小宮一慶のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
会社の経営状態を財務的な観点から考察する際に
貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書を使った経営状態の把握の仕方にはじまり、なぜ優良企業も借入金等の負債を持っているのかなどを分かりやすく解説した本です。
現在、簿記の勉強をしていますが、この勉強を今後どのように活かしていくのかというのが非常に明確に見えてきます。
財務書評から各業界のビジネスの利益構造などを読み取るなど自分にはない視点をたくさん学びとることができて大変有益でした。
メモ
手元流動性→当座比率→流動比率→自己資本比率
の順番に見ていく。
自己資本比率が高く、低いROEの会社が買収されやすい訳
→自己資本比率が高い=>LBOによる資金調達の負債を被買収企業に持たせることで高い利回りを得ることができる。
ROEが低い=>株価が低迷しやすい。
どうして優良企業も負債をしてまでお金を借り入れるのか
株式等による資金調達の調達コストは高くあげなければいけない利益は上がる→高いROAが期待される。→ROA>WACC、つまり資金の加重平均調達コストを上回る利益を上げなければいけない→WACCを下げるために金利負担の小さい負債によって資金調達を行う。(一般に銀行等からの借入金利と株主が期待するリターンは後者の方が高い。そうでないと、株主はリスクを冒してまで株式を買わずに銀行に預金するだろうから)
勉強すれば勉強するほど簿記から得られるものは大きいと思う。
仕訳自体は経理にでも行かないかぎり直接は役には立たないが、お金の流れを財務諸表のどこに位置するのかを分かるかどうかで随分と視点、視野が広がると思う。
英語の勉強と同じくらい簿記の勉強を薦める理由がよく分かる。
(これは職種に関係なく誰もが押さえておくべきことだ。) -
Posted by ブクログ
個人の持つ金融資産には「守るお金」と「攻めるお金」とがある。
生活にかかる固定費や必要になることが予測される教育費、老後に必要になる資金、車関係の費用等については、減らしてしまうと大いに問題があるので「守るお金」。
上記のお金を除いた金融資産で、リスク(損益のばらつき)をとっても運用可能な資金は、投資信託や株式投資等で運用益を狙っても生活に影響がない。すなわち「余裕資金=攻めるお金」。
著者は以上のように定義する。
そして、「守るお金」は、インフレ率と金利を勘案して多少利回りが悪くなったとしても貯蓄や、元金が保証されている商品で運用し、「攻めるお金」であっても、銀行や証券会社の口車に乗ることなく、出来る限りリスクを低く抑えて運用することを勧め、その方法を紹介している。
投資ブームで「これだけ儲かった!」「こうやれば儲かる!」という本が多い中、本書はタイトルにあるように『「貯蓄から投資」にだまされるな』という著者のメッセージが一貫して流れており、「ハイリターンであることは必ずハイリスクであること」というあたりまえのことを繰り返し訴える。
すなわち読者がいかに快適な資産運用を行っていけるかという点に重点をおいているということであり、非常に好感の持てる本である。著者のほかの本でもさらに勉強してみたいと思わされる1冊であった。 -
Posted by ブクログ
本書は、とても面白い一冊だと思います。
この小宮氏の一冊は、「ポイントが違い結局は、自分たちで考えて行動に移さなくてはいけない。」
と受け止めました。
また、勝間和代の「銀行にお金を預けるな」とまったく逆のことを言われているので、この本は、
投資と資産運用について複数の視点で見ることができます。
「貯蓄から投資へ」については、何も知らない人は、金融のカモになります。のようなサブタイトルを付きそうな気がしています。
それでも、「余裕資金があれば将来を考えて、インデックスファンドへの投資」を止めてはいけな言われているのが、カンチュンドさんであったり、内藤忍さんであったり、勝間和代さんであったり、竹川美奈子さんだったりすると思っています。
より深めるために類似した本を読んで認識を深めていましたが、小宮氏の一冊はそれとは大きく異なっていました。
「貯蓄から投資」にだまされるな という一言から始まります。
結局、何に対してどのくらい投資すればよいか?人によって、同じ年齢でも大きく借金をしているか、無借金か?などのライフステージによって異なります。
本書の中に、リバランスについても記載されています。
■リバランスについて
⇒ リバランスを頻繁に行っていると、運用成績が格段に悪くなります。
この低金利のときに、毎年1%以上の販売手数料を取られるとしたらどうでしょう?
運用成績に大きく影響することは一目瞭然ですよね?
⇒ リバランスは、景気の変わり目に行うのが正解です。
⇒ 矢向の場合このリバランスのタイミングがわかりません。
アセットアロケーションをみて資産比率が変わったときに、配分を、適正(理想)な比率に戻すように、購入することと認識しています。
特定の資産を売って、特定の資産を購入する場合、インデックスファンドであればほとんどの商品が、ノーロードファンドですので、手数料はかかり
ませんが、信託財産留保額が、0.3~0.5%かかりますのでこれはもったいない。 -
Posted by ブクログ
内容紹介
「仕事も人生もABCが大事」と著者は説きます。
どういうことかというと、ABCは本書のタイトルの頭文字で、Aはあたりまえのこと、Bはバカになること、Cはちゃんとやることを意味しています。そして、ABCを実践している人は、運がよくなり、人生がうまくいき、幸せになれるというのです。
たとえば掃除一つをとっても、誰にも負けないくらい、来る日も来る日も同じ場所を徹底的にやる。
あたりまえのことを、バカになって、ちゃんとやることで、これまで見えなかったものが見え、気づけなかったことに気づけるようになると、著者は力説します。
本書は、いま人気の経営コンサルタントが一番書きたかったことの、まさに集大成といえる一冊。
激動の時代を生き抜くための座右の書ともなりうる作品をじっくりと味わってください。
あたりまえのことをあたりまえにやる。
とても簡単なんですよね。
ただ、それをやり通すのはとても難しい・・・・
初心を忘れないのとある意味一緒ですよね!?
時々こういう本を読んで、気持ちをリフレッシュするのはいいことかもしれないなぁ・・・
なんて思う今日この頃。。。 -
Posted by ブクログ
「XX力養成講座」シリーズの最新刊。 今回は小宮氏の趣味(?)でもある勉強に関する考え方の本。 特に、年を取ったときにそれ相応の立場に立つことを想定し、必要な考え方を身につけることを念頭に置いた勉強論。
冒頭に小宮氏の勉強観が述べられる。
①仕事で自己実現してゆくことが目的であり、勉強はその手段
②勉強には知識・スキル習得のための勉強と頭を良くするため
の勉強があり、両方を同時に進める。
③頭を良くするということは論理的思考を身につけること
④人生観の勉強も必要
以降の章では上記勉強観に沿った小宮氏の勉強論が述べられている。
まずは、頭を良くする論理的思考を身につける必要性を説いている。 ドラッカーを引き合いに出し、これからの世の中は知識を知恵に変える力が必要であり、知恵を生み出すフィルターが論理的思考であると言う。 物事を垂直的に掘り下げるだけでなく、水平的に考えることにより、思考に幅を持たせる。 水平思考に展開させるためには、日常の出来事に関心を持ち、関連性に気を配って考えること。
また、知恵とは①情報や知識を関連付けるための論理思考力と②本質を知った上で正しい仮説を立てる力、とのこと。 正しい仮説を立てて検証してゆくPDCAの思考方法も重要となる。
それ相応の年になってくると、人生観というものも重要となる。 正しい価値観を持って正しい判断をすることが求められるが、その様な人生観を持つためには、論語、仏教聖典など長きに渡って読み継がれた本や、立派な人が書いた本を読むことを勧めている。
最後に、勉強は、問題意識を持ち、インプットをルーチン化し、インプットされたものを常にアウトプットし続け、重要な情報には一歩踏み込むことが重要と言う。 -
Posted by ブクログ
「誰が損をして、誰が得をするのか」
これまでの著書をまとめた様な一冊。
半分は記事を日経新聞月曜の経済指標とリンクして考えるケース、半分は著者の注目記事解説と持論、といった構成。
何かとdisられる日経新聞に対し、著者は「宝の山」という見方をし、日経新聞が持つ貴重な情報の活用方法と、記事を鵜呑みにしない事の警告がちりばめられており、改めて日経新聞の読み方を再考させられる。
まさに著者の狙い通りに仕上がっており、今読むことが出来てよかった。
「インプットばか」という表現がされているが、確かに日々「何が起こったか」を追うだけでは何も生まれない。
「何が起こっているのか」を読み解けるだけの力は日々の問題意識と積み重ねにっよるのだろう。
「記事を読むたべには、過去のイベントやその他の情報についての知識を身につけておくことも重要」とさりげなく記録の重要性にも触れているが、ホント支持した情報を整理してくれる秘書でもいればなと。
情報があふれている現代において、コアとしてのデータをどう絞るか、どの情報源を活用していくかの選別が出来るか否か、そしてスクリーニングされた者を記憶して有機的に結びつけることができるか否か、将来の大きな差になってくるだろう。 -
Posted by ブクログ
〈引用またはメモ〉
米国のGDPは世界の25%、個人消費が70%
日本の外貨準備高は1兆ドル程度で、世界2位。1位は中国 2兆ドル弱
政府は民間企業に対しては時価会計を要求しているが、自らは簿価会計のまま。
日経平均最高値は38,915円終値で、1989年12月29日。
日経新聞の経済教室をちゃんと読むべき。
EUへの加盟条件はストックベースでの財政赤字が対GDP比60%
日本の年収の中央値は228万円 2007年
大企業は現預金を月商の1ヶ月分くらいは持ってないと資金繰りが非常に苦しくなる。
GDPの大部分を占めるのは人件費。GDPの増加は、私たちの給料の総額が増えることを意味する。 -
Posted by ブクログ
引用を含むメモ
・銀行がなぜ社債を発行させたがるかというと、社債発行に不可欠な手数料を確保して自分たちの収益にしたいから P17
・純資産の合計を資産で割った数字である自己資本比率が10%を切ると危ない P30
・流動資産を流動負債で割った流動比率は120%が望ましい P30
・当座比率は90%以上が安全 P31
・不必要に厳しいJ-SOXをもう少し緩めるべき P82 同意
・企業のために会計が存在するのであって、会計のために企業が存在するわけではない P86 同意
・ポリティカル・アポインティ P144
・サラリーマンはほぼ100%所得を捕捉されているが、自営業者や農家には所得をきちんと申告していない人がいる P148 けしからん
・医療法によれば、ベッドが20床以上ある医療施設を病院、19以下を診療所あるいはクリニックと呼ぶ P174
・食料自給率には、重量ベース自給率、カロリーベース自給率、生産額ベース自給率がある。日本で主に使われているのはカロリーベース自給率 P189
・ゆとり教育は戦後最大の失政のひとつ P214