船に乗れ! III 合奏協奏曲
  • 最新刊

船に乗れ! III 合奏協奏曲

660円 (税込)

3pt

3.9

著者青春の苦悩をリアルに描いた大作、完結。

高校三年に進学し、同級生たちが進路に悩むなか、津島サトルは音楽家としての自分の才能に見切りをつけようとしていた。その頃、南枝里子は人生をかけた決断を下す。
青春のすべてをかけてきた恋人と音楽とを失い、自暴自棄になったサトルは、思いもしない言葉で大切な人を傷つけてしまう。サトルは、人間の力ではどうにもならないことに向かって泣いた。
自らの人生を背負い、それぞれの想いを楽器に込めて演奏する合奏協奏曲。これが最後の演奏となってしまうのか? そしてそこへ現れたのは――!?
サトルの船は、青春を彩るニーチェの言葉とともに、大海へと漕ぎ出る。
すべてを飲み込み、切なく美しく響く青春音楽小説三部作、最終章。

...続きを読む

船に乗れ! のシリーズ作品

1~3巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~3件目 / 3件
  • 船に乗れ! I 合奏と協奏
    693円 (税込)
    本屋大賞候補の音楽小説三部作、新装文庫版を電子化!  新生学園大学音楽科の創設者を祖父に持つ津島サトルは、プロのチェリストを目指し、一家の敷いたレールに乗っていたはずだった。しかし芸高に落ち、失意のまま新生学園大学付属高校に入学する。  サトルはそこで一流の音楽を奏でるため奮闘する同級生たちに出会う。フルートを奏でる美少年・伊藤慧とポニーテールの鮎川千佳。そして、見たこともない澄みきった目をしたヴァイオリン奏者、南枝里子。オーケストラの想像以上に過酷な練習は、彼らを戸惑わせる。夏休みのオーケストラ合宿、文化祭、南とピアノの北島先生とのトリオ結成と、一年は慌ただしく過ぎていくが……。  本屋大賞ノミネートの傑作青春音楽小説3部作が、人気漫画家・穂積さんの描き下ろしカバーイラストで新装文庫化!!
  • 船に乗れ! II 独奏
    715円 (税込)
    衝撃の展開に目が離せない、急展開の第二部。  音大附属高校の二年生に進学した津島サトルは、ヴァイオリンの練習に励む南枝里子の姿に触発され、チェロで芸大を目指す決意をする。同級生たちが優秀な新一年生たちに焦りを覚えるなか、サトルは祖父から、ドイツ・ハイデルベルグで二か月間チェロを学んでくるという機会を与えられる。  ショックを隠し切れない南だったが、出発前には「ドイツで楽譜を買ってきて」と笑顔で送り出されたサトル。しかし意気揚々と帰国した彼は、思わぬ事態に巻き込まれていく――。  若さゆえの自我の暴走が、オペラやオーケストラの名曲と共に切なく描かれる。一気読み必至の第二巻!
  • 船に乗れ! III 合奏協奏曲
    660円 (税込)
    著者青春の苦悩をリアルに描いた大作、完結。  高校三年に進学し、同級生たちが進路に悩むなか、津島サトルは音楽家としての自分の才能に見切りをつけようとしていた。その頃、南枝里子は人生をかけた決断を下す。  青春のすべてをかけてきた恋人と音楽とを失い、自暴自棄になったサトルは、思いもしない言葉で大切な人を傷つけてしまう。サトルは、人間の力ではどうにもならないことに向かって泣いた。  自らの人生を背負い、それぞれの想いを楽器に込めて演奏する合奏協奏曲。これが最後の演奏となってしまうのか? そしてそこへ現れたのは――!?  サトルの船は、青春を彩るニーチェの言葉とともに、大海へと漕ぎ出る。  すべてを飲み込み、切なく美しく響く青春音楽小説三部作、最終章。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

船に乗れ! III 合奏協奏曲 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    購入済み

    再び音楽が流れ始めました。

    2022年07月15日

    2巻目で一瞬鳴り止んだ音楽が再び流れ始めました。人生とは何かを問いかけられる最終巻でした。

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月31日

    日出処の天子を思い出しながら読んでしまったよ伊藤慧くん…
    哲学の先生も人間味溢れる先生で非常に良かった。
    音楽と青春と恋愛と友情と、夢と自意識と現実と挫折と、永遠の問い。

    永遠に揺られ続ける終着点を見出せない全ての人のための物語。

    0

    Posted by ブクログ 2017年02月14日

    完結編。
    だが、何かがスッキリと解決したわけでもないのだ。

    「船に乗れ!」
    誰かからそう叱咤されなくても、誰もが人生という船に乗って、いや、乗せられているのではないか。
    そして、現在の、これを書いている津島サトルは、
    「船に乗ることは乗っているのです。でも僕は、櫂を無くしてしまった」
    そう言ってい...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年01月09日

    音楽学校を出て音楽家になるのは一握り。
    これを一般の人はどれだけ知っているだろうか。
    普通の音大だけではなく芸大や桐朋の一流でもある話です。

    この本のテーマはブランデンの5番。
    演奏会って一期一会なのでそういうのもありかなと思う。
    逆に譜面は一生残るのでサトルに届いた譜面は今でもあるでしょう。

    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年12月27日

    向き合うことも、認めることも、許すことも、
    今はできないかもしれない。

    (以下抜粋)
    ○僕には先生の言葉より、その前の一瞬の沈黙のほうがはるかに重要だった。(P.20)
    ○僕に限らず、自分が懸命にやっていたことを、新参者がさらに器用に、そして熱心にやっているのをまのあたりにすれば、ショックを受け、...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年06月27日

    高三の秋。サトルはチェロを辞めることを決意する。
    これだけ音楽の美しさと喜びを知っている人が音楽から離れられるのかとも思うが、十八歳の主人公には0か100かの答えしかなかったのかも。
    ミニコンに南を参加させたことは理解できないけれど、妊娠発覚後から彼女がとった行動はとうてい高校二年生の女子ができるも...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年10月19日

     これは、音楽の小説というより哲学の小説だった。第1巻を読んでいるときは、音楽がテーマの十代くらいが対象のほのぼの青春小説だと思っていたが、いえいえ、私のように大人になってから何年も過ぎた者の胸にずっしりくる作品だった。
     
     主人公のサトルは通っている音楽高校で一年生の時には「学校で一番チェロが上...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年08月26日

    青春特有の、何者にもなれるという期待と、結局何にもなれない現実。

    平凡な大人になったサトルの過去の回想。
    どこまでも肥大した自意識が痛い。
    もっと楽に生きられるのに…
    サトルは音楽に対して真摯で、誠実だった。
    南は強く、
    千佳は思いやりに溢れ、
    伊藤くんは潔い。

    ブランデンブルグ協奏曲が、ジュピ...続きを読む

    0

船に乗れ! III 合奏協奏曲 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

小学館文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

藤谷治 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す