あらすじ
仕事の速さ・出来栄えを決めるのは何か? それは「分析力ではなく、仮説である」と著者は説く。ボストン・コンサルティング・グループでの20年の経験から、コンサルタントの必須能力である「仮説思考」を解説。
【主な内容】
序 章 仮説思考とは何か/第1章 まず、仮説ありき/第2章 仮説を使う/第3章 仮説を立てる/第4章 仮説を検証する/第5章 仮説思考力を高める/終 章 本書のまとめ
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Posted by ブクログ
コンサルタントとして非常に勉強になる書籍。
時間が限られている中で極力品質の高いアウトプットや事実のみならず示唆などの+αのアウトプットが求められる中で、仮設思考というテクニックが効率的に進める最善策であると感じた。仕事そのもののスピードをあげるのには限界があると思われるため、その中で仮設思考は非常に有効的な手段であると改めて考えさせられた。
「仮説は正解ではなくて、確からしい答え」というのが印象的で、経験に基づく勘のようなものであり、経験を積み重ねることで磨く重要性を再認識した。日常の出来事から仮設思考のような考え方の癖をつけて少しでも自分に馴染みるのあるテクニックとして身につけていきたい。
Posted by ブクログ
今ちょうど仮説の構築・検証、の繰り返しが必要なプロジェクトを進行していて、筋の良い仮説を立てるにはどうしたら良いのか、検証をスムーズに進めるには、といろいろ考えていたので非常に役に立った。
特に最後の「気持ち悪くても結論から考える」はめちゃくちゃ大事だと思った。
部下全員にも読んでほしい。
Posted by ブクログ
精度の高い仮説こそが仕事の成果に直結することはまさにその通りだと感じた。
仕事の時間では自分の持ってるリソースの深堀り、仕事以外の時間では新しい知識のインプット、このサイクルが非常に大切だと感じた。
Posted by ブクログ
仕事は迅速な意思決定と実行だ。
そのスピードと質を上げるには仮説思考だ。
少ない情報で問題の本質を突く。
本質を導くのに過度な分析をしてしまうと効率が悪い。
経験が必要とも思うが、まずは気持ち悪くても結論を出してみて、その結論が正しいか分析検証をするほうが効率がいい。
その結論がでるまでのストーリーラインを描き、
何通りも考えられる問題解決の一手から1番近いと思われる一手を瞬時に導けるように日頃から仮説を立てて検証する意識を持ちたい。
仮説思考の実践には失敗がつきものだがそこから質が上がっていく。
Posted by ブクログ
BCG内田さん著。
仮説思考のメリット
・問題解決スピードが格段に速くなる
情報洪水に溺れない
意思決定は選択肢を狭める情報のみ役立つ
いかに限られた情報を基に最適な意思決定をするかがカギ
・先見性、決断力を支える
(上記+実行力がビジネスパーソンの大切な能力)
・大局観をもって仕事ができる
全体のストーリー(幹、課題、解決策)をまず描く
そこから証拠集めをする
人を動かすのにも効果的
仮説構築方法
問題発見の仮説(問いを立てる)
問題解決の仮説(具体的な打ち手を考える)
→仮説の検証をする
聞き手の立場で再構成する。
共感を生み出すことが重要
仮説を立てる
・ディスカッション
・インタビュー
質問の進化→仮説の進化となる
・分析結果、ひらめき
反対側から見る(顧客、現場、競合の視点)
両極端に振ってみる
ゼロベース思考、枠を外す
良い仮説とは
・掘り下げられている
なぜその仮説を立てたのかが理解できる
・具体的なアクションに結び付く
仮説の検証
・実験による検証:
確実でわかりやすいが、費用・期間がかかる
・ディスカッション
必ず仮説を立てて臨む
否定せず進化を目指す
メンバーはバラエティ豊かに、しっかり話を聞く
・分析
クイック&ダーティが基本(急ぎで荒く)
分析目的は問題発見・他社説得・自分の納得
まず仮説を立ててから分析sる
定量分析:比較・差異、時系列、相関分布、因数分解
仮説思考力
経験に裏打ちされた直感
思考力を鍛えるには
・so what(それがどういう影響を与えるか)
・whyを繰り返す
相手の眼鏡をかけてものを観る
上司の意思決定をシミュレーションする
失敗を恐れない
平凡から抜け出すには失敗してみるしかない
枝葉ではなく幹が描ける人間になる
Posted by ブクログ
(読む前)
仕事で、そもそも方向性が定まっていないプロジェクトで何から手を付ければいいのか迷っている時に、手に取った一冊。
(読んだ後)
・何事も「仮説」を立てて取り組むことで、「効率が良く」進めていくことができる。
→ある程度の道筋があれば、それを補っていくような情報収集の仕方になっていく。
・「網羅思考」ではいけない。
→これ私やん。とにかく根拠資料など集めまくってから結論付ける、と思い込んでいた。
・仮説(仮の結論)→情報収集→結論がおススメ、という提案。
・もう一つ大事なのが「検証」。立てた仮説を検証しては修正し、ブラッシュアップ。
→「思考の整理学」でいう飛行機型人間が普段やっていることと同じではと推察。
・ともかく、勇気をもって仮説を立てること!
Posted by ブクログ
全情報から物事を判断したいと思いがちだし、私自身もついそうしたくなってしまうが、
解決まで端的に導くことや、あらゆる問題を効率よく解決するためには、仮説思考が不可欠であると理解した。
また、その効率の良さは仕事の効率化にも繋がると分かった。
日々の疑問こそ、仮説思考を鍛える機会だという認識に強く刺激を受けた。
Posted by ブクログ
論点思考とセットで読破。
仮説を立て、アウトプットイメージを作ってから仕事に取り組むという重要性を理解した。
作業時間も出てくる結果もいいものになるなら絶対その方がいい。
一方、全体を検討した方がよいのでは?という完璧主義に陥ってしまいそうな部分がまだまだ自分にはある気がしていて、少しずつでも直せるようにしたい。
Posted by ブクログ
仮説思考とは、限られた時間の中で最も有力な答えの方向性を先に置き、検証しながら仕事を進めるための思考法であり、コンサルだけでなくあらゆる業務で有効である。
良い仮説は深く掘り下げられており、かつアクションにつながる。
仮説思考を鍛えるには、日頃から「So What?」や「なぜを5回」などを通じて原因の本質を探り、仮説→実験→検証のサイクルを短く回すことが重要。
この積み重ねにより、問題発見力・解決力・判断力が強化され、ビジネスにおける即戦力となり得る。
Posted by ブクログ
仕事の上司、同僚からの勧めで読んだ本。
問題の本質に素早くたどり着くための考え方や方法論を学べる。
2006年の本なので、書かれている事例や例え等は時代を感じますが、ここで書かれている問題発見、問題解決の考え方は普遍的のように感じた。
「仮説思考」とは、情報が不十分だったり、分析が進んでいない段階でも、先に自分なりの「仮の答え」を持つという考え方。
本書では一貫したストーリーの中での問題発見の仮説、問題解決の仮説の立て方と、具体的な検証の方法などが書かれていて、ビジネスの場面でよく言われる「仮説」というものについての解像度を上げることができた気がする。
Posted by ブクログ
「仮説思考」
仮説検証をよく言われるので読みました。
筆者は「仮説思考」こそが問題発見・解決の為の方法だと説明しています。
日本の企業ではよく「網羅思考」が使われています。
情報を全て集めて分析してから行動に移すやり方です。
網羅思考では必ず理屈先行で、他者の提案を批判したり粗探しをする傾向があります。
(今思うと立憲民主や共産党みたいですね。)
最適なのは、今ある情報だけで一旦仮説を立てて進めていき、間違っている場合は途中で修正していくやり方です。
仮に間違っていたとしても網羅思考のやり方よりは非常に短時間で済みます。
なぜならスタートが早いのと、途中で修正するからです。
完璧を目指したくなる気持ちもわかりますが、網羅思考は情報の洪水に埋もれたり相手型のことを全く考えない結論に達したりすることが多い為、仮説思考で物事を進めていくようにしたいと思います。
Posted by ブクログ
とても読みやすく言語化されている
目新しさというよりも、改めて仮説思考の必要性を認識するために有用だった
仮説を1人で抱え込まず、恐れず検証することで仮説が進化し、仮設思考力も精度が上がっていく
筆者の温かい激励を巻末で感じた
Posted by ブクログ
上司から読めと言われた本
仮説を持って作業に取り組むことで、スピードが上がる。
なぜなら、活用する情報を最低限に絞れるからである。
仮に最初に立てた仮説が調べていく中で変わったとしても、その都度新しい仮説を立て直すことでゴールへ近づくことができる。
ただ、仮説思考を鍛えるには訓練が必要。
日々のニュースを読むときにも「だから何か?」「どうなるのか?」と自分なりの仮説を立て、考える習慣を身につけたいと思った
Posted by ブクログ
たくさんの情報を集めてから判断できればベストだけど、そんなに情報を集める時間はない。
そんなときに、現時点で最も答えに近いと思われる仮説を持って進めば、問題解決のスピードが早くなる。だから仮説思考を持とう。という本。
・空パッケージでストーリーをつくる。データが足りない部分は想像で補う
・相手の本当の痛みを分かった上で提案する
・インタビューメモは定量化する。具体的な数値を出す。
・反対側からみる。消費者から、現場視点、競争相手
・両極端に振って考える
・常に「だから何?」と考える。iPodが流行った。だから何。ウォークマンのシェア減。アップル増。Microsoftにも影響?といった感じ
・なぜを繰り返す
・分析する前に自分が証明したいことは何なのかをはっきりさせておく
・仕事が与えられるとすぐに作業を始めてしまうクセのある人は、30分でもよいから全体像を考えてみる
仮説の全体像が理解できる
仮説を持った仕事の進め方のメリットや、具体的な進め方、仮説思考の力の高め方がよくわかる。加えてマインドもわかり、仮説が間違うことは失敗ではなく、成功に向けたプロセスの一つとわかった。
Posted by ブクログ
まず第一に全体感を掴み、仮説を立て、それを検証することで短期間で良い答えを導き出せるかを学んだ。仮説思考は、特にコンサルティングにおいてその重要度は高いと感じた。
Posted by ブクログ
2025/03/31
p.223
気持ち悪くても結論から考える
仕事の初期、すなわち情報を集めだす前に一回、さらに少しだけ情報を集めた段階で一回、その時点で考えつくベストの答えをメモにしておく。これだけでよい。
あれこれ足りない除法を頭の中で補わなければならない。場合によっては直感に頼らざるを得ないかもしれない。そうしておいて、仕事をやり終えた段階で、十分な情報をもとにした結論なり意思決定と、自部んが途中で出した結論とを比較してほしい。
もちろん間違っていることも多いだろう。数をこなせばよい。
仮設思考のよい点は、他人の脳みそを刺激するところにもある。反発、共感、賛成、驚きにより新たな創造が生まれるのである。
本書は仮説思考の考え方と具体的な鍛え方が書いてあるのだろうけど、終章が「本書のまとめ」となっていたので、そこだけ読んでみました。
情報がほとんど無い状況で結論を出して、周囲の人に伝えてフィードバックを貰い、先見性と判断力を発揮して素早く意思決定を進めていくってことらしいぞ。
Posted by ブクログ
上司にタスクを振られてた時に、何のためのタスクか考えるよう常々言われてきたが、全体像を考えることと同義なように感じた。
データに溺れないようにする。
Posted by ブクログ
仮説思考とは、より早く、より質の高い結論にたどり着くための思考法である。
結論を導き出すための要因や結果、実験の仕方などが分からなくても、一度結論を強引に出して行動することが目的達成の近道である。この行動の良し悪しは、必ず誰かに評価してもらうため、そこで初めて振り返りをすればよいと言っている。
とにかく、決め打ちをして、行動する。情報に溺れないことが大事である。ただし、規格など基準がはっきりと決まっているものは、事細かに調査する必要がある。決め打ちをするのは正解のないもの、表現、体裁、独自の行動に対して行うと良い。
Posted by ブクログ
仮設思考が大切で、これは後天的に鍛えられることがわかった。今すぐ仕事がうまくできるような手法ではないが故に、これから頑張ろうという気になった。
Posted by ブクログ
効率的な仕事のやり方を書いた本。
仮説から始めることで結論に最短で行き着ける。
世界一流エンジニア思考法でもあったが、ただ闇雲に手を動かすことの無意味さが思い知らされる。
Posted by ブクログ
反対側から見る
顧客・消費者観点
現場観点
競合観点
両極端に振って見る
などのテクニックは面白く実践的。
ただ、基本的には全体を通して以下と理解。
・限られた納期の中で全て検証してる時間はない
・さっと全体を俯瞰して、仮説作るべき
・間違っても数重ねて克服すべき