あらすじ
リーダーの最重要スキルは「決めること」。
「質の高い決断」の基本を1冊に。
思考力をフル稼働させる基本メソッド集。
本書の内容は、早稲田大学ビジネススクールにおける私の講義「経営者の意思決定」をもとにしています。ケーススタディ形式のディスカッション、判断に必要な数値化の演習、人間のクセや限界を知るための行動経済学についての実験など、受講生とのやり取りを再現して意思決定のポイントを学んでいただく形式です。その講義では、ビジネスの意思決定に欠かせない、以下のような手法や考え方を幅広く取り上げました。
・意思決定論
・ディシジョンツリー
・経済性分析
・ゲーム理論
・行動経済学
・行動心理学
・リアルオプション
・シナリオプランニング
・リーダーシップ
・リスクマネジメント
意思決定の質を高めるためには、こうした理論や考え方を総動員することが欠かせません。これほど広範囲にわたって意思決定の基本的メソッドを教えている授業はビジネススクールでも珍しいと思います。もちろん個々の専門書を読んで勉強することはできますが、まずは何を学んでおくことが重要なのかを知らないといけません。そこで本書は、ビジネスリーダーの意思決定に必要なメソッドを「広く」「わかりやすく」紹介していきます。こんな理論がある、こんな手法がある、こんなところに気を付けないといけないということを知っていれば、必ず役に立つはずです。(「はじめに」より)
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Posted by ブクログ
仕事で「よりよい意思決定ができるようになりたい」と感じていて、読んでみた本。
意思決定における「数値化の基礎」、「不確実性のマネジメント」、抑えておきたい「人間の思考の癖」、意思決定をする「人を動かす」方法が書かれている。
ケーススタディ形式で進んでいくので、納得感を持って読み進めることができた。
ところどころ、経営者寄り投資の話だったり、自分の仕事に直結しないもので読み飛ばした部分もあった。
特に印象に残ったのは、
・シナリオプランニング。「何が起こる可能性があるか?」を知ること。起こりうるということを知ってる人と知らない人では対応力に差が出る。
・確証バイアス。判断をする上で本来は不要だけど、確かめたくなる人間の性質のこと。余計な時間とコストがかかり、意思決定が遅くなるし、歪むリスクがある。
・フレーミング。どういう前提条件下で考えているかによって、同じ提案でも意思決定が変わってくる。何かを判断するときに、「フレームが間違っている」危険性をふまえておくことが大事。
・人を動かす提案をするためには、「相手に自分で選んだという納得感を与えること」、「複数の選択肢を提示してメリット、デメリットを説明すること」、「相手のリスク選好度を考慮する(手堅いひとなのか、冒険をするひとなのか)こと」が大切。
・意見が一致した時の意思決定は満足度は高いが、意見が割れた時の意思決定の方が質が高い。
Posted by ブクログ
いかに質の高い意思決定をするか、数字の範囲と人の気持ちを汲むこと、意思決定のメソッドを総動員するという観点でわかりやすく意思決定のありようを解説するもの。
Posted by ブクログ
- [ ] NPVとIRR
- [ ] シナリオプランニングとは?
- [ ] 未来予想は外れる
- [ ] 予想外の変化に備えるべき
- [ ] 変化をもたらす要素を特定
- [ ] うち不確実性の高い二つの要因を基づきシナリオを作成
- [ ] マクロ分析の5つの視点(STEEP)
- [ ] Society 社会
- [ ] Technology 技術
- [ ] Economics 経済
- [ ] Environment 環境
- [ ] Politics 政治
- [ ] 横軸にインパクト
- [ ] 縦軸に不確実性
- [ ] 人は損することに敏感に反応する(=プロスペクト理論)
- [ ] よく聞く話が実際に多いとは限らない
- [ ] 明確な判断基準を持っていない場合や、未経験のことについて判断する場合、何らかの自分流の方法に頼ることがある=ヒューリスティック、対義語はアルゴリズム
- [ ] どうでもいいことを確かめてみたい=確証バイアス
- [ ] デメリットは余計な時間がかかり、意思決定が遅れること
- [ ] シチュエーションにより判断が変わる=フレーミング
- [ ] 同じ意思決定の問題でも、意思決定者がそれをどういうフレームワーク内に位置付けるかで、意思決定の内容が異なることがある
- [ ] 何かを判断するときに、フレームが間違っているということを知っておくことが大切
- [ ]
Posted by ブクログ
意思決定に関する理論や考え方をざっとストーリーに沿って理解するのに役立つ。
個々の理論を知りたい場合はそれぞれの専門書を読むのがよさそう。(例えばバイアスなど)
巻末に書かれている通り、意思決定に関して全体を統合するような考え方はないとのこと。
この本にも触れられていない考え方(ハーバート・サイモン等)もあるが、全体のストーリーを考えるとまとまっていると感じた。
Posted by ブクログ
ビジネス上の意思決定のメソッドについて基礎的な事柄をまとめた一冊。不完全な情報の下で意思決定を行うための基礎知識というか。
ビジネススクールでの講義(ゼミ)をもとにしたもので読みやすい。
取り上げているのは、意思決定論、ディシジョンツリー、経済性分析、ゲーム理論、行動経済学、リアルオプション、シナリオプランニング、リーダーシップ、リスクマネジメント。
ブラック・ショールズ方程式って、経済学の中で出てくると「なんじゃこれ?」感が強いけど、ビジネスの文脈の中に置けば納得感がある。「リアルオプション」という名称にはなじみがないが、深堀したくなる、よいイントロダクションでした。
このように、基本的にはイントロダクションなのだが、この本はそれでよいのだと思う。
Posted by ブクログ
内田和成さんのビジネススクールでの講義をもとにした意思決定入門。経済性の分析、NPV、行動経済学の知見に基づき、意思決定のあり方について解説される。
入門とされている通り、いずれもどこかで聞いているし、学んだことが多いのだけれど、本書で論じられていることを全て意識して意思決定することは至難の技だろう。チームで意思決定するときは可能な限り、本書で述べられたことを考慮しながら理論を組み立てておきながら、直感を理論で補強する、もしくは、理論をベースに直感で判断するという感じなんだと思う。
個人的には直感で概ね方向性を見定めておいて、理論で補強/検証するというタイプだけれど、当然逆が向いている人もいるだろうし、それは人それぞれということだ。
大切なのは、直感だけに頼らず、理論だけに頼らず、そして迷ったら人に聞く、という当たり前だけど、なかなか難しいことなんだと改めて思った。
Posted by ブクログ
意思決定に寄ってはおらず、ゲーム理論やシナリオプランニングなど、知ってはいたが詳しくは知らなかった理論を体系的に学ぶことができた。理解しやすい内容。