前川裕のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ続きが気になってサクサク読んだけど、犯人の動機が理不尽すぎて謎解きって感じじゃなかった。
ただ最後の方に薄気味悪さの凝縮と、後味悪さを楽しめるって感じ。
(追記・ちょっとネタバレ含むので注意してください!)
読んだ後いろいろ考えるとなんか複雑な気持ちになってきた…
百合のコスプレ趣味の発端はどこだったのかとか、犯罪を一度犯した人間はどうあっても、罪を償って出てきたとしても被害者には決して許されることはないことであったり、世間からも一生罪人のレッテルを貼られること、等々、モヤモヤと考えさせられたなぁ。
作り込みというか、繊細な描写が積み重ねられて物語の世界が出来ていて余韻がすごい。
ほんのり良かった…感がありつつ、でも割ときちっと(?)後味は悪い仕上がり(笑) -
Posted by ブクログ
解説にある通り、「展開を予測できない実に気味の悪い(クリーピーな)物語」。イヤミスというほどではないが、読後謎が解けてスッキリするという話でもない。終始気味が悪く、作品によく合ったよいタイトル付けだと思った。
-----------------
『大学で犯罪心理学を教える高倉(たかくら)は、妻と二人、一戸建てに暮らす。ある日、刑事・野上(のがみ)から一家失踪事件の分析を依頼されたのを契機として、周囲で事件が頻発する。野上の失踪、学生同士のトラブル、出火した向かいの家の焼死体。だがそれらも、本当の恐怖の発端(ほったん)でしかなかった。「奇妙な隣人」への疑惑と不安が押し寄せる、第15回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。』