伊藤亜紗のレビュー一覧

  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    タイトルの通り、「見えない」人が世界をどう「見て」いるのか、空間・芸術・スポーツ・ユーモアなどの観点から書いている本
    前書きにあったとおり福祉の本ではなかった

    障害はアンタッチャブルなものではないのでは、距離を置いて大事に大事に接するのではなくもっと近所の人と話すみたいに接したらいいのでは、という筆者の考えが伝わってきた

    引っ越した先がたまたまよく白杖を持った人を見かける土地で、でも白杖がなかったら気づかないくらい待ち合わせしたり集団で笑いながら歩いてるから、どんな風に世界を見ているのかなと思って読んだ本

    普段から地形を立体的に捉えてるから富士山のイメージも3次元の円錐形、対して見える人

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    2025年06月01日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    空間認知と器官観の話が面白かった。普段いかに脳内想像を怠り視覚に頼っていることを実感した。
    特別視せず面白がることで対等に接する、という考え方にも共感。「障がい者」表記問題についても、同感。個人モデルではなく社会モデルの方が私は馴染みが良い。

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    2025年05月06日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    ネタバレ

    「見える人」が見えるゆえに空間を平面的に認識し、見えない人が立体的に認識しているというのがおもしろかった。

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    2025年04月18日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    新しい発見の宝庫だった。
    目の見えない人の世界の見方、所謂、環世界を味わうことができたと同時に、障害者との繋がりの選択肢が開けた気がする。

    どうしても健常者は障害者のことを「自分とは違う存在」として福祉的に接したり、距離を取ってしまったりすることがある。
    その凝り固まった先入観や距離感を、視覚障害のリアル知り、理解することでほぐすことに本書は成功している。

    視覚障害者の身体の使い方や世界を「見る」方法、健常者と共に「作り直す」新しい美術鑑賞など、知らなかった事をたくさん知ることができた。
    当たり前が覆される、それとして認識していたものに新しい見方が生まれてハッとさせられる。そんな感覚を覚え

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    2025年03月17日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    ネタバレ

    薦められて読んだ本。
    いちばん影響を受けた本であり、価値観をひっくり返してくれた本、と聞いて読んでみようと。

    自分の考えがいかに浅かったか。そりゃそうだよね、と驚きの連続。想像力の欠如に情けなくもなったけど、それよりすごい!おもしろい!の方が強くてポジティブに読ませてもらった。

    障害は欠損ではない、というようなニュアンスの言葉はよく聞くけど、その意味を本当には理解してなかったように思う。そう思うべき、そうであるべき、というか教科書的なというか。
    4本足の椅子から1本抜いたら倒れるけど、もとから3本足で作られた椅子はバランスの取り方が違うので倒れない、という話がわかりやすかった。

    見える人

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    2025年05月04日
  • 体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉

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    脳に作用して体の「できる」を研究した例を挙げている。「脳を操る」の領域であり、悪用される危険性に少し言及しつつも、スポーツや学習、リハビリなどに非常に有効な方法を示している。

    非常に読みやすい。VR技術を使っての練習で効率よく「わざ」を習得できる話など、根性論だけで間違った方法で練習して身体を壊してしまうことを防げるという話が出てくる。脳は「学習することはできても、身につけてしまったことを忘れられない」習性もあるというのが印象に残った。勉強にしても、ここで紹介されている学者の一人は小学生の頃、「効率よく学習効果を出すために、先生の教えることを感動して聞くように自己暗示をかけていた」とか。

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    2025年03月02日
  • 「利他」とは何か

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    共感や信頼などの利他が、必ずしもいい方向に結びつかないことを学んだ。他者のために何か良いことをしようと支援するとコントロールすることになる。フィクションで感動するような作品は利他的なものが多いので、デメリットというところには気づきづらい。対人関係に疲れてしまうのも責任や力量を超えた意思などが原因なのかもしれない。利己的な部分と利他的な部分を両立させ、こころに余白を持たせたいなと考えさせてくれた本だった。

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    2025年02月21日
  • きみの体は何者か ──なぜ思い通りにならないのか?

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    【目次】

    第1章 体の声を聞く

    第2章 体、この不気味なもの

    しゃべれるほうが変。
    勝手にやってくれてる
    ふたつの「ん」
    「ん」と「ぶ」のあいだ
    体の身になって考える
    体のアイデンティティ

    第3章 体がエラーを起こす

    連発
    体が試行錯誤してる
    吃音は「あいだ」で起こる
    「伝える」と「伝わる」
    楽にどもれている

    第4章 恥ずかしいのはいやだ

    難発
    三島由紀夫『金閣寺』
    眠る前の孤独
    敵でもあり味方でもある
    自分をつくる

    第5章 自分らしい体

    言い換え
    固有名詞の壁
    本当じゃない自分が出てくる
    ずれるから発見する
    どもることで自分をとりもどす
    体の多様性

    第6章 メタファーを味

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    2025年02月19日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    伊藤亜沙さん著「目の見えない人は世界をどう見ているのか」
    久し振りに実用書的な本に手を出した。
    なおすさんのレビューを観て自分も読んでみる事に。かなり評価が高い本なので年末に購入し内容に期待していた。

    自分の経営する居酒屋に今は亡くなってしまったが先天的に全盲の方が頻繁にいらしていた。その方はただ目が不自由というだけで普通に飲食していたし、ベロベロに酔っぱらって帰る事も多かった。
    「右から皮、ネギマ、つくねですよ」とか言ってあげれば手探りで串を触りながら焼鳥を楽しみ、毎日替わる「本日のおすすめ品」や「本日の日替わりメニュー」等の黒板等に書き込んでいるメニューも口頭でお勧めすれば他の健常者の方

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    2025年01月12日
  • 「利他」とは何か

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    数値化すればするほど減っていく利他性。言動が内発的な利他性から、外発的もしくは内発的な利己性になってるから?

    人は信頼してる時、他者の自立性を尊重。悩んでる人に対して諭すことなくツンツンして自らの解決を待つ感覚

    利他とは聞くことを通じて相手の隠れた可能性を引き出すこと、と同時に自分が変わること

    二つそれぞれあるのに、不ニであり、一に似たのも。主語が2人の考えに似てるような気がした

    現代では、論理上の矛盾がないことが正しさの証とされるが、現実世界の説明としては非常に脆弱。むしろ矛盾のまま表現できる方がよほど現実的です。
    計算された利他は、本質的な意味では利他にはなりえない。

    自分がした

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    2025年01月05日
  • 「利他」とは何か

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    ネタバレ

    利他の最大の敵は、「これをしてあげたら相手にとって利があるだろう」という「私の思い」に基づいて、特定の目的に向けて他者をコントロールしてしまうこと。利他は本来、「自分の行為の結果はコントロールできない」「見返りは期待できない」という数量化し得ない、意味から自由な「余白」が原則である。

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    2025年01月02日
  • 「利他」とは何か

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    東京工業大学のなかにある人文社会系の研究拠点「未来の人類研究センター」に集まった研究者のうち、「利他プロジェクト」の5人のメンバーでそれぞれ<「利他」とは何か>について執筆したものをまとめたものが本書です。発刊は2021年。

    「利他」といえば、「利己」の反対の行為で、つまり自分の利益を考えて振舞うのではなくて、他者の利益になるように助けてあげること、力になってあげることとすぐにわかるじゃないか、とせっかちにも僕なんかはすぐに答えを出してしまったりするのですが、本書を読んでみると、一言に「利他」といっても、たとえばそこに「利己」が裏面にべったりとひっついていることがわかってきて、かなり難しいの

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    2024年12月29日
  • 体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉

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    中々難しい本でした。。
    時間はかかったのですがやっと読み終わりました。
    技術の習得に関してあらゆる角度から議論されています。

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    2024年12月24日
  • 体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉

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    これでいい、と自己肯定すると
    安心するけど成長はしない
    これじゃだめだ、と自己否定すると
    努力や工夫によって成長するけど不安なまま

    この二項対立のその先を考える

     これじゃだめだ、と努力する自分そのものを
     これでいい、と肯定できたら

    10本の指が独立して動くように、ハノンを繰り返す
    音楽をさまたげないように

    手癖、指癖で、いびつなドレミを並べる
    体をさまたげないように

    この二項対立のその先を考える

     癖になるほど好きな音に出会って
     その音に近づこうとするなら

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    2024年09月30日
  • 体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉

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    「できるようになる」とはどういうことなのか。様々なテクノロジーを駆使して「できる」という身体感覚の解明に取組む5人の研究者、エンジニアへの取材を通して考察していく。身体が意識の完全なコントロール下にない「からこそ」技能習得ができるというのは言われてみれば納得だし非常に面白い。身体がテーマということで身体的な技能習得が基本軸だけれども身体的なものだけでない幅広い技能やスキルの習得、習熟にも広がりうる話で、職業面での教育・育成という自身の関心テーマとも非常に重な刺激をたくさん受けることができた。

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    2024年07月27日
  • 「利他」とは何か

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     中島は人間の意思に還元できない利他的行為が存在するのだと言う。利他が宿る器になるために我々がすべきことはなんだろうか。

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    2024年07月01日
  • 手の倫理

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    NHK Eテレ 『理想的本箱』で紹介。

    「日本語には触覚に関する2つの動詞があります。 ①さわる②ふれる 英語にすると どちらも「 touch」ですが、それぞれ 微妙に ニュアンスが異なっています。 傷口に「さわる」というと、なんだか痛そうな感じがします。 さわってほしくなくて、思わず 患部を引っ込めたくなる。 では「ふれる」だとどうでしょうか。 傷口に「ふれる」というと、 状態をみたり 、薬をつけたり、さすったり、そっと手当をしてもらえそうなイメージを持ちます‥」


    こんな、書き出しで始まります。何やら興味を持ちませんか?

    「ふれる/さわる」「ふれられる/さわられる」とはどういうことな

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    2024年06月23日
  • 体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉

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    読みやすかったし面白かった。
    できないことができるようになる瞬間の「あ、こういうことか」をサポートするテクノロジーが書かれていた。
    ニューラリンクのように脳にインプラントを埋め込んで考えるだけで色々できる、みたいなのは正直言って少し怖い。
    でも、装着することでプロと同じ指の動きでピアノが弾ける器具だったら面白い。試してみたいと思う。

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    2024年04月07日
  • 「利他」とは何か

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    うつわ的存在であることが大事

    今までは、「意思」という概念を使って帰責(その人に責任を押し付ける)ことが責任の概念のコアだと思っていたけど、國分功一郎さんは、中動態の概念を用いることにより、その「意思」を否定することで、神的因果性(人は運命に巻き込まれて行為させられる、あるいは、自らの行為かわ思ってもいなかった効果をもたらしてしまうこと)と、人間的因果性(その行為をその人間がなしたこと、加害者として人間を捉える)の両方を肯定し、責任を考えることができるという考え方には感銘を受けた。

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    2024年03月11日
  • 体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉

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    複数の理系研究者を現代アートの研究者がインタビューし、気づきを横展開しつつ「できるようになる」意義や醍醐味を取り戻す文脈に整理する

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    2024年02月17日