小宮一慶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
経営のエッセンスを一つ4ページ程度×55にまとめたエッセンス。
表題に関して言えば、オンリーワンは競合他社がいない所に逃げている。顧客から見て、他社より良いものを差別化して作るナンバーワンからの逃げだ、と言うもの。
―「管理」こそが経営であると思っていないか?
経営は独立した仕事である。私は経営とは、
①企業の方向付け
②資源の最適配分
③人を動かす
の三つだと思っている。
以前経営コンサルタントの一倉定氏は「ダメな会社は、社長が部長の仕事をし、部長は課長の仕事をし、課長は係長の仕事をし、係長は平社員の仕事をしている。それで平社員はというと会社の将来を憂いている。」とおっしゃっていた。特に大事なのが、何をして何をしないかを決める、方向付け、戦略の決定である。
―「目的」と「目標」を混同していないか?
例えば、人生の目的の一つが、「家族を幸せにする」であれば、「今年は家族を温泉に連れて行く」というのは目標だ。だから、「東証一部上場」や「売上高100億円達成」は目的ではなく、単なる目標なのだ。以前倒産直前の企業で研修を行い、「強い会社とはどんな会社だと思うか」と聞いたとき、「社長のセルシオのために働いていると思うと、アホらしくて働けない。」と言った若い従業員の言葉を、私は一生忘れないだろう。人は通常であれば給料についてくるが、しんどいときにはビジョンや志についてくる。
―ESを高めるほどCSは高まると思っていないか?
従業員第一などと言っている会社に限って給料が低い。ESが高まればCSも高まるのであれば、日本の公務員はCSが高くなるべきではないか。CSを高めて業績を上げて高い給与を払うのが良い会社だ。
―積極的に「新規事業」に乗り出すのが、やり手の経営者だと思っていないか?
ピーター・ドラッガーは企業がやるべきこととして、
①既存事業の業績向上
②機会の追及
③新規事業
の順に上げている。②は既存事業の周辺分野や周辺地域に進出する事を言う。既存事業でうまくいっていない会社が新しい事で成功する確率が低いのは当然だろう。挑戦する時の鉄則は「小さなリスクは恐れるな、大きなリスクは取るな。」である。普段小さなリスクを取っていないから、大きなリスクを取らなければならなくなる。企業は、「社運など簡単に賭けてはいけない。」長い間環境の変化に対応しないでいるから、社運を賭けなければいけなくなる。
―拡大しようとするときには、同時に「小さくなる能力」も確保しておくべきである。
―一番大きな会社が強いと思っていないか?
日本で一番大きな山は、富士山。湖は琵琶湖。二番目はそれぞれ霞ヶ浦とアルプスの北岳だが、大抵の人は知らない。
では、「日本で一番の百貨店は?」と聞いたらどうなるか。色々な所で聞いてみた。関西の人は高島屋だと言うし、東京の年配の人は日本橋の三越、若い人は伊勢丹、名古屋ではJR高島屋だと言う。友人の芸術家に聞くと、銀座の松屋がディスプレーが一番きれいだそうだ。
顧客が一番を決める時は、主観で選ぶ。客観的一番を主観的一番に変える工夫を怠ってはいけない。
―顧客が多いと個別対応は無理と思っていないか?
お客様を十把一絡げに扱っていて、「一生のお客様」になったり、「この会社が一番」と言ってもらえるようになる事はまずない。
―初任のリーダーが犯す大きな間違いの一つが、和気あいあいのチームにしようとすること。和気あいあいを優先すると、最も実力の無い人に組織のペースを合わせざるを得なくなる。他のメンバーの顔色を見るので、意見が出ず内向き志向になる。正しい社風は切磋琢磨である。
―ROE(資本利益率)は大切だが、経営上最も大切な比率はROA(資産利益率)である。
資産100=負債50+資本50の会社が10の利益を出したとすると、ROA=10%、ROE=20%となる。
しかし、同じ利益で負債90+資本10にすると、ROAは同じ10%だが、ROEは100%になる。
負債額が上がると上昇する比率という事は、ROEはROAに財務レバレッジを掛けた値という事。自己資本比率で計れる安定性は崩れる。更に、ROAを重視するという事は、資金の調達源として負債と資本の両方に責任を持つ自覚があるという事になる。
―「売上高-経費=利益」と考えていないか?
自社の規模から見て適正な利益の水準がある。ドライバーで普通の男性では300ヤード以上飛ばないだろうが、150ヤード以下でも良いという事にはならない。資産を賄うためには負債や資本が必要だが、どちらにも調達コストがかかる。それよりもROAが高い事が必要。営業利益(金利を払う前の利益)ベースでROA「5%」が合格ラインだと考えている。
―ビジネスのコツは「投資拡大」より「増し分」(固定費を増やさずに変動費だけ増加させる事)で儲ける事である。お金に頼ると知恵が出なくなる。
―「優しさ」と「甘さ」は違う。優しさの裏面は厳しさであり、甘さの裏面は冷酷である。厳しい事を言う勇気は信念から生まれる。
―リーダーがものごとを判断する基準は「For the company」だ。my selfは勿論、自部門のため、もリーダーの視点としては失格。部下がやっても許せるか、が判断の基準。
―よいリーダーには「自己犠牲」が必要だと思っていないか?
リーダーは「後でたくさんもらおう」と思えばよいと思う。リーダーは「今より未来」「表面より本質」「自分より他人」「順境より逆境」を優先して考えるべきである。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ旅行業=サービス業という意識を高めるために読んでみた1冊。
顧客によってサービスの捉え方はあれど、ある程度の型はあると思う。
*ESよりもCSな時代。
*内部志向の会社はつぶれる
*指揮官先頭の姿勢が大切
*「ノイジーマイノリティ」に振り回されるのではなく、「サイレントマジョリティー」に目を向けることがまずは第一!
*「QPS」Quality,Price,Service の3つを満たすことが、顧客満足につながる。 Priceだけでも、Qualityが悪ければ☓。Serviceがよくても、Priceが悪ければ☓。常に他社とも意識して、顧客満足に努めることが大切。
サービスって1回の勉強よりも、毎日毎日の積み重ねで成り立ち、常にアンテナを張って気づくことが大切だ!! -
Posted by ブクログ
さっくり読み終わった。もっと手帳を活用して自分の時間の使い方を把握しよう。
以下引用メモ
・会社に行ってやることの段取りを、会社に行く道すがら毎日考えていく
・輪ゴムパチンでネガティブな時間をポジティブな時間に。
・目標はブレークダウン式よりステップアップ式。まずは月間目標から。
・時間力を高める技とは、人がいままでに考えてくれていた技を勉強すること。
・基本的な考え方(フレームワーク)を理解。お勧めは財務諸表の読み方、マクロ経済。
・話でいちばん大事なのは、意識を伝えること。意味ではなくて意識。パワポに頼らない。自分が感動していること、信念としていることだけが聞き手に伝わる。
・話がうまくなるいちばんのコツは書くこと。
・残業しない働き方をすべき。その大前提としていい仕事をすることが大事。
・時間管理。
1まず、TO DOを書き出し、
2次に、確定したスケジュールを手帳に書き込み、
3そして、空いた時間に、TO DOを優先順位にしたがって、処理していく。 -
Posted by ブクログ
日頃何気なく行っている行動が、実は自分の内面をよく表しているのだということに気づかされました。また、優れた人物というのはそうした日々の1つ1つの行動に、豊かな内面が反映されているのだということも知りました。
この本では、ついやってしまう色々な行動に着目し、それを改善していくことで行動を変え、それがひいては人間をも変える力を持っている、ということを伝えていました。とても刺激になりました。
下記、著者の考える人物力12項目ですが、私は特に2,3,5,6,8を
大切にしたいと感じました。
1.細かいことに気づき、心配りができる
2.前向きに考え行動する
3.妥協しない
4.受け入れる
5.見栄を張らないがケチではない
6.軽くはないが偉そうでもない
7.決断力がある
8.動じない
9.奢らない
10.怖いけれど優しい
11.他人のことでも自分の責任と思える
12.自分のことをすべて捨て去り、他人のために生きることができる -
Posted by ブクログ
この人の考えていることは、基本的に自分がおぼろげに考えていることと一致することが多くて、非常に相性がよい。自分のベースを一段引き上げてくれるような。誠実に過ごすこと、今の仕事をしっかり取り組むというのはこれまでと同じ。ひとつ新たな視点が加わったのは、
・準備をしておくこと。
本を書くネタがあったとしても、実際に書くくらいしておかないと意味がない。使えるかわからなくても、今じゃなくても、夢があるなら早いうちから準備をしておくべき。これは第二の人生を過ごす場合でも一緒。準備がないから、実際に第二の人生となったときにまごつく。
相性のいい人とは継続的に追っていくべきだなぁと思いました。 -
Posted by ブクログ
経営コンサルタントの小宮一慶さんの最新刊。
大上段に構えたコンサルティング論ではなく、
コンサルタントとしての着眼点を伝授してくれているため、
全ての仕事人にとって参考になる本だと思います。
私が著者の考え方の中で好きなのが、
「関心を持つこと、関心を持てばモノが見えてくる。」
というものです。
この一文だけ見ると「そんなことは分かってるよ」と
言う感想も沸いて来ようものですが、
本書を読めば、その意味合いがさらに深く分かります。
会社に入ったばかりの新入社員から、経営者まで、
参考になる箇所が一つは見つかると思いますが、
逆に言うと「こういう立場の人が読むといい!」
というようなおすすめはありません。
新書なのでバッグに忍ばせておいて、通勤時や
昼休みなどに気軽に読めます。
読み返しにも向く本だと思いますので、読後も
入れたままでも良いかもしれません。
これまでの著作と重複する部分もありますが、
著者のファンであれば買って損はないと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小宮さんが経営を行う社長にとって必要な心構えについて、述べた本。大事な考え方発想がてんこもりで良著である。
キーワード三つ
①下請けより自立し、選択権を常にもてるような環境にすること
②最も大事なことは企業の方向付けを行うこと=やること、やらないことを決めること→経営
③小さなリスクをとり続けること
以下、新規事項
・内部思考より外部思考を意識する。
・リレーションシップマーケティング 一生のお客様になってもらうこと
・QPS 質、価格、その他で決まるが、その他がますます重要になってきている。
・社長の仕事は企業の方向付け、資源最適配分、人を動かすこと。
・未来予測よりも現在過去分析。
現在過去を知ることは経営者の義務
・目標より目的。目的を共有することで目標(利益)がついてくる。
・本音と建前を一致させること。建前ではなく、それを本音にする。行動する。
・新規事業よりも既存事業の徹底追及。
機会の追求として新規事業も大事ではあるが、優先順位は既存事業にある。
・大きなリスクが生じる前に小さなリスクをとり続ける。
・シェアを常に考えること。→選択権を持ち続けることにつながる。
・流動比率120%(流動資産/流動負債)手元流動性1
・ROAを重視すべき。ROEよりも。
・固定費をふやさずに、今ある設備を活用する。増し分の活用
・必要売上、利益は経費から逆算する。管理会計
・犬のリールのように、好調なときはゆるめ、有事の際にはしぼめる。
・意識改革も小さな行動、習慣にブレイクダウンしたり、メジャラブルなものにすることが重要。
・感謝の気持ちを忘れないこと。
・経営において、ひと、もの、かねの再分配が仕事であるが、私利私欲が入ってしまうため、わかっていても簡単にはできないものを、それをいかに整理して実現していくかが大事。