藤谷治のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
気分は☆2.5。
率直な感想は「散々煽って……これかよ!!」でありました。著者が書いてる途中で飽きたのか?とすら思ってしまった。
落ちぶれた資産家、兄妹、謎の死。そんな彼らとの間に起こったことを綴った、手記と称した手紙。
導入部の謎めいた感じ、全体を覆う狂気に満ち満ちた雰囲気は大好きだったので期待し過ぎた……
最初っから分かり切っていた(匂わせていた)ことが、最後の最後に明かされるだけ。
手紙の内容と現実がもっと錯綜して、何が何だか分からない、幻惑的な内容だったらもっと面白かったのに!!
ただ、溶解事件の真相がきっちり明かされていないところは、想像の余地が残ってゾッとさせられて良かったか -
-
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
感想書き難い。面白かったことは面白かったのだけれども、わざと奇想天外の設定や背景を持ってきて、「普通とは違う」展開を組み込もうとしているな~っていうのが、ヒシヒシと伝わってきた。世界との繋がりだったり、謎の手紙だったり、謎のスーツの男だったり、宗教や人類愛の話を持ってきたり、原爆云々で世界平和を語ったり、なんだか村上春樹を思い出してしまった。それで村上春樹を思い出すってことは、やはり春樹の小説は影響大きいのかな・・と思って思ってしまった。
結局最後は、マムシも科学から原爆が生まれたことに対して語るための伏線っぽくなったし、奥さんの失踪も、結局は夫婦関係の有り方のせいだったし、理解範囲内で収まる