鈴木光司のレビュー一覧
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ネタバレパンツの匂いを嗅ぎ取ることに必然性はあるのか!?笑
ホラー部分丹念に描かれていたので、じっとり怖かったです。
エレベーターとかね…二人になるの嫌…。
ストーリー展開は、主人公の漫画的な直感が結構頻繁に出てきて、それが考察に繋がるところがちょっと強引さを感じなくもなかったけど、医学的な要素が前作よりさらに強まって面白かったです。
あと、よかったのはラストシーンですね!
海に始まり、海に終わる。人類の終焉に手を貸し、人類を裏切った主人公が手に入れた何者にも変え難い宝物。
爽やかさすら感じる終わり方は、自分好みでした!
自分の願いのために他の全てを投げ打つ系のストーリーはとても好きなんです〜。 -
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Posted by ブクログ
いやー。あのTheホラーの定番かのように思っていた「リング」が「らせん」でまさかの方向に展開していく。当時きっと誰も予想できない続編だったのだろうな。
完全フィクションとしてホラーを楽しんでいたはずが、なんだかこれに近い事柄が現実にあっても不思議じゃないな…と、ものすごい設定なのに思わされるあたりがヒットしている所以なのだなぁ。面白い!というより感心に至った。
そういえば映画シリーズのどれかで、貞子が虫みたいにうじゃうじゃと大量発生して、もはやホラーでもなく爆笑してしまったことを思い出した。なるほど、あれも案外原作の設定にちゃんと乗っかってたのか?と思ったが見直すほどではないのでやめとこっと -
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Posted by ブクログ
ガンを発症させるウィルスが世界を席巻していました。生命科学を専攻する二見馨の父・二見秀幸も、病に侵されて入院を余儀なくされます。馨は、父が療養しているする病院で、一児の母・杉浦礼子と出会い、たがいに愛しあうことになります。
一方で馨は、情報科学者だった父が関わった人工生命プロジェクト「ループ」に、ガンの進行をくい止めるヒントを求めて、アメリカへ渡ることを決意します。そこで彼は、「ループ」プロジェクトを発案したクリストフ・エリオットという老人に出会い、信じられない話を聞かされます。
現在、世界中を恐怖に陥れているガン・ウィルスは、「ループ」の中で生まれたというのです。さらにエリオットは、「ル -
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鈴木光司さんといえばホラー小説のイメージがある(私もそう思っている)が、リングを初めて読んだあと次にと思い取りかかったのがデビュー作の楽園だった。楽園の時代を超えたスケールの大きさに圧倒されてファンになったことを覚えている。ファンになったのはリングではなかった。
さて、本作ブルーアウトも時代を超えたスケールの大きさを感じる作品。明治時代に遭難したトルコ船の乗組員たちの物語と、その遺品を探しにきたトルコ人の案内をするダイビングショップの女性の物語が絡み合っていく。
専門用語も多いし、トルコ人たちの名前も耳慣れない。若干の読みづらさがあったことは確か。でも、やはり面白い。解説にも書いてあったが鈴木