前川裕のレビュー一覧

  • 真犯人の貌(かお)
    2月はこちらの作品から。
    著者の前川裕さんは「クリーピー」「イアリー」を読んでいて好きな作家さんの一人です。
    「真犯人の貌」はフェイクドキュメントですが、
    実際にあった事件のように感じてしまうくらい描写がリアルでした。
    起きる事件も凄惨で読みながら気分が悪くなりましたが読む手が止まりませんでした。
    ...続きを読む
  • クリーピー
    お初の作家さんでした。
    “怖い”という評判だったので楽しみにしてたのですが、途中までは怖かったです。『隣人』の正体が何なのかわからないところまでは楽しく読めたのですが、後半の、事件から10年経って… の先は何かガッカリしました。スッキリしないというところでしょうか?
  • 完黙の女
    現実に起きた事件を元に、ノンフィクションノベル作家が調査し、事件の本当の顔に迫る、という小説。
    事件自体が本当に現実に起きたもののため、どこまでが真実でどこからがフィクションなのかとてもわかりづらい。
    そして、現実の事件が未解決なため、この本のなかでも結論は出ていない。
    ものすごくもやもやの残る内容...続きを読む
  • アパリション
    全体的に薄暗くどんよりした雰囲気。
    2組の夫婦が失踪。背後には偽刑事の影が。
    犯人は予想できたけど、面白かった。
  • 完黙の女
    小学4年の男児が、自宅を出たまま姿を消す。
    この男児と言葉を交わした母子家庭の母、響子が15年後、再婚相手の夫の殺害容疑で逮捕されるが証拠がない。
    保険金目当てに夫を殺害し、火災を発生させたにしては、不明な骨片と灰。
    男児不明の件と前後して、中学女子の失踪事件も浮かび上がり…。
    これはどう関係するの...続きを読む
  • 完黙の女
    小学男子誘拐事件を題材にノンフィクションを執筆しようとする作家と犯人と目されるも完黙する女を中心にストーリーが展開、中学女子誘拐事件も絡んできて…。作風は好きで一気に読み進めたが、たんたん、もやもやで読後感は「?」。
  • 完黙の女
    面白かった。でももどかしい。最後の最後、指はどうだったんだ?本当にあった事件をもとにはしているから、親の気持ちを考えると可哀想でならない。
  • 号泣(新潮文庫)
    気持ち悪いし恐怖なんだけど、今一つハマれなかった。
    登場人物に共感しづらい。
    どこかあやふやな感じ。

    あと今どきの本にありがちなんだけど、読点多くないですか!
    読んでてブツ切れで疲れる。
  • 完黙の女
    実際にあった事件を元に書かれているとの事
    事件があってから30年もたっても次々に新しい事実が出てくる
    結局、時効とはいえ事件は解決していない
    スッキリとしないモヤモヤ感が残るものだった
  • 号泣(新潮文庫)
    『クリーピー』以来、久々に気味悪さと異常性に彩られた先の見えない着地点に震える前川節炸裂!!
    加害者の仮釈放を機に、知らない男からの宅配便や無言電話、同居人の失踪…と誘拐監禁事件の被害者だった百合の周囲で不穏な出来事が続発。黒幕は谷藤なのか、谷藤と繋がっているのは誰か…ある意味百合の人間関係みな信用...続きを読む
  • 号泣(新潮文庫)
    あらすじに惹かれて購入。
    読後感がなんとも言えない…
    最後はひたすらホラーの駆け足。色んな意味で怖かった。
  • クリーピー クリミナルズ
    高倉先生の犯人に対する優しさが好き
    クリーピー(気味の悪い)という感じはスッカリ無くなったかな

    気になる部分
    長身痩躯の男性は顔も整っている、背が低い男性は太りぎみか太っていて、曰く、女性にモテる容姿では無い
    女性も同じように痩せてスラッとしている人は美人で太い人は顔が醜い
    上記のような表現がクリ...続きを読む
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~
    綾辻行人と10人の後輩作家との対談集。

    対談相手は、詠坂雄二、宮内悠介、初野晴、一肇、葉真中顕、前川裕、白井智之、織守きょうや、道尾秀介、辻村深月。

    ほぼ全員が綾辻さんを前にして揃いも揃って緊張している様子が微笑ましい。

    フレンドリーで気さくな空気を醸し出している綾辻さんだけど大御所感が凄い。...続きを読む
  • ビザール学園
    大好きな学園ミステリー
    しかしロクな学校じゃねぇなぁ!な展開。
    終始鬱々としていて体力が奪われる読書となりました。
  • クリーピー ゲイズ
    犯罪心理学者・高倉孝一のゼミ生・千倉有紀が、塾 講師募集の面接に行ったのち姿を消した。高倉の妻・康子は、友人と参加したバスツアーで、高倉を知っているらしい気味の悪い男から威圧的に話しかけられたという。その話を聞いた日の夜遅く、何者かが高倉家の扉を激しく叩いた! 高倉は否応なく不気味な事件の渦に巻き込...続きを読む
  • クリーピー ラバーズ
    「クリーピー」シリーズの犯罪心理学者・高倉孝一が高倉犯罪相談所を開設し、助手の夏目鈴と共に数々の奇妙な事件の解明に挑む短編集。
    どの短編も意外な真相や結末が面白かった。
    犯人の歪んだ愛が不気味ではあるけれど、シリーズ初期の頃の背筋が寒くなるような気味の悪さとは少し趣きが違うように感じた。
    個人的には...続きを読む
  • アトロシティー
    フィクションとはいえ、悪質な訪問販売はとりあえずドアを開けたらおしまいなんだなという教訓には充分。
    欠落した部分を抱えた登場人物たちとストーリーに、女性の矛盾した複雑な心理の絡ませ方が上手いなぁ。でもラストのもう一歩感が拭えない。
    帯の「悪意があなたの部屋のチャイムを鳴らす」は防犯ポスターの標語に最...続きを読む
  • ビザール学園
    ❇︎
    ビザール学園/前川裕

    大手予備校から学園の理事長に引き抜かれて
    転職した人気英語教師の三隅。

    東大進学者が毎年多数出る自由な進学校という
    触れ込みだったが、その中身は厳しい拘束と
    体罰、教師の上下関係に縛られた場所だった。

    担任を受け持つことになった三隅のクラスで
    生徒の不審死が発生する...続きを読む
  • クリーピー
    おもしろかった。
    最後ずっと行方不明になってた凶悪殺人犯が実は死んでてその殺人犯に殺されたと思われてた野上は元妻に愛ゆえに殺されてて更に殺人犯に誘拐されてた少女はその元妻の養女としてピアニストとしてパリで暮らしてるっていう意外な展開プラスすっきりエンドでよかった。

    ただ死体を何年間も家に置いといて...続きを読む
  • ハーシュ(新潮文庫)
    東京荻窪の閑静な住宅街で、新婚夫婦が惨殺された。凶器は手斧。意味不明の遺留品が残され、血まみれの若妻は、結婚式場のパンフレットを口中に押し込まれていた。かつて吉祥寺で起きた類似事件と関係があるのか。謎めいた密告、捜査幹部と被害者の秘められた関係。捜査は泥沼化し、またも新婚夫婦が手斧で殺される……。苛...続きを読む