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情報が氾濫する時代。「データはたくさん集めれば集めるほどいい」と考える人は多いだろう。しかし、著者はそれを真っ向から否定し、「情報収集(インプット)は最小でいい」と主張する。大事なのはむしろアウトプットから逆算し、情報収集になるべく時間をかけず、最大の成果を上げるという視点。本書はそんな、コンサルタントとして、そして大学教授として活躍してきた著者の知的生産の技術を紹介する1冊だ。AIがここまで進化した現代、どう頑張っても情報収集力で人間がAIに勝つことはできない。だからこそ、情報を集めただけではたどり着けない、ユニークかつ鋭いアウトプットを生み出すことが重要となる。本書ではその方法として、「20の引き出し」「デジタルとアナログの使い分け」「脳にレ点を」といったユニークな手法を紹介。リサーチにも、企画立案にも、文章執筆にも、コミュニケーションにも役立つ手法を余すところなく解説する。
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Posted by ブクログ
第一章:インプットでは差がつかない時代
・網羅思考のワナ
「レースが終わってから勝った馬に賭ければ、絶対に勝てる」
完全に情報が出そろってから意識決定するのは
ブームが過ぎてから意思決定するようなもの
・アウトプットから入るアプローチ
アウトプット=仕事の目的=自分の仕事の本質
・仕事と作業
仕事=ある目的を達成すること
作業=その目的を達成するための手段
作業の時間を減らし仕事の時間を多く確保する
第二章:アウトプットから始める情報術
以下の3つから逆算して情報に当たる
①目的:意思決定の助けとなる情報
アイデアの元になる情報
コミュニケーションの手段としての情報
②立ち位置(ポジション)
③期待される役割
・情報が多いほど決断ができなくなる
少ない情報、短い時間で決める経験を積む
・失敗した場合、もっと調べるのではなく
同じ情報量でいかに正しい意思決定ができるか、と追及する
・アイデアは、自分の脳にレ点をつける(インデクシング)
・コミュニケーションはメンバー全員の情報レベルを揃える
・肌感覚(ミクロ)、俯瞰(マクロ)、深堀(why,so what)で
情報のその先を考える
第三章:自分の立ち位置を意識することが差別化の第一歩
・意思決定者には定量的な情報が不可欠
・期待役割は何かを意識する
自由にプレーするプロスポーツ選手はいない
・ネガティブな情報を意識的に集める
・正しい答えはない。それでも自分のスタンスを決める
あらゆる議論はトレードオフ
唯一絶対の答えなど存在しない
→違いを理解したうえで自分のスタンスを明確にする
第四章:20の引き出し
第五章:デジタルとアナログの使い分け
・情報の流れ
①収集/発見/気づき→②分析/加工/編集→③発信/対話/議論/説得/脅かし
①インプット、③アウトプット
差別化は人がやっていないことをする=今の時代ではアナログ
①インプットを体験や直接聞いた話を取りに行く(情報を足で稼ぐ)
・言葉のキャッチボールで論点を明確化
第六章:現場情報の集め方
一次情報は圧倒的に強い
・膨大な資料を短時間で読み解くためのアプローチ
①仮説を立て、念頭に置きながら情報を読み解く
問題がここでは、という仮説を立て検証するスタンスで情報を読んでいく
②異常値、例外を見つけようとする
普通の会社と違う、常識と違うところを見つける
・資料は与えられるものではない。出してもらうものだという意識を持つ
・正確性ばかりにこだわるとお金も時間も足りなくなる
医者の診察もあらゆる患者に人間ドック並みの検査を行なわない
患者の症状を聞き仮説を立て、他の人との異常値を見つけて診察する
・トリプルタスクの会話
目の前の会話に集中
会話の流れを俯瞰する
ネタになりそうな情報を探す
・行き詰ったら現場に行く
・若いうちはテイク&テイクでも構わない。とにかく借りまくれ
第七章:各種メディアとの付き合い方
・読書:目的を明確にしてそれに応じた読み方にする
・新聞:寄り道ができる(まったく興味のない記事を目にする)
・ネット情報:広まった情報が正しいとは限らない
・海外情報:最先端を知ったうえで、追いつくのではなくどこで勝負すべきかを考えるべき
Posted by ブクログ
意思決定の速さが作業を減らし、成果を生む仕事に費やす時間が増える。
答えのない問題に対する向き合い方も勉強になった。意見の相違を理解した上で、自分のスタンスを明確にする。判断しないのは思考停止だ。
自分がどんな分野に関心を持っているかがわかっていれば、情報に対するアンテナの感度も上がる。すると、必要な情報が次々に飛び込んでくるのだ。 例えば、自分の中に「人材育成」という引き出しがあることを意識していると、単なる企業の成功事例が、実は人材育成に関する重大なヒントになっていることに気づいたりする。そうしたら、その事例を自分の「人材育成」の引き出しにしまう、というわけだ。
Posted by ブクログ
経営コンサルタントである著者が、知的生産の技術として、アウトプット重視の思考法を説いた一冊。
現代のように、情報が溢れる時代に差別化するためには、ネットで拾える情報を鵜呑みにするのではなく、アウトプットを念頭に置いたうえで、考えることが重要であると主張します。印象としては著者が以前発表した「仮説思考」や「論点思考」を現代にアレンジし、分かりやすく整理した感じで、堅苦しくなく、非常に理解しやすく書かれています。情報収集の仕方、発信のあり方、情報との接し方、デジタルとアナログの使い分けなど、参考になる部分も多いと感じました。アウトプットを意識する、ということは、自分の立場やどう活かすのかを常に考えることです。大量の情報の荒波に飲まれることなく、積極的かつ効率的に活用できるように心がけていきたいと思います。
▼本当に優れたリーダーとは「限られた情報で決断を下す能力」を磨いている
情報収集にかける時間は必要最小限にして、本当に大事な「考える」時間を増やすべき
▼アウトプットとは「仕事の目的」であり、さらに言えば「あなたの本当の仕事は何か」ということにもなる
▼「ある目的を達成すること」が仕事であり、「その目的を達成するための手段」が作業
▼「何を目的として」「どんな立場(ポジション)で」「どんな役割を期待されて」情報を生かそうとしているのかを明確にしたうえで、情報に接する
▼情報活用の3つの目的
①意思決定の助けとなる情報
②アイデアの元になる情報
③コミュニケーションの手段としての情報
▼世の中の大半のものには「唯一絶対の正しい答えなど存在しない」
「絶対に答えが出ない議論」に際して重要なことは、「自分はどちらのスタンスを取るか」を決めることだと思う。両方の主張を理解したうえで、「自分はこう思う」という立場を決める。そのうえで、それを裏づける情報を集めていく。
そして、どちらが正しいのかを議論して争うのではなく、双方の主張を理解しながら、より良い道を探っていく。
▼どのプロセスで差別化をするか、ということであり、それはイコール、「どこにアナログを入れるか」と割り切って考えてみる
差別化の近道は、人のやっていないことをすることだ。それが今の時代において「アナログ」なのである。
▼仕事の立場が上がれば上がるほど、「弱点」を補強していくことが求められるようになる。ただ一方で、自分はどこで差別化を図るべきかを常に考えていくことを忘れてはならない。弱点は人並み程度に改善する一方、強みは徹底的に伸ばして自分のセールスポイントにする。
▼自分はなんのために情報発信を行うのか、あるいは人々は自分に何を期待しているのかに合わせて、発信の方法を決めていく必要がある
もし、発信することによって有益なコメントやフィードバックが得られ、ぐるっと回って情報収集に役立つとか、情報分析の深みが増すというのなら、SNSで発信することには意味がある
▼必要な情報を効率的に拾う方法
①まず仮説を立てて、それを念頭に置きながら情報を読み解いていくというアプローチ
②「異常値」あるいは「例外」を見つけようとするアプローチ
▼資料は「与えられるもの」だけでなく、「出してもらうもの」だという意識を持つ
▼お互いの持っている情報の差を理解しておけば、必要な情報を効率的に得ることができるだけでなく、相手との円滑なコミュニケーションが図れる。短時間で得られる情報を最大化するためには必須である
▼「トリプルタスク」での会話
①目の前の会話に集中する自分
②会話の流れを俯瞰する自分
③ネタになりそうな情報を探す自分
<目次>
第1章 「インプット」では差がつかない時代
第2章 「アウトプット」から始める情報術ー最速で成果にたどり着くために
第3章 自分の「立ち位置」を意識することが、差別化の第一歩
第4章 知的生産の秘蔵のノウハウ「20の引き出し」
第5章 最もラクな差別化戦略「デジタルとアナログの使い分け」
第6章 私の情報源1 コンサルタントが最も重視する「現場情報」の集め方
第7章 私の情報源2 新聞・雑誌、本、テレビ、ネット…各種メディアとのつきあい方
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