前川裕のレビュー一覧

  • クリーピー

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    隣人の中年男性は感じの良い人物だが、いるはずの妻が全く姿を見せない、娘の様子がおかしい、など不審な点が。ついに娘が「あの人お父さんじゃありません」と漏らし、徐々に異常性が明らかに。
    クリーピーの題名の通り、気味が悪くゾッとするミステリー。

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    2025年09月29日
  • 嗤う被告人

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    いわゆる「紀州のドン・ファン事件」を綿密に調査した上でインスパイアされた完全なるフィクション小説。しかし冒頭からのイライラさせられ感は相当なもので、主人公の女性弁護士の魅力のなさと事件の語りが後出しじゃんけんで進んでいくところは、完全にミステリーの禁じ手で、途中で読むのをやめようと思ったほど。我慢しながら読み進めると、この欠点と思われたところも実は巧妙な仕掛けだったと思わせる回収劇はまあそこそこではある。でも本質的に、そこまで素晴らしいプロットでもなく、面白いミステリーとまでは言えない。

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    2025年09月04日
  • K 時代の恋人

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    作詞家を目指しながら流行歌詞K(藤圭子インスパイア)のマネージャーをする。飲み屋で手伝いをする女性のことを好きになるが、これがトラブル一丁目。

    面白いのかそうでもないのかどっちかよく分からない。恋愛の部分は良いのだが、マネージャーや作詞家の部分と合ってない気がする

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    2025年09月03日
  • K 時代の恋人

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    ネタバレ

    たまたま最近わたしの中で藤圭子ブームが起きていて、その類まれな人生について調べ、YouTubeで洋楽のカバーを聞くなどしていて、一昨日もカラオケで新宿の女を歌い、あぁ、彼女は亡くなる時も新宿の女だったなぁ…などという話しをしたところだったので、オマージュとしてタイムリーに読め、わたしの藤圭子のイメージと一致するところが多くおもしろかったのですが、
    それはさておき、いつもはハードなホラーを書かれる前川裕さんのハードなラブストーリーには戸惑いました笑

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    2025年08月02日
  • クリーピー

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    ネタバレ

    狂気
    どうしたらこんな人間が?
    と思ってしまう。

    隣に住む家族
    普通に見えるが偽物の父親が混ざった家族だった。
    そこでは西野と名乗った。

    本当の名前は矢島。

    事件が起き隣に住む西野が、同級生の兄矢島であることを知る。

    とにかく気持ちが悪い。

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    2025年04月25日
  • 公務執行の罠 逸脱刑事

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     東京の弁天代警察署で生活安全課係長を務める無紋大介。46歳の警部補である。
     東大卒だが敢えてノンキャリアとしての道を選び、昇進試験や本庁捜査一課への栄転を断り続けているという変わり種だ。

     彼には「こだわり無紋」というあだ名がある。疑問を感じれば些細なことでも徹底的に調べ上げずにはいられないというところからついた異名らしい。
     そして、そのこだわりから判明した事実をもとに組み立てた無紋の推理で解決に結びついた事件も少なくなく、無紋は自然と一目置かれる存在となっている。

     そんな東京下町の名物捜査官、無紋大介の活躍を描くサスペンスミステリー。シリーズ2作目。
              ◇
     問題の家は下町の住宅街の一角にあった。ゴミを大量に溜め込み、あたり一帯に異様な悪臭を漂わせる、いわゆる「ゴミ屋敷」だ。

     玄関前の駐車スペースには車の代わりに缶切りやハサミ、ホチキスなどの金属の不燃ゴミが山積みにされ、そのまわりに生ゴミの入ったビニール袋が散乱している。
     そして、それらを取り巻くように置かれたエアコンや冷蔵庫、洗濯機などの粗大ゴミが公道にまではみ出し、明らかに人々の通行を妨げていた。
     さらに庭に目を移せば、薄汚れた自転車のほか大型のテーブルや椅子などで埋め尽くされ、家屋の窓がほんの少し見えるだけの状態だ。

     景観の悪さと通行妨害、耐え難い悪臭と衛生面の悪さなどから、行政代執行は時間の問題だと思われていた。 (「プロローグ」※本編5章とプロローグ及びエピローグからなる。)

          * * * * *

     問題のゴミ屋敷は無紋大介が勤務する弁天代署管内にあるのですが、犯罪までいかない町内の困りごとは地域課の管轄になります。
     また、プロローグ最後に「噂」として紹介される、積み上げられたゴミと暴力的な悪臭は家屋内の腐乱死体をカムフラージュするためのものではないかという疑いについても、担当するとすれば刑事課です。
     だから、生活安全課の無紋がどう関わるのかがひとつの焦点でした。


     さて、その展開です。

     まず、通り魔による連続殺傷事件が管内で起こったため、署内に捜査本部が設置され刑事課は掛り切りになります。
     さらにゴミ屋敷の老主がなかなか手強く、区役所の職員や地域課の警官が交渉しても埒が明かないため、弁天代署に協力要請がきます。やむなく無紋の部下の1人、境なたねが立ち会うのですが、ある事情で無紋にお鉢がまわってくることに……。

     これら凶悪な刑事事件と町内の揉め事という一見無関係と思える出来事が、徐々に絡み合いを深めながら進んでいきます。 ( 詳細は控えます。)


     ストーリーはよく練られているし、無紋の推理の過程も丁寧に描写されています。ただ前作と比べ、インパクトが弱かったという印象を受けました。
     また、文章の洗練具合も ( 特に序盤において ) 改善の余地があるのではと感じます。上梓までの時間的余裕がなかったのかも知れませんが、無紋ファンからすると残念に思いました。

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    2025年04月06日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    2020年。若い作家との対談集in京都。
    「詠坂雄二」未読。メンドくさそうな性格w
    「宮内悠介」未読。
    「初野晴」読んだことある。
    「一肇」未読。
    「葉真中顕」未読。
    「前川裕」未読。
    「白井智之」大好き。
    「織守きょうや」最近名前知った。
    「道尾秀介」もう大御所だったのね。未読。
    「辻村深月」トリはそうだよね。
    後輩を育てたい、という気持ちが伝わってくる。さくっと読めるし、作家の人となりもなんとなく伝わり、対談集よいね。

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    2025年04月05日
  • 嗤う被告人

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    「紀州のドン・ファン事件」をヒントにしたとあるが、亡くなったのが資産家で若妻が容疑者というところまでは同じで後の展開は全く別物。接見を重ねる新人女性弁護士が真相を追うがごちゃごちゃしてストーリーに入り込めなかった。。いつもの気味悪さを感じず作者さんらしさがなかった。残念。

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    2025年03月16日
  • クリーピー

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    ネタバレ

    結論から言うと面白い
    だけど、ちょっとした「?」が浮かばれることが多かった印象。
    最後のまさかそっちか!となったのは面白かったけれど、善雄の死に方はなんとも....そんなあっさりと死ぬのか...と解せない気持ちもある。
    個人的に心理学を齧ってる人間からすると、ちょこちょこ出てくる高倉の心理学情報は知っていることもあったり、ふむふむと感じる部分があって学んだ人からすると多々面白いかもしれない。まあ、心理をメインとしているから、死に方にはあまりこだわりがないと言うかそこに視点を置いてないのでこの結果、となったのかもしれない。
    映画があることを知らなかったので、ちょっと観てみようかと思う。

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    2025年02月27日
  • クリーピー

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    ネタバレ

    ストーリーは先が読めず、次から次へと奇妙で不可解な事件が起こるため、飽きないで面白い。主人公である犯罪心理学の高倉が女学生に下心を持っている様子が垣間見えるのは個人的に気持ちが悪くて好きじゃない。
    捜査に協力するくせに、犯人をいざ追い詰めそうという時に警察に電話せず、生徒を連れて行き、あげく死なせてしまうというのは不用心すぎていささか話としておかしいまでもある。
    だが、推理しながら読んでいっても犯人がわからず、多少無理はあるとしても結果としての犯人が納得のいくものだったため、面白かった。

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    2025年02月05日
  • 文豪芥川教授の殺人講座

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    トイレ、妻のダンス教室、合宿所にて
    一家行方不明、講義参加にて。

    短編になっているので、結構すぐに解決、でした。
    人が死んでないのは2話だけ。
    凝っているというべきなのか
    4話目はすごかったです、双方が。
    最初のトイレも別方向ですごかったですが
    はめたのか、はめられたのか。
    逆転すると、感情は恐ろしいですから…。

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    2024年10月23日
  • イアリー 見えない顔

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    ネタバレ

    物語全体に終始流れる不穏な空気。

    広川の自宅周囲で起きる事件、広川が務める大学の総長選、妖しげに近づいてくる亡き妻の妹、新興宗教に取り込まれる若者、、、

    一見何の関係もなさそうな出来事が全て繋がって、元凶は意外な人物で面白かった。

    ラストまでよくわからないというか、(あえて)不完全燃焼なところもあって、そこがマイナスポイント。
    リドルストーリーは苦手だからすっきりさせたいんだよなぁ。笑

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    2024年10月20日
  • クリーピー

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    映画を先に見た。比べると、わたしにとって小説の方が断然面白い。映画はなんでそこで一人で行くかなーってツッコミどころがありすぎた。小説はそういった引っかかりなく読めた。
    普通に暮らす人の理解の及ばない、怖い人ってほんとうにいるのかな、こんな人が近隣にいたらきっと逃れられない…と思わせる、その意味でホラーな作品。黒い家的なホラー。

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    2024年10月20日
  • 号泣(新潮文庫)

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    ネタバレ

    前半はゾワゾワしながら読んでたけど、後半はかなり失速。
    半分くらいで犯人もわかり、動機も「こうだったら嫌だなあ」がそのまんま。胸糞なのにものすごくさっぱりしていて、不思議な読後でした。
    前タイトルの『愛しのシャロン』はシャロン・テートのことかな?と思ってたけど、まあ、ですよね(苦笑)という感じ。
    真優と累の手紙はちょっとグッときた。

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    2024年10月19日
  • クリーピー ラバーズ

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    ネタバレ

    クリーピーシリーズ 第4作。
    今回も短編集。

    「高倉犯罪研究所」に持ち込まれる様々な事件。

    流れ的には事件の相談と見せかけて自分の犯行を暴いて欲しい、告白したい人達が吸い寄せられてくるという展開。

    展開はワンパターンだけど、それぞれの依頼人に色々な背景があり高倉の対応も様々でその点は楽しめた。

    ただ、展開が読めてしまうことが多かったのでそこは残念。

    もう少しどんでん返し的な要素があればもっと楽しめた。

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    2024年08月19日
  • 号泣(新潮文庫)

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    オビが気になったので、購入。
    ヒトコワ系サスペンスホラーでした。
    確かに予想できる展開だが、楽しめました。
    どんでん返しを狙いすぎて、動機がちょっと弱いかなあ。。
    最後のマユからの手紙はグッときました。

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    2024年07月30日
  • 真犯人の貌(かお)

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    2008年、夫の実家に帰省していた夫婦がおびただしい血痕を寝室に残して失踪。夫の兄が殺人で起訴されるも無罪となり、以来未解決のままとなっている通称「川口事件」を調査したフリージャーナリストによるノンフィクション…という体裁のフェイクドキュメンタリー。

    気付けば最近小説はフェイクドキュメンタリーばかり読んでいる。
    前川裕作品は久々だが、これまで同様、犯人を含めて異様な人間が次々に登場する展開は不気味でありながらどことなく安心感すら覚える。文章もところどころ(特に妙に官能小説めいた性的な箇所)引っかかる部分はあるが相変わらず妙に読みやすく、あっという間にラストまで進んでしまった。
    しかし、似た手法で書かれた同作者の『死屍累々の夜』と比較すると、事件自体や真犯人とされる人物に魅力が乏しく、オチが煮え切らないこともあってあまり好きにはなれなかった。

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    2024年07月12日
  • 真犯人の貌(かお)

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    「川口事件」を取材するジャーナリスト杉山。犯人と思われた男(被害者の兄)は無罪となるが、真相が全く掴めず独自の調査をしていく…

    フェイクドキュメンタリーと分かっていても、実際にそういう事件があったような気がするし、周りの人々の対応とかがリアル。
    結局のところ全くすっきりはしないエンドだけど、それも実際の事件みたいで、面白かった、、

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    2024年07月05日
  • クリーピー クリミナルズ

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    話は面白く読みやすいけど、出てくる女性の服装の描写が壊滅的にダサいと思った。あと眼鏡はかけていないってのも何回か出てきたけど、書いてなければ眼鏡はしていないと思うから、いにいち書く必要ないと思う。読んでて違和感あった。

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    2024年06月26日
  • 感情麻痺学院

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    進学校を舞台にしたサスペンスで、ミステリ要素は希薄。それでも、犯人の正体には凝った仕掛けが用意されている。問題は終わり方で、すっきりしないというか、犯人を含め、登場人物の行動の多くに納得できる感じがあまりなく、そのために却って尾を引く。この辺、作者さんの意図通りなのかなあ。

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    2024年06月20日