伊藤亜紗のレビュー一覧

  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    目が見えないから他の感覚で見える人とは全く違うふうに世界を見てる
    =不幸ではない

    ただ、ずっと同じことを言ってたから半分でも良かった

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    2026年01月07日
  • 感性でよむ西洋美術

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    建築科の学生向けに行われた美学の講義を元にした、初心者向けの美術鑑賞ガイド。


    表紙やタイトルから想像したよりずっとしっかり美術史の話をしていた。「感性でよむ」ためには、西洋美術史そして思想史のマインドマップが必要である、という前提から噛み砕いて説明していく感じ。建築科の学生ならではの遠近法へのビビッドな反応が面白かった。昔読んだ秋田麻早子の『絵を見る技術』の簡易版という印象。フェミニズム批評も拾いつつ、アートとは世界の見え方を変えようと企むこと、そしてそれがジョット以来の西洋の伝統でもあることを優しく解説している。

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    2026年01月02日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    仕事で触れているテーマなので目新しさはそこまでなかったが、視覚障害を例に自分自身がいかに世の中を自分自身のメガネをかけて見ているかに気づかされた。視覚は優位性とは限らない。むしろ視覚があることで失っているものもあるという見方、大切にしよう。

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    2026年01月01日
  • 「利他」とは何か

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    利他に関する論考集。
    第一章の伊藤亜紗氏は、合理的利他主義や効果的利他主義といった利他についてのトレンドを概観し、その根底には利他の効果の数値化があること、数値化により漏れてしまったり失われてしまったりすることがあると説く。利他の効果を数値化することは、自らの利他的行為が相手に与える影響を規定することに繋がり、押しつけや他者の支配に繋がる。そうではなく、予測不可能性を受け入れること。予想外の他者の反応によって、自らの方が変わること。これを「うつわ的利他」と表現しているが、相手を享けることのできる利他が、良き利他ではないかと述べている。

    第二章では、中島岳志氏が、贈与論から利他を考察している。

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    2025年12月16日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    ケア文脈で手に取った本。自分自身、片目生活をしていますが、盲目の世界はやはり別世界だと感じた。ただそれを悲観的に論じるのではなく、ポジティブに障害に目を向けられる良書だと思う。また見える人も盲目であるという表現は納得。我々は目に頼って、見えてないことがたくさんあると思う。

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    2025年11月24日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    自分と違う他者、特に目の見えない人の存在や感じ方、世界の見え方を、「実感」として感じたい

    この本書の目論見が興味深く感じた。
    他書でも同様の視点があるとは思うが、身体性に根差した「実感」したいというところが、ストーリーやエピソード中心で内容が進む本書の特徴に感じて、楽しく読めた。

    私はこれまで他書で、人権概念に根差す、社会モデル、インクルーシブといった理想/概念を触れてきたたが、本書でユーモアとして描かれる、健常者向けにデザインされた社会を障害を前提に、面白がるという視点は、所謂の理想とは違うアプローチで「痛快」に感じた。そして、それは「痛」くて「快」いというのは、言いえて妙。

    また、い

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    2025年10月13日
  • 感性でよむ西洋美術

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    タイトルとは逆で「理性で西洋美術をよむ」をしていた自分、つまりキャプションや絵画のモチーフとなった宗教や神話、歴史を下調べしたうえで答え合わせをするように鑑賞することが好きだった自分に足りない部分が補えると思って読んでみた。
    結局やっぱり西洋絵画史をある程度知ってたほうが面白いのでは?と思ったけど、自分が苦手なジャンルである抽象絵画の”感じ方”はある程度学べて良かった。
    個人的には「感じて、考えて、答え合わせする」の順番で見るのがしっくりきそう。
    こんな授業学生時代に受けたかったです。

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    2025年09月06日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    見えていない方は立体的に捉えたり感覚が重視されたりなど、見えている自分はいかに目からの情報に頼りきっているのだろうか。

    何かお手伝いできることはないか?と動くのはある意味見えてる立場の傲慢さかも知れない。

    また、障害者雇用を取る会社は多くあるだろうが、自分の知る範囲では視覚障害の方を採用という話は聞かなかったりする。(あるなら、それで問題ないのだが)

    この本をきっかけに、視点視座を変えながら、あらたな学びや気付きが得られればと思う。

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    2025年05月03日
  • ひび割れた日常――人類学・文学・美学から考える

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    ネタバレ

    コロナ禍の社会の中にいる3名の視座、リレーエッセイ

    日常という状態とは?
    ウイルスと生活するとは?
    自然の営みとは?

    コロナ禍を捉え直す試みは、全体から見つめ直す作業になる
    僕らはどのように変わるのか、変わっていくのか

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    2025年04月26日
  • 体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉

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    恥ずかしながら学問や先端技術とかわからんので、「へ〜、そういうことやってる人もいるのね〜」という反応。
    アンデシュハンセン系の自分で試してみようとか、そういう本ではない。

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    2025年03月13日
  • 「利他」とは何か

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    先日、ボランティアに参加する機会があった。
    その時の相手の反応が、自分が思い描いていたものとはちょっと違っていて、一人でモヤッとしていた。
    そう感じた気持ちの答えが、この本には書かれていたように思う。
    5人の著者の中で、伊藤亜紗さんが書かれた内容が一番しっくりきた。
    「他者のコントロールが利他の一番の敵」
    誰かの為に行動する→プラスの反応が返ってくると、知らず知らずのうちに期待してしまっていたのだと思う。
    「利他」という漠然としたものの輪郭が見えてきたようで、すっきりした。

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    2025年02月15日
  • 「利他」とは何か

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    ネタバレ

    5人がそれぞれ違う専門分野から利他の解釈を論じる。その発想の違いは面白い。「おわりに」でも中島氏が「うつわ」と表現しているが、私は自然と生まれる見返りを求めない人間性、と解釈した。

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    2025年01月16日
  • 「利他」とは何か

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    遊びと利他を読んで、利他を、もう少し知りたくて。
    後半になるにつれて、どう利他に関係するんだろうとかわかりづらくて飛ばし飛ばし読んでしまった。

    数値的利他は、違和感を感じた
    数値ですぐに結果がでない社会課題への支援や関心を廃れさせてしまうのかなぁと。、

    利他というと何か押しつけがましく、意識高い系に思ってしまっているけど、
    うつわ的利他、、、
    自分のやったことをいいでしょ、ではなくて、
    その結果自分に戻ってまた変化の可能性がある余白があるものとして捉えた方がよいのでは
    ということかなぁと。この考えはしっくり来るし、自分のボランティアのスタンスと同じだなぁと思った。

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    2024年12月22日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    目の見えない人、障害者を隣人として捉える。本当の意味で寄り添うとはどういうことなのかを考えさせられる。障害者だからこその自由さ不自由さ、また健常者だからこその自由さ不自由さをユーモアを持って表現されていておもしろい。

    障害があるから「できないこと」ではなく、「できること」に注目する。

    最近腰痛に悩む日々、そういうのも一つの障害かも。ユーモアをもってそれに向き合っていきたい。

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    2024年11月17日
  • 手の倫理

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    「ふれる」の極地にあえて「さわる」がある。価値転倒。
    正直まだまだ概念区分が大雑把で甘いな、と思うところもあったが、倫理とは何かということを考えるにあたっては良書であろう。
    道徳法則とは質の異なるものでその場その場で向き合うしかないという原則を前提としつつ、触覚が道徳を揺さぶる力を持つことを手がかりに、倫理というものが「人と人との違いという意味での多様性よりも、自分の中にある異質なものとの出会いである」という主張にはすごく納得させられた。現在の哲学はやはり健康的すぎるとも思う。

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    2024年11月07日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    障害を特別視するというより、健常者と同じく生活できることが、社会の目指す姿であると感じました。
    また、視覚障害者はものを見えない分、物事全体を把握してイメージするのに対して、健常者は自分が見える部分だけを信じて、見方の偏りが生じやすいです。この点と言いますと、もはや視覚障害者の方が健全であると思いました。

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    2024年10月21日
  • 「利他」とは何か

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    「利他」について様々な分野の方が論じた本。
    ちょっと「利他」との結びつきがよく分からないとか取って付けたようとか思うところもあったが、それが利他という概念の広さや説明の難しさということか。
    結論としては、利他とは「うつわ」とか「余白」であるということのようだ。

    中動態についての話の中で「人間的因果性(=そ人が加害者として行う行為)」と「神的因果性(=運命の被害者としての行為)」は混じり合うが混同されない、というヴェルナンの定式が紹介されている。どういうことかというと、「人は加害者であり被害者であるという二律背反が肯定されている」ということ。被害者性をとらえることで、加害者性もとらえられるよう

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    2024年10月09日
  • 「利他」とは何か

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    伊藤さんの内容が読みやすく面白かった。
    特に、測りすぎたり数値で細かくすることで、人々の別の意識を生み出してしまうというところに、実感を持って共感。
    毎日の労働時間を日によって変えて管理することで、働くことの大らかさがなくなってくるという皮肉を目の当たりにしたから、特に刺さった。

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    2024年10月02日
  • 感性でよむ西洋美術

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     文字を追うのが遅くなって、2時間では読めないよ〜ルネッサンス-バロック-モダニズムまではなんとかついていけました。マネのネイキッドについても少しわかりました。でも、キュービズム-抽象画はあんまり分かりません。抽象画の線や色、形が作者にとっての必然であるということが理解できません。
     バウハウスの考え方は現在に合っていてわかりやすいと思いました。

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    2024年09月25日
  • 「利他」とは何か

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    利他の本質はは余白であり、それを作るためのうつわになることこそが重要であるという本書の見解には納得できるものがあるかと思います。

    正直、後半になればなるほど訳が分からなくなってくる点は否めませんが、伊藤さんの数値化という欠点や中島さんの意思が介在しすぎる世界というものは示唆に富んでいるのではないでしょうか。

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    2024年09月23日