白井聡のレビュー一覧

  • 撤退論

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    撤退についての、さまざまな論者からの寄稿
    それぞれでいろんな発見も、驚きも
    (少し誇張しているのかもしれませんが)
    ありました。

    撤退の困難さはいろんなところで感じる昨今です。

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    2022年10月11日
  • 撤退論

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    撤退論 内田樹編 晶文社
    歴史のパラダイム転換に向けて

    題名に惹かれて手に取ってみたけれど
    前書きを読んで学者の限界を感じた
    まず仲間内で先生と呼び合うのをやめてからにしてほしい
    少子化がいけないと決めつけてからの話では
    答えが出ないだろう
    問題は噂されている
    権力を振りかざしている側の都合で
    少子化を作り出して不安をばらまいていることの真偽を
    確かめることが前提だろう

    識者とされた多くの人が原稿を寄せた中で
    唯一面白く読ませてもらったのは
    『個人の選択肢を増やす「プランB」とは何か』
    というタイトル始まるお話だ
    広い目線で現代文明が陥っている
    物質至上主義の問題の急所を捉えている
    いやもう一つ
    夫婦で語る「撤退女子奮闘記」と「撤退のマーチ」が面白い

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    2022年10月06日
  • 日本戦後史論

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    ところどころ、というか、要所要所で「ん?」となりがち。今の政治の出鱈目ぶりは保守の自己解体願望でーみたいな話が繰り返し語られるが、「無意識下で」といえば何でも言えてしまうので、こういう文系インテリ仕草はちょっとついていけない。

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    2022年07月09日
  • 長期腐敗体制

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    2012年~2022年初頭くらいまで(一部自民党55年体制の話もあり)の、10年間の日本の政治について分析された一冊(帯の「なぜいつも頭(トップ)から腐るのか」のインパクト大)。本書では、2012年に自民党が大勝してからこれまで続く政治体制(安倍晋三総理→菅義偉総理→岸田文雄総理)を「2012年体制」と表現して、2012体制が行ったアベノミクスや安全保障問題、コロナ対策などが著者の解釈で分析される。ここ10年くらいの日本の政治の本質を知りたい人にオススメ。

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    2022年06月29日
  • 長期腐敗体制

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    このタイトルは読みたくなりますよね

    最後の第五章は抜群に面白かったです
    自分のこれまで持ってなかった視点からの考察には
    なるほど、と唸らされ認識を深めるのにためになった

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    2022年06月16日
  • 撤退論

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    「撤退論」と銘打ったにしてはちょっと散漫かなぁ.
    撤退だかなんだかわからないのもあったし.個人的にパラダイムシフトを起こす様な論説は,残念ながら一つもなかった.

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    2022年06月05日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    大半はゴミだか 中田さんのは素晴らしい 二つの真理と偽りの神に気をつけろ まさにそのあと起こったこと

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    2022年05月01日
  • 武器としての「資本論」

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    これはまた読むの挑戦したいなーー。シンプルに難しくて、何回も読み直したり遡ったりした。

    考えさせられた文
    ①資本による労働者の魂の「包摂」が広がってる。新自由主義は社会の仕組みだけでなく魂やセンスも変えた。ex「何もスキル無くて他の人と違いがない、頑張らなきゃ」←人間が資本に奉仕してる

    ②生産性が向上=労働価値の低下
    資本にとって人々の生活を豊かにすることは副次的

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    2022年02月28日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    VUCA感がめちゃ高まっている現在
    今、そしてこれからの世界をどのように生きていけばよいのか。
    それを自分のために、そして若い人達のために知りたい。
    そのような気持ちで本書を読みました。

    執筆者は、内田樹先生セレクトというバイアスはあるので、ものすごい多種多様な意見という感じではないですが、それでも幅広い年代と専門分野にわたっています。
    そしてみなさん暗くなりがちな話題にも関わらず、暖かで柔らかい前向きな文章を書かれており、こちらも穏やかな気持ちでページをめくり続けることが出来ました。

    全体を通してある程度共通だと感じたメッセージは
    •現在や過去(大人、制度、システム)を信じすぎないでね
    •データは大事だけど私たちは人間だよ
    •自分の頭で考えてね
    •支え合うって、大事だよ
    •いや、そんなシンプルで簡単にまとめられることばっかじゃないからね

    ということです。
    これに関して私は全面的に共感します。

    このメッセージの先によい未来があると信じて、若い人達にそれを伝えたいし、伝え方を考えていきたいです。
    と同時に若い人達には、このメッセージと全く関係ないような、私たちが予想もしない全く新しい素敵な未来を創ってくれることも、ちょっと期待しています。

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    2022年02月07日
  • 武器としての「資本論」

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    徹底的な資本主義の副作用でイギリスの食文化が崩壊したという話は笑い事じゃ済まなさそう.今後,日本や世界で合理的じゃないと烙印を押されたあらゆる文化がどんどん消滅していくんだろうな.
    その手前にあるものとして貧困に喘ぎ文化を作り,残し,消費することすらできない大衆と,金で解決できる一握りの富豪.

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    資本主義リアリズム
    →資本主義以外の存続可能な政治・経済制度を想像すらできない意識が蔓延した状態

    資本制・資本主義
    物質代謝の大半を商品の生産・流通・消費を通じて行う社会

    ・商品は,共同体の内部では発生しない
     共同体:家族,友人,恋人etc
     相互扶助・相互監視・腐れ縁的関係・非匿名・滅私
     
     共同体の外:
     独立・無縁・自由・匿名・無関係の関係・
     シートンの父親「20年でかかった養育費はいくらだ」→貸しの生産
     経済的活動と人間的交際が渾然一体

     キャッシュレス決済はお金のやり取りから匿名性を奪うもの.例:中国

    ・共同体の外で商品となったものは,共同体の内部でも商品化される
     →共同体を呑み込む=包摂
      生産様式,生活様式だけでなく価値観,感性,魂までも

    ・新自由主義・ネオリベラリズム
     「人は資本にとって役に立つスキルや力を身につけて,初めて価値が出る」
     人間の生そのものの価値やカネにならない価値は認めない.

    ・一昔前 デコトラ,ヤンキー> 
     今 デコトラ禁止 マーケティングセグメントとしての「マイルドヤンキー」
     労働者階級が自立した文化の担い手からただの消費者に.

    ・弊害:教育の商品化
     ”彼ら,彼女らには,「自分で面白いことを見つけて,それを学ぼう」という考えはなくて,「どこからか面白いこと,楽しませてくれる何かが自分を目掛けて降ってきて,それが自分を楽しませてくれるのがあるべき姿だ」と思っています”

    ・”機械装置は剰余価値の生産のための手段である”
    →AIは人間を労働から解放しない.

    ・使用価値・交換価値

    ・「差異」が儲けのもと
     貿易ー>空間的差異 金融ー>時間的差異

    ・日給1万円の労働者が1万5千円の価値を生んだ.
     5千円が剰余価値であり,労働者が搾取されている金額.
     →定型労働で価値を生み出せる仕組み作り
      儲けが出なくても給与を支払うといった資本家が背負うリスクへのリワードは???
     →労働者への賃金は「価値への対価」ではなく「生活維持費」だからこの2つの間を
      アビトラしているのが資本家ということはできそうだ.

    ”「資本論」を書いた当時のマルクスが見ていたのは,1日16時間くらい,限度一杯に労働者を働かせる世界でした”

    ・イギリスで労働者搾取を抑制する「工場法」
     資本家が労働者を持続的に搾取するための仕組みに過ぎないとマルクスは喝破
     体制側の労働者への救済措置という意味では「働き方改革」も同じ.

    ・20世紀の資本主義 フォーディズム(フォード+ism)
     ・市民は労働者であるが自分の商品(自動車)の消費者でもある
      商品を安く作り,労働者には給料を渡す.その金でT型フォードを買ってもらう
      →大衆消費社会の出現 物質的階級格差の消滅
     ・西と東の対立.低所得階級を救うことがイデオロギー,国家を支える 
      →国としても総中流化を後押し

    ・ポストフォーディズム・ネオリベラリズム
     ・大衆駆動・定型肉体労働での稼ぎに限界
     ・アイデアや知能が源泉→100の労働ではなく,1のアイデア
      →勝者総取り

    ・流動性の向上
     共同体の瓦解,労働力市場の解放

    ・寿司職人の「15年修行」縛り
     生産の統制,既得権益の保護

    ・戦争は有効需要の特効薬
     →不平等の人類史,「1984年」

    ・新自由主義は「金持ち階層からの階級闘争」
     フォーディズムで譲った余剰価値の回収.

    ・不動産選び「XXX小学校区内」
     →学校選びから競争.いい学校は資本力がないといけない

    ・西南戦争
     明治維新→武士という公務員・既得権益の廃止→手切金→一部武士の反乱→西南戦争→紙幣刷りまくり→インフレ→松方デフレ 緊縮財政

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    2022年01月03日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    玉石混交の内容だが、面白い議論もある。人の行動は変わらないが、コロナの記憶は当面続く。国境の意識、遠隔技術の成果は明らか。企業や国家の行動に影響はあるだろう。イノセンスな効率至上主義は若干減少すると期待したい。

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    2021年11月03日
  • 日本戦後史論(朝日文庫)

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    対米従属を徹底することにより、日本がいかに特殊な国かということが分かった。私たちが日常生活を送る分には特に何も感じないけれど、歴史が残したものは想像以上に大きく、それを自覚することは大切だと思う。このようなことは本来学校教育で教えられるべきであり、そうすることが日本の未来を変えていく為には必要なことだと感じた。

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    2021年08月11日
  • 集英社新書創刊20周年記念小冊子(試し読み付)

     

    購入済み

    良い

    集英社新書が、創刊20周年を迎えた。集英社新書でおなじみの著者の方々に、集英社新書や自身の著作への思いを語っていただき、その歴史を振り返る。

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    2021年07月31日
  • 武器としての「資本論」

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    悪いのはキミじゃない。資本主義そのものだ!
    マルクス「資本論」へのいざない。
    その射程の広いこと。現代をクリアに分析できる。
    生き延びるために、読むべし。

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    2021年05月10日
  • 日本戦後史論(朝日文庫)

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    搾取される事も知らないないまま国力が落ちていく。貧乏と貧困は違うと言いますが、よい世界になるのでしょうか。ちょっとだけ極端に感じるご意見はありますが、幸せとは何かを新しい世界で問われている。自分の頭で考えて決めていく事が大切な時代なのに何故かいろいろな事に気付かないフリをしているのはなぜだろうか、脅威はそこまで
    、いやもう来ているのに。

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    2021年03月29日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    若い人からベテラン著者まで、さまざまな視点で、ポストコロナについて書かれていました。

    蔓延するウィルスがどのようなものか、また、そこから受ける我々の生活への影響とこれからの展望。

    いずれにせよ、近代的思想に基づいた人間の行動から生み出された歪みだということは一致しているように思える。

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    2021年03月18日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    大学は勉強するところではない。大学とは、知識を商品のように学生に売るところではありません。知とはデジタルデータではなく、身体と感情を持った人間一人一人が身につけ、実践し、対話し、試行錯誤する中でしか役立たない。

    あらかじめ用意された正解をたくさん覚えることが優秀だというのは、いわば知識ベースの勉強です。しかし、非常事態に対処するには、そんな勉強だけでは限界があります。そこで力を発揮するのが、物事をいろいろな角度から観察し、今までに知った事実と組み合わせて、全体の構造を考えるという知性ベースの学びです。

    まだ答えがない問題への対処については、先生と生徒の立場は対等です。

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    2021年02月04日
  • 日本戦後史論

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    「二〇二〇年の東京オリンピックって、もし何とか開催できればその後一〇年国はもつ。もし開催できないというところまで追い込まれると、もう五年しかもたない。そういう嫌な感じがするんです。」
    なんていうヒリヒリするような発言が続出する。

    日本は戦後、「対米従属を通じた対米自立を目指す」という捻れた形で政策を作ってきた。しかし、アメリカはもちろん自国の国益を優先するので、いつまで経っても対米自立ができない。
    また、敗戦の否認をしており、どこか韓国・中国という近隣諸国を見下しているところがある。
    仮に中国が尖閣諸島に攻め込んだとしても、アメリカは日本の防衛をしないだろう。アメリカはそのような事態にならない程度に日中関係を維持したい。
    日本はそのような状況の中、アメリカの利益にも国益にもならない政策を進めており、自滅を望んでいるように見える。
    といった内容の対談。対談形式の本には珍しく、盛り上がっていることがわかる。

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    2020年08月19日
  • 属国民主主義論―この支配からいつ卒業できるのか

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    内田樹、白井聡による日本の政治社会についての対談。
    前半は2016年当時の政治について、後半は日本社会の状況について語る。
    日本は政治的には米国の属国であり、安部政権になって益々米国追従の立場が強くなった。そういう意味では、日本はまだ独立国とは言えない。また社会は幼稚化が進んで、物事を深く考えなくなっている。マネー信仰が強くなり、金軸で人を評価する風潮により階級意識が発生。マスコミやメディアのマネー情報に流されてしまう。金が全てなので、それが無いと精神的に参ってしまう。高齢者も若年層も考え方が幼稚化し、精神的な貧困化が進んでいる。今後の日本社会では、経済的な発展が期待できないのだから、経済発展しないことを前提に
    どのような社会にすべきか考えるべきと言う。
    様々な事例を取り上げていて、議論の内容は面白かった。日本の社会の問題点を指摘しているように思うけれど、昔から似たような識者による議論や指摘はあって、
    その繰り返しのような印象もあった。(どこかの本で読んだことがあるような、、という感じ)
    識者が理想を掲げても、政治の当事者ではないので影響力はほとんど無い。いくら過激な言葉で議論しても、理想を実現させるのは難しいと思う。
    読んでいて、なんだかそういうもどかしさを感じた。

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    2020年01月02日
  • 街場の平成論

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    内田先生の編纂である『待場』シリーズでの平成論
    平田さんの日韓の関係の話。
    白井さんのポストヒストリー(歴史の終わり)について
    の2編が面白いと思いました。
    釈さんの宗教論。宗教の多様化、多元化についても面白い
    と思いましたが、論としてはちょっと疑義があるというか
    そんなことできるのかなあとの思いに駆られます。
    鷲田先生の小さな肯定の積み重ねについては、いつものように難解でちょっとわかりづらいところがあります。

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    2019年07月01日