前川裕のレビュー一覧

  • クリーピー

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    解説にある通り、「展開を予測できない実に気味の悪い(クリーピーな)物語」。イヤミスというほどではないが、読後謎が解けてスッキリするという話でもない。終始気味が悪く、作品によく合ったよいタイトル付けだと思った。

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    『大学で犯罪心理学を教える高倉(たかくら)は、妻と二人、一戸建てに暮らす。ある日、刑事・野上(のがみ)から一家失踪事件の分析を依頼されたのを契機として、周囲で事件が頻発する。野上の失踪、学生同士のトラブル、出火した向かいの家の焼死体。だがそれらも、本当の恐怖の発端(ほったん)でしかなかった。「奇妙な隣人」への疑惑と不安が押し寄せる、第15回日本ミステ

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    2021年10月09日
  • クリーピー

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    面白かったが、ラストに少しモヤっとする。
    主人公が男性で、作者も男性なので仕方ないのかもしれないが、男性的な視点からの描写が少し気になった。事件の鍵となる女性が何人も出てくるので、女性の心理描写ももう少し丁寧に描いてくれたらもっと良かった。

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    2021年10月03日
  • クリーピー

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    これはたしかにcreepyだった。サイコパスと隣人系サスペンスとミステリーが混ざった、なかなかにハラハラした気分を味わえた作品だった。多少まどろっこしいところもあったり、冗長な部分もあったけど、それでも最後の展開まで一気呵成に読めた。

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    2021年09月18日
  • クリーピー

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    ネタバレ

    第6章にある、手紙が野上本人のものでは無いと睨んだ「ある1人の警官」は谷本?
    だとしたら気づいていた当時園田にコンタクトをとらなかったのはなぜ?
    本小説のような結末は予想出来なかったはずだし、少なくとも西田澪の安否は分からなかったはずだから犯人を捕まえるつもりなら筆跡鑑定による確証が無くても高倉と2人で乗り込む位のことは出来たのでは?
    そもそも高倉に勘づいていたことを当時話さなかったのは業務上の守秘義務的なもの?そうだとしたら既に高倉とはその一線を超える情報交換をしていたから別の理由があるのでは無いか。

    その1点が気になるのみでストーリー全体は面白かった。心理専攻の高倉とサイコの心理戦がもう

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    2021年09月16日
  • クリーピー

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    途中途中で恐怖とゾワゾワを感じながら楽しく読むことが出来ました!!特にラストは、自分が想像したものとは全く違った展開を迎えて、一気に読み進めました。自分は頭の回転がおそいので、読みながら「なるほど、ここはこうでこの人はああで…」と組み立ながら読んでました!!心理学から見て事件の真相に迫っていくということで、マインドコントロールだとか、そういうのが好きな方にはオススメです!!ぜひ読んでみてください!

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    2021年09月09日
  • クリーピー

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    ネタバレ

    面白かったー!
    前半はタイトル通りクリーピーな雰囲気が漂ってて、隣人の西野が怪しいというか気味悪いというか。
    途中ちょっとゾッとした。

    中盤からは一気読み!
    続きが気になり過ぎた。

    ただ後半はちょっと拍子抜け。
    悪くはないが、今までが良かった分期待外れ。

    それでも久しぶりに夢中になって齧り付いて読んだ気がする!
    やっぱり読書はいいね!

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    2021年07月21日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    ホスト役・綾辻行人さんの人望の厚さが窺い知れる、まさに十人十色の対談集。過去の雑誌連載をまとめたものだが、最後のボーナストラックは最新の“語り下ろし”。その相手、熱烈綾辻ファンを公言する辻村深月さんとのやり取りがとても和んだ。

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    2021年01月16日
  • アトロシティー

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    フリーのジャーナリストで大学で非常勤講師も
    務める男のお話でした
    餓死した母娘の事件、訪問販売絡みの殺人事件?を
    追いながらのストーリー展開で読み応えありました

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    2020年10月21日
  • クリーピー スクリーチ

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    あいかわらず5人も6人も殺されててまだ犯人も捕まっていないのに普通に大学の授業はやってるのかとか、そんな状況なのに何故事務員や教員でいつまでも火の用心的な巡回を呑気にやってるのかとか、ツッコミどころの多い作者だったけどフィクションとしてはそれなりに楽しく読むことが出来た。
    唯はかなりわがままで扱いづらい女だとは思うけど流石にそれだけの理由で殺されちゃうのは可愛そうだった。そんなのよくある女の特長なのにって思った。
    続編だけどほとんど前作とは関係のない話なので前作を忘れててもそれなりに楽しめました。

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    2020年08月09日
  • クリーピー ラバーズ

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    犯罪心理学者の高倉孝一が「高倉犯罪相談所」を開設した。気に入った事件しか引き受けないのだというが、高倉好みの気味の悪い“事件”が持ち込まれてくる。企業重役の不貞行為、小劇団内の監禁事件、女子中学生拉致事件など、歪んだ愛にまつわる奇妙な事件の数々に、探偵・高倉孝一と助手の夏目鈴が挑む!

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    2020年07月23日
  • 文豪芥川教授の殺人講座

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    ある大学の近辺で発生する事件に巻き込まれる芥川教授。いわゆる教授物だ。 
    本当にこう言う先生がいたら楽しいかも。

    安藤くんも気になるし、希和ちゃんも気になるので、続編を期待したい。

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    2020年07月02日
  • ハーシュ(新潮文庫)

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    手斧で惨殺される新婚夫婦。
    昔の事件と今の事件が交差する。
    刑事の手塚はその事件を追う。
    物語は二転三転し…果たして犯人は誰なのか?

    とてもリアルに書かれていて、臨場感あり!
    展開もおもしろく、ガンガンと読めちゃいました。
    途中、犯人のヒントがポンと出てきて
    『もしかして犯人はアイツか?』てな感じで
    分かってしまいました。

    他の作品も読んでみたくなりました。

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    2020年06月07日
  • クリーピー スクリーチ

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    クリーピーシリーズの第二弾
    前回の主人公が今回は脇
    今回の主人公は大学の事務職員
    女子大生の連続惨殺事件が起こる
    事務職員の語りでストーリーはすすむ
    終盤で脇だった前回の主人公が!
    語りの主人公が連続殺人犯ではないとは思っていたけど
    まさかの・・・
    第一弾に続いて楽しめました

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    2020年05月09日
  • クリーピー ラバーズ

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    前川裕『クリーピー ラバーズ』光文社文庫。

    『クリーピー』シリーズ。シリーズでお馴染みの犯罪心理学者・高倉孝一が助手の夏目鈴を従え、『高倉犯罪相談所』を開設する。高倉の元に持ち込まれる気味の悪い事件……6編から成る連作短編集。

    いずれの短編も男女の歪んだ欲望が招いた事件が描かれ、生々しく恐ろしいが、同じテイストの短編ばかりで少し食傷気味。不思議なのは、どの短編にもショートカットのボーイッシュでショートパンツに臍出しTシャツの女性が登場すること。

    『倒錯者』。高倉が依頼者が抱える問題を見事に解き明かす安楽椅子探偵風のミステリー。

    『不法監禁』。高倉の元に助手の鈴が鈴が所属する劇団の何者か

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    2020年02月06日
  • ハーシュ(新潮文庫)

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    猟奇殺人が立て続けに起こる。犯人は誰なのか?警察関係者の犯行なのか?というお話。引き込まれて読んだ。

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    2019年08月13日
  • クリーピー クリミナルズ

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    クリーピーシリーズ面白い
    短編集はいまいち好きじゃないけど、この本は面白さを散りばめていて好き
    高倉孝一 = 西島秀俊
    分かる〜!

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    2019年06月12日
  • イアリー 見えない顔

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    前川裕『イアリー 見えない顔』角川文庫。

    タイトルの『イアリー』とは、不気味な、ぞっとするようなという意味らしい。確かに不気味な物語なのだが、随分と小さな範囲で物語をまとめてしまったなと思った。

    私立大学で教授を務める主人公の広川は妻の葬儀を終えて帰宅した夜に見覚えのない女性は訪問を受ける。それをきっかけに広川の周囲で起きる不可解な死や失踪……

    突っ込みどころ満載で、余り現実味を感じられないストーリー……

    某有料衛星放送でドラマ化だとか。

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    2018年06月16日
  • アンタッチャブル―不可触領域―

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    保住忠文と瀬尾健一が次第に絡んでくる過程が楽しめた.認知症の疑いがある往年のスター北森重三と暮らす保住だが,遺棄することを試す.元ボクシングチャンピオンの瀬尾は富田のトレーナーとして働き,「五十番」の出前持ちもやっている.悪賢いのが長崎だ.多くの人が殺される物語だが,瀬尾も長崎にうまく取り込まれる.足羽友が重要な役割を果たすが,かわいそうな境遇だ.捜査をする重隆つかさが登場するが,もう少し表に出て幅を利かせて欲しかった.それにしても,長崎のような人物には会いたくないなと感じた.

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    2017年12月20日
  • アトロシティー

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    ジャーナリスト田島が記事にした「生活保護を受けずに餓死した母娘」と、彼が偶然かかわってしまう「浄水器の悪質な訪問販売」そして、訪問販売絡みの「強盗殺人事件」など・・・最後には田島の娘を巻き込んで、スリルある展開に一気に読ませる。前作『クリーピー』同様、読んでいて飽きさせない面白さ

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    2017年03月31日
  • クリーピー スクリーチ

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    前作を知らなくても問題なし。
    最初普通のミステリーかと思ったら、途中から思ってもない方向に進み始め、そっちがむしろ本筋に。
    どうなることかとドキドキしたが、終わり方は割とあっさり。
    ミステリー部分が物足りない&消化不良なのはちょっと残念。

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    2016年10月20日