内田和成のレビュー一覧
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1995年初版発行。
経営コンサルタントとして、世界的有名企業に携わってきた実績を持つ著者による「パラダイム」についての本。
本書における「パラダイム」は以下のように定義される。
ルールと規範であり(必ずしも成文化されている必要はない)、境界を明確にし、成功するために、境界内でどう行動すれば良いかを教えてくれるもの。
本書以前、パラダイムは科学の世界のみで存在する概念だとされていた。再現性と説明性に劣るビジネスの世界にパラダイムを持ち込むことは、トーマス・クーンやウィリス・ハーモンなどの初期の提唱者たちが認めなかった。
一方、著者は彼らは「文化のパラダイム」というカテゴリーを無視していると -
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Posted by ブクログ
経営コンサルタントである著者が、知的生産の技術として、アウトプット重視の思考法を説いた一冊。
現代のように、情報が溢れる時代に差別化するためには、ネットで拾える情報を鵜呑みにするのではなく、アウトプットを念頭に置いたうえで、考えることが重要であると主張します。印象としては著者が以前発表した「仮説思考」や「論点思考」を現代にアレンジし、分かりやすく整理した感じで、堅苦しくなく、非常に理解しやすく書かれています。情報収集の仕方、発信のあり方、情報との接し方、デジタルとアナログの使い分けなど、参考になる部分も多いと感じました。アウトプットを意識する、ということは、自分の立場やどう活かすのかを常に考え -
Posted by ブクログ
ビジネス上の意思決定のメソッドについて基礎的な事柄をまとめた一冊。不完全な情報の下で意思決定を行うための基礎知識というか。
ビジネススクールでの講義(ゼミ)をもとにしたもので読みやすい。
取り上げているのは、意思決定論、ディシジョンツリー、経済性分析、ゲーム理論、行動経済学、リアルオプション、シナリオプランニング、リーダーシップ、リスクマネジメント。
ブラック・ショールズ方程式って、経済学の中で出てくると「なんじゃこれ?」感が強いけど、ビジネスの文脈の中に置けば納得感がある。「リアルオプション」という名称にはなじみがないが、深堀したくなる、よいイントロダクションでした。
このように、基本 -
Posted by ブクログ
コンサル業界に勤めているものの、仮説思考や論点思考が苦手であるため購入。1つ1つの論点を説明するためにすべて具体例をを用いており、頭に入りやすかった(ここまで論点に拘って日々の課題に取り組まないといけないのかともおもいなおすきっかけにもなった)。特に、「上位概念の論点を考える」は意識したい(構造化の際、ある論点を起点に上位概念の論点を考えることで、横にある論点を浮かび上がらせる手法)。また、論点思考力を高めるためには①視野(普段あまり気にしないとこまで)②視座(2つ上のポジションの目線)③視点(切り口)
◾️切り口の方法
①逆から考える
②業界最下位だったらどうするか
③現場目線で考える
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