藤谷治のレビュー一覧
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私立高校の音楽科に通う男の子の物語
1巻は1年生編
表紙の絵は鮎川さんならポニーテールのはずなので、南さんなんだろうな
詳細化感想は3巻でまとめて
以下、公式のあらすじ
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衝撃の展開に目が離せない、急展開の第二部
音大附属高校の二年生に進学した津島サトルは、ヴァイオリンの練習に励む南枝里子の姿に触発され、チェロで芸大を目指す決意をする。同級生たちが優秀な新一年生たちに焦りを覚えるなか、サトルは祖父から、ドイツ・ハイデルベルグで二か月間チェロを学んでくるという機会を与えられる。
ショックを隠し切れない南だったが、出発前には「ドイツで楽譜を買ってき -
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私立高校の音楽科に通う男の子の物語
1巻は1年生編
詳細化感想は3巻でまとめて
以下、公式のあらすじ
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本屋大賞候補の音楽小説三部作、新装文庫化
新生学園大学音楽科の創設者を祖父に持つ津島サトルは、プロのチェリストを目指し、一家の敷いたレールに乗っていたはずだった。しかし芸高に落ち、失意のまま新生学園大学付属高校に入学する。
サトルはそこで一流の音楽を奏でるため奮闘する同級生たちに出会う。フルートを奏でる美少年・伊藤慧とポニーテールの鮎川千佳。そして、見たこともない澄みきった目をしたヴァイオリン奏者、南枝里子。オーケストラの想像以上に過酷な練 -
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なぜ自分は本を読むことがすきなのか、その答えを改めて考えることができたように思う。
私が本を読むことがすきな理由は「人と触れることができる」ということである。それは文章内に登場する人物もそうであるが、それよりもその文章を書いている作者本人である。この本でも触れられている通り、元々は何もなかったところから、作者が文字を書くことによって物語になるのであり、文章には作者本人の姿が映し出されている。そうした「人」という存在を感じられるために本を読むことが好きなのである、ということに改めて気づくことができた。
またこの本を手に取ったきっかけは、私自身も小説を書く、ということであったが、小説は自由である -
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題名に惹かれました。楽しいもの、癒されるもの等、普段何気に選んで読んでいる小説の可能性ってなんだろう?と興味が湧きました。
そのちょっとした興味を上回る本でした。章ごとに、「〜ができる」という形で説明され、説明を裏付ける本が記され、文章も引用されています。小説についての認識を深められる上に、本も紹介されているといったおまけつきです!
小説家さんだけあって、その分析力に、「なるほどなるほど」という気持ちで読み進めました。読んでいない本が出てきていたので、今後の読書生活に取り入れようと思いました。そして、著者見解と比較してみたいです。
読みたくなった本は以下の通りです。
「偉大なギャッピー」 -
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たまたま知り合った近所の高齢者夫婦が、突然ふたりとも入院することになり、そこに居合わせたばかりに猫の面倒を見ることになった夫婦の話。
高齢者問題、ペット問題を扱ってはいるが、ドタバタコメディだ。藤谷さんの表現、物語は面白い。
まさにこれと同じような状況にうちもあったので、感情移入がすごい。違うのは、望月夫妻は義理の親、そしてそこには犬も猫もいたことだ。
うちは犬も猫も飼っていたことがあり、亡くしたときの悲しさに、もう2度と飼わないと決めていたのだが、また面倒を見ることになり・・・
「猫がかわいくなかったら」いや、犬も。いやいや、ペット全部だ。ホントにそう思う。 -
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本好きにはたまらない、本好きのための本!
本の中で本を読んでる人たちの話。
最後の新刊小説が撲滅されるやつとか、、、読んでて、
いやだ!いやだ!いやだ!そんなのは嫌だ!
昔の小説も全て読破したいと、野望があるけど、それでも、、、新刊小説が出ないなんて!!!!
なんか、悔しくて涙がでそうでした、、、、
ホント、、、、
わたしはこれだけ本が好きなんだから、もっともっともっと応援していかなくちゃならないよな!!!!と、思った。。。
さすがに月30冊は買えないので、せめて数冊でも新刊買ってく!!!!!!!!!!
全力で本屋さん支えて行きたい。。そんなふうに思う一冊でした。
千早茜さんの -
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Posted by ブクログ
ネタバレ地方のクラシック楽団を舞台にした殺人事件解決ミステリー。まずミステリー部分から言うと、最後まで諦めずに読まないと「おい、殺人事件はどうすんねん?」と思うし、一応の解決を観たところで「やっぱ謎解きはおまけなんか」と思うんで、絶対最後の1行まで気を抜かないこと。さすれば、背中にゾーっが走るラストが楽しめる。
そして、脱線したかのような、地方交響楽団運営の苦しさと、地方行政の問題。大阪では維新の会があれだけ人気で、文楽潰そうとしたり、カジノ作ろうとしたりしても、結局トップとってしまうあたり、他人事やないねんなぁ。まぁ、これまでも横山ノックやったし、太田房江やったし、なーんも変わってないのかもしれん -
Posted by ブクログ
ネタバレ旅先で迷子になった少年と出会った男ニコデモ、少年を北海道小樽まで連れていく途中に聴いた少年の「花よ、花咲けよ、花は花咲くもんだなし」という歌。小樽で少年を見失ったニコデモが途方に暮れてこの歌を口ずさんだ時、物語のスイッチが入る。
ニコデモに小樽に連れてきもらった少年鈴木正太郎は、北海道開拓に来た家族と出会うも、その開拓生活は厳しく、彼の異母兄弟が死に瀕した時、あの歌を口ずさむ。
ニコデモと鈴木正太郎の物語は、日本がまだ戦争に勝っていたころに始まり、現代まで連綿と続く。彼らと関わる人々のつながりが編みこまれ織り込まれ、不思議な物語を生み出していく。
こういう展開の小説好き。非常に読み易い文