伊藤亜紗のレビュー一覧

  • 体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉

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    「できるようになる」とはどういうことなのか。様々なテクノロジーを駆使して「できる」という身体感覚の解明に取組む5人の研究者、エンジニアへの取材を通して考察していく。身体が意識の完全なコントロール下にない「からこそ」技能習得ができるというのは言われてみれば納得だし非常に面白い。身体がテーマということで身体的な技能習得が基本軸だけれども身体的なものだけでない幅広い技能やスキルの習得、習熟にも広がりうる話で、職業面での教育・育成という自身の関心テーマとも非常に重な刺激をたくさん受けることができた。

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    2024年07月27日
  • 「利他」とは何か

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     中島は人間の意思に還元できない利他的行為が存在するのだと言う。利他が宿る器になるために我々がすべきことはなんだろうか。

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    2024年07月01日
  • 手の倫理

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    NHK Eテレ 『理想的本箱』で紹介。

    「日本語には触覚に関する2つの動詞があります。 ①さわる②ふれる 英語にすると どちらも「 touch」ですが、それぞれ 微妙に ニュアンスが異なっています。 傷口に「さわる」というと、なんだか痛そうな感じがします。 さわってほしくなくて、思わず 患部を引っ込めたくなる。 では「ふれる」だとどうでしょうか。 傷口に「ふれる」というと、 状態をみたり 、薬をつけたり、さすったり、そっと手当をしてもらえそうなイメージを持ちます‥」


    こんな、書き出しで始まります。何やら興味を持ちませんか?

    「ふれる/さわる」「ふれられる/さわられる」とはどういうことな

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    2024年06月23日
  • 体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉

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    読みやすかったし面白かった。
    できないことができるようになる瞬間の「あ、こういうことか」をサポートするテクノロジーが書かれていた。
    ニューラリンクのように脳にインプラントを埋め込んで考えるだけで色々できる、みたいなのは正直言って少し怖い。
    でも、装着することでプロと同じ指の動きでピアノが弾ける器具だったら面白い。試してみたいと思う。

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    2024年04月07日
  • 「利他」とは何か

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    うつわ的存在であることが大事

    今までは、「意思」という概念を使って帰責(その人に責任を押し付ける)ことが責任の概念のコアだと思っていたけど、國分功一郎さんは、中動態の概念を用いることにより、その「意思」を否定することで、神的因果性(人は運命に巻き込まれて行為させられる、あるいは、自らの行為かわ思ってもいなかった効果をもたらしてしまうこと)と、人間的因果性(その行為をその人間がなしたこと、加害者として人間を捉える)の両方を肯定し、責任を考えることができるという考え方には感銘を受けた。

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    2024年03月11日
  • 体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉

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    複数の理系研究者を現代アートの研究者がインタビューし、気づきを横展開しつつ「できるようになる」意義や醍醐味を取り戻す文脈に整理する

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    2024年02月17日
  • 体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉

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    目の見えない人は~を書いた人だったと読み終わって気づきました

    できる、とはどういうことなのか?
    できるようになる、とは?
    といったことが科学的視点から考えられていてとても面白いです
    たしかに、意識しなくてもできるようになっていることは沢山あるよなぁと思いながら読みました

    エレクトーンを習っていたことがあるので、一番最初のピアノから書かれている章は興味深かったです

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    2023年10月28日
  • 体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉

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    これまでの筆者の本とは少し様子の違う内容となっています。主に体の学習やできるようになることについて、最近のテクノロジーを通して見えてきたことについて書いている印象です。
    紹介されているテクノロジーが興味深いことはもちろん、それを通して身体がどのように学習をしており、できるがどのように作られていくのかを見る視点となっている気がしています。
    特に技能向上の行き詰まりに対して自分のこれまでの運動の枠から出た運動の仕方を示すことで枠から出ることなどは興味深かったです。自分だけの理論では自分の枠から出れず、言葉だけだと枠から出難いが、即時性を持ったテクノロジーによる学習がそれを可能にするなどは可能性を大

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    2023年10月14日
  • 感性でよむ西洋美術

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    大塚国際美術館に行くにあたり、今まで全く縁のなかった西洋美術について色々勉強していた時に出会った本。
    ギリシャ神話や聖書、画家たちの経歴などを知ることで鑑賞に厚みが出てはきたけれど、この本に書かれてあるような視点こそ、美術鑑賞には必要不可欠な要素だと思う。世界史が好きで、それと結び付けて鑑賞出来たらいいなと思っていた。
    「美術って、その時代を生きた人の感じ方が真空パックされているタイムカプセルみたいなもの」
    史実だけでなく、その時代の人の感性までも感じ取ることができたら、こんな素敵なことはない。次回に美術館に行った時は、前回とは全く違う見方ができそうだ。

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    2023年08月12日
  • 体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉

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    5人の理工学者の体を使った研究がどれも面白く役に立つ様子も素晴らしい。特に脳との関連が強く障害者や機能を失ってのリハビリなどへの貢献など、期待が高まる。
    お猿のしっぽを動かす実験は特に面白かったです。
    体が「できるようになる」ということの不思議さに魅せられました。

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    2023年06月08日
  • 体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉

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    「できる」ということはどういうことなのか、科学的な視点から論じている本。

    五人の科学者へのインタビューをもとに、著者が考える「できる」論が書かれていて、興味深い話が盛りだくさんでした。

    ピアニストの脳と指と「できる」ということ、桑田真澄の投球コントロールから得られること、リアルタイムにコーチングする技術、(ついていないはずの)尻尾をコントロールできるようになる不思議、声を出さなくてもアレクサに指示を出せる?…。

    昔なら、ドラえもんがポケットから出してくれたようなテクノロジーが、今は現実のものとなっていて、脳と体の関係が少しずつわかっていく。そして、その技術が、障害のある人への助けになった

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    2023年05月30日
  • 体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉

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    テクノロジーが身体の機能み拡大させていく。テクノロジーと身体反応との循環というかフィードバックがあるんですね。そのテクノロジーをどういう風に使っていくか、という発想も面白い。長嶋監督の指導の仕方も、意外と本質を捉えた指導かもしれませんね。変動の中の再現性。脳の可塑性。

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    2023年05月22日
  • 体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉

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    「はじめに」からグイグイ引き込まれる内容だ

    バーチャルリアリティを使ってけん玉の技をトレーニングする
    球の動く速度はかなり遅い
    このトレーニングにより、96.4%が技を習得したという

    (TVでもこういうの見たぞ!ご高齢の方のリハビリだ
    負荷をかけたトレーニングをさせたいが、故障してしまう可能性も高い
    よって編み出された方法とは…
    負荷の少ない器具を使うのだが、バーチャルでは実際より負荷の高い器具を使っているという設定にし、
    そのバーチャル映像を見ながらリハビリトレーニングするのだ
    これにより身体を痛めることはなくなり、かつ効果があったという)

    「自分の体を完全にコントロールでき

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    2023年05月18日
  • 体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉

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    脳と体の関係について、おもしろそうな本であったため読書
    テクノロジーと人間の体の可能性について

    メモ
    ・体のゆるさが体の可能性を拡張している
    ・自分の体を完全にはコントロールできないからこそ、新しいことができるようになる。

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    2023年05月08日
  • 感性でよむ西洋美術

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    西洋美術の入門書と言っても良いんじゃないでしょうかね。

    実は、西洋絵画が好きで、コロナ禍前は、良く美術館に行っていました。コロナ禍になってからは、ちょっと足が遠のいていますが。

    美術館では、横にある解説を読みながら絵画を見るわけですが、やっぱりさぁ、それだと頭に入らないわけですよ。常日頃「あぁ、自分で分かっていればなぁ」と思っていたんですが、これで少しは時系列的に西洋絵画の歴史が整理できた気がします。

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    2023年03月21日
  • 感性でよむ西洋美術

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    巻頭に、本篇中で言及されている美術作品の写真が配されている。親切。内容の良さも合わせ、かなりお得な一冊。初っ端から示唆に富み、美術展ではつい解説に目が行ってしまう自分なんかは、ちょっと反省というか後悔もあったりして。今後の鑑賞に活かすべく、美術史とかそれぞれの特徴とか、いろいろ勉強になりました。下記は覚え書き。

    古代、神々→中世、キリスト教→近代、人間
    古代→実物を見て描く→遠近法
    ルネッサンス→バロック、つきつめると両者の感性を揺れ続けている美術史

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    2023年03月02日
  • 手の倫理

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    道徳の倫理の違いについて初めて考えたし本書を通して理解できた、パンチラインは沢山あったけど1番最後の章「不埒な手」でそれまで論じてきたことの根本をもう一度問い直そうとしているのが構造として面白かった、伴走ランナーや身体で感じるスポーツ観戦を実際に体験(体感?)してみたい

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    2023年02月18日
  • ひび割れた日常――人類学・文学・美学から考える

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    リレーエッセイという手法、面白いな。手紙のやりとりをこういう形でやってみたいかも。
    御三方それぞれの視点が交差する様、少しずつズレて発展していく様など非常に楽しい。

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    2023年01月20日
  • 「利他」とは何か

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    中3生の模試の国語で、伊藤亜紗さんの『「うつわ」的利他』の一部が題材として出題されていて、興味をもったので読んでみました。
    「利他」は「偽善」「自己満足」「押しつけ」と紙一重で、特にネットではそんな言葉で全く関係のない赤の他人から揶揄されたり非難されたりする可能性もあって、最近はうっかり親切な行動もとれないような雰囲気があったりもします。だいたい、「偽善」「自己満足」「押しつけ」をすり抜ける「利他」ってどんなものなんだろう。そんな思いがありました。
    伊藤亜紗さんの章は読みやすく分かりやすかったですが、いちばん面白く興味深く読めたのは中島岳志さんの『利他はどこからやってくるのか』でした。志賀直哉

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    2022年12月15日
  • 「利他」とは何か

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    以前に『借りの哲学』を読んだので、恩を受けると負債の考えが生じるというのは何となく理解してました。利他は自己満足を満たすため、というのも。震災で炊き出しをしていた某有名人に対して「偽善」、「売名か?」というコメントを思い出します。

    思いやりに満ちた世界の方が良いに決まっていても、なかなか利他には難しい側面があるのは事実です。個人の意識に対する小さい時からの教育と社会の制度、インフラ設備など、みんなが意識しないほど社会の仕組みに溶け込ませることが大事だと本書を読んであらためて思いました。

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    2022年11月27日