伊藤亜紗のレビュー一覧

  • とがったリーダーを育てる 東工大「リベラルアーツ教育」10年の軌跡

    Posted by ブクログ

    東工大ではここ10年くらいをかけ、「リベラルアーツ」の名のもと、理工系の学生たちに文系的な知を体得してもらう取り組みをしている。本書はその取り組みを中心的に推進してきた池上、上田、伊藤3氏によるもの。各氏の論稿と鼎談を収載している。
    自分も含め、文系の人々は理系からっきしって人けっこういるけど、社会に生きたり本読んだりしながら生きている以上、いくら苦手意識をもっていたとしても理系の人のほうが文系分野を取り込みやすいだろう。そして理系の人が文系の素養(リベラルアーツ)を手にすればよりよい世のなかがつくりやすいような気がする。たとえば、科学技術を純粋に探究しているうちに核兵器ができちゃうようなこと

    0
    2022年02月26日
  • ヴァレリー 芸術と身体の哲学

    Posted by ブクログ

    自分が所有している機能以上の機能を引き出し知覚する行為としての詩に対しての考察はとても興味深かった。ヴァレリーの詩やテクストを全く読んでいない状態で読んだが十分に楽しめた。

    0
    2022年01月02日
  • 手の倫理

    Posted by ブクログ

    視覚によるコミュニケーション、言語によるコミュニケーションよりも、もしかしたら、さわるとかふれる、接触面のコミュニケーションの方が相手を理解できる場合もある。信頼や愛がなければ成り立たないコミュニケーションだから

    0
    2021年12月10日
  • きみの体は何者か ──なぜ思い通りにならないのか?

    Posted by ブクログ

    私の体には数年前からいくつかの障害があり、体の扱いにくさについては日常的に考えることが他の人より少し多めだと思う。そういったこともあり、伊藤亜沙さんの活動は気になっていて、著書も読みたいと思いながら積読が多くなかなか読めずにいました。今回出た本は児童向けで隙間に読めそうなこともあって最初の一冊として手に取りました。

    内容としては、体は思い通りにならないものだということ、その上でどう向き合うかについて吃音の例をもってやさしく説明したものです。かなり読みやすい。
    そこそこ知っているかもと思っていた「吃音」について、初めて知る内容が多くふむふむと読み進めました。知ってると思い込んでいたなぁ。当事者

    0
    2021年11月10日
  • きみの体は何者か ──なぜ思い通りにならないのか?

    Posted by ブクログ

    伊藤亜紗さんは注目している書き手で、ずっと読みたいと思っていながら機会を逸していたのだが、ちくまQブックスで出たので、これならすぐ読めると思い読んでみた。
    ほんとにすぐ読めた。
    タイトルと今までの著作から、思い通りにならない体について書かれた本だろうと思ったのだが、それは外れてはいないが当たったというほどでもないというか…。
    このQブックスのシリーズは、プリマ―新書では難しい層(主に中学生)をターゲットにし、読みやすくわかりやすく文字数も少なくなっているので、それが書き手には制限となっている部分はあると思う。
    思うこととは違う体の動き全般を語るには文字数が足りないので、著者が当事者である吃音に

    0
    2021年10月31日
  • ポストコロナの生命哲学

    Posted by ブクログ

    最近推しの学者さん、伊藤亜紗さんと福岡伸一さんの組み合わせに、読まなきゃと刺激を受ける。
    藤原辰史さんからは『ナウシカ考』につながる話題があって、あー、買って良かったなと、満足。

    全体を統括しているのは、ロゴス(言葉・理性)とピュシス(自然)というキーワードだ。

    そもそも、ウイルスも、人間のピュシスとしての生に深く関わる存在である。
    だから、ウイルスを根絶させる、戦って人間が勝つという言葉に違和感を覚えるということだった。
    そこで、ロゴスとしての社会は、人の生き方をコントロールするために手を伸ばす。
    行動に制限をかけ、相互に監視を強め、それを善いこととして一方的に価値づけてしまう。
    アフタ

    0
    2021年10月31日
  • とがったリーダーを育てる 東工大「リベラルアーツ教育」10年の軌跡

    Posted by ブクログ

    やっぱり池上さん好き!(何度もライブ講演会で生トーク堪能)
    【わきまえるな】【丸く削るな】良い言葉◎

    0
    2021年10月01日
  • ひび割れた日常――人類学・文学・美学から考える

    Posted by ブクログ

    人類学者・小説家・美学者によるリレーエッセイ。コロナウィルスをきっかけとして、人間と自然の関係を考える。オンライン授業の広がりで、仕事を持った社会人学生が、必須科目を受講しやすくなったという話を聞いたことがある。視点が違うとマイナスもプラスに転じる。振り返ってみると、コロナウィルス感染の蔓延に脅威は感じても、ウィルスそのものに怒りはない。結局、苛立つ原因は人間側の言動に対してだなと改めて思う。

    0
    2021年09月23日
  • とがったリーダーを育てる 東工大「リベラルアーツ教育」10年の軌跡

    Posted by ブクログ

    リベラルアーツを取り上げた初めての大学が理系の雄、東工大。私の時代にこの3人の教養を分けてほしかった。

    0
    2021年09月09日
  • ひび割れた日常――人類学・文学・美学から考える

    Posted by ブクログ

    人類学、文学、美学それぞの観点が交錯するリレーエッセイ。
    「三人寄れば文殊の~」というが、同じ災厄を経験した世界中の人々から、コロナと共存する智恵はきっと出てくるはず。

    0
    2021年08月31日
  • とがったリーダーを育てる 東工大「リベラルアーツ教育」10年の軌跡

    Posted by ブクログ

    教養って何なんだろう?自分の根っこを太くするって言ってもどうしたらいいのだろう?このような疑問に対して、ある程度はこの本を読んでイメージできたが、やはり難しい。
    すべてを疑う、クリティカルシンキング、とがるなど、理解はできても実行するとなると難しいと思う。それを少しでも意識しながら生活することが大切なのだろうか。本書にも述べられているように、特に今のコロナ禍においては、多くの情報が錯綜し、メディアの報道すら一部分しか見えていないかもしれない。自らも正確な情報をとりにいき、かつそれをも疑い、それらの知識をまとめて考え運用し、ベストな選択、行動をする。今の状況は、平時に比べると本書に述べられている

    0
    2021年08月27日
  • とがったリーダーを育てる 東工大「リベラルアーツ教育」10年の軌跡

    Posted by ブクログ

    東工大の「リベラルアーツ教育」を構想した面々、池上彰ら実施にあたった人々の問題意識の高邁さや努力は素晴らしいと感じる。東工大については、今野浩のエッセイにもたびたび触れられていたが、理系学生に人文知の薫陶を与えようという意識が非常に高く、般教の教授連も大物が就くらしい。とはいえ、そもそも「リベラルアーツ」は高等教育の場で身につくというものであろうか?。
    本書の中でも何度か出てくるように、試験、試験で能率を追求する知的訓練で鍛えられた「優秀な学生」は、「教養」の涵養にも効率を重視する。人文知の世界の「基本書」は、どれも数をこなせるようなものではない。しかし多くの学生は、いわばよくできた「知のカタ

    1
    2021年08月16日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

    ネタバレ 購入済み

    新たな視点に気づかされます

    2020年中学入試では栄光学園、中大附、東京都市大附で出題、高校入試では東京学大附で出題された。
    先日、目の見えない人に道を聞かれて、説明にとても苦慮したことがあって読んでみた。
    実は足の裏から多くの情報を得ているとか、美術館で絵画鑑賞するとか、驚きの世界であった。
    大切なのは、見えている人が強い、見えない人は弱いという無意識の上下関係を作らないこと。
    「見えないことが障害ではなく、見えないことで何かができなくなる、そのことが障害である」という言葉が胸に突き刺さる。
    障害者が引け目を感じない世の中であってほしい。

    0
    2020年12月14日
  • 目の見えないアスリートの身体論 なぜ視覚なしでプレイできるのか

    Posted by ブクログ

    スポーツは、目の見えない人にとっては、安全な場所。という感覚に驚いた。

    ルールがあるからこそ、自由に出来る。それは、フィールドやコートといった仕切られた空間も同様。

    ルールがあるから自由、安全という感覚は、一般的な社会においても、示唆を与える。

    とにかく、特殊な状況を理解することは、物事を理解する上で、様々な気付きを与えてくれる。

    0
    2020年06月11日
  • 目の見えないアスリートの身体論 なぜ視覚なしでプレイできるのか

    Posted by ブクログ

    前著「目の見えない人は世界をどう見ているのか」の一流アスリート編。興味深い世界が開かれていく。視覚障害に対して、かわいそうではない、平等な地平がスポーツを通して見えてくる。

    0
    2017年12月07日
  • 目の見えないアスリートの身体論 なぜ視覚なしでプレイできるのか

    Posted by ブクログ

    リオデジャネイロでのパラリンピックが盛り上がりは2020年に向けて障がい者スポーツへの関心のギアを一段階上げると思います。NHKの放送もソチの時は教育テレビの福祉番組が中心にあったように覚えていますが今回は総合テレビでスポーツとしての中継が存在感を増していました。本書も社会福祉的な論点ではなく身体論としての切り口が新鮮でした。手に取ったのは以前にたまたまお話を伺った5人制サッカーの日本代表の落合啓士選手がインタビューに答えているのを見つけたからなのですが、その際、見えている時代にサッカーを見てからその後ブラインドサッカーに入る選手より、初めからの選手の方が可能性が高いかもしれない、と言われてい

    0
    2016年09月22日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

    Posted by ブクログ

    ★見える世界と見えない世界、「うちはうち、よそはよその」の距離感があるから「面白いね!」という感想が生まれる。異国に行く「面白さ」。

    ・いったい、私が情報を使っているのか、情報が私を使っているのかわかりません。

    ★情報に踊らされない安らかさ。

    ・見えない人の色彩の理解。その色をしているものの集合を覚えることで、色の概念を獲得するらしい。

    ・進化することを意識して体を使うことは可能。

    ★障害とは無関係な人はいません。誰しも必ず年をとります。多かれ少なかれ障害を抱えた身体になるからです。

    ★社会モデルの定義にしたがえば障害だが、この障害をなくすことは、見えない人のユーモラスな視点やそれ

    0
    2026年02月17日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

    Posted by ブクログ

    確かに、目の見えない人も見ている。むしろ目の見える人より自由かつ柔軟といっても良いかもしれない。
    自分の周りに目が見えない人がいないので、初めて知ったことが多かった。

    0
    2026年02月08日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

    Posted by ブクログ

    目が見えないから他の感覚で見える人とは全く違うふうに世界を見てる
    =不幸ではない

    ただ、ずっと同じことを言ってたから半分でも良かった

    0
    2026年01月07日
  • 感性でよむ西洋美術

    Posted by ブクログ

    建築科の学生向けに行われた美学の講義を元にした、初心者向けの美術鑑賞ガイド。


    表紙やタイトルから想像したよりずっとしっかり美術史の話をしていた。「感性でよむ」ためには、西洋美術史そして思想史のマインドマップが必要である、という前提から噛み砕いて説明していく感じ。建築科の学生ならではの遠近法へのビビッドな反応が面白かった。昔読んだ秋田麻早子の『絵を見る技術』の簡易版という印象。フェミニズム批評も拾いつつ、アートとは世界の見え方を変えようと企むこと、そしてそれがジョット以来の西洋の伝統でもあることを優しく解説している。

    0
    2026年01月02日