藤谷治のレビュー一覧

  • 我が異邦

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    Washington,DCの,また世田谷の風景があちこちに出てくる短篇集だ.支離滅裂な生き方をしている主人公のようだが,何か好感が持てる不思議なキャラクターを彷彿とさせる.

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    2012年01月19日
  • 我が異邦

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    中編の「我が異邦」と、短編二つ。「我が異邦」で扱われた医療関係の論文のコピーサービス会社に勤めていたというエピソードは、別の短編でも取り上げられていた。おそらく作者の実体験なのだろう。日本社会から遊離した人間嫌いの男が、会社の派遣によるアメリカでの一人きりの職場で孤独に暮らす中で、人とのかかわりを求め始めるというような話。人嫌いと人間関係への飢えという葛藤がとてもよく描かれていた。のこりの短編はシュールすぎてついていけない。

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    2011年10月09日
  • 我が異邦

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    意図してそうしているのか、そうでないのかはわからないけれど、「船に乗れ!」の残像を求めて読むと、えらいしっぺ返しにあう。
    「新潮」掲載の3作収録。

    「我が異邦」は、「ヰタ・セクスアリス」なのか?と思いながら読んでいくと、エミリ・ディキンソンに着地。
    「ふける」は逃避行の顛末をなぞっていく。偽悪か?とふと疑ってしまうほどなのであるが、いやいや。
    「日本私昔話より じいさんと神託」の語り口はコミカルでもあり、ちょっと斜に構えた感じもあって、私はこの3作の中で一番面白く読めた。

    ま、確かに「私には仕事もあれば、酒もあれば、他人への罵倒も、喫煙も、昔の女もある」わけで、彼の全体からすれば、「船に乗

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    2011年10月09日
  • いつか棺桶はやってくる(小学館文庫)

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    12/22
    春樹を意識してることだけはわかる。
    類似点を挙げればキリがないが、少なくとも春樹のほうが面白い。
    文体が明るい割に解決しないまま終わる、というのが狙いなのだろうが、見えすぎ。

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    2009年12月22日
  • 恋するたなだ君(小学館文庫)

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    夢で見た記憶をたどってるような、仮想世界をつづっているようなぽわぽわした世界。
    書評で不思議の国のアリスって表現があったけど、ホントそんな感じです。

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    2009年10月04日