより未来SF系の話でしたが、父性溢れた主人公に感動。素晴らしい読後感で読んで本当に良かった。
Posted by ブクログ
リングとらせんの話は何だったのか・・という気持ちになった。
誰もが一度は考えそうな空想が実は本当でしたとか・・
馨からの最後のメッセージは両親と愛する人に届いたのかな
Posted by ブクログ
リング、らせんと続くシリーズ3作目
リングとは違い最早SFと言った方がよい作品である。
結構展開としては強引さを感じたもののSFチックな作品も好みであるため面白かった。
Posted by ブクログ
おなじみの登場人物全く出てこないし、前作よりも更にSF要素が増してきたぞと思っていたら、まさかの仮想空間!貞子もリュウジもコンピュータ上でシミュレートされた存在だった!という衝撃の真実。更にはカオル=現実世界に遺伝子情報から再構成されたリュウジとな…。まさかこのシリーズでニュートリノの話が出てくるなんて…。前作までの何でもありっぷりには確かに説明つくけど、反則技過ぎやしないか?
今回の主人公、カオルもなかなかの前時代っぷりで息子亡くした後の女性に対する態度がひどいのだけど、リュウジそのものということで納得。砂漠の旅には結構わくわくした。
Posted by ブクログ
なかなか面白いと思いましたけれども、少々ついていけないところが…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
膨大な資料を読んで書かれておられるんでしょうけれども、やはり専門分野に話が及ぶと付いていけなくなり…
でもまあ、解説者もおっしゃる通り、鈴木氏の描写力というのかな、人物造詣というか、そういうのが異常に上手い! と僕も思うのでありまして、物語としてはともかく、人物描写とかね、そういう、鈴木氏の持ち味でもって最後まで読めた感じですかねぇ…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
リングシリーズはこれにて終了なんでしょうか!? 寂しいやら何やら…なんかここまで読んできて物凄い遠くまで、というか、異様な場所に到着したな、というか…もはやホラーじゃないしね…みたいな…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
そんなアレで難解ですが、割合楽しめたのでまた数年後、再読するかもしれませんなぁ…
さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー
Posted by ブクログ
当時読んでたら幻滅してたかもしれんが、色々分かってて読むと面白いSFだった。リングとらせんの背後の出来事。結局これは高山竜司の物語なのだなと。
しかし肝心な「貞子とはなんだったのか」が明かされない。なぜ彼女の念から生み出された映像に停止コードが埋め込まれていたのか。想像するには、貞子自身がループに仕掛けられたウィルスなのか、自然発生したバグコードなのか。 「エス」はどうなってるんだろう。
Posted by ブクログ
リング三部作完結
読み終わりました…!
リング、らせんと一気読みしたんだけど、ループは時間がかかりました。
なんせSF系全般昔から苦手でして、、これはもうホラーではなくSFですね。
だけど面白い。一気にはいけなかったけど完結編、凄すぎて…よく言えば味わってしっかり堪能出来たかな。
リングを読むならここまでしっかり読むべき。
楽しかったです。
Posted by ブクログ
鈴木光司による「リング」シリーズ、第3作。「リング」シリーズは、この後『バースデイ』、『エス』、『タイド』と刊行されているが、本作『ループ』が一応の完結作となっている(「リング」三部作)。
科学者である父親と優しい母親の下、平穏な生活を送る小学生の馨。「自分の存在を含めた世界の仕組みをどうにか解明したい」と夢見て、科学者である父親と自然科学について語り合う日々を送っていた。ある日、地球上のマイナスの重力異常地域と"長寿村"が存在する地域が一致していることに気付く。そのことを両親に話した馨は、その一つであるニューメキシコに家族で旅行することを約束する。しかしその直後、馨の父親が「転移性ヒトガンウイルス」に罹患したことで、その旅行は「約束」のまま履行されることがなかった。
月日が経ち医学生となった馨。ある日、父親の入院先で、入院生活を送る息子に付き添うシングルマザーの礼子と出会う。馨と恋仲になり、馨の子を身籠った礼子だが、彼女もまた「転移性ヒトガンウイルス」に罹患していた。父親、礼子、そしてこれから生まれてくる我が子を救うため、「転移性ヒトガンウイルス」を克服したと噂される地域に赴くことを決意する馨。そこは、かつて両親と旅行を約束していた、ニューメキシコの"長寿村"がある地域であった―――。
『リング』、『らせん』の流れからまさかこんな展開になるとは・・・。ジャンル付けするなら、『リング』→「(バイオ)ホラー」、『らせん』→「バイオホラー」、『ループ』→「SF(ホラー)」といった感じ。1作目を読んだ時点で、誰がこの3作目を予想出来ただろうか。(オカルト要素を全面に出した映画版『リング』と並べたら、もはや「他人」と言えるレベル。)この「とんでも展開」には賛否あるだろうが、個人的には非常に楽しむことが出来た。
あと、『らせん』を読んで違和感のあった、「何でもあり」な強すぎる"ウイルス"の理由が、まさかこのような形で説明されるとは予想だにしなかった。私と同じような違和感を持っている人は、是非とも本作『ループ』まで読んで欲しい。きっとその違和感は解消されるはず。(納得できるどうかは別のお話。)
果たして著者は、『リング』を執筆していた時点でこの三部作を構想していたのかどうかだが、著者あとがきを読む限り、さすがに当初からの構想ではなかったようで。いや、さすがにね・・・。
Posted by ブクログ
前2作読んでないけどまさか貞子がループの世界のバグとは。
それよりも仮想空間の世界は現実と全く同じ様になるのに、最初の生命だけはこちらでつくらないといけない
ってのがこの世界もループなんだと思わせる
Posted by ブクログ
おもしろかったけど最期のほうでニュートリノがどうのというのでちょっと読む気がなくなってしまった 未知の素粒子だったから不思議装置に組み込んじゃったんだろうけど
今度は馨くんのお子さんがリングウイルスを持っていそうなのでまだまだ終わらないかんじする
Posted by ブクログ
個人的に3作の中で一番固くて読みづらかった。ガンとかDNAとかぶっちゃけよく分からん!
前作とはまた異なる主人公か、、、と思いながら読んでいたら、まさかそう繋がるとは!と言った感じでした。
リングシリーズの主人公は高山だったんだな〜!
Posted by ブクログ
らせんを読んだのはだいぶ前で話は結構忘れてたものの、前作については結末あたりについて覚えていればあとは大丈夫で助かった。
数字や小難しい言葉並ぶのが、話はスルスルと読めてしまう。未知の病の話でありながらも物語の基本は人の情や性と取っ付きやすいものであるためか。主人公が賢いながらも若さゆえとも人間的にクズっぽいともいえる絶妙さがあるのも好き
途中弛んでる部分や突っ込みたい部分があるもののスルスルと読ませる文章でキッチリ最後まで終わらせたのは良かった
Posted by ブクログ
リング3部作の最終作。相変わらず面白い。好みで言えば前作の方が好きなのだが、ここまで予想を裏切る展開はなかなか味わえない。3部作として傑作だと思う。
Posted by ブクログ
ガンを発症させるウィルスが世界を席巻していました。生命科学を専攻する二見馨の父・二見秀幸も、病に侵されて入院を余儀なくされます。馨は、父が療養しているする病院で、一児の母・杉浦礼子と出会い、たがいに愛しあうことになります。
一方で馨は、情報科学者だった父が関わった人工生命プロジェクト「ループ」に、ガンの進行をくい止めるヒントを求めて、アメリカへ渡ることを決意します。そこで彼は、「ループ」プロジェクトを発案したクリストフ・エリオットという老人に出会い、信じられない話を聞かされます。
現在、世界中を恐怖に陥れているガン・ウィルスは、「ループ」の中で生まれたというのです。さらにエリオットは、「ループ」の中の「タカヤマリュウジ」という個体の遺伝情報を現実の世界に移し入れることで生まれてきたのが、二見馨だと告げます。ガン・ウィルスは、リュウジの遺伝情報のなかに入り込んで、「ループ」から現実世界へとやってきたのです。
礼子たちをガンから守るため、馨は現実世界から消え去ることを決意します。現実世界を救った馨の生命情報は、「ループ」の中で復活を遂げた高山竜司に移されて、彼は「ループ」の世界のゆくえを見届けようとします。
『リング』『らせん』の世界を、今度はそっくり人工生命プロジェクトの中に移し入れるという、破天荒なストーリー設定に驚かされます。ただ、人工生命というアイディアに頼りすぎで、ストーリーそのもののおもしろさは少しもの足りないようにも感じました。いずれにしても、もはやホラー小説の要素はほとんどなく、完全にSF小説というべき内容です。
Posted by ブクログ
リングの非現実的な世界の話って。
そもそもこーゆー世界の話だったのでという。根本的な概念から見直しが起きるお話です。
らせんまでの世界観で良いと私は思います。
Posted by ブクログ
【2024年116冊目】
科学者の父とネイティブ・アメリカンに造詣を持つ母を両親に持つ馨は、愛情をいっぱいに注がれながら日々を過ごしていた。だが、父親が癌ウイルスに侵されたことで、馨の日々は一変する。新種の癌ウイルスはどこからやってきたのか?馨は手がかりを求めてアメリカに飛ぶが――リングシリーズ完結作。
「リング」「らせん」に続くホラー小説やと思って読んだら「あれ、これ細胞に関する話でした???」とある意味でびっくりする一冊。ホラー要素は皆無と言っても良いのですが、これまでのシリーズの答え合わせをするために読むとすれば良いかもしれません。
OK、難しい話するやん…と思ってましたが、途中で意外な事実が判明して「そうなの?!」って声出ました。そうなの?!
でもやっぱホラー要素はもう三倍くらい欲しかったかなぁ…。
Posted by ブクログ
発想はすごく好き!
ただ文系人間としては理解できない単語が多く登場してくるので読み飛ばしてしまう箇所があった。
普段SFを読まないので、読み終わってからみなさんの感想を読んでから、こういうのがSFなんだと妙な感動を覚えてしまいました。
Posted by ブクログ
「リング」からこの「ループ」という結末に至ると誰が予想しただろう。あとがきにも「次作の構成はなかった」と書いてあったので、作家の脳内と小説の自由度の凄みを感じた。どこまでも羽ばたける。恐怖!呪いのビデオから、世界の謎に迫る物語に変身。
正直なんのこっちゃと思いながら読み進めましたが、面白かった。個人的に、リング>ループ>らせん。今作はホラーじゃなくてSF。
今作は貞子が1回も登場せずなのウケる。彼女にロックしてループ世界を見るシーン欲しかったな。
結局、過去2作は上位存在が創った仮想世界(?)でした、という壮大な世界観のネタバラシがあるせいで個人の問題は最早どうでもよくなっちゃうのだが、貞子やリングウィルスはバグ的な存在だったということ?その辺りの説明はループを創った当人達も分からない、という感じだったような…
また、ループと現実は相互関係にあるので、馨こと竜司がループのガン化を阻止しても、馨くんの遺伝子を持つ子が現実世界に生まれたらまたなんやかんやありそうですよね。
Posted by ブクログ
前二作をこんなふうに使うとは、すごい思い切りですね!
ただ仕掛けは面白かったけど、ストーリーの展開が遅くて……。
参考文献がとっても多い!なので、たしかに読み応えのある考察がいっぱいなんだけど、ストーリーの推進力になってないような……
エリオットのはぐらかしも、キツかったですね……サムライ8じゃないんですよ!?馨といっしょにイライラを共有しようていう訳じゃないですよね…
あとがきに、リング→らせん→ループ、最初から全体の構想があったわけじゃない、ということがあとがきに書いてありました。そこから、ここまで膨らませて書き上げられるのは、すごいなと思いました。
(細かい齟齬はある気もしますが…山村貞子は安藤とエッチしてた気がするから、処女懐胎じゃないとか…)
Posted by ブクログ
完全にSF作品と豹変笑
凄いなあ、、ウイルスが、医学的なものからコンピューターに変わってしまうとは…
中だるみがあるのと、専門用語が多すぎて挫折しかけたけど、最後の衝撃はなかなか凄かった笑
らせんと上手く繋げてきたなあ…
楽しめました。