藤谷治のレビュー一覧

  • 小説は君のためにある ──よくわかる文学案内

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    ネタバレ

    なにか読んだ記憶があると思っていたら、著者の次の同じ新書の「小説にできること」の前に出版された本であった。まったく話が同じというわけではなく、中上健次の本をうそだということで電車の中でびりびりにやぶったり、山椒魚戦争が説明されていたり、自分が小説家になった理由の一つに鎌倉に住んでいて小説家と出会っていたことなどと、若干ちがっていて、自分のために小説を読むことを全面に出したものであった。

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    2025年08月24日
  • 船に乗れ! II 独奏

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    私立高校の音楽科に通う男の子の物語
    1巻は1年生編

    表紙の絵は鮎川さんならポニーテールのはずなので、南さんなんだろうな

    詳細化感想は3巻でまとめて

    以下、公式のあらすじ
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    衝撃の展開に目が離せない、急展開の第二部

    音大附属高校の二年生に進学した津島サトルは、ヴァイオリンの練習に励む南枝里子の姿に触発され、チェロで芸大を目指す決意をする。同級生たちが優秀な新一年生たちに焦りを覚えるなか、サトルは祖父から、ドイツ・ハイデルベルグで二か月間チェロを学んでくるという機会を与えられる。
    ショックを隠し切れない南だったが、出発前には「ドイツで楽譜を買ってき

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    2025年07月18日
  • エリック・サティの小劇場

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    奇才エリック・サティの曲目を冠した短編連作。
    エリック・サティを愛するピアニストが主役ではあるが、音楽小説ではない。
    シュールで摩訶不思議な物語ではあるが次第にその世界に引き込まれた。
    正直サティの曲は知らないのだが、そんな世界感なのかも知れない。
    なので、ラストのオチには思わず拍手。

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    2025年07月18日
  • 船に乗れ! I 合奏と協奏

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    私立高校の音楽科に通う男の子の物語
    1巻は1年生編

    詳細化感想は3巻でまとめて

    以下、公式のあらすじ
    -----------------------
    本屋大賞候補の音楽小説三部作、新装文庫化

    新生学園大学音楽科の創設者を祖父に持つ津島サトルは、プロのチェリストを目指し、一家の敷いたレールに乗っていたはずだった。しかし芸高に落ち、失意のまま新生学園大学付属高校に入学する。
    サトルはそこで一流の音楽を奏でるため奮闘する同級生たちに出会う。フルートを奏でる美少年・伊藤慧とポニーテールの鮎川千佳。そして、見たこともない澄みきった目をしたヴァイオリン奏者、南枝里子。オーケストラの想像以上に過酷な練

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    2025年07月17日
  • 小説にできること

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    書く前はなかった作品に出会えることってすごく幸せなことなんだよな。生徒たちにも伝えたい言葉がたくさんあった。

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    2025年04月22日
  • 小説にできること

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    なぜ自分は本を読むことがすきなのか、その答えを改めて考えることができたように思う。
    私が本を読むことがすきな理由は「人と触れることができる」ということである。それは文章内に登場する人物もそうであるが、それよりもその文章を書いている作者本人である。この本でも触れられている通り、元々は何もなかったところから、作者が文字を書くことによって物語になるのであり、文章には作者本人の姿が映し出されている。そうした「人」という存在を感じられるために本を読むことが好きなのである、ということに改めて気づくことができた。

    またこの本を手に取ったきっかけは、私自身も小説を書く、ということであったが、小説は自由である

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    2025年03月29日
  • 小説にできること

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    小説は何だってどのように書いたってよくって人間のダメさも非現実的な話も書けて、と多角的に小説を称えるいい本でした。よく分かってない(と実際に書いてあった)くせに変にBLの話を美の追求の話に織り交ぜてきたのは、界隈へのウケを狙って逆に鼻白まれるやつだなとは思った。

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    2025年03月08日
  • 小説にできること

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    題名に惹かれました。楽しいもの、癒されるもの等、普段何気に選んで読んでいる小説の可能性ってなんだろう?と興味が湧きました。

    そのちょっとした興味を上回る本でした。章ごとに、「〜ができる」という形で説明され、説明を裏付ける本が記され、文章も引用されています。小説についての認識を深められる上に、本も紹介されているといったおまけつきです!

    小説家さんだけあって、その分析力に、「なるほどなるほど」という気持ちで読み進めました。読んでいない本が出てきていたので、今後の読書生活に取り入れようと思いました。そして、著者見解と比較してみたいです。

    読みたくなった本は以下の通りです。
    「偉大なギャッピー」

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    2025年02月11日
  • 小説にできること

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    ネタバレ

    以前、自己啓発書しか読まない人から『小説読んで何の役に立つの』と聞かれたことがある。役に立つも何も、読んでて楽しいから読んでいたわけだけど、小説ならではの良い点を論じてる本とかあるかしらと思ってこちらを発見。 結局『小説は色々できるんでやっぱり楽しい』という結論しか私の中では導けなかった。 この中で紹介されてた幾つかの小説(古典から現代まで)がまた楽しそうなのでいつか読みたい。楽しいだけで十分。

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    2025年02月03日
  • 小説にできること

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    ネタバレ

    小説という無限の可能性。

    小説とは何なのかを語る本。形式や内容、その性質、意義などを例を示しながら語っている。作者と主人公の関係や、作り話であるとはどういうことかも大事だが、もっとも大事なのは小説がどのように読まれるかだと、この本から感じた。時代を反映するのも、作者の理想も美も、すべては読み手がメッセージをどのように受け取るか、である。そこに小説の無限の面白さがある。作品研究への第一歩として、中高生に読んでもらいたい。

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    2024年12月26日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    それぞれの哀しみや苦しみがお店を通して、どのように変わっていくのか…

    自分で自分を認めたり、解放したりすると、少しは楽になるかもしれないなと思いました。

    次巻も楽しみです。

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    2024年12月04日
  • 小説は君のためにある ──よくわかる文学案内

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    本が好きで国語をおしえてるけど、本の何が良いかと聞かれると、答えに戸惑う
    小説を読むメリットを体系的に理解しておきたいと思って買った

    簡潔に小説を読むメリットを示すと、
    ・想像の余地があって「文意」とは違う「味」が出る
    ・本を読む事で「経験」が出来る、そこに自分自身の経験も付け加える事が出来る、登場人物の人生を自分の人生に取り入れられる
    ・作者の「自由」が書かれていて面白い

    くらいかな?
    作者の引用する文学が古典作品ばかりで難しかった
    ただ作者は本を読むだけでも、凄く深い読み方をしているんだな、と

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    2024年08月09日
  • 猫がかわいくなかったら

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    たまたま知り合った近所の高齢者夫婦が、突然ふたりとも入院することになり、そこに居合わせたばかりに猫の面倒を見ることになった夫婦の話。
    高齢者問題、ペット問題を扱ってはいるが、ドタバタコメディだ。藤谷さんの表現、物語は面白い。
    まさにこれと同じような状況にうちもあったので、感情移入がすごい。違うのは、望月夫妻は義理の親、そしてそこには犬も猫もいたことだ。
    うちは犬も猫も飼っていたことがあり、亡くしたときの悲しさに、もう2度と飼わないと決めていたのだが、また面倒を見ることになり・・・
    「猫がかわいくなかったら」いや、犬も。いやいや、ペット全部だ。ホントにそう思う。

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    2024年06月22日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    うっかりハマってしまったアンソロジー2作目。今さら気づいたけど、ヤングコーナーにあった割にターゲットは大人なライトノベルな気がする。違うのかな、高校生とかが「大人ってこんな感じなのか~」って読む本なんだろうか。最後の一作品なんてラストシーンに近い明け方の公園を思い浮かべてそれだけで泣いてしまいそうだった。

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    2024年02月05日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    本好きにはたまらない、本好きのための本!

    本の中で本を読んでる人たちの話。

    最後の新刊小説が撲滅されるやつとか、、、読んでて、
    いやだ!いやだ!いやだ!そんなのは嫌だ!

    昔の小説も全て読破したいと、野望があるけど、それでも、、、新刊小説が出ないなんて!!!!
    なんか、悔しくて涙がでそうでした、、、、

    ホント、、、、

    わたしはこれだけ本が好きなんだから、もっともっともっと応援していかなくちゃならないよな!!!!と、思った。。。

    さすがに月30冊は買えないので、せめて数冊でも新刊買ってく!!!!!!!!!!

    全力で本屋さん支えて行きたい。。そんなふうに思う一冊でした。

    千早茜さんの

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    2023年08月23日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    未読の作家さんもいましたが楽しめました♪藤谷治さんだけちょっと違ったような…どれもほっこりするお話ばかりで大好きです☆なかでも台湾茶のお話は好きでした。原ちゃんの変貌っぷりに続きが読みたくなりました。水沢文具店は、わたしも物語を書いてもらいたいと思いました。平凡な主婦だけどどんなお話がいいかな☆吉川トリコさんはいつも女性がイキイキしていて元気印☆大沼紀子さんはいつもちょっと切ないお話。いやーこれはオススメです♪

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    2022年11月18日
  • 船に乗れ! III 合奏協奏曲

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    日出処の天子を思い出しながら読んでしまったよ伊藤慧くん…
    哲学の先生も人間味溢れる先生で非常に良かった。
    音楽と青春と恋愛と友情と、夢と自意識と現実と挫折と、永遠の問い。

    永遠に揺られ続ける終着点を見出せない全ての人のための物語。

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    2022年10月31日
  • 綾峰音楽堂殺人事件

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    ネタバレ

    地方のクラシック楽団を舞台にした殺人事件解決ミステリー。まずミステリー部分から言うと、最後まで諦めずに読まないと「おい、殺人事件はどうすんねん?」と思うし、一応の解決を観たところで「やっぱ謎解きはおまけなんか」と思うんで、絶対最後の1行まで気を抜かないこと。さすれば、背中にゾーっが走るラストが楽しめる。

    そして、脱線したかのような、地方交響楽団運営の苦しさと、地方行政の問題。大阪では維新の会があれだけ人気で、文楽潰そうとしたり、カジノ作ろうとしたりしても、結局トップとってしまうあたり、他人事やないねんなぁ。まぁ、これまでも横山ノックやったし、太田房江やったし、なーんも変わってないのかもしれん

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    2022年08月23日
  • ニコデモ

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    ネタバレ

    旅先で迷子になった少年と出会った男ニコデモ、少年を北海道小樽まで連れていく途中に聴いた少年の「花よ、花咲けよ、花は花咲くもんだなし」という歌。小樽で少年を見失ったニコデモが途方に暮れてこの歌を口ずさんだ時、物語のスイッチが入る。

    ニコデモに小樽に連れてきもらった少年鈴木正太郎は、北海道開拓に来た家族と出会うも、その開拓生活は厳しく、彼の異母兄弟が死に瀕した時、あの歌を口ずさむ。

    ニコデモと鈴木正太郎の物語は、日本がまだ戦争に勝っていたころに始まり、現代まで連綿と続く。彼らと関わる人々のつながりが編みこまれ織り込まれ、不思議な物語を生み出していく。

    こういう展開の小説好き。非常に読み易い文

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    2022年07月05日
  • 燃えよ、あんず

    購入済み

    キャラクターのイメージ

    表紙の各キャラクターイラストは
    読後に見ることをお薦め。
    私のイメージではゆら氏は栗原類だった…。

    #ハッピー #ほのぼの #切ない

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    2022年06月20日