【感想・ネタバレ】感情麻痺学院のレビュー

あらすじ

『クリーピー』の著者、本領発揮!
底知れぬ欲望を虚飾で隠した有名進学校を舞台にした怖気立つスクール猟奇ミステリー。
大手予備校の人気講師から転身し、千葉の郊外にある進学校・綾清学院へ転任した男性教師・三隅。
赴任時に三隅を迎えた校務員からただよう雰囲気に、三隅は過去の忘れがたい記憶を呼び起こされる。
高偏差値大学合格数を誇る高校の実態は、理事長の下僕のような管理職や体罰肯定の体育教師が
幅を利かせる前近代的な組織だった。
さらに生徒たちの間でまことしやかに伝わる、この学院は呪われているという噂。
この噂の元は、学院の敷地内で発生した忌まわしい未解決事件だった。
とうとう女子生徒が「呪われた場所」で、むごたらしく死んでいるのが発見される!
続く不審死に、学院内に戦慄が走る。
『ビザール学園』改題。

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Posted by ブクログ

前川裕『感情麻痺学院』講談社文庫。

2021年に刊行された『ビザール学園』を改題、加筆修正、文庫化。

一種の学園ミステリーなのだが、今一つ驚愕とか恐怖が足りず、前川裕らしからぬ物足りなさを感じる作品だった。

大手予備校の人気講師の三隅忠志は千葉県の郊外にある進学校の綾清学院に招聘される。毎年多くの東大合格者を輩出する高校の実態は理事長とその愛人の校長が実権を握り、その下僕のような教師や体罰肯定の体育教師が蔓延る前近代的な組織だった。

そんな高校で女子生徒や教師が次々と変死を遂げていく。生徒や教師、職員の誰もが怪しく、三隅が犯人捜しに奔走すると……

本体価格790円
★★★

0
2024年06月22日

Posted by ブクログ

進学校を舞台にしたサスペンスで、ミステリ要素は希薄。それでも、犯人の正体には凝った仕掛けが用意されている。問題は終わり方で、すっきりしないというか、犯人を含め、登場人物の行動の多くに納得できる感じがあまりなく、そのために却って尾を引く。この辺、作者さんの意図通りなのかなあ。

0
2024年06月20日

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