うめのレビュー一覧
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購入済み
東日本大震災の記録でもあり
マンガを描き続ける上で、こういう作品を手がける経験って絶対に役には立つでしょう。
個々の作品は是非、読んで色々と感じて欲しいものです。
私は当日、腹膜透析がもうだめになってきていて、尿毒症の諸症状(不眠や倦怠感なども含む)でぐったりして寝ていたのを大きな揺れで叩き起こされましたが、体調の悪さは如何ともしがたく、16時過ぎくらいまでは寝ていました。
この日の夕刻くらいに発信された電子メールが翌朝、12時間以上も経過してから届いたのとかも記憶しています。
原子力回帰とか、まだ言っているのでは、日本も凋落する一方です。 -
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「死」を学際的に検討する過程で、よりよい「生」とは何かについて考えされさせられた。死とは生物学的な個体の絶命という意味を超えた観念であると感じた。死者を弔うのは他者であるが、その死者の存命中はもちろん、死後に至っても相互作用の中で誰かの自己と社会が形成されていく。そのような「分人」的観点で捉えると、「死」は自己完結するものではない。また、「弔う」ことの本質は儀式という表層的なものではなく、生成変化を伴う生者と死者の社会的な共生だと思った。
一方で、テクノロジーによって新たに生じる死者の権利、死後労働の観点は非常に悩ましい。生命はその有限性によってこそ輝くが、死後も残り続ける SNS 上の情報や -
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Posted by ブクログ
311から3年後の、物語。
こちらもまた、全ての印税が寄付されるようです。
前作の続きといった位置付けの話もあり、
いろいろと考えさせられました。
あれから3年、“もう”なのか“まだ”なのか。
感じ方は人それぞれにあると思います。
個人的には“もう”3年が過ぎたが、
“まだまだ”復興は進んでいないと、あらためて。
こちらを手に取った後、私も震災後に初めて訪れました。
やはり“現場”を視ているのと見ていないのとでは、感じ方が違うと、
そんなことをあらためて実感しました。
本日は311から、3年と5ヶ月目の月命日です。
忘れずに折々で訪れていきたいな、なんて風に考えています。 -
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Posted by ブクログ
古典文学作品のコミックス化の企画はたまに見かけますが、本単行本は太宰治。執筆陣の多様な解釈で、時代ものあり、現代もの(YoutubeやTwitterやスマホも出てくる)ありの面白いアンソロジーになっています。
それにしても「太宰にはツイッターがよく似合う。」
作家さんそれぞれの個性が出ていてどれも面白いのですが、出色だったのは、羽生生純さんの現代版「親友交歓」!まさに羽生生純さんの作品なのですが、まぎれもなく太宰治の「親友交歓」。
マキヒロチさんの作品「恥」もとてもよかったです。漫画家宛に上から目線のウザいリプを送り続ける男。原作と性別が逆転していて、舞台も現代に移っているのですがこの違和感 -
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『温故知新3.11 #5 コミック⑤』
ー『ストーリー 311 あれから3年』ー
前作の続編・第二弾、2014.3.11の発行です。
ひうらさとるさんが発起人でスタートしたこのプロジェクトは、前作が好評だったものの、漫画家さんたちにとって連載を抱えたまま印税全額寄付の仕事は当然大変だったようです。
それでもクラウドファンディングであっという間に目標額達成! まさかの被災地支援が漫画家支援につながったようです。
今回の参加漫画家さんも11名ですが、前作から連続が6名、新規に5名が加わっています。
執筆漫画家さん(敬称略)は以下の方々です。
ひうらさとる、青木俊直、うめ -
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Posted by ブクログ
四年半前、まさか自分が大地震を経験するとは思っていませんでした。
この地震があったからこそ関東圏に行くことができ、仕事も決まり、結婚その他諸々が決まったので、ほかの方々に比べてとてもとてもわたしは幸せだったのだと思います。
勿論、実家は流されはしなかったものの半壊やら祖父母の家も浸水被害に遭い、生きていてよかったという状態でしたけれども。
『Booklive』のお買い得ページをつらつら眺めていたらこちらが割引になっていたので、気になって購入しました。
福島の友人のこと、家が流された友達のこと、いろいろとまざまざ思い出されて、胸にずしりと来ました。
特に、ササキミヤさんのところで描か -