小宮一慶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレあらすじ
激変するビジネス環境の中で生き残り、真の成果を出し続けるプロフェッショナルに必要な「時間力」の身につけ方を、経営コンサルタントの小宮一慶が体系的に解説した一冊。時間を単なる「消費するもの」ではなく「最大の投資資源」と定義し、スケジュールを詰め込むだけの時短テクニックを戒める。「重要度と緊急度のマトリクス」に基づく優先順位の付け方、スキマ時間の徹底活用、決断を早めるための日頃の情報収集と論理的思考力、そして「考えるための時間」をあらかじめ確保する習慣など、いかなる変化にも振り回されず主体的に成果を出し続けるための実践的タイムマネジメントを解き明かす。
所感・深掘り
「手帳を真っ黒にして忙しく立ち働くこと」を能率的だと勘違いしがちな現代人にとって、時間の本質的な使い方をズバリと突いてくれる、非常に背筋の伸びる一冊だった。
特に深く腹落ちしたのは、「時間を『投資』として捉える」という発想だ。目先の雑務やトラブルへの対処(緊急度が高く重要度が低いこと)に追われて一日を終えてしまうのは、時間をただ浪費しているに過ぎない。本当に未来を切り拓くのは、「緊急ではないが重要なこと」――すなわち自己投資、組織の仕組みづくり、人間関係の構築、そしてじっくりと思考を深める時間に対して、意識的に持ち時間を配分できるかどうかだという指摘は、まさに耳が痛いと同時に核心を突いている。
また、「時間を有効に使うためには、普段からの思考力と準備が不可欠だ」という点にも大いに頷かされた。仕事のスピードが遅い原因は作業の手の遅さではなく、前提となる知識の不足や迷いにある。普段からアンテナを張り、物事の原理原則を考えておくからこそ、いざという場面で即座に本質的な判断を下すことができる。スピードとは付け焼き刃の技術ではなく、日頃の知的ストックの結果なのだと再認識した。
時間に追われて受け身で生きるのではなく、時間を支配し、未来への布石として使いこなすこと。
日々の多忙さに流されず、自分の人生と仕事の舵を自らの手で力強く握り直すための、確かな羅針盤となってくれる実直な良書だ。 -
Posted by ブクログ
小宮一慶の別の本を以前読んで、良かったので2冊目を読んだ
全体的に経営に必要な姿勢、態度が分かりやすく書かれている。特に1章の企業の方向づけのQPS(質、価格、サービスその他)の考え方と、財務諸表を安全性→収益性→将来性の順番に見ていく方法は、自分の知識や経験を整理するのにとても役立った。企業の方向づけも財務諸表も、その企業がどこに注力する段階なのか(質や安全性をまずは押さえるのか、そこは終わっていてより高いレベルのところを押さえるのか)を見極めるのが大事なのかなと思う。
また、仕事をする中で「メジャラブル」なところまで落とし込めているかが大事という箇所があったが、管理系の存在意義の一つなのかもしれないと思った。いろんなタスクの質を評価する重要な判断基準であると思った。
あと、財務諸表のところでキャッシュフローの重要性が説かれていたが、家系でもこれは実践できる。というかやらなければ、感度は磨かれないだろうなぁと思ったのでちょっとやってみよう。 -
Posted by ブクログ
発見力に課題しか無いので読んだ
発見力を上げるには、関心を持ちポイントを絞って観察しながら仮説を検証するというのが有効。結論としては認識していたが、関心→仮説→検証のさまざまな具体例を読む中で、自分には何が足りないかを理解できたので良かった。
まずは、自分なりの仮説を立てる姿勢をカッコ良いものと思えるかがカギ。これまでの自分はそんなこと考えても仕方ない、プロが考えることという態度を取ることが多かったが、それは傲慢な態度であると感じた。そして、モノの見方のポイントの絞り方として、「ユーザー本位であるかどうか」というのが有益だと思った。どの職種、場面でも使える汎用的な視点である。
殻に閉じこもらず、いろんなことに関心を持って、それから派生して色々調べて・・・という類のことは、塑する思考を読んで以来、自分の中で伸び代があると捉えて自ずと習慣も変わってきた。この本の半分くらいはできているが、残り半分くらいはまだ伸ばせると思う。特に「ユーザー本位」というのは、塑する思考を得た先にある次のステップ -
Posted by ブクログ
【before】この本を読む前の私は、これらに思い至りませんでした。
・「最も高いアウトプットが出せる時間帯はいつか?」を考えて仕事をする。
・脳はシングルタスクなので、やる気の「ある時間」と「ない時間」しかない。
・やる気のある時間を増やす方法は「やる気のない時間を減らすこと」
・「次に何をするか」は予見と知識があれば見通せる&論理的な行動がとれる。
・文章で大事なのは「面白い視点、ポイント・導入部分の掴み」
・経営とは「方向づけ・資源の最適配分・人を動かす」の3つ。
・時間力を高める基本的な方法は、負荷を自分に架して「ちょっと多すぎ?」と思う程度の仕事を時間内にやってみようとすること。
【気づき】この本を読んで、これらについて気づきを得ました。
・「限られた時間内で、どれだけ良いアウトプットを出せるか」に尽きる。
・自分の時間を把握する。「タスク内容・拘束時間・空き時間はどこか」
・物理的に居るべき場所を熟考、いいアウトプットにベストな状況を作り出す。
→例「一旦帰宅、夕食・入浴。23時にニューヨーク営業所と電話で話し、寝る」
・ネガティブな感情を持っても、一瞬で消せるようになる(坊さんの修行)
・怒らない、不安にならない(気持ち自体を無くそうとする)のは難しい。
・輪ゴムを引っ張ろうと思った瞬間、メタ認知により問題は解決している。
・クリアファイルが便利なのは「外から中身がわかる」から。
・目的と現実の間にあるギャップを埋めるため、スター時間に閃きが生まれる。
・何であろうと、できるだけ短い時間でアウトプットすることが重要。
・段取りとは「この先起こりそうなことを予見して手を打っておく」こと。
・アウトプットの少ない人は、迷っている時間が圧倒的に長い。なぜなら
→迷っている間は決断・実行しなくていい。→結果が出るのを遅らせている。
→結果が出て、失敗したことが明らかになるのが怖い。
→責任を取らないでいられる状態を延長しようと、決めない状態を続ける。
→つまり「アウトプットを出さないようにしている」
・限りある時間内でも限られた「最も調子のいい時間帯」を少しでも有効活用するため、先にできることは済ませておく。それが「準備する習慣を持つこと」
【TODO】今後、これらを実行していこうと思います。
・最初に基本コンセプトを学んで時間を節約する。
→最重要なインプット技(巨人の肩に乗る)
・パフォーマンスの高まる時間帯を最大限活用できるようにセッティングする。
・すぐさまスタートダッシュできるよう、隙間時間に「出来る準備」をしておく。
・必要な書類は大雑把な分類だけして、クリアファイルにどんどん入れていく。
・マイナスの気持ちの時間を減らし、人生の目的を明確にしてやる気を高める。
・月間目標を積み重ねていくことで、人生の目的を見つける。
・時間力を高めるため、タスクを時間軸と共に正確に把握、自分の空き時間を知る。
・空いた時間に TODO を優先順位に従って処理していく。
・「それぞれの作業を自分がどのくらいの時間で出来るのか」を把握しておく。
・自分の空き時間を把握しながら「やるべきこと・時間があったらやりたいこと」を把握し、優先順位をつけて持ち時間にはめ込んでいく。そのために「どのように行うのが効率的か」の段取りを前もってつける。
・次回やるべきタスクを3つメモしてから作業を終わらせる。
・有限の資源である「時間」を自分が活きる最適に配分し、使っていく。 -
Posted by ブクログ
どんな時代もサバイバルする人の「ビジネス力」養成大全
著:小宮 一慶
ビジネスパーソンが結果を出すために必要な「基礎力」は、「思考力」と「実行力」である。
著者が若い頃から自分の実力を上げるために自分が気にしてきたこと、継続してきたことが1冊にまとめられている。1つひとつはそれほど難しいことではないものの、それを多く重ねていけば、結構、人から評価される結果を出すことできる。
経験から分かった、あるいは多くの先人に教えていただいた、ビジネスに必要な「思考力」と「実行力」を高める基礎的な力を養成するためのガイドブックとして以下の11章から構成されている。
①ビジネスパーソンの共通言語を手に入れる「数字力」
②課題や仮説を見出し、活用する「発見力」
③人生100年時代を強く生き抜く「勉強力」
④できるビジネスパーソンは読み方が違う「読書力」
⑤成果につなげるタイムマネジメント「時間力」
⑥ビジネスパーソンの最重要スキル「解決力」
⑦インプットした情報をアイデアに変える「発想力」
⑧アクションを起こして継続する「実行力」
⑨人としての魅力を磨く「人物力」
⑩個人だけでなく、チームの成果を上げる「リーダー力」
⑪すべては毎日の生き方が決める「習慣力」
10年以上前にビジネス書に手を出した私は著者の「ビジネスマンのためのシリーズ」に大変お世話になった。それは確実に私の基礎と枠を作ってくれた。そのシリーズが一冊にそして、今の時代に合わせて加筆修正されており、さらにそのエッセンスが凝縮されて、コンパクトにそして他のスキル・能力との関連性を含めて体系的に収められている。
新入職員から経営者まで幅広く使えるスキルやマインドは、表面的な紹介ではなく、本質的な大切にすべき真髄が説明されており、長く手元におき、読書と行動と習慣の対話を重ねながら付き合える師匠のような一冊となる。
わかりやすく、行動に移しやすいビジネス書のお手本のような作品。