伊藤亜紗のレビュー一覧

  • 目の見えないアスリートの身体論 なぜ視覚なしでプレイできるのか

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    スポーツは、目の見えない人にとっては、安全な場所。という感覚に驚いた。

    ルールがあるからこそ、自由に出来る。それは、フィールドやコートといった仕切られた空間も同様。

    ルールがあるから自由、安全という感覚は、一般的な社会においても、示唆を与える。

    とにかく、特殊な状況を理解することは、物事を理解する上で、様々な気付きを与えてくれる。

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    2020年06月11日
  • 目の見えないアスリートの身体論 なぜ視覚なしでプレイできるのか

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    前著「目の見えない人は世界をどう見ているのか」の一流アスリート編。興味深い世界が開かれていく。視覚障害に対して、かわいそうではない、平等な地平がスポーツを通して見えてくる。

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    2017年12月07日
  • 目の見えないアスリートの身体論 なぜ視覚なしでプレイできるのか

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    リオデジャネイロでのパラリンピックが盛り上がりは2020年に向けて障がい者スポーツへの関心のギアを一段階上げると思います。NHKの放送もソチの時は教育テレビの福祉番組が中心にあったように覚えていますが今回は総合テレビでスポーツとしての中継が存在感を増していました。本書も社会福祉的な論点ではなく身体論としての切り口が新鮮でした。手に取ったのは以前にたまたまお話を伺った5人制サッカーの日本代表の落合啓士選手がインタビューに答えているのを見つけたからなのですが、その際、見えている時代にサッカーを見てからその後ブラインドサッカーに入る選手より、初めからの選手の方が可能性が高いかもしれない、と言われてい

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    2016年09月22日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    目の見えない人、つまり視覚に頼らない生活を送っている方々の生活実態を通して、いかに人間があるひとつの見方に縛られているかを示した一冊。
    議論の射程は幅広く、身体論を深めようとヴィトゲンシュタインまで絡めた論説が続くと思いきや、フロイトのユーモア論を持ち出して、
    現代社会の障害者の方々への見方に対する問題提起が始まる。
    今までにない視点をたくさんもらって学びになったという感想に加え、伊藤さんのいろんな立場の方々への強い愛を感じた、読んでて気持ちよい本。

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    2026年06月25日
  • 「利他」とは何か

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    利他とは何か、という題名だったので利他の本質について追求していく本なのだと思っていたが、「利他」という事柄をそれぞれの専門家がそれぞれ定義づけし、考察するような内容となっており、「利他についての諸考察」等の題名の方がしっくりとくる気がしている。

    様々な角度から利他を語り、全体を俯瞰して見るとぼんやりと全体像が見えてくるような。
    まるで、ピカソの多視点画をみながら全体像を探っているような本だと思った。

    しかし、この本を読んで最終的に絵の全体像が見えてこない気がするのは、各専門家が利他について相互に刺激を受け、お互いの観点を踏まえた一段上の視点を提示するのが少ないからだろう。

    せっかくこれだ

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    2026年08月13日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    見える人は視点があるため、裏面を無視し平面的に把握しがち。一方、見えない人は視点を持たないため、物体の全面を等価に触知し、立体的・俯瞰的に把握する。

    知覚は道具を介した物理的拡張から、美術館でのソーシャルビューのように他者の言葉から自分なりの像を組み立てる言語的拡張まで広がる。

    見えないことは障害というテーマとも重なるが、かといって機能的差異の話だけで終わらせず、重くなりすぎない「なるほど」と思わされる視点が多い一冊。audible。

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    2026年07月19日
  • 「利他」とは何か

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    筆者ごとに専門性が違うためか、書き味が章ごとにかなり違う。最後の二章は軽く読み飛ばしてしまったが、最初の方はなかなか良かった

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    2026年06月21日
  • 体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉

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    テクノロジーを使って、できなかったことができるようになる。医療現場でバリアフリーとして使われるのはいいけど、スポーツや芸術の分野で使われるのは、ちょっと興ざめだなぁと感じてしまった。

    人間って、いつの間にこんな異様な進化を遂げていたんだ。

    余談だが、第一章のダクティリオンを見て、『スパイキッズ2』に出てきたスパイツールを思い出した。高い場所を登るために主人公が両手の指につける道具で、子どものころ欲しくてたまらなかった。(なんなら自作していた)

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    2026年05月17日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    見えない人がどのように世界を見ているのか、を色んな視点(空間、感覚、運動、言葉、ユーモア)で語られており、個人的にはなるほど、確かにと、驚きや発見のある面白い本だった。

    特に空間、感覚の章はこれまで当たり前に思っていたことがちょっと違うのかも、と思えた新しい発見があり、少し視野が広かった(これも見える人の視点かも、、?)。

    この本を読んでみて、ちょっと美術作品に触れたいな、とも思った。

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    2026年05月05日
  • 「利他」とは何か

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    読む前
    利他はほとんど存在しないでしょう
    見返りを求めたり、「利他」的な行為をする自分に酔ったりしてるだけなのでは→結局は利己
    でも、親が小さな子を守るみたいな行動は利他だといってもいい?

    いずれの章にも共通するものとして、「余白」「うつわ」、つまり自分の意志以外のものの介入を許しているということがあった。逆に、その介入を許さない場合、それは利他ではない
    利他が「生まれる」(「する」ではない)時は、自然に、すなわち「オートマチックに」生まれるものであり、それは自分の意志ではなく何か大きな力がはたらいてこそのものである

    3章〜5章で論じられていることが利他に結びついているのかあまりわからな

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    2026年04月19日
  • 体の居場所をつくる

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    心を病んだことがある人は読むの注意。筆者の言語化がうますぎて、辛かった過去がある人は当時の記憶が呼び起こされて、一気に引き戻される可能性があると感じた。

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    2026年04月04日
  • 「利他」とは何か

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    第一章の伊藤先生のパートが1番分かりやすくて面白かった。
    利他にも色んな種類があり、それらを明確に定義づけし言語化されていたため、普段自分が考える利他がどれに当てはまるか考えながら読めた。

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    2026年02月27日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    ★見える世界と見えない世界、「うちはうち、よそはよその」の距離感があるから「面白いね!」という感想が生まれる。異国に行く「面白さ」。

    ・いったい、私が情報を使っているのか、情報が私を使っているのかわかりません。

    ★情報に踊らされない安らかさ。

    ・見えない人の色彩の理解。その色をしているものの集合を覚えることで、色の概念を獲得するらしい。

    ・進化することを意識して体を使うことは可能。

    ★障害とは無関係な人はいません。誰しも必ず年をとります。多かれ少なかれ障害を抱えた身体になるからです。

    ★社会モデルの定義にしたがえば障害だが、この障害をなくすことは、見えない人のユーモラスな視点やそれ

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    2026年02月17日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    確かに、目の見えない人も見ている。むしろ目の見える人より自由かつ柔軟といっても良いかもしれない。
    自分の周りに目が見えない人がいないので、初めて知ったことが多かった。

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    2026年02月08日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    目が見えないから他の感覚で見える人とは全く違うふうに世界を見てる
    =不幸ではない

    ただ、ずっと同じことを言ってたから半分でも良かった

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    2026年01月07日
  • 感性でよむ西洋美術

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    建築科の学生向けに行われた美学の講義を元にした、初心者向けの美術鑑賞ガイド。


    表紙やタイトルから想像したよりずっとしっかり美術史の話をしていた。「感性でよむ」ためには、西洋美術史そして思想史のマインドマップが必要である、という前提から噛み砕いて説明していく感じ。建築科の学生ならではの遠近法へのビビッドな反応が面白かった。昔読んだ秋田麻早子の『絵を見る技術』の簡易版という印象。フェミニズム批評も拾いつつ、アートとは世界の見え方を変えようと企むこと、そしてそれがジョット以来の西洋の伝統でもあることを優しく解説している。

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    2026年01月02日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    仕事で触れているテーマなので目新しさはそこまでなかったが、視覚障害を例に自分自身がいかに世の中を自分自身のメガネをかけて見ているかに気づかされた。視覚は優位性とは限らない。むしろ視覚があることで失っているものもあるという見方、大切にしよう。

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    2026年01月01日
  • 「利他」とは何か

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    利他に関する論考集。
    第一章の伊藤亜紗氏は、合理的利他主義や効果的利他主義といった利他についてのトレンドを概観し、その根底には利他の効果の数値化があること、数値化により漏れてしまったり失われてしまったりすることがあると説く。利他の効果を数値化することは、自らの利他的行為が相手に与える影響を規定することに繋がり、押しつけや他者の支配に繋がる。そうではなく、予測不可能性を受け入れること。予想外の他者の反応によって、自らの方が変わること。これを「うつわ的利他」と表現しているが、相手を享けることのできる利他が、良き利他ではないかと述べている。

    第二章では、中島岳志氏が、贈与論から利他を考察している。

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    2025年12月16日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    ケア文脈で手に取った本。自分自身、片目生活をしていますが、盲目の世界はやはり別世界だと感じた。ただそれを悲観的に論じるのではなく、ポジティブに障害に目を向けられる良書だと思う。また見える人も盲目であるという表現は納得。我々は目に頼って、見えてないことがたくさんあると思う。

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    2025年11月24日
  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

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    自分と違う他者、特に目の見えない人の存在や感じ方、世界の見え方を、「実感」として感じたい

    この本書の目論見が興味深く感じた。
    他書でも同様の視点があるとは思うが、身体性に根差した「実感」したいというところが、ストーリーやエピソード中心で内容が進む本書の特徴に感じて、楽しく読めた。

    私はこれまで他書で、人権概念に根差す、社会モデル、インクルーシブといった理想/概念を触れてきたたが、本書でユーモアとして描かれる、健常者向けにデザインされた社会を障害を前提に、面白がるという視点は、所謂の理想とは違うアプローチで「痛快」に感じた。そして、それは「痛」くて「快」いというのは、言いえて妙。

    また、い

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    2025年10月13日