あらすじ
リーダーシップに「正解(シングル・アンサー)」はない。
あなただけの答えを見出せ!
優れたリーダーは「自分が最も得意とする戦い方」で勝負する。
事業の発展段階や、組織が置かれている状況、直面している課題などによって、必要とされるリーダーシップは異なる。また、すべての要件を満たせる万能のリーダーはいない。
まずは、自分の力でコントロールできることと、できないことを区別しよう。両者を混同すると、リーダーとして適切な手を打てない。
そのうえで、「自分が最も得意とする戦い方」にフォーカスしよう。経営者やリーダーの戦い方を類型化した「リーダーシップ・マトリクス」が示す4つのタイプのうち、あなたが最も得意とする戦い方はどれか。
(1) ゴールを示して、人を動かす (軍師型)
(2) 未来を語り、人を巻き込む (ビジョナリー)
(3) 人を動かす仕組みをつくる (堅実派)
(4) 自ら最前線に立ち、牽引する (率先垂範型)
さらには、戦い方の幅を広げる方法や、自分に欠けている部分を補ってくれるパートナーの存在、答えのない時代だからこそ求められるリーダーの条件、有事のリーダーシップなど、実際の企業や経営者の事例をまじえながら、リーダー、マネジャーとして成功するための原理原則を明らかにする。
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Posted by ブクログ
リーダーの戦い方 最強の経営者は「自分解」で勝負する
著:内田和成
リーダーシップには「正解」はない。
いま自分がどういう状況にあるのか、どんな能力や性格の持ち主なのか、だとしたらどんな手を打てるのか、また自分にない能力をどうやって手に入れればよいかなどについて考え、自分だけの「自分解」を見出すべき。
本書は以下の5章から成っている。
①リーダーシップに正解はない
②できることと、できないことを区別する
③得意技を知る 最も得意な戦い方はどれか?
④ジレンマを乗り越える
⑤答えのない時代だからこそ求められるもの
リーダーシップに「正解」はない。しかし、正解を追い求めてあがき続けることが間違いではない。そしてその正解に近づく方法が本書には記されている。環境や時代により求められるリーダーシップは異なる。全てを叶えられるリーダーシップはないものの最適なリーダーシップを描きながらそれに合わせながら対応していくことで乗り切ることはこれからも求められる。
リーダーシップを発揮してどうありたいのか。組織をどうしたいのか。どう導きたいのか。自分軸だけではなく、他者を含めた最適解を意識した、リーダーシップを意識しながら、一方でぶれることなく、柔軟に大胆に探し成長し貢献していきたい。
Posted by ブクログ
様々な企業の実例をもとに、リーダーについて説明されている。4種類あるリーダーから、あなたはどのリーダーに当てはまるか? いずれ、経営者を目指したいと思っている人にはオススメの書籍。同時にそれぞれの企業に対しても興味を持てる内容だった。
自身のリーダーシップがわかる
事例をもとに自身のリーダーシップが整理される良書。
読むまではシーンによって自身のリーダーシップがぶれるなと感じていたが、この本の中のマトリクスを読み解いていくことで整理され、スッキリしました。
リーダーシップに悩む人にお勧め。
Posted by ブクログ
この本は様々な企業のトップと携わってきたボストンコンサルティンググループ元日本代表の内田和成氏が、リーダーをテーマにして書いた本である。今までもリーダーに必要な素質などが書かれた本は多数あったが、この本の最大の特徴は実際に内田さんが今までに携わった方々を元に具体例が示されており、かつリーダーをタイプ別にマトリクスで分類しているので、非常に理解しやすくなっている。また、話の中に書かれている「虎と靴ひも」という話は個人的に好きである。現在、リーダーポジションにいる人はもちろん、そうでない若年層も自分がどのタイプのリーダーが向いていそうなのか、なってみたいのかを考えるいいきっかけになるので読んでみて非常にためになる一冊であった。
Posted by ブクログ
リーダーはあるべき正解がないのが大前提
創造ステージ、起業家
成長ステージ、マーケター
優位性ステージ、戦略家
効率ステージ、マネジャー
→ジョブズが追い出されてまた戻ってiPhoneを開発したのは企業フェーズが違ったから
リーダーシップマトリクス
戦略か実行か
右脳が左脳か(感性か理論か)
ビジョナリー、率先垂範型、軍師型、堅実派
この時代に必要なこと
1、先見性
2、決断力
3、実行力
Posted by ブクログ
学びは、得意な戦い方を見つけて伸ばす、戦い方を広げるには参考になる人を身近に見つける、シミュレーションをする、という点。項羽と劉邦の話も興味深い。個人のキャラクターと運を自覚すると、戦い方が広がると思った。
Posted by ブクログ
左脳と右脳、戦略と実行を4象限に分けて自分の適性にあったリーダーシップを取るということ。
理論的にはわかりますが、自分の評価と他者の評価が変わりそうですね。
Posted by ブクログ
万能のリーダーはいない。
平時と有事のリーダーシップは違う。
リーダー=人間力=チャーム+徳。
内田先生のリーダーの公式が炸裂する。本当に頭の良い人が書いた本は、難しくない。心構えを手に入れ、どう戦うか(how)は、自分次第だ。
Posted by ブクログ
リーダーシップに正解はない。リーダーは自分が置かれている環境のなかで打ち手を考えて実行し、その選択を正解にするのが仕事。
この時、「①環境」と「②打ち手」を混同しがちだけど、そこは明確に区別しましょう。①環境は主に「自分にコントロールできないこと(制約条件/事実)」、②打ち手は「自分にコントロールできること(何をどのようにやるか/解釈)」。この2つを区別・整理したうえで、自分の強みを踏まえた施策に落とし込めると強いよね~という話。
Posted by ブクログ
おそらくほとんどの人が自分の弱点を補強しなければならないと思っているのではないでしょうか。弱点を補強するのはそう簡単ではないし、補強できたからといって、それが武器にはならないからです。 がんばって、平均点レベルに手が届くかどうかでしょう。
Posted by ブクログ
リーダーに求められる資質をいくつも挙げ、自分にどれが適しているのか?を読者に考えさせる内容。
書かれたリーダーに求められる資質はどれも納得感のあるもの。
ただ、コロナ禍にある現在、本書で書かれた変革のリーダーシップが、
今まで以上に求められるようになってきているのは自身実感としても感じている。
一方で、自分に合うリーダーシップ、会社に求められるリーダーシップは当然色々あり、
それに適したリーダーシップを目指すという考えは、
正解はひとつとするような一般的なリーダーシップ論の本とは異なるものの、自分自身とても腹落ちした。
本論と離れるが、物事を構造的に考えることも重要さを改めて気づかせてくれる内容でもあった。
自分でコントロールできる要因か否か含め、物事の切り分けは、ロジカルシンキングの基礎でもある。
正しく、合理的な意思決定をするためにも、常に心掛けたい。
Posted by ブクログ
シングルアンサーを探しがちな人が多いけど、理想は人によって違うし、置かれている環境によって異なるので、何が求められているかを察知し、これから何が起きるのかを見通し、決断し、実行できる力が求められる。
Posted by ブクログ
内田先生、相変わらず薄い!でも、これは読者が気軽に読んで考えてもらうための深謀遠慮があるはず。読者はその掌で踊らされているのだろうと思う。