前川裕のレビュー一覧

  • クリーピー

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    ネタバレ

    隣人のサイコパスが際立っていた、特に深夜に訪問してきた時は読んでてとても緊張感があった。
    けっこう長編だかすらすら読めた印象。
    続編も来になるので読んでみる

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    2025年10月26日
  • 嗤う被告人

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    大変面白かった。

    新人弁護士の森本が、銚子の資産家殺害事件の容疑者として逮捕された元妻の弁護にあたるのだが…。

    森本が事件の漠然とした状況から、元妻の曖昧な証言から次々と関係者に話を聞くことが、更に元妻への疑惑を強くする森本の感情は読者も共感してしまう。
    しかし2件の関係者の死亡事故も絡みながら、徐々に徐々に森本が資産家殺害とそれを取り巻く人間の感情や真実に迫っていく姿を、ページを捲るたびに読者は物語に引き込まれていく。
    警察小説とは違った視点からの、弁護士による事件捜査を楽しめた小説だった。

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    2025年08月16日
  • 完黙の女

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    ネタバレ

    未解決事件をもとに書かれた実話ミステリー。取材で明らかになる事実で、状況が二転三転する。
    え?じゃあ犯人は?真相は?と本から目が離せなかった。

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    2024年12月05日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    綾辻さんもいつの間にかもうかなりのベテランっていうのが驚き。今をときめく若手の書き手の対談はとても興味深いし面白い。ホストが綾辻さんだから成り立っている部分が多分にありそう。もっと分量を読みたいし、他の方との対談も読んでみたい。

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    2024年04月06日
  • クリーピー スクリーチ

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    ネタバレ

    この方の作品を続けて4作読みました。
    テンポの良さと予想外の展開に惹きつけられます。中でも、この作品が一番私好みです。前作クリーピーの続編ですが、前作の中心となった教授はあまり登場しません。その教授が勤めている大学で起こる連続殺人事件をそこの事務職員の目線で進めていく作品です。最後の最後まで展開が読めませんでした。なので、後半は一気読みしてしまい、次に読む作品を決めてないので今、困っているくらいです。

    また、少し間をおいて、この方の作品を読んでみようと思っています。

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    2024年03月07日
  • 真犯人の貌(かお)

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    前川裕『真犯人の貌』光文社文庫。

    実話のような未解決事件の真相を追うミステリー小説。よくぞここまでリアリティを感じさせるフェイク・フィクションを描いたものだと感心する。こういう作品は嫌いではない。寧ろ好物かも知れない。

    人間の歪んだ欲望と醜い本心とが創り出した凄惨な未解決事件。伝播していく歪んだ欲望と醜い心……

    相変わらず前川裕らしい嫌な気持ちにさせられる奇怪なミステリーである。事件の展開も結末も非常にリアリティがあり、読み切ったという達成感は無く、暗澹たる気分だけが持続する。


    『川口事件』。夫の実家に泊まっていた教師夫婦が深夜に大量の血痕を残して疾走した未解決事件。大量の血痕は夫の

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    2024年01月15日
  • 完黙の女

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    ネタバレ

    どこまでが実話なのか、実際あった事件のことを知りたくなった。
    細かい描写が多いが、実際の刑事事件の捜査はたいへん緻密なんだろうと思った。
    最後まで息つかせぬ展開でした。面白かった。結局、どうなったんだろう...

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    2023年10月12日
  • クリーピー

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    奇妙な隣人がただただ恐ろしかった。
    もし身近でこんなことが起こったらと考えながら読んでいくと鳥肌が止まらない。
    でも面白かった!

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    2023年07月07日
  • 号泣(新潮文庫)

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    ドキドキしながら一気に読み進めました。
    久しぶりに本を読みたくなって読んだのがこれでしたが、ぐっと物語引き込まれていきました。

    描写かつ伏線がとてもよく、状況が想像しやすい感じがまたよかったです。

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    2023年06月14日
  • 号泣(新潮文庫)

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    前川裕『号泣』新潮文庫。

    『愛しのシャロン』の改題作。

    主人公の吉井百合が体験する過酷な事件の一部始終を描いたホラーミステリー小説。

    これまでの前川裕の作品とは少しテイストが異なる作品だったが、猟奇色を前面に出しながら、ミステリー色も濃く、なかなか面白かった。

    またまたホットパンツ姿の女性が登場するのは前川裕の趣味なのか。

    声優になる夢を抱きながら新宿の男装ホストクラブで働く吉井百合には、幼い頃、警察官の谷藤力という男に5年間も監禁されていた暗黒の過去があった。

    百合は二人の女性、ソープ嬢の真優、ホスト狂いで芦川真優の幼なじみの館林塁と共同生活を送っていた。ある日、百合の元に知らな

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    2023年05月02日
  • ハーシュ(新潮文庫)

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    ますますファンになりました

    なんとも言われぬ、、って言う感じです。
    夢中になり、時間も忘れて読みました!
    前川さんの作品、全部見てみたいと心底思いました。
    試し読みが出来るから、面白そうな物を探して読んでいるのですが、今回も当たり!
    本当、ありがとうございますと言う気持ちです!笑

    #ドキドキハラハラ #深い #ダーク

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    2022年01月10日
  • 白昼の絞殺魔 刑事課・桔梗里見の猟奇ファイル

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    前川裕『白昼の絞殺魔 刑事課・桔梗里見の猟奇ファイル』角川文庫。

    新人刑事・桔梗里見を主人公にした警察小説。『コウサツ 刑事課・桔梗里見の囮捜査』を改題、文庫化。

    次々と怪しい人物が犯人と目されては消えていく。そんな二転三転の捜査過程が非常に面白い。誰もが怪しく、誰もが異常な闇を抱える中で桔梗里見は真犯人に辿り着けるのか……

    一種のイヤミスと捉えても良いかも知れない。登場人物の全ての男性が心の中に異常性を秘めながら桔梗里見に接し、たまたまその中の一人が異常犯罪者だったに過ぎないというようにも感じた。

    今の時代はすぐ隣に異常犯罪者が居てもおかしくない。突然、電車内でナイフで切り付けられた

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    2021年08月26日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    綾辻行人対談集。ミステリの話題がいっぱい。面白そうな本の話題もいっぱい。それぞれの作家さんのこだわりなども知ることができて、とにかく楽しい一冊です。
    だいたい読んでいる作家さんが多かったので、読みたい本が爆発的に増えるということは幸いにしてありませんでしたが。積んでいる本が多いのでそれらをさらに読みたい気分になったのと、読んだ本でもここで語られたことを念頭に置いて読みなおしたくなったり。読書の沼はどこまでも深いようです。幸せ。

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    2020年12月30日
  • 魔物を抱く女―生活安全課刑事・法然隆三―(新潮文庫)

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    前川裕『魔物を抱く女 生活安全課刑事・法然隆三』新潮文庫。

    東電OL殺人事件と新宿歌舞伎町ラブホテル殺人事件をベースに創作を加えたような、なかなか面白い警察小説。『イン・ザ・ダーク』の改題作。

    主人公は地道な捜査と類い稀なる推理力を持つ生活安全課の刑事・法然隆三。果たして、この難事件の犯人は……相変わらず結末は苦々しい。

    プロローグの淫靡な男女の描写は本編とどう関わって来るのか……タイトルの魔物とは……

    金沢の旅館で発生した女性の絞殺事件。被害者の女性は都内の大手企業の課長で社内で売春を行い、吉原でも客引きをしていたという。一方、都内で半年間にわたり相次いでいた高級デリヘル嬢連続絞殺事

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    2020年05月29日
  • ハーシュ(新潮文庫)

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    前川裕『ハーシュ』新潮文庫。

    『酷 ハーシュ』の改題、文庫化。1年半程前に単行本で既読であるが、文庫化されたので再読。

    ノンフィクション風ミステリー小説である。何とも言えない嫌な感覚と背後が気になるような不安感……一体、犯人は誰なのか……誰もが怪しい。

    前川裕は実質的なデビュー作の『クリーピー』以来ずっと読み続けている作家であるが、作品の出来にかなりの山谷があるように思う。本作は出来としては面白い方なのだが、物語の世界を余りにも狭い範囲にまとめてしまったことが少し残念に思った。

    新婚夫婦を手斧で惨殺するという猟奇的な殺人事件を発端に次々と連鎖していく狂気……事件を捜査する刑事の手塚京介

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    2019年07月29日
  • アウト ゼア~未解決事件ファイルの迷宮~

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    前川裕『アウト ゼア 未解決事件ファイルの迷宮』光文社文庫。

    元新聞記者の小説家である成瀬幹夫が5つの未解決事件を描くという設定のノン・フィクション風、フィクション短編集。

    タイトルは『out there = 未解決で、(犯人等が)捕まっていない 変な、君の悪い(口語)』という意味のようだ。

    本作を読んで、マスコミや警察が公表する事件の真相やストーリーはイヤに整然としているが、実際には事件の裏にもう1つの事件が隠れていたり、真相はもっと複雑なのではないかと考えた。短編集全体がそれだけリアリティを感じるような構成になっているところが非常に面白い。しかし、いずれの短編も嫌な後味を残す。

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    2019年06月13日
  • イアリー 見えない顔

    購入済み

    WOWOWでも、見てます!

    不思議な事件ばかりで、一体どうなるのか、すごく気になって、一気に読んでしまいました!本当は、テレビと同時進行にと思っていたのですが!

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    2018年08月14日
  • クリーピー

    購入済み

    最後までドキドキしました

    どんでん返しや息もつかせない緊迫感のある展開です

    私個人としては、ハッピーエンドなのではないかと思います

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    2014年08月03日
  • K 時代の恋人

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    ネタバレ

    なんと暖かく、そして淋しく、でもうれしい純愛物語でしょう。
    二人の気持ちが手に取るように分かり、もどかしさで潰されそうになりながら読み進めました。

    前半の兄の強烈に害悪な存在に読むのが嫌になりましたが、後半は切なく温かい気持ちでいっぱいでした。
    最後の1ページで最高に幸せにさせてくれて満足です。

    タイトルとなった昭和の歌姫と、モチーフにされた有名な未解決事件はこの作品においては話の核にはなっておらず人によっては期待外れと感じるかもしれません。
    かくいう私もそうです。
    でも結果的にそれでよかった。無駄に事件に軸をおくといい話にならなかったと思います。

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    2025年11月08日
  • 嗤う被告人

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    銚子のドン・ファンと呼ばれた野島耕三の死に纏わる女たち、坂井由紀、土倉真希絵、川島水脈と新人弁護士 森本里奈が絡み合って複雑な経緯を辿る物語だが、3人の若い女性の独特な物言いが楽しめた.野島の相棒 浦野俊介も交通事故で亡くなった.野島の遺言状によると彼の遺産を保護施設銚子クレイドルに寄付する文言があり、森本は代表者の住谷和子、従業員の西岡加奈子とも接触する.加奈子が死亡する事件も発覚し、最後の段階での森本と芝山健児の尋問は迫力があり、この事件の筋書きを構想した人物が浮かび上がる.非常に楽しめた.

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    2025年09月07日