前川裕のレビュー一覧
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昭和40年代、デビュー間もない女性歌手〈K〉のマネージャーとなった水島は、いきつけの飲み屋で働くキエに恋心を抱いていた。
やがてスターとなる昭和の歌姫〈K〉に借金までしてキエと付き合ったりするのだが…
すんなりといかない水島とキエの関係は、〈K〉のマネージャーを辞めた後もかなりの年月会わずにいても、会えばまた離れたくない思いに駆られる。
その間、〈K〉の様子にも触れながら自身のキエの思いは、ずっと消えることはなかった。
エピローグを読んで、改めてプロローグを読み返すと感慨深いものがある。
過去のことにはならなかったこの思いが、あまりにも凄すぎて感動よりも信じられない思いが強かった。
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東京の弁天代警察署で生活安全課係長を務める無紋大介。46歳の警部補である。
東大卒だが敢えてノンキャリアとしての道を選び、昇進試験や本庁捜査一課への栄転を断り続けているという変わり種だ。
彼には「こだわり無紋」というあだ名がある。疑問を感じれば些細なことでも徹底的に調べ上げずにはいられないというところからついた異名らしい。
そして、そのこだわりから判明した事実をもとに組み立てた無紋の推理で解決に結びついた事件も少なくなく、無紋は自然と一目置かれる存在となっている。
そんな東京下町の名物捜査官、無紋大介の活躍を描くサスペンスミステリー。シリーズ2作目。
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ネタバレ結論から言うと面白い
だけど、ちょっとした「?」が浮かばれることが多かった印象。
最後のまさかそっちか!となったのは面白かったけれど、善雄の死に方はなんとも....そんなあっさりと死ぬのか...と解せない気持ちもある。
個人的に心理学を齧ってる人間からすると、ちょこちょこ出てくる高倉の心理学情報は知っていることもあったり、ふむふむと感じる部分があって学んだ人からすると多々面白いかもしれない。まあ、心理をメインとしているから、死に方にはあまりこだわりがないと言うかそこに視点を置いてないのでこの結果、となったのかもしれない。
映画があることを知らなかったので、ちょっと観てみようかと思う。
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前川裕『公務執行の罠 逸脱刑事』講談社文庫。
シリーズ第2弾。
東大文学部歴史文化学科出身の地元採用のノンキャリアで変わり者の逸脱刑事こと、都内の弁天代署の生活安全課の警察官である無紋大介を主人公にした警察小説。
前作の方が面白かった。
逸脱刑事と言いながら、さほど逸脱しているとは思えない。また、こだわり捜査と言っても、骨相学やら哲学などの知識をひけらかすだけで、それで真相に辿り着いたとは思えない。
何時もながら、ヘソ出しやミニスカートとかの描写があるのは前川裕の趣味なのだろうか。
逸脱刑事、無紋大介は管内の『ゴミ屋敷』問題を扱うことになる。『ゴミ屋敷』の住人は元大学教授の柳とい