前川裕のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ2月はこちらの作品から。
著者の前川裕さんは「クリーピー」「イアリー」を読んでいて好きな作家さんの一人です。
「真犯人の貌」はフェイクドキュメントですが、
実際にあった事件のように感じてしまうくらい描写がリアルでした。
起きる事件も凄惨で読みながら気分が悪くなりましたが読む手が止まりませんでした。
八王子市川口町で大量の血痕が残されたまま教師夫婦が失踪する。被害者の兄が逮捕されるも無罪が確定していた。
この川口事件を追うジャーナリストの杉山の目線で物語は進んでいきます。
読みながら読者も真実に近づいていくドキドキ感が良かった。でも少しモヤモヤが残る部分や展開が少し強引な感じが少しした。
関係者たちが次々と死んでいく(他殺、自殺、病死)ので「また死んでしまった…」となるのと
ジャーナリストが犯人と思っている人物にあと一歩で手が届かない歯痒さがあり「こいつが犯人!」というはっきりした結末ではないので
自分の中で整理しないといけない。
「真犯人の貌」というタイトルの意味がうまく自分の中で消化できなかった。
でもぐいぐい読み進められて面白かった。
いい読書でした! -
Posted by ブクログ
干物と蒲鉾の定番 男は馬耳東風という感じで とうつう疼痛 一九世紀の中葉に書かれたポーの小説『赤子病の仮面』 無意識のエロスの滲出 蝦蟇がまがえる 三和土たたき いえども雖も 伏魔殿 曙光しょこう 潤ったところで 罷り間違えば ノーブル(高貴)で端正な顔立ちは相変わらずだ 何処か深い愁いを感じさせる少女なのだ さっこう索溝が水平に走っている 並外れた滑稽さが笑いをまったく封じ込め 恐怖に加えて複雑で重い寂寥感が永本を襲った おおよその状況が脳裏で収斂するのを感じた かんせい陥穽 愁いに満ちた顔を思い浮かべた 内奥を紐解いていく しゅっしょく出色 作者が挑んだ趣向について更に深く味わえることを付言しておく
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Posted by ブクログ
ネタバレ帯には女性刑事の桔梗さんと「歩く殺人百科」と呼ばれる平瀬のバディものと書かれていたが、この二人の不協和音は結局整いそうで整わないという状況。
主人公の桔梗さんに感情移入して読むため、彼女が平瀬に心を許さないと、読み手側も彼を受け入れられない。
寧ろ、彼女と一緒に不快感を募らせるばかり。
「歩く殺人百科」の異名に違わぬ活躍をしてくれればまだよかったのだが、語る割には役に立っていないという。
彼よりも桔梗さんの恩師の方が捜査の上では役に立っていた。
彼は彼で問題ある人ではあったが。
平瀬の絶頂期は登場時だった気がする。
そして、ラスト。
最後の最後で、とんでもない爆弾を落としてくれる。
お陰で、警察小説としてのラストならいいかもしれないが、ミステリとしてのラストとしては消化不良になってしまった。
何たる。
それにしても、桔梗さんの周りの男性たちは、警察関係者含めてまともな人間が少なくて、そこは桔梗さんに同じ女性として大いに同情した。
そのせいで、連続絞殺事件以外のノイズ的事件も発生。
本当によくぞ色々切り抜けられたものだ。
上記の通り、平瀬は役に立たないし、彼女一人が体を張って頑張って犯人に食らいついた感じだから余計に。
本当にお疲れ様でした。
ゆえに、事件がすっきり終わらなかったのが無念で仕方がない。
平瀬め……!! -
Posted by ブクログ
隣家の門灯の薄明かりがぼうっと浮かんでる ペドフィリア(小児性愛的性向) 前言を翻し 私は言葉の接ぎ穂を失って 言下に否定するのは危険だった 馬脚を露わすとはこのことだね 離婚話は沙汰止みになった 風聞以上のことを知っていたわけではない 芝居の台詞を棒読みするように言った 私は彼女の直感力は病的だと感じていた。少なくともそれは普通の人間の想像力の範囲を逸脱している。 薄闇がゆっくりと忍び寄っていた 腎臓の腫瘤 ぎけい義兄 次第に遠景に退き 赤い百日紅さるすべり 静謐にも似た諦念か滲み出ているように見えた 近隣で有名な吝嗇家として知られていた その語尾を補った 太股が僅かに覗いていた かんざんじ舘山寺温泉近辺の浜名湖にでも飛び込めば