【感想・ネタバレ】白昼の絞殺魔 刑事課・桔梗里見の猟奇ファイルのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

帯には女性刑事の桔梗さんと「歩く殺人百科」と呼ばれる平瀬のバディものと書かれていたが、この二人の不協和音は結局整いそうで整わないという状況。
主人公の桔梗さんに感情移入して読むため、彼女が平瀬に心を許さないと、読み手側も彼を受け入れられない。
寧ろ、彼女と一緒に不快感を募らせるばかり。
「歩く殺人百科」の異名に違わぬ活躍をしてくれればまだよかったのだが、語る割には役に立っていないという。
彼よりも桔梗さんの恩師の方が捜査の上では役に立っていた。
彼は彼で問題ある人ではあったが。
平瀬の絶頂期は登場時だった気がする。
そして、ラスト。
最後の最後で、とんでもない爆弾を落としてくれる。
お陰で、警察小説としてのラストならいいかもしれないが、ミステリとしてのラストとしては消化不良になってしまった。
何たる。

それにしても、桔梗さんの周りの男性たちは、警察関係者含めてまともな人間が少なくて、そこは桔梗さんに同じ女性として大いに同情した。
そのせいで、連続絞殺事件以外のノイズ的事件も発生。
本当によくぞ色々切り抜けられたものだ。
上記の通り、平瀬は役に立たないし、彼女一人が体を張って頑張って犯人に食らいついた感じだから余計に。
本当にお疲れ様でした。

ゆえに、事件がすっきり終わらなかったのが無念で仕方がない。
平瀬め……!!

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2021年09月11日

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