伊藤亜紗のレビュー一覧

  • 手の倫理

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    「ふれる」と「さわる」の違い、手や触感で感じることについて。
    人間は視覚に頼りがちで、動物的なイメージから五感の中でも下の方とと見なされているが、実際はどうなのか?ということを作者は様々な方にインタビューをして、掘り下げていく。
    全盲の方、目の見えない人の隣で伴走する活動をされている方や介護の現場で働く方など様々な視点を入れながら、本当にさわる・ふれるというのは意外と複雑な構図から成り立っていることをまとめている。
    面白かったのは作者も実際に目隠しをしてベテランの伴走者とランニングをした時、ロープで目の見えない人と伴走者を繋げるのだが、2人の息が合ってくるとお互いに走りやすくなり、走り終えても

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    2022年01月16日
  • 手の倫理

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    目が見えなくなってしまうことを想像すると、途方もなく不安になる。自分が思っているよりずっと、視覚に頼っている割合は高いのかもしれない。
    触覚によるコミュニケーションは意外にも未知の領域で、その豊かさに心強さを覚える。

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    2021年12月15日
  • ポストコロナの生命哲学

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    シブ知  7・3
    かかった時間 150分くらい?

    NHKの鼎談をもとにした新書。話題の3人がコロナについて語るなかで、自身の問題意識とか生命とか肉体とかについて語る。読みやすい。

    福岡伸一はまあ置いといて、伊藤亜紗の「ままならない肉体との共存」の話とか、藤原辰史の「きれいすぎるものはヤバい」という話は、発見があったり、共感できたりするものだった。

    3人の共通点として「ナウシカ」(漫画版)があったらしく、鼎談でも重要な話題になっていた。とても面白そうなので買おうかなと思った。

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    2021年10月03日
  • 目の見えないアスリートの身体論 なぜ視覚なしでプレイできるのか

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    当然ながら今の巷が大好きなお涙頂戴的感動話ではなく、パラアスリートの身体や脳の動きを科学的に分析するのが主題。たとえば視覚障碍者は健常者のようなイメージトレーニングは出来ないが、世界トップレベルのパラアスリートがしている代替手段などは一般市民アスリートである私にも目から鱗的なヒントとなった。

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    2017年06月25日
  • 目の見えないアスリートの身体論 なぜ視覚なしでプレイできるのか

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    ネタバレ

     いい試みの一冊だった。
     
     障害者と健常者の違いをハンデと称し、その差を埋めて同じにすることを平等とする、そんな一般認識に一石を投じる。「同じ」にすることを強調するのでなく、「違い」に注目する。注目するだけでなく、その違いの先にさらなる可能性を見出そうとする試みが、明るい!

     本書では視覚障碍者を取り上げる。視覚障碍者によるスポーツは
    「私たちの多くがいつもやっているのとは違う、別バージョンの「走る」や「泳ぐ」」
     だという。さらに、
    「それを知ることは、障害のある人が身体を動かす仕方に接近することであるのみならず、人間の身体そのものの隠れた能力や新たな使い道に触れること」
     と考えるこ

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    2016年09月28日