内田和成のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この著作は3冊目
仮説思考、論点思考と重なる部分もあるけど、訴えたいことは絞られてるので読み進めやすい。やや、余白の多さや文字の大きさは気になるけど。
味気ない数値やロジカルなことばかりに偏重しても良くない、もっと各人の抱える主観をとらまえて、そして主観に響く訴えかけも大事やで!といったことを(個人的な感想です)、あれこれ例題含めながら語られていきます。やはり論点思考の本に比べると切れ味はないかな…
普段あまりすることはないのだけど、"終わりに"から読んで、そこから本編を読んだ方が意図することが分かりやすかった気がする。導入の言葉に続いて、終わりにの文章が続いていたら、 -
Posted by ブクログ
仕事の上司、同僚からの勧めで読んだ本。
問題の本質に素早くたどり着くための考え方や方法論を学べる。
2006年の本なので、書かれている事例や例え等は時代を感じますが、ここで書かれている問題発見、問題解決の考え方は普遍的のように感じた。
「仮説思考」とは、情報が不十分だったり、分析が進んでいない段階でも、先に自分なりの「仮の答え」を持つという考え方。
本書では一貫したストーリーの中での問題発見の仮説、問題解決の仮説の立て方と、具体的な検証の方法などが書かれていて、ビジネスの場面でよく言われる「仮説」というものについての解像度を上げることができた気がする。 -
Posted by ブクログ
「仮説思考」
仮説検証をよく言われるので読みました。
筆者は「仮説思考」こそが問題発見・解決の為の方法だと説明しています。
日本の企業ではよく「網羅思考」が使われています。
情報を全て集めて分析してから行動に移すやり方です。
網羅思考では必ず理屈先行で、他者の提案を批判したり粗探しをする傾向があります。
(今思うと立憲民主や共産党みたいですね。)
最適なのは、今ある情報だけで一旦仮説を立てて進めていき、間違っている場合は途中で修正していくやり方です。
仮に間違っていたとしても網羅思考のやり方よりは非常に短時間で済みます。
なぜならスタートが早いのと、途中で修正するからです。
完璧 -
Posted by ブクログ
仕事で何となく意識していたことを言語化してくれている本当にだと思った。
まず直感や感覚を重視し、理屈は後からついてくるものと捉える。
理由がはっきりしなくても「なんとなくそう感じる」という気持ちやひらめきは、これまでの経験や知識が背景にあって生まれるはずである。
だからこそ「なぜそう感じたのか」を振り返って深掘りし、その理由を自分の中に蓄えていく。
論理的に考えることも重要だけれども、それだけでは相手の背景や気持ちを見落とす恐れがある。
だから相手の立場に自分を置き換えて考えるように。
相手の視点で物事を見れば、論理だけではたどり着けない理解や共感が得られる。
直感と論理を行き来しながら、感情 -
Posted by ブクログ
たくさんの情報を集めてから判断できればベストだけど、そんなに情報を集める時間はない。
そんなときに、現時点で最も答えに近いと思われる仮説を持って進めば、問題解決のスピードが早くなる。だから仮説思考を持とう。という本。
・空パッケージでストーリーをつくる。データが足りない部分は想像で補う
・相手の本当の痛みを分かった上で提案する
・インタビューメモは定量化する。具体的な数値を出す。
・反対側からみる。消費者から、現場視点、競争相手
・両極端に振って考える
・常に「だから何?」と考える。iPodが流行った。だから何。ウォークマンのシェア減。アップル増。Microsoftにも影響?といった感じ
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Posted by ブクログ
意思決定の速さが作業を減らし、成果を生む仕事に費やす時間が増える。
答えのない問題に対する向き合い方も勉強になった。意見の相違を理解した上で、自分のスタンスを明確にする。判断しないのは思考停止だ。
自分がどんな分野に関心を持っているかがわかっていれば、情報に対するアンテナの感度も上がる。すると、必要な情報が次々に飛び込んでくるのだ。 例えば、自分の中に「人材育成」という引き出しがあることを意識していると、単なる企業の成功事例が、実は人材育成に関する重大なヒントになっていることに気づいたりする。そうしたら、その事例を自分の「人材育成」の引き出しにしまう、というわけだ。 -
Posted by ブクログ
平易な文書で書かれた「イノベーションを起こすにはどうすべきか」をといたビジネス書。作者は東京大学工学部卒、元ボストン・コンサルティング・グループ日本代表。同じ作者の「仮説思考」は以前読んだことがある。ビジネス書って、読んでも得られたエッセンスを実践しないと意味がない。それがなかなかできないのは自分の悪いところ。
●イノベーションとは、これまでに存在しなかった新たな価値を生み出し、それによって顧客の行動に変容をもたらすことである。
●イノベーションを引き起こす源泉として、「社会構造」「心理変化」「技術革新」の3つのドライバーが存在する。社会構造は人口動態、産業構造、法規制などの変化を指し(例: -
Posted by ブクログ
2025/03/31
p.223
気持ち悪くても結論から考える
仕事の初期、すなわち情報を集めだす前に一回、さらに少しだけ情報を集めた段階で一回、その時点で考えつくベストの答えをメモにしておく。これだけでよい。
あれこれ足りない除法を頭の中で補わなければならない。場合によっては直感に頼らざるを得ないかもしれない。そうしておいて、仕事をやり終えた段階で、十分な情報をもとにした結論なり意思決定と、自部んが途中で出した結論とを比較してほしい。
もちろん間違っていることも多いだろう。数をこなせばよい。
仮設思考のよい点は、他人の脳みそを刺激するところにもある。反発、共感、賛成、驚きにより新たな創造が生 -
Posted by ブクログ
著者の講演に参加することになり
予習も兼ねて事前に読破
問題を解決する前には
問題を見つける過程がある。
なぜなら「〇〇が問題で◼️◼️に困っている。解決してほしい。」
という指示があった場合でも得てしてその〇〇が間違っていることがあるからだ。
◼️◼️は現象であるため事実であるが原因が〇〇だとは限らない。だから、仕事は〇〇が原因であることの確からしさを確認したり、〇〇以外の本当の原因を突き止めるところから始まる。
この時に◼️◼️を解消するための真の原因や取り組むべき事をコンサルタントは論点と呼ぶ。
この論点を見つけるプロセスを
著者の経験を交えて言語化したものが本書である。
論点