あらすじ
イノベーションを横取りする企業、
取り逃す企業、連続して起こす企業、
どこが違うのか?
世の中に存在しなかった画期的な発明やサービスを生み出すことは、企業におけるイノベーションの必要条件ではない。それよりも新しい製品サービスを消費者や企業の日々の活動や行動の中に浸透させることこそがイノベーションの本質である。
筆者たちはこれを行動変容と呼ぶが、これこそが企業がイノベーションを起こすためのカギとなる。そのことをみんなに知ってもらいたいという想いが『イノベーションの競争戦略』の執筆の動機となっている。
イノベーションを世の中になかった商品・サービスを生み出すことと考えると、「イノベーションの競争戦略」は奇異に感じるかもしれない。
しかし、イノベーションとはいかに顧客の行動変容に至るかの競争なのだ。顧客の価値観や行動を変え、次世代の社会の常識を創ることで、自らがゲームチェンジャーとして新しい市場やビジネスモデルを創造することができる。競合他社に対する圧倒的な優位性を築くことができるわけだ。
さらに重要なことは、競争戦略の視点をもつことで、イノベーションに対する企業の取り組みが変わることだ。技術革新ではなく顧客の行動を変化させることをゴールとして取り組むのであれば、そのプロセスは一変することになる。イノベーションの競争戦略とは、顧客の行動を引き起こし、市場における優位性を築くことである。本書では、そのメカニズムを明らかにすることにフォーカスを当てる。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
シンプルで読みやすい本。
イノベーションとは3つのドライバーからなる。技術革新、心理変化、社会構造。
またこれらトライアングルから価値創造が行われ、顧客の態度変容、行動変容がなしえて初めてイノベーションと呼ぶ。
という理論をこれでもかと具体的事例を羅列して説明している。
非常にわかりやすい良書。
Posted by ブクログ
内田先生の本は事例が多くて本当にわかりやすい。本書では、イノベーションは技術革新ではなく、顧客行動の変容であると定義し、その事例を列挙し分類・分析してくれている。個人的にも「技術のイノベーション」ではなく「意味のイノベーション」を目指すように考えていることもあり、納得することが多かった。ウォークマンを世に出したソニーが、iPodでアップルの後塵を拝した事例はよく知られているが、リポDの事例がレッドブルに使われたことは知らなかった。一方、セカンドライフの事例を研究し、「あつ森」が生まれるという事例もあったわけで、やはり意識の問題なのだろう。本題とは関係ないが、いいねやリツイートの数が多い投稿ほど真実と評価されやすいという事例。ポストトルース時代の象徴であり、不気味でもある。
Posted by ブクログ
油揚げをかっさらうトンビになろう! なぜ今イノベーションなのか?
どう変えるのか?
どう変えたいのか??
・価値を生み出し、日常を変えるのが真のイノベーター
・Apple、Roomba、zoom、メルカリなどはいかにして生まれ日常を変えたのか?
・イノベーティブとイノベーションは全く違う!
これがセグウェイとzoomの違い
・技術革新にこだわったSONYと、行動変容にこだわったApple
・1,社会構造
2,心理変化
3,技術革新
この3つの要因の頂点にあるのが環境変化
・QRコードが変えたこと
めちゃくちゃ勉強になったし、面白い
久しぶりにメモ書きまくりましたし、アイデアやヒント も沢山もらった。
Posted by ブクログ
イノベーションとは、4段階
4段階目は行動変容
行動変容を起こすためには社会、技術、〜の組み合わせが必要
行動変容を起こすイノベーションを生み出したいものだ
Posted by ブクログ
イノベーション、イノベーションとよく聞くけども、イノベーションって何なのよ?というのが多数の事例とともに明快に分かる一冊。私自身は誤解していたし、捉え方が浅かった。
ただ単に良い物凄いもの新しいものを作り出すことではなく、新しく無くてもすごく無くても人々の行動を変えてしまうものを世の中に浸透させること、それがイノベーションなんだそうだ。
納得。イノベーション成功例として出てくる事例、どれと自分の人生の途中で、ある時から自分の人生に欠かせなくなったものばかり。これこそが、イノベーションなのだと理解できました。
Posted by ブクログ
イノベーションとは、発明ではなく、ユーザーの行動変容を伴うかどうかであると。『商品はつくるな 市場をつくれ キリン「伝説のヒットメーカー」商品づくり24の技法』では、「新製品をつくり、それが市場になり、人々の行動を変える」とあったが、まさに同じことだと思う。わかりやすい事例も豊富で、成功例の他に失敗例もあり、勉強になる。良書。
Posted by ブクログ
平易な文書で書かれた「イノベーションを起こすにはどうすべきか」をといたビジネス書。作者は東京大学工学部卒、元ボストン・コンサルティング・グループ日本代表。同じ作者の「仮説思考」は以前読んだことがある。ビジネス書って、読んでも得られたエッセンスを実践しないと意味がない。それがなかなかできないのは自分の悪いところ。
●イノベーションとは、これまでに存在しなかった新たな価値を生み出し、それによって顧客の行動に変容をもたらすことである。
●イノベーションを引き起こす源泉として、「社会構造」「心理変化」「技術革新」の3つのドライバーが存在する。社会構造は人口動態、産業構造、法規制などの変化を指し(例:テスラの電気自動車)、心理変化は生活者や企業の常識、嗜好の変化を指し(例:紙おむつ)、技術革新は通信技術や独自技術などの進歩を指す(例:スマートフォン、生成AI)。
●これら3つのドライバーの組み合わせを「イノベーションのトライアングル」と定義し、「環境要因の変化を捉えたものこそが、イノベーションを起こし得る」と述べられている。
Posted by ブクログ
内田和成さんと、教え子である早稲田のイノベーション研究会メンバーによる共著。成功事例、失敗事例ともに多く紹介されていてわかりやすかった。
イノベーションは行動変容をもたらすこと。
価値を生み出し、日常を変えること。
この本で取り上げられた事例は大企業ばかりだが、顧客の行動変容をイメージしながら価値創造を行ったり、世の中に態度変容が起こるきっかけ(ドライバー)をうまくつかめるようアンテナを張ったり…というのは企業規模にかかわらずトレーニングが必要だと思った。無から何かを生み出さなくてもイノベーターになれる、というのは肝に銘じたい。儲けの仕組みを作るために頭を使わなくては。
Posted by ブクログ
著書の中で、イノベーションとは、何かを作ることだけではなくて、世の中の行動変容を変えて、更にそれが不可逆な変化であることを、繰り返し述べている。
多くの実例もあり、興味深い内容でした。
まずは、世の中が何を必要しているか、何を欲しているか、常に視ていくことが大切だと思いました。
Posted by ブクログ
「「行動変容」」について、各有名企業を事例に書いてある。
2020年台の事例が多くわかりやすい。
withコロナに向けての仕事、企業の取り組みについてヒントが得られる内容でした。
Posted by ブクログ
うまくいった事業紹介、という感じ。事業を始める前に、技術だけでなく、社会構造のみならず、大衆の行動変容の可能性まで見越して、ということだが、どうやれば上手くいくか、という分析はなく、上手くいかなかったものは、時代に合わなかった、となってる。あくまで考え方で、方法論では無い。
Posted by ブクログ
元BCG内田氏の本。
イノベーションに関する本。
あとは、整理としては確かにフレームで説明はできるが、やや強引さを感じる事例も少なくなかった。
イノベーションの解像度を高めるという意味では良質な一冊。
メモ
・新しい製品サービスを消費者や企業の日々の活動や行動の中に浸透させることこそがイノベーションの本質。
・イノベーショントライアングル
社会構造、心理変化、技術革新をイノベーションのドライバー、その組み合わせがトライアングル
・イノベーションストリーム
トライアングルによりドライバーを捉える
ドライバーを梯子に新たな価値創造
顧客の態度変容
顧客の行動変容
・空飛ぶクルマ、過去は法制度や離着陸の土地や設備といった社会構造に課題があった。今回はクリアできるか。
・zenlyの習慣は斬新だった。
・イノベーションを阻むトラップ
態度変容に繋がらない
技術革新以外のドライバー無視
ドライバーの過大評価
行動変容に繋がらない
新しいが小さな価値
新しい価値だが土俵、要因が違っていた
・後発者が油揚げを攫うパターン
同一市場で先に価値を磨き上げる
別市場に価値を転用する
☆顧客にどのような行動変容を起こしていきたいか
・行動変容から新たなドライバーを見立てて次の価値創造へ
・イノベーションの四つの提言
行動変容にコミットする
イノベーションを見るレンズを変える
事業継続に強くこだわる
自前主義を放棄する
Posted by ブクログ
イノベーションとは、発明や価値創造ではなく、態度変容・行動変容である、というメッセージを様々な事例を通じて訴える一冊。
この本の内容こそ、実は画期的ではなく前から方々で言われていた内容にも感じるが、改めてきちんと納得感ある形で整理し、読者の「態度変容」を誘う(行動変容までは行くかな…?)ところに本書の価値があると感じた。
250ページにしてはサクッと読めるので、普段あまり時間がない方にもオススメ。
Posted by ブクログ
ゼミの研究結果とのこと。論旨が明確で、シンプルなので、事例もシンプルにまとまっている。
価値創造→態度変容→行動変容
は、本来マーケ文脈で使われる単語だと思うけど、イノベーションの定義に充てることで「新しい成果を出すことがイノベーション」(意訳)と話をわかりやすくしてるところが良い。
確かにゼミの研究結果風で、話が深くならない、おそらくバラバラの人が書いてるので同じような入りと締めで終わり重複した感じ、深い洞察はない、などはあるかもだが、逆にサッと読めるので、そう言う本だと思って読めば気になるほどではない。
Posted by ブクログ
大切なのは新しいモノやサービスを生み出すことではなく、それをどのように人々の行動変容に繋げてビジネスに仕立て上げるかである。
いやぁ、ウチのエラい人たちに聞いてもらいたい!
Posted by ブクログ
まさに今直面している課題を構造化できた。イノベーションは技術革新だけではなく、社会構造と心理変化のトライアングル、そしてそれを態度変容と行動変容につなげてはじめて実現する
Posted by ブクログ
イノベーションとインベンション(発明)の違いは何か?イノベーションを技術革新と訳したのは誰か知らないが、日本のモノづくり信仰、失われた30年の原因の一端はこの翻訳にあるのではないか?
本書はボストンコンサルティングの元日本代表で有名な、戦略思考のエキスパート、数々の名著のある内田和成氏が“監修”した経営戦略本である。
本書がいうイノベーションとは、行動変容を起こすことである。例えばセグウェイは当初誰もが素晴らしいイノベーションだと称賛したが、人々の移動行動を変えることはできなかった。これはイノベーションではない。またメルカリはフリマアプリとしては後発で既存技術の寄せ集めだったが、日本人の買う・売るに関する価値観や行動を変えた。これこそイノベーションである。
そしてイノベーションが起こるための3要素として、社会構造、心理変化、技術革新を挙げ、このドライバを全て自社で引き起こすのではなく、状況をとらえ、機会を活用することがイノベーション戦略となる。そのためには顧客とつながり続け、既存技術でも使えるものは何でも使い、あきらめずあれこれと続けることが必要だと、本書をざっとまとめるとこのようになる。
著者の講座の生徒たち複数による執筆のためか事例も古いものから新しいものまで豊富で幅広く読んでいて飽きない。
Posted by ブクログ
イノベーションの定義が変わる本だった。自分で1から作り出す必要はない。いかに行動変容に持っていくか。日本企業からイノベーション企業が生まれない理由についてもよくわかった。
Posted by ブクログ
曖昧だったイノベーションの定義がクリアになった。技術開発のみならず顧客の態度変容まで実現してこそとはまさに。そうは言っても外部環境の変化を先読みすることが1番難しいので、外部のリソースやアイデアを上手く活用してトライアンドエラーを繰り返すことでしかイノベーションは起こせないのかなと思った。
Posted by ブクログ
人々の行動変容を起こさないものは忘れ去られる。
技術が大事な訳ではなくその技術によって人々の生活を変えられるか。
イノベーションとは「自社による革新的な技術の開発」 昔のソニー
イノベーションとは「これまでにない価値の創造により、顧客の行動が変わること。」apple
イノベーションのトライアングル
①社会構造=人口動態や法規制等
②心理変化=常識や嗜好の変化
③技術革新=業界や社会インフラの技術
他社に遅れてイノベーションを起こすポイント
①他社が起こしたイノベーションを徹底的にベンチマークする
②先行するイノベーションで顧客が潜在的に満足していない点を自社の資源で埋められないか考える
③第一のイノベーションで完全に満足している顧客は狙わず、少しずらした顧客を狙う
Posted by ブクログ
イノベーションは日本語で技術革新と訳されることから、どうしても最先端のテクノロジーありきのようなイメージを持たれてしまっているが、イノベーションの本質は行動変革であると筆者は主張する。
iPhoneはイノベーティブな製品ではあるが、技術的にはそれほど目新しいものがなかったのは有名な話。
イノベーションは、社会構造、心理変化、技術革新という3つの影響により、新たな価値創造を行い、それによって顧客の態度変容、行動変容へと繋がることを指す。
このうまく時流を捕まえて、実際に顧客の行動変動が起こせるのであれば、必ずしもインベンダーである必要はない。
ただ、日本人はどうしても自らが開発し、それを普及させることを是としている空気感が強く、模倣して後追いすることが苦手。
実際に顧客の行動変容を果たしたものがイノベーターであるということから、インベンダーにこだわらず、イノベーションを起こしていきたい。