藤谷治のレビュー一覧

  • ニコデモ

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    作者のインタビュー記事のようなものを読み、
    やっと何が書かれているのか、
    その片鱗に触れられた気がする。

    だからといって、
    理解できるかは別の話。
    むずい。

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    2022年06月19日
  • 花や今宵の

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    ネタバレ

    地方に伝わる山で起きた不思議な出来事のお話です。民俗学とか、地方の伝承が好きだとより楽しめるかもしれません。

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    2022年01月20日
  • 世界でいちばん美しい

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    ネタバレ

    せった君と島崎哲は幼馴染であった。
    せった君は音楽家、ピアニストであり作曲家、大いなる才能の持ち主。野心や、現世的な欲とはあくまで無縁で、ただ音楽と戯れ、音楽と共にあった人。
    そんな彼を間近で見続けた島崎哲。せった君の音楽仲間で、最後まで彼の理解者。
    けむりに魅入られ、自己正当化をとことん進めた挙げ句に破滅へ走った不協和音の津々見勘太郎はせった君を火事で消してしまう。
    島崎哲と津々見勘太郎はどこか似ている。何者かになれる、ならねばならぬという青臭い思い込み。しかし、島崎が津々見にならなかったのは、幼い頃からそばにせった君がいたからだと考えられる。せった君という素直で音楽のことばかり考えるまっす

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    2021年06月04日
  • 船に乗れ! III 合奏協奏曲

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    音楽学校を出て音楽家になるのは一握り。
    これを一般の人はどれだけ知っているだろうか。
    普通の音大だけではなく芸大や桐朋の一流でもある話です。

    この本のテーマはブランデンの5番。
    演奏会って一期一会なのでそういうのもありかなと思う。
    逆に譜面は一生残るのでサトルに届いた譜面は今でもあるでしょう。

    最後に「船に乗れ!」の題名の理由が出てきます。

    「音楽は趣味の方が良いのよ、一生続けられる趣味よ」
    「仕事にしないほうがいいのよ、楽しめないから」
    と昔自分の師匠が言った言葉をこの本を読んで思い出しました。

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    2021年01月09日
  • 船に乗れ! II 独奏

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    この本の曲のテーマはレ・プレリュード。
    リストはピアニストとして優秀だったかもですけど
    正直オーケストラ作家としてはもひとつ。

    洗足 レプレ youtube ぐらいでヒットします。youtubeの指揮は現田さん。
    本ではずっとデフォルメしてひどく書かれていますが
    舞台となっている洗足の演奏はずっと素敵です。

    ハイデルベルグまで教えてもらいに行ったチェリストが先生から
     Das ist cello.
    と言われ弾いた先生の音階が次元の全く違うものなので正直打ちのめされますよね。
    教えられていたものが実は「私の常識=世界の非常識」というあるあるネタ。
    更には「音を出している‡音楽をしている」とい

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    2021年01月06日
  • 船に乗れ! III 合奏協奏曲

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    向き合うことも、認めることも、許すことも、
    今はできないかもしれない。

    (以下抜粋)
    ○僕には先生の言葉より、その前の一瞬の沈黙のほうがはるかに重要だった。(P.20)
    ○僕に限らず、自分が懸命にやっていたことを、新参者がさらに器用に、そして熱心にやっているのをまのあたりにすれば、ショックを受け、無力感を覚えることは誰にでもあることだ。(P.37)
    ○「オーケストラに出られないんですか、って訊いたんです」(P.45)
    ○本当になりたいものになるには、僕はあまりに不徹底で、卑怯だ。なまけもので才能のかけもない、情けない人間なんだ。(P.153)

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    2020年12月27日
  • 船に乗れ! II 独奏

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    誰しもが持つ、あの時のあの選択。

    (以下抜粋)
    ○先生はそれを、抽象的なはげましの言葉なんかじゃなく、親指の位置で、十六分音符で、つまりはひとつひとつの鍛錬でもって、僕に伝えていたのだ。(P.120)

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    2020年12月27日
  • 船に乗れ! I 合奏と協奏

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    隣の芝生はいつだって青いし、氷山も一角らしいし、
    世の中には表面だけ見て分からないものが多すぎる。

    (以下抜粋)
    ○指が動くだけじゃ表現できないものが多すぎるんだ(P.88)

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    2020年12月27日
  • 猫がかわいくなかったら

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    猫をこよなく愛する、愛すべき家族の物語です。藤谷治 著「猫がかわいくなかったら」、2019.2発行。

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    2020年02月11日
  • 綾峰音楽堂殺人事件

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    ネタバレ

    ミステリとしては首を捻る。が、ここで書かれている地方都市の現状、音楽の存在意義、煽動者に乗せられてヒートアップしていくシンパの姿、かき消される良識的な声、といった部分は、現実とかぶり、うすら寒い思いがする。

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    2019年09月18日
  • 猫がかわいくなかったら

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    65歳の定年まで、あと4年。
    吉岡は妻の多恵子と静かに暮らす。
    ところが、近くのアパートに住む老夫婦が入院。
    アパートには、老夫婦が飼う猫が残された。
    誰が世話をするのか。
    それぞれに事情があり、簡単に「引き取ります」とは言えない。
    吉岡夫妻の猫への愛情と苦心にホロリとさせられた。
    老夫妻の過去など、エピソードも満載。
    おもしろく読み終えた。

    思い出しことがある。
    公園の茂みから子猫の鳴き声が聞こえた気がするが、空耳だとわかった時の安堵。
    もし、そこに子猫が捨てられていたとしたら。
    吉岡夫婦の様に親身になることができるだろうか。

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    2019年07月28日
  • 猫がかわいくなかったら

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    近所のアパートに住む老夫婦が揃って入院する事になる。たまたま顔見知りだった吉岡夫妻が部屋に行くと、そこには一匹の猫がいた。やや変わり者の老夫婦は猫の事はどうしていいかわからないようで、大家は当然保健所に連れて行けばいいという態度。猫好きの吉岡夫妻は仕方なくアパートに通い、世話をする羽目に。でも老夫婦の今後を考えると、そんな一時的な問題ではなくなってきて…,。
    吉岡夫妻が始めは仕方なく世話をしていたのに、だんだん周りに振り回されるうちに決断する姿が、すっきりしてよかった。

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    2019年07月27日
  • 綾峰音楽堂殺人事件

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    綾峰県綾峰市にある古い県立音楽堂と、そこを活動拠点とする綾峰フィルに俄かに湧き起こった音楽堂の取り壊しとオケの解散問題。音楽堂跡地の有効活用とオケの助成金打ち切りを煽るカリスマDJと、なんとか音楽を、文化を守ろうとする綾峰フィルの関係者の対立。
    そんななか、綾峰フィル最後の音楽堂でのコンサート中に、楽屋で男が殺された。その男こそ、音楽堂取り壊しを先導したDJだった。
    綾峰フィルの顧問としてたびたび綾峰市を訪れていた音楽評論家であり、英文学教授の討木穣太郎と共に事件を目撃した小説家・フジツボムサオ。
    どうみても作者の分身(笑)のフジツボ氏が、いたって冷静に討木氏本人を分析し、ツッコミをいれながら

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    2019年07月10日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    一巻より若干暗め。好みでいうと一巻のほうが好き。きっと、自分の人生や考え方に近いものが多かったからかなぁ。これはこれで、たぶん共感する人もおおいと思う。

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    2018年07月21日
  • あの日、マーラーが

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    オケについて、マラ5について、フィクションとは思えないほどのリアル感のある描写。複数の登場人物たちがマラ5を通して間接的に繋がる話で、それぞれの関係は希薄なので淡々と進んでいく感じ。フィクション要素(ご都合主義)を増やして、もう少しドラマチックに持っていってもよかったのでは?

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    2017年10月25日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    お弁当屋さんの「おまち堂」がいいなー。同じ商店街なので当然ながら前作に登場したお米屋さんのおにぎりやカフェの話題も出てきて嬉しい。

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    2017年09月10日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    【収録作品】一軒目 藤谷治「古書卯月(ウガツ)」/二軒目 あさのますみ「あったか弁当・おまち堂」/三軒目 安澄加奈「水沢文具店」/四軒目 加藤千恵「台湾茶『淡月』」/五軒目 吉川トリコ「カサブランカ洋装店」/六軒目 大沼紀子「やきとり鳥吉」

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    2017年04月06日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    明日町こんぺいとう商店街という架空の商店街の短編が詰まったアンソロジーの二冊目。 一冊目とも繋がりつつ、新しい六軒のお店の話が紡がれている。 お気に入りの話は、「水沢文具店」「カサブランカ洋装店」。 新人教師で上手くいかない教師の心の支えになる文具店の話も、お祖母ちゃん姉妹が営む洋裁店の話もしんみりするが、心が暖かくなる。

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    2017年01月30日
  • 船に乗れ! I 合奏と協奏

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    友達が気になっている本として勧められて読む

    ピアノトリオの話がでるまでいまいち読み進むのが乗らなかった

    続きの巻に期待

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    2016年08月13日
  • 船に乗れ! III 合奏協奏曲

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    高三の秋。サトルはチェロを辞めることを決意する。
    これだけ音楽の美しさと喜びを知っている人が音楽から離れられるのかとも思うが、十八歳の主人公には0か100かの答えしかなかったのかも。
    ミニコンに南を参加させたことは理解できないけれど、妊娠発覚後から彼女がとった行動はとうてい高校二年生の女子ができるものではないので強い人だと思う。
    祖父、佐伯先生、脇を固める人が良かった。そして金窪先生との再会。タイトルは先生がくれたニーチェの言葉から。
    分かってはいたけれど、主人公がさえない中年になっていたことを少なからず残念に思う気持ちがあったのは、それが甚だしく現実的だったからに他ならない。
    ポプラ文庫版で

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    2016年06月27日