前川裕のレビュー一覧

  • クリーピー クリミナルズ

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    バハマ諸島の首都ナッソー 心理的過剰反応の陥穽かんせい 長身痩躯 豪放磊落な性格 うまじょ馬女 船橋法典 感情的な諍いは面倒だし ストーク=仕留める プレイジャリズム=剽窃=コピペ 僕の変態性欲は、たぶんに、サディズムと関連しているのだろう。千里のように美しく気品のある女に、のっぴきならない恥を掻かせて、周章狼狽する姿を見たいという願望が僕には常にあったのだ。 康子を粗略に扱ってはいけないと知っているのだ クシコスポスト 革命のエチュード 憧れと嫉妬は、常に微妙な色域(グラデーション)の中に溶け込み、オセロゲームのような逆転の危険を胚胎している。 じゅん准教授 デラシネ=根無し草 ああいう生き

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    2020年01月19日
  • クリーピー スクリーチ

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    続編なのに、前作に比べて同じ人が書いてるんだろうか?ってくらい話の進み方、雰囲気が違って感じた。読みやすくて面白かった。

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    2019年11月29日
  • アウト ゼア~未解決事件ファイルの迷宮~

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    元新聞記者が未解決事件の真相を小説の形式で追及。見出だされた光景に戦慄する、異常と陰惨に満ちた短編集。
    帯に書かれた『すべての事件は未解決事件である。』が本書のメッセージであるだけでなく、現実に起こる事件の本質でもある。世論を正常化するため、国民に納得感を与えるため、あるいは国家(警察組織)として面目を保つために、無理矢理に解決させた事件があるのかもしれない。

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    2019年09月01日
  • アウト ゼア~未解決事件ファイルの迷宮~

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    「しりょうのふね」の意味するゾクッとする不気味さと「みちゆきの夜」の昭和の田舎の猥雑な雰囲気と秘めた後暗さは人の心の闇を覗き見た恐怖があってなかなかよかったけれど、未解決事件ファイルだけに当事者や関係者が亡くなって推理や憶測で終わる短編パターンはどこかスッキリしない。
    収録短編いずれも、相変わらず女性の扇情的な描写と受難が続く印象でそこは辟易。女性の太ももの魅力が全然分からないのは、自分が女だからなんだろうなw

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    2019年07月13日
  • クリーピー スクリーチ

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    日野市郊外 容姿端麗 慶應大学の出身 思わぬ僥倖ぎょうこう アカデミック・ハラスメント 金切り声 尾関の世間知のなさにも呆れてた 煌々と灯った明かり 胸骨近辺を疼痛が走った 犯罪心理学 机上の空論 山狩りで射殺された猿 和歌山県の新宮しんぐう バランタインのウイスキー 幾分饒舌になって 赤い醜塊しゅうかい 濃い闇が浸潤し 六本木 アマンド 阿佐ケ谷駅 自宅が荻窪 死のダンス 北口のサンモール商店街 言質げんち さいえん才媛 生理的嫌悪感が露骨に見えていた のらりくらりと躱すロープ・ア・ドープ 我儘で喜怒哀楽が激しい 任意の事情聴取など 母親と愛人の邪淫に対する憎しみであったかもしれない 彼は母

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    2019年05月07日
  • クリーピー スクリーチ

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    「クリーピー スクリーチ」
    クリーピーの続編。


    前作では、主人公の高倉の隣人が得体の知れない闇を孕んでいる誰の身にも降りかかってくる可能性がある恐怖をテーマにしていました。


    その続編に当たる本書は、ある大学で起きる連続殺人事件、それも犯人が獣のような金切りを現場に残すという猟奇的さを含んだものに高倉が巻き込まれていく・・・と言ったものではありません!厳密に言えば、実際には巻き込まれてはいるものの、前作のようにすぐ側に狂気や殺意が潜んでいて、それに高倉が苦しめられるCREEPYではないのです。


    今回の事件では高倉は冒頭からこれ見よがしな主人公感で登場するものの、脇役。前作からまさかの

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    2018年08月28日
  • クリーピー クリミナルズ

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    前川裕『クリーピー クリミナルズ』光文社文庫。

    『クリーピー』シリーズの連作短編集。いずれの短編も犯罪心理学教授の高倉孝一が探偵役を務め、様々な人びとの犯罪を暴き出す。

    『クリーピー』のような強烈な怖さやインパクトは無く、謎解きが主体となっており、余り面白くはない。

    『洋上の告白』『言わなくても分かっている』『ローウェル・リーの憂鬱』『悪意の陥穽』『あなたと一緒に踊りたいの!』の5編を収録。

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    2018年08月10日
  • クリーピー スクリーチ

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    「クリーピー」の映画化を機会に続編が書かれたとのことであるが、出来の悪かった映画の終わり方では続編は無理だったであろう。続編といっても、前作の高倉教授は脇役になってしまっており大学の事務職員島本の物語になっているが、肝心の大学での美人女子大生殺人事件の謎解きは放ったらかしにされてしまい島本がいかにして殺人を犯すことになるかの物語になっている。島本あこがれの唯は金に汚い女に描かれているが、悪質な奨学金という学生ローンの返済にあくせくすれば多少人間も悪くなりそうで唯が哀れであった。

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    2018年07月11日
  • アパリション

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    アパリションの意味は幽霊や亡霊という意味なのだという。
    犯人のことをこういった表現で使っているものと思われるが、たしかに不気味な後味のする小説であった。

    文章が平易で読みやすく、読ませる力もある。
    しかし、大学の教授。しかもアメリカ文学の教授が書いたとはあまり結びつかないのもなんだか不気味ではある。

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    2018年05月22日
  • 死屍累々の夜

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    前川裕『死屍累々の夜』光文社文庫。

    ノンフィクション風フィクションの文庫化。似たような作品に北九州監禁殺人事件をモチーフにした誉田哲也の『ケモノの城』があるが、比べるまでもない。事件の描写に思い切りは無いし、いつの間にか普通のフィクション小説になってしまっている。

    前川裕は作品の出来に波があり過ぎて、なかなか安心して読むことが出来ない。

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    2017年12月10日
  • アパリション

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    得体のしれない殺人者の描写が上手い、殺人動機が不明瞭なこと、手口が稚拙でたくさんの痕跡もあるが、なかなか犯人にたどり着けないもどかしさなど・・・前作2冊同様、ホラー要素がたっぷりの薄気味悪い推理小説である。

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    2017年11月27日
  • クリーピー スクリーチ

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     琉北大学文学部事務課主任の島本龍也は学生部の職員・柳瀬唯から、女子生徒と教授の間でハラスメントの相談がきていることを聞かされる。しかし解決のため、当該生徒を高倉孝一のゼミに移動させられないかと水面下で動いていたところ、その生徒が女子トイレで何者かに刺殺されているのが発見される。

     なんというか…違う意味で斬新な展開で、先が気になって仕方がなかった(苦笑)。何をもって突然ここまで変容したのかわからないある人物。しかしここまで連続殺人が起きているのに、いつまで学校内の有志で見回りを続けているのか。「クリーピー」(映画版?)の続編という話だったけど、高倉先生ともう一人刑事さんが共通していただけ

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    2017年10月22日
  • アンタッチャブル―不可触領域―

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    全編いつもの気味悪さ、不気味な雰囲気が漂うホラーミステリー。元俳優のマネージャー保住と元ボクサー瀬尾を中心に物語が展開。面白くなくはないが、読み終わって、誰が主人公で何がテーマだったのかと問われると「?」。まさかそこが不可触領域なのか?

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    2017年07月25日
  • クリーピー

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    正直、高倉とゼミ生の絡みに少々うんざりして最初読み進めるのに苦痛と苛つきを感じていた。
    野上が出てきてからはサクサク読み進めることができました。

    マインドコントロール、何も特殊な装置や方法を使う必要はないんだなあ・・と漠然とした恐怖を感じた。
    自分の隣家で行われていてもおかしくないとさえ思ってしまう。

    面白かったんだけど、あれから10年ってのには面食らってしまった・・・

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    2021年12月30日
  • クリーピー スクリーチ

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    前作が面白かったので読みました。
    主人公が2人いるみたいな設定が残念だったのと、クリーピースクリーチにもっと意味を持たせてもらいたかったです。
    でも、読みやすいミステリーでした。

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    2017年03月31日
  • クリーピー スクリーチ

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    ネタバレ

    前作クリーピーで隣人の犯罪に巻き込まれてから10年ほどたち、今は東京郊外の大学で教鞭をとる犯罪心理学者の高倉教授が、またクリーピーな犯罪に巻き込まれる。
    「身の毛もよだつ」という意味では前作の衝撃には及ばないし、殺人現場で聞こえたというスクリーチ(金切り声)に「なんだろう?」と、ちょっとポーの「モルグ街の殺人」やらを思い出したりしてワクワクしたけど、正体を知ると何ということもなく…
    主人公が性格的にもいけてなくて残念。
    高倉教授だけが、脳内で西島秀俊に変換されていたのが救いだった。

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    2017年01月30日
  • クリーピー スクリーチ

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    前作を読んでいないのでこのシリーズはこの本が初。島本の犯行に至るまでの経緯、背景は詳しく書かれていて読み込めたけど、真犯人の動機とかが曖昧に終わってしまって少し尻つぼみ感が。そして途中で犯人がわかってしまった...

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    2016年12月25日
  • クリーピー スクリーチ

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    クリーピー映画化によって書き下ろされた続編。

    今回は、前作の主人公だった高倉はサブキャラ。
    しかし、映画化が決まってからの作品とあって、高倉や康子のビジュアルイメージが西島・竹内に寄せていて面白い。
    (西島さんは50代じゃないけど!!!)

    この人の作品の好きなところは、登場人物の猟奇性・異常性といったサイコパス感の描写がとても上手いところ。
    上手いというか、本当に気味悪い!!
    この独特の世界観が前作に引き続き、今作でも炸裂していて、ぞくぞくしながらページを捲りました。

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    2016年12月19日
  • クリーピー スクリーチ

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    ネタバレ

    前作「クリーピー」より読みやすかったという印象。特に続編という感じもなく、別作品として読んでた。
    ただ、主人公の島本に共感できず、どうもイライラしながら読んでた模様。もうちょっと魅力的な登場人物がいても良かったかなと。

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    2016年09月15日
  • クリーピー スクリーチ

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    前作を読んだのが、かなり前なのでちょっと想像していたのと違う感じがした。
    思ったより、おとなしく読める話だった。

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    2016年05月19日