あらすじ
優れたビジネスマンは
勘で仕事する!
「なんか、変だぞ」「これは面白い」……。
本物の経営者は思いつきやひらめきを大事にしている。
生産性と創造性が劇的に上がる思考法を解説。
著者・内田和成氏が経営コンサルタントの仕事を通じて、優れた経営者から学んだのは、彼らは経験や直感を大切にしているということである。大改革を成し遂げた経営者、ユニークな戦略で自社を飛躍させた経営者に、「なぜ、そのような意思決定をしたのか」と尋ねると、「勘です」とか、「答えは誰もわからない、やってみるしかない」という回答をもらうことが多い。
「優秀なコンサルタントもいきなりフレームワークから持ち出さない」とも述べる。左脳的に分析を始めたり、プレゼンテーションをするのはあまりお勧めできない。
本書で伝えたいのは、ロジカルシンキングの否定ではない。ロジックに加え、感情や勘、すなわち右脳を働かせることで仕事をより効率的に進める、あるいは、成果をあげられるということだ。
「勘や感覚よりもロジックが大事」というのはビジネスの常識。
勘・感覚は右脳的、ロジックは左脳的。ビジネスは左脳重視の世界だ。
本書はこの常識に挑戦する。ロジックの権化と言われる戦略コンサルティングファームのトップを務めた著者は「右脳も大事」と説く。コンサルタント時代から右脳重視派だった著者が右脳・左脳の使い分け方、使うタイミングを解説する。
生産性と創造性が劇的に上がる1冊。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
仮説思考、論点思考に続く、思考シリーズ三部作の完結編。
右脳=感覚・感情、直感、勘など
論理では説明できないひらめき、思いつき
ロジカルシンキングの否定ではなく
ロジカルシンキングと経験・勘の使い分けで
仕事をより効率的に進める・成果を上げることができる
仕事は楽しい方が良い
人間を動かすのは感情(やりたい、面白そう、やらないとまずいなと言った気持ち)であり、
理屈・ロジック(正しい、間違っている、やるべき)ではない
思いつきを後から左脳で理論武装する
経営会議の承認や稟議で承認を得るときに、
馬鹿正直に書類だけを準備して会議に臨むのは愚の骨頂である
相手が勘が働いている状態のときは
勘を働かせた元となるものに大切な要素が含まれていることがある
仕事は3つのステージで成り立つ
①インプット=右脳(観・感・勘)
情報収集&仮説づくり
課題発見
②検討・分析=左脳(ロジック)
真の課題の特定
分析
課題の構造化
代替案の抽出
③アウトプット=右脳(腹落ち、感情移入)
意思決定
→左脳が通常。この本ではここに意を唱える
ゼロイチではなく、トレードオフがある
コミュニケーション
→理屈通りにはいかない、と心得る
実行
→感情に働きかけることが人が動くコツ
右脳と左脳をキャッチボールする
会議・議論での反論ステップ
相手が話し終わる前に③まで進んでいるのが理想
①左脳(論理的)で文字通り何を言っているか理解する
②右脳(直感)で発言の真の意図をつかむ
③右脳(直感)で何をどのように答えればいいか理解する
④左脳(論理的)でどのように伝えれば良いかを考える
どんな子供にもやる気スイッチが入る瞬間が必ずある。親が望む瞬間にオフになっているだけ、オンになる場面を見ていないだけ。
右脳で考え、左脳でロジカルチェック
思いつきを戦略に落とし込む
理論的に検証できなければ成功は見込めない
方法① 以下5つの視点で実行可能か判断
1 市場性、顧客は誰か
2 競合状況
3 自社の強み・弱み
4 ビジネスモデル 収支
5 実行計画
方法② ストーリーを作ってからロジックで細部を埋める
左脳で考えたロジックフローを右脳で肉付け
企画を通したいなら
論理的に素晴らしいプランだけでなく
当事者の想い、責任感と
意思決定車を動かす何か
の両方が必要
人を動かすのは以下4つ
①論理性
②ストーリー
③ワクワク・どきどき
④自信・安心
勘は鍛えることができる
ロジカルシンキングでは現象を見ても
平均値や平均像しかわからないことが多い
右脳は数値に表れない異常値に気づくことが多い
アウトプットの最終目標=腹おち
相手の靴に自分の足を合わせる=感情移入
反対の理由は右脳で探り、
説得方法は左脳で考える
組織で期待される役割
・分析型 現状分析
・批評家 課題に気づく
・思いつき型 前向きめげない
・熟考型
・実行型
・破壊者 既存の価値観をひっくり返す
・まとめ役
・アドバイザー
Posted by ブクログ
いかにも左脳でロジカルで考えろみたいなこという人だと思ってたらそんなことなく、右脳や直感で判断することの重要性が書かれていて非常に面白かった。
人が動くのは論理よりも感情といった話や、直感でした判断を後からロジック詰めるみたいな方法論が特に印象に残った。
Posted by ブクログ
「論点思考」「仮説思考」の著者の本.
これら2冊はいかにロジカルに考えるか=左脳の力を伸ばすための本だったがこの本はひらめきやアイデア,感情,腹落ち感といったロジカルだけではどうしようもない右脳の領域に踏み込んで,右脳的思考の必要性・有効性,使い方,左脳との連携といった話が展開される.
右脳・左脳という2軸をもつことでビジネスや日常生活で何かがいかない時に問題がどこにあるのかを右脳・左脳で切り分け,より適切な対処が打てるようになるのではなかろうか.大変に役に立つ本と感じた.
右脳と左脳のキャッチボール(ひらめき→検証→腹落ち)の構造は特に覚えておきたい.新規事業の提案から日々のちょっとした問題の解決方法の検討に至るまで,うまくいかなければこのフローのどこかに問題があるのではないかと分析ができる.
右1 -> 左 ->右2
各フェーズの得意不得意を○×表を作るだけでビジネスマンとしての性格診断ができそう.(それにキャリアステージも組み合わせるとさらに面白そうだ)
また対人関係の面では右脳は左脳よりもはるかに重要な仕事をする.一見すると頭がいいんだけどどうも仕事で成果が出ていないなという人は右脳的対応でうまく立ち振る舞いができないと指摘できるのではないだろうか.
寝技を仕掛ける.本音と建前を使い分ける.言葉の裏を読む.やる気スイッチを押す…いわゆる処世術と呼ばれる領域である.
ただ右脳・左脳を押さえたら何もかもうまくいくとは思えない.いかに腹落ち感のあるストーリーが描けてもそれを実現するには他者を巻き込んだり自分自身が泥臭いことをやり切ることが求められる.
リーダーシップ,オーナーシップ,やる気,熱意,めげない気持ち,行動量,机上の空論ではなく実践.
この辺りの領域は右脳的納得が原動力にはなるものの,右脳だけでは説明できない領域だろう.
要や最後はやる気次第.
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この食べ物は大丈夫?
→消費期限で判断。
→→ロジカル、安全。でも学習や進化はない。思考停止。
→匂い、手触り、見た目、経験、感
→→フィーリング、リスクテイク、学習と進化
感覚・感情、直感、勘→論理では説明できない閃き、思いつき、考え事→本書では右脳と表現
ロジカルに攻めた提案が通らない二つのパターン
・ロジックが成り立っていない
・感覚的に気に入られていない
後者の反撃方法も「ロジカルに聞き返す」(実際はただの粗探し)ことが多い→提案が通らないのはロジック不足と誤解してしまう
オーナーシップ(当事者意識)
経験したことがない領域ほど、腰が引けてしまい、リスクに敏感に。
人間を最終的に動かすのはロジックではなく「やりたい」「面白そう」「やらないとまずい」といった感情
右脳の思いつきを左脳が後から理論武装
観察・感受・勘
腹落ち=理屈はもちろん、感覚で大いに納得している状態
発言を文字通り受け取る左脳
真の意図を掴む右脳
ベロネロによって深夜に帰宅→今何時だと思ってるの?→一時です→鉄拳。心配させてごめんなど言うべき。
やる気スイッチを入れるには…(企業の変革,自己研鑽,億劫な家事の対応etc)
・やらねばならない理由
・自分にはできる
・ぜひ,やりたい
・心配ない
右脳→左脳,左脳→右脳のハイブリッド処理
・ひらめきが降ってくる.次にフィジビリティを検証する(右→左)
・提案内容を整理する.次に経営層に訴求できるメッセージに変換する.(左→右)
ビジネスは右(インプット)→左(検証・分析)→右(アウトプット)のフロー
観・感・勘→ロジック→腹落ち,感情移入
Your opinionではなく the opinion
意見の是非に個人に対する是非を含んではならないという気遣い
人を動かす4つの要素
・ロジカル
・ストーリー=各論のつながり,わかりやすさ
・ワクワク・ドキドキ
=楽しそう,面白そう
・自身,安心
=できる.大丈夫だ.
Posted by ブクログ
自分の思考法についての示唆が得られた。自分は今まで左脳型思考だと思っていたが、右脳型思考でストーリーを考えそれを左脳型思考で補強していたことに気づいた。そのため、自分の思いついた思考をそのまま話そうとするとロジックに飛躍がみられ、人にうまく伝わらないことが多かったのであろう。この対策として左脳型思考を強化していきたい。
Posted by ブクログ
2022年最初に読んだ本。良く右脳と左脳の話が出るが、それをビジネスプロセスに落とし込んだ場合にどういった働きがあるのか、分かりやすく述べている。ビジネスにおいては、論理的思考が重要視されるが、人間は感情の生き物であり、多くの会社で上手くいかない理由の原因が、相手の気持ちを思う右脳での思考が排除または考慮されていない点に対し、著者の経験に基く指摘は納得性があった。私自身も、頭の中に感覚としてあるものの、言語化出来ていなかったので、新年から良い読書が出来た。
Posted by ブクログ
〇〇思考シリーズ、「仮説思考」、「論点思考」に次ぐ、本書。
本書内にもあるが、ビジネスを進めるのは人であり、その人は多くの場合、感情ややる気で動く。
そうするといかにロジックで進めたところで進まないから、上手く右脳(観、感、勘)を取り入れて、いきましょうというのが本書(と理解した)。
とは言っても、右脳思考だけでなく、右脳→左脳→右脳という思考のリレーが必要なので、ロジックももちろん必要。
本書で1番納得させられたのは、
右脳型であれ、左脳型であれ、先天的であれ、後天的であれ、自分という存在(主に強み)を組織の中のどこに置くかを考えていく必要があるということ。
自分を知るだけでなく、客観的な視点で見ていきたいなと思った。
シリーズ3冊ともハードルも高くなく読める割には、自分の血肉になる感覚がある。おすすめ。
Posted by ブクログ
本当にひさかたぶりにビジネス書を読んだ。それも読んだ目的は、ビジネスに活かすためではなく、右脳について書かれた本を読んで見たいと思ったからだ。
先日、ジル・ボルト・テイラー著の「奇跡の脳」(脳科学者である著者が、突然の脳卒中で左脳の機能を失ったあと、左脳機能を再生するとともに、脳科学者として右脳機能の重要性について気付きを得た話)を読んだのがきっかけである。
脳科学的なアプローチでなく、ビジネス最前線での脳の使い方であるので、つまりは理論編ではなく、実践編の面白さがあった。
本来は、著者と同様にコンサルティングをする立場にある人、あるいはコンサルティングを受ける側の経営層や事業企画部門のスタッフにとって、非常にリアリティをもって読める書であると思う。本書の対象読者は間違いなくソコのはずである。
しかし、この内容は事業企画的な業務(例えば新規事業のビジネス展開など)だけに適用されるものではなく、どのような業務にでも、またビジネスに限らず、日常の様々なアクションで活用できる考え方であるなと思った。
仕事のプロセス(インプット→検討・分析→アウトプット)が示されている。著者の定義は次のようなもの。
◆インプット:情報収集、仮説づくり、課題発見など。
◆検討・分析:真の課題特定、分析、課題の構造化、代替案抽出など。
◆アウトプット:意思決定、コミュニケーション、実行。
そして、この3つのプロセスでの主役は、右脳→左脳→右脳であるという。単純化するなら「ひらめき(右脳)→ロジカルシンキング(左脳)→人の心を動かす(右脳)」いうイメージだ。
例えば、掃除、料理、学習、子育て、旅行などの日常的なイベントでも、生きていくという人生プロセスでも適用できると思った。何かの問題に突き当たったときには、この考え方は応用できる。
コンサルタントへの「どんな時に仮説を思いつくか」という質問に対し、ディスカッション中とか、インタビュー中との回答が多かったのは興味深い。
仮に子育てで悩む両親は、単独で悩むより、両親でよくディスカッションすれば、よりよい子育て方針の仮説が見つかるかもしれない。対話には、右脳が活性化させる働きがあるということだろうか。
本書の副題に、「ロジカルシンキングの限界を超える観・感・勘のススメ」とある。問題意識をもってアンテナ高く物事を「観」じたり、素直な心で「感」じとったり、想像力たくましく「勘」を働かせてみたりすることは、ロジックのみを追求しているよりももっと真実が見えてくるのだいう。
問題意識を持つというのは、自分のレンズだけでなく、相手のレンズでものを見る努力をするということだと著者は述べているが、人生に起こる様々な問題解決も、この視点はとても重要であるように感じる。
著者の次の2つの言葉を、特に銘記したい。
「右脳思考とは、自分の中に蓄積された経験というあなたのオリジナルデータベースに、自在にアクセスし、それを使って自由に考えることである」
「正しいことややるべきことではなく、やってみたいことや面白いと思うことをやる」
Posted by ブクログ
【感想】
読んでいて何度も「うんうん、わかる~!」「そうだよね~」と頷いてしまう1冊でした。
結局のところ、「ロジック」だけではいつか壁にぶち当たる。
当たり前ですが、物事を解決したり、誰かを自分の意のままに動かすって事は、とても難しいんですよね。
たとえ言っている事がどれだけ論理的でも、もちろん受け手には感情が存在するわけなので、「コイツ言ってることは分かるけど、何かハナにつくな」と思われちゃ、最早そこでお終い。
そこから生まれるのは意見の違う者同士の不毛な議論のみで、最悪の場合どちらも感情的になってしまう可能性も・・・・
ていう感じで「右脳思考」の大切さは腹落ちしましたが、だからといって「感情」だけだと、ビジネスシーンにおいてはそもそも誰も耳を貸してはくれないものでしょう。
なので、「右脳×左脳」の両輪をバランス良く用いて、フェーズやシーンごとにうまく使い分ける必要があるなと思いました。
(その点、本書のタイトルでもある「右脳思考」っていうのは、やや語弊があるのかも。いうならば、「+右脳思考」かもしれません)
作中にあったこのフレーズ。
『結局、人間を動かすのは「それが正しいか、間違っているか」あるいは「やるべきかどうか」という理屈すなわちロジックではない。「やりたい」「面白そう」「やらなきゃまずい」といった気持ち、すなわち感情なのである。』
このフレーズが、本書で伝えたいことのすべてじゃないかなーと読んでいて思いました。
他人の「Do」の原動力として、もちろん理屈は大切ですが、結局その本人に「どれだけやりたいか」とどれだけ強く思ってもらえるのか?が、大切なのだなと思いました。
それこそが、「右脳と左脳の両輪」なのでしょう。
うん、ものすごく納得。
最後に、下記にまとめた「人を動かす4要素」、これはとても参考になるなと思いました。
どうすれば人を動かす事ができるのか?という問いを、4つの要素で因数分解しています。
「理屈」という面でまずは安全ブレーキを外し、「感情」いう面でその人の可動をより推進する。
これが出来れば、仕事の成長率も格段に上がりそうですね。
自分自身、人に動いてもらう立場の人間ですので、本書で書かれてあった事を意識して、「ロジックだけではなくその人の視点も考えて」の提案を心がけて、仕事に活かしていきたいなと思いました。
【印象フレーズとアクションプラン】
「人を動かす4要素」+ONE
①論理性:聞いてる者が「なるほど、正しい」と納得すること。
②ストーリー:論理的な整合性だけでなく、全体が一つのストーリーになっていて分かりやすい。
③ワクワク・ドキドキ:「やってみたい」という印象を与える
④自信・安心を与える:簡単にできる、問題ないという印象を与える
⑤相手の靴に自分の足を合わせる:どうしたら相手の腹に落ちるのか?
【内容まとめ】
1.相手の感情を理解し、また自分の感情も理解してコントロールすることで、もっと上手に仕事が進められる
ロジカルシンキングが重要視されすぎている。
ビジネスを行なっているのは人であり、そこに感情が存在する。
人は理性でのみ動くのではなく、感情で動くのは行動経済学でも習うことだ。
2.結局、人間を動かすのは「それが正しいか、間違っているか」あるいは「やるべきかどうか」という理屈すなわちロジックではない。
「やりたい」「面白そう」「やらなきゃまずい」といった気持ち、すなわち感情なのである。
3.思いつきを後から左脳で理論武装すればいい。
直感や経験から気づいたこと、感じたこと、つまり右脳的なことを、後からきちんと理屈づけた、すなわち左脳で理論武装すれば良い。
4.やる気スイッチ
どうしたら人のやる気スイッチが入るのか、考えてリードすること。
相手に今やる気スイッチが入っているのかを見極め、もし入っていないならどうすればやる気スイッチを入れれるかを考えてみるくらいの冷静さが、人を動かすには必要である。
相手の右脳に働きかけることが必要なのだ。
5.人を動かす4要素
・論理性:聞いてる者が「なるほど、正しい」と納得すること。
・ストーリー:論理的な整合性だけでなく、全体が一つのストーリーになっていて分かりやすい。
・ワクワク・ドキドキ:「やってみたい」という印象を与える
・自信・安心を与える:簡単にできる、問題ないという印象を与える
6.右脳力の鍛え方「観・感・勘」
「観察する」→まずは材料となる情報を収集する。
「感じ取る」→五感を働かせて様々な事を感じ取る。
「勘を働かせる」→見たり聞いたり感じたことが、自分にどのようなインパクトを与えるのか想像する!
7.「相手の靴に自分の足を合わせる」
どうしたら相手の腹に落ちるのか?
相手に納得してもらうためには、相手がなぜ納得していないのか、どこに真の問題点があるのかを理解することがカギである。
いわゆる「感情移入」で、自分の思考回路でわからない理由が解明できない場合は、相手の思考回路を想像してみること。
⇒自分もまた、腹落ちさせる対象である。
【引用】
右脳思考
右脳の大切さはよくわかった。
ロジカルシンキングと右脳思考は、両輪として使う必要性もかなり納得。
で、右脳はどうやって鍛えればいいの?笑
理屈だけではどうにもならない問題に対し、違うアプローチで攻略する。
ロジカルシンキングが重要視されすぎている。
ビジネスを行なっているのは人であり、そこに感情が存在する。
人は理性でのみ動くのではなく、感情で動くのは行動経済学でも習うことだ。
相手の感情を理解し、また自分の感情も理解してコントロールすることで、もっと上手に仕事が進められる!
この本で伝えたいのは、ロジカルシンキングの否定ではない。
ロジックだけでなく感情や勘、すなわち右脳を働かせることで仕事をより効率的に進める。あるいは成果を上げる事ができるということである。
p6
・本書の3つのポイント
1.左脳と右脳には使う順番と場所がある。
2.左脳と右脳は独立して別々に使うものではなく、両者間で「思考のキャッチボール」が必要である。
3.ビジネスで役に立つ右脳をどう鍛えるか?
p29
人間は仕事を進めるに当たってはロジカルであるべきと誰もが思うにも関わらず、対応する相手がロジカルではない、そしてその相手に対応するため、自分もいつの間にかロジカルではなくなっている、という可能性がある。
この時こそ左脳ではなく右脳で考える、あるいは少なくとも相手の右脳を理解する事が大事になる。
p33★
結局、人間を動かすのは「それが正しいか、間違っているか」あるいは「やるべきかどうか」という理屈すなわちロジックではない。
「やりたい」「面白そう」「やらなきゃまずい」といった気持ち、すなわち感情なのである。
p36
・思いつきを後から左脳で理論武装すればいい。
直感や経験から気づいたこと、感じたこと、つまり右脳的なことを、後からきちんと理屈づけた、すなわち左脳で理論武装すれば良い。
p50
・相手の感情と理屈を因数分解する。
相手のロジック面・感情面の両面で相手を理解するよう努めること。
自分の言っている事や提案に対し、感情ではどう思っているのか?理屈やロジックではどうなのか?
両面で理解する事!
p86
困った人に対して、ロジカルな発言でなんとか説得しようとしていないだろうか?
この反論は、後に禍根を残す事が多い。
なぜなら、そこで一旦退けたとしても、心の底から納得してもらったというよりは、本当は違うと思うのに言いくるめられたという感情が残ってしまう。
そんな時の4ステップの対応法。
1.左脳で論理的に何を言っているのかを理解する。
2.右脳で発言の「真の意図」をつかむ。
→相手の発言からの本当の意図、隠された意図を推測すること。
3.右脳で何をどのように答えればいいか理解する。
→ロジックで説き伏せるのではなく、相手の立場を尊重するような、あるいは不安を払拭するようなメッセージを右脳で考える。
4.左脳でどのように伝えればいいかを考える。
p105★
・やる気スイッチ
どうしたら人のやる気スイッチが入るのか、考えてリードすること。
人によってやる気スイッチが入る時間や場所、シチュエーションは異なるため、個別の対応が必要である。
それぞれのタイプに応じたやる気スイッチの入れ方が必要だが、自分のタイプを明確に自覚している人は少ない。
それぞれ何に関心を持っているのか、観察したり言葉を投げかける事で見極めるしかない。
p106★
相手に今やる気スイッチが入っているのかを見極め、もし入っていないならどうすればやる気スイッチを入れれるかを考えてみるくらいの冷静さが、人を動かすには必要である。
相手の右脳に働きかけることが必要なのだ。
p123
・右脳で考え、左脳でロジカルチェック
勘でおかしいと思ったことを、他人に分かるように説明できないとビジネスパーソンとしては通用しない。
p128
・思いつきを戦略に落とし込む。
突飛なアイデアも、最後に理論武装すればいい。
思いついたアイデアに対して次々にわいてくる矛盾や課題を順番に検討していき、その内に理論武装されて完成されたモデルとなる!
右脳でアイデアを出して、左脳で理論武装による補助をしていけば良い!
p150★
提出された疑問や反論を一つ一つていねいにつぶしたとしても必ずやうまくはいかない。また新たな難グセやネガティブコメントが出てくるだけだ。
どうすればいいのか?
その人が、反対する理由は何なのか?本質を見極める必要がある。
これこそが右脳の仕事なのである。
p156
・企画を通したいなら、意思決定者を動かす「何か」を探れ!
企画を通したいと思ったら、論理的に素晴らしいプランだけではダメだ。
当事者の想いや責任感、意思決定者を動かす「何か」、この両輪が必要である。
p166★
・人を動かす4要素
1.論理性
→聞いてる者が「なるほど、正しい」と納得すること。
2.ストーリー
→論理的な整合性だけでなく、全体が一つのストーリーになっていて分かりやすい。
3.ワクワク・ドキドキ
→「やってみたい」という印象を与える
4.自信・安心を与える。
→簡単にできる、問題ないという印象を与える
p193
・右脳力の鍛え方
右脳力の中で、勘が働くとか直感と呼ばれるものをここでは「勘」と総称しておくが、果たしてこうした能力は後天的に身につくのか?
まずは、自分がどんなことに勘が働き、逆にどんなことには勘が働かないかを自覚すること。
また、仕事でもプライベートでも、感情や思いつきなど「非ロジカル」な感覚を大切に!!
p208
・右脳力の鍛え方「観・感・勘」
「観察する」
→まずは材料となる情報を収集する。
「感じ取る」
→五感を働かせて様々な事を感じ取る。
「勘を働かせる」
→見たり聞いたり感じたことが、自分にどのようなインパクトを与えるのか想像する!
この3つを大切に!
p222★★
・「相手の靴に自分の足を合わせる」
どうしたら相手の腹に落ちるのか?
相手に納得してもらうためには、相手がなぜ納得していないのか、どこに真の問題点があるのかを理解することがカギである。
いわゆる「感情移入」で、自分の思考回路でわからない理由が解明できない場合は、相手の思考回路を想像してみること。
p228
・自分もまた、腹落ちさせる対象である。
自分の感情を素直に出す。勿論、外に向かってではなく、自分の中に問いかけるのだ。
自分の喜怒哀楽はいつもどの事をきっかけに起きているのか、理由を分析してみる。
Posted by ブクログ
最近よく「直感」を信じて、論理展開する本を手に取っている。
元上司に薦められて拝読。
言葉にするよりも、まずは「考え = 勘・感・観」をイメージして絵に起こすことで自分自身の考えがまとまるのかな、と感じた。この部分では「VISION DRIVEN」と共通する部分を感じた。
筆者は元々左脳派(ロジカルシンキング)であり、そこに右脳(直感)を融合させて、様々な論理展開が自由にできていると感じる部分が多々あった。
ビジネススキルとして、まずは「論理的思考力」を徹底的に磨くことは必要最低限のスキルであり、これを習得してから「右脳思考」に派生していき、両刀使いになれると感じる。
個人ごとに強み・弱みがあるため一概には言えないが、「右脳思考」を主として行動に繋げていくと、結局「論理的思考」の壁にぶち当たる。つまりは希少価値の高いビジネスマンになるためには、両方のスキルが必要であるという事。
「右脳思考」の使い方、事例の中でイメージ化された具体的な行動展開など、とても勉強になった一冊でした。
Posted by ブクログ
仕事で何となく意識していたことを言語化してくれている本当にだと思った。
まず直感や感覚を重視し、理屈は後からついてくるものと捉える。
理由がはっきりしなくても「なんとなくそう感じる」という気持ちやひらめきは、これまでの経験や知識が背景にあって生まれるはずである。
だからこそ「なぜそう感じたのか」を振り返って深掘りし、その理由を自分の中に蓄えていく。
論理的に考えることも重要だけれども、それだけでは相手の背景や気持ちを見落とす恐れがある。
だから相手の立場に自分を置き換えて考えるように。
相手の視点で物事を見れば、論理だけではたどり着けない理解や共感が得られる。
直感と論理を行き来しながら、感情の深掘りと相手視点の想像力を組み合わせ、より柔軟で実践的な思考を磨いていきたい。
Posted by ブクログ
「感覚派?理論派?」。職場でそんな話題が出た。自分は理論派。「理論に感覚をプラスできたら最高だな」そんな思いで見つけた本。
できます!!!
右脳⇔左脳の使い方を言語化、図式化しており目からウロコの数々。すごい本に出会えた
Posted by ブクログ
『○○思考』3部作の完結編。ロジカルシンキングに加えて、勘や感情も大事にすることを説いている。右脳で思いついて左脳でロジカルチェック、さらに右脳で説得や腹落ちさせるというサンドイッチの流れを意識したい。
Posted by ブクログ
非常に良本。
コンサルとしては基礎知識に入るかもしれないが、それ以外の人が読むことで役立つことは多くあると感じました。特に、戦略会議などで幹部へ訴求することがある場合は、今までのビジネススキルに加え、右脳思考で相手の考えを読み、柔軟に対策を変えていくことが大切だと感じさせてくれた一冊です。
Posted by ブクログ
1.ビジネスで成功している人の共通点で右脳を使っていることが分かったので、正しい鍛え方を学びたくて読むことにしました。
2.右脳はイメージをつかさどる機関です。これを鍛えるには、あらゆることを想像する習慣付けをしていかなくてはなりません。例えば、額面通りの言葉をそのまま受け取ってしまい、相手から「何にも理解してないよね」と言われることが多い人は、右脳が弱いです。
本書では、人間は右脳→左脳→右脳の順番で情報を処理・精査し、人に対してアウトプットをしていることが分かったうえで、右脳が果たす役割と左脳との連携について書かれています。
「おかしい」「違う」などの違和感を感じた時に右脳が発達するため、右脳を鍛えることで現代で一番大切な「問題発見力」を鍛えることに繋がります。
3.直感を鍛えるためにとにかく言葉にしていこうと思いました。「これなんか違和感ある」というものを捉えた時、受け流してしまうことが多いのですが、これでは直感は鍛えられません。今、自分はこう感じた。なぜだろう?という振り返りをすることで、想像力が働き、右脳が活性化する。そして、それを検証するために左脳を使う。本書に書いてあるこのループを作って、自分の直感を磨いていきたいと思います。
日常から「おかしくねいか?」というセンサーをもっと働かせていきたいです。
Posted by ブクログ
右脳思考の私、左脳思考の上司。だとはっきり自覚できました。意見を言っても中々納得してもらえないと薄々感じてはいましたが、なぜそうなのか言語化され腹落ちしました。
簡単には意見を覆してはもらえないでしょうが多少影響を与えられそうな対応をとれそうな気持ちになりました。まずは相手のロジックの本質を理解するから始めてみたいと思います。
何か意見が食い違うたびに読み返してみたいと思える本でした。
Posted by ブクログ
どれだけロジックが正しかったとしても、相手の腑に落ちなければ意味がない
ロジックで説得できなければ、相手の心の内を考えて「情に訴える」ような説得をした方が良い
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
ビジネスではいい加減だと思われがちな「感覚」を肯定するめずらしい論。文系で感覚派な自分にとっては、直感を信じて良いのだと勇気づけられた。
Posted by ブクログ
「感情で仕事をするな」と言われた経験があるため仕事に感情を入れないことを意識していたが、タイトルとは裏腹に「右脳と左脳両方使い思考サイクルを回す」ことで仕事上の課題を解決することの大切さを学んだ。しかし正直コンサルの方の書く本は、「いっていることは理屈ではわかるが実際に業務上でそれを実践してうまく行くのか…?」とメーカー勤務の人間からすると思わなくもないものが多い気がする…。
Posted by ブクログ
仕事をしていくうえで自分の「勘」が大切。
感情を排除し、論理的に正しい方を常に求めるのが理想だが、経営者含め人間である以上、相手を説得するには相手の不安を払拭したり、やる気を出させる必要がある。問題・課題発見も色々な切り口から見れば何かわかるかも
Posted by ブクログ
コンサルではフレームワーク使った思考法はじめとしたロジカルシンキング(左脳思考)を鍛えられるが人間は論理では動かず直感で動く。
直感でアイデアを出し、ロジカルでアイデアを整えていく どちらの思考法を適切に使うこと
例えば企業の回収案件でなぜその企業を回収するべきか完璧に分析してロジカルに伝えても、ストーリーや買い手側の心を動かさなければ意味がない。
人が動くのは
論理性、ストーリー、ワクワクドキドキ、安心感
Posted by ブクログ
ロジックだけではダメで勘や情動も大事だよ。まあそうだよねなんだが、仮説思考と論点思考を書いたゴリゴリのロジカルシンキングマンの内田さんがそう言うと重みが違う。感性を鍛えるトレーニングをしていこうと思った
Posted by ブクログ
左脳ロジカルシンキングだけで人の心を動かすのは難しい。右脳の発想や勘を動かしながら状況に応じて使い分ける。それを事例をもとにわかりやすく解説してくれている。ビジネスを軸にしながら心理的な見方もできるので面白い。
Posted by ブクログ
「仮説思考」「論点思考」につづく、著者の「思考」3部作の最後は「右脳思考」。
ロジカルシンキングだけではだめで、アイディアを思いつくには、直感みたいなのが大事だったり、人の共感を得るためには、感情も大事だったり、とある意味当たり前のことが書いてある。
前の2つの本も、ある意味、直感的なものがあったうえでのロジカル思考なので、この3冊で構成されるというのもなるほどとも言える。
コンサルって、徹底ロジカルかというイメージがあることを前提に、いやいや右脳も大事なんですよ。右脳的なものと左脳的なもの(ロジカルシンキング)を状況に応じて使い分けたり、行ったりきたいるすることが大事ということかな?
それをコンサルがいうと言うことに価値があって、たいていの人は、自然にそんなことやっているんじゃないのかな?
で、そこから先の具体的にどう右脳を使うか、右脳を鍛えるための方法はどうなのか、というところが知りたいわけだが、事例ででてくるのも、なんだか当たり前ぽい。
まあ、当たり前のことを言語化したということかな?
ロジカル・シンキングが苦手な人は、ちょっと気が楽になり、得意な人はちょっと反省する、そんな本かな?
でも、同じ内容の繰り返しがちょっと多い気がする。
Posted by ブクログ
人は感情で動く。力のある人間にありがちなこと:自分の立場を認めてほしい。その役員がまさにやりたい変革を実現するための手段であり、あなたに得することですよとなっとしてもらうこと。
Posted by ブクログ
最近薄々勘付いてたことだったので、言語化してくれてクリアになりました、ありがとうって感じ。
2,3年ビジネスマンやって、ちょっと自信ついてきたくらいの人たちに是非読んで欲しい。
ちょうどロジカルシンキングの罠にハマる頃にいい薬になると思う。
Posted by ブクログ
人は無意識のうちにクリティカルシンキング(ロジカルシンキング)とクリエイティブシンキングを使い分けている。
アイデア(What、How)の抽出で発散し、企画として収束させる。意識して右脳と左脳のスイッチを切り替えることが大事。
「右脳思考」は無意識に行っている思考プロセスを体系的に解説し、意識的に行うことができるようヒントをくれる。
また、MBA的なビジネス知識(いわゆるヒト・モノ・カネ)だけでは必ずしもうまく行かないことも多い。そういった時に読むことをオススメする。
ただし、人の動かし方については「影響力の武器」の方がより実践的で参考になる。
以下、本書からの学び
【右脳を使うことが重要な理由】
「ひらめき」「良いアイデア」はそれを考えついた人がワクワクするもの。
【右脳の使い方】
仕事の流れ:インプット→検討・分析→アウトプット
頭の使い方:右脳→左脳→右脳。思考が右脳と左脳を行き来する。
(p.237、図表6-1)
問題発見は右脳が出発点。3つのカン:観(観察する)、感(感じ取る)、勘(を働かせる)
「情報収集」と「仮説づくり」は渾然一体。
課題発見は「とりあえず」を見つける。
意思決定に勘を大事にする。ただし、別の切り口から検証するプロセスが必要。
【右脳で考え、左脳でロジカルチェック】
ビジネスでもまず「やりたい!」から考える。
アイデアを事業化するとは、右脳で考えた思いつきを左脳で理論武装するプロセス。
直感、経験(右脳)をロジック(左脳)で説明できるようになる。
【左脳で考えたロジックフローを右脳で肉づけ】
ロジックだけでは人は動かせない。相手の気持ちを動かすにはストーリーが必要。
人を動かす4つの要素:論理性、ストーリー、ワクワク・どきどき、自信・安心
ストーリーを豊かにする方法:立体感(イメージできる)、現実感(実現できそう)、安心感(やってみたい、自分でもやれそう)
【右脳「力」を鍛える】
自分はどんなことには勘が働き、どんなことには勘が働かないか。
意識しながら、観・感・勘を使う→検証し、外れた場合は修正。
自分自身を腹落ちさせる。
右脳思考とは、蓄積された経験を使って自由に考えること。
【ロジカルシンキングより直感を信じてみよう】
自分が組織で期待される役割を知る:分析型、批評家タイプ、思いつき型、熟慮型、実行型、破壊者タイプ、まとめ役、アドバイザータイプ
(p.247)
Posted by ブクログ
右脳の鍛え方までしっかりと書いていたかというとそうではないと思うが、右脳と左脳の使い分けについてはふむふむと首肯できる内容が多かった。全体的な完成度は論点思考や仮説思考には及ばない。
以下、気に入ったフレーズ。
・感情と理屈の因数分解
・右脳→左脳→右脳。左脳を右脳でサンドイッチする形になる
・腹落ち=理屈はもちろん、感覚で大いに納得している状態
・意思決定時には「なんかおかしい」という感覚を大事にする
・自分の間で答えた答えを別の切り口から検討するプロセスを入れる
・分析不足、と指摘をする心理の例は①気に入らない②頭がいいことを見せたい③議論に貢献していると思っている④賛成だが念のため指摘
・RWA: ready, willingness, ability
・子どもは論理的に説得できないので右脳で語りかける
・どうしたら他人にやる気スイッチを入れてもらえるのかぐらいの冷静さが、人を動かすためには必要
・優秀なコンサルタントはいきなり左脳から始めない
右脳と左脳のキャッチボール
・論理的に素晴らしいプランだけでは企画が通らない。当事者の想い・責任感と、意思決定者を動かす何かの両方が必要
・痛みを伴う提案にはストーリーが必要
・論理性、ストーリー、ワクワク・ドキドキ、自信・安心を与える
・ストーリーの肝:立体感(イメージできる)、現実感(実現できそう)、安心感(やってみたい、自分でもやれそう)
・自分がどんなことには勘が働き、どんなことには勘が働かないかをまず自覚しておくことが大切
・観、感、勘
・人は経験を積めば見方が変わる。あるいは、素人と玄人では同じ現象を見ても、違う解釈をする
・仕事でもまず自分の感情を自分自身に対して出してみる
・右脳思考=自分の中に蓄積された経験という、自分オリジナルのデータベースに自在にアクセスし、それを使って自由に考えること
・組織で期待される役割→分析型、批評家、思いつき型、熟慮型、実行型、破壊者、まとめ役、アドバイザー
ロジカルシンキングに感性をたす
ロジカルシンキングは大切だがそれだけでは物事の解決策が見出せないことがある。プレゼンなど人を説得、納得させるには論理だけで進めても中々うまくいかない。人は感情で動くので、この部分を理解して活かしていくことがビジネスを進める上で重要になってくる。日頃、「お前の言う事はよくわからない。論理的に考えろ!」といわれるビジネスマンにはなるほどと思わせる内容です。ただ、概論的な事が多いので、同じ著者の「スパークする思考」のほうが右脳の使い方などの具体的な記述が多いので、こちらの方がオススメです。タイトル的にはこちらの方が気持ちに訴えかけてきてより買いたい気持ちになりますが。