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小説は、役に立つ。君の人生を共に考える友だちになる。ほんとうに? なぜそんなことになるのか。小説だけが持つその特性を解き明かしながらあたたかく懐深く誘う読書のすすめ。
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Posted by ブクログ
作者の文章と自分との間には、作者の意図とは思いがけない形で離れた自分だけの経験が育まれ、秘密が生まれる。虚構から見出した、他の誰にも出力できない秘密を、これからわたしは幾つ持てるだろう?船を漕ぎ出すような気持ちで文学の世界へと送り出してくれる一冊
小説を読むとぐったりするから避けていたけれど、小説はそういうものだと知ってホッとした。これからもう少しずつ読んでみる。
「船に乗れ!」の藤谷先生による小説案内、中身自体は誤解を恐れず言うとどおってことない内容。語り口を楽しむ本だと思う。この本で作者のことが気になったら、「船に乗れ!」とか「世界で一番美しい」とかを読んでみてほしい。是非。
書店に並び始めた頃から気にはなってたけど、やっぱり読んでみようってことで購入。帯の西加奈子推薦文も決め手。でもやっぱり、自分の感性に従ってっていうのは共通してますね。お酒に酔うよりもうっとりするような文章、情けないことにまだ知らないです。どんな感覚なんだろ?実際のお酒においても、じっくり味わう日本酒...続きを読むやワインより、パーッといくビールの方が好き、みたいな自分には、文章の味わいも分からんのかな?それはそれで切ない話。高い宝石よりずっと安価に手に入る宝物っていう考え方には大いに首肯。最後にオススメ作品一覧もあったし、買った甲斐はありました。
本が好きで国語をおしえてるけど、本の何が良いかと聞かれると、答えに戸惑う 小説を読むメリットを体系的に理解しておきたいと思って買った 簡潔に小説を読むメリットを示すと、 ・想像の余地があって「文意」とは違う「味」が出る ・本を読む事で「経験」が出来る、そこに自分自身の経験も付け加える事が出来る、登...続きを読む場人物の人生を自分の人生に取り入れられる ・作者の「自由」が書かれていて面白い くらいかな? 作者の引用する文学が古典作品ばかりで難しかった ただ作者は本を読むだけでも、凄く深い読み方をしているんだな、と
本を読めばいくつもの人生を体験する事ができる、という言葉はよく耳にしますが、この本は“何故”そうなのかを分かりやすく親しみやすい言葉で教えてくれます。本を読んで情報を得るのではなく、経験を得る為にはどうすれば良いのか…… 読み終わった後、自分の本棚に並ぶ本たちが愛しく思えます。
以前小川洋子の物語の役割を読んだが、同じようなことを書いている部分があり、やはり同じところに行き着くんだなと思った。 一方、小川洋子のほうが体系化されているイメージ
これはちくまプリマー新書だから中高生に小説を紹介する本というコンセプトだと思うが、小説とは何か、というところに文字数を割きすぎてる感じがした。著者の熱い思いは伝わるけど、個人的な思い入れはそこそこにして、作品紹介にもっとパワーを割くべきだったのでは、と思う。 巻末に、「とっかかりが欲しい人のための...続きを読む小説案内」という推薦図書コーナーがあり、高慢と偏見、宝島、二都物語(私はオリバー・ツイストでもいいと思うなあ)などが紹介されているが、日本の作家は三島、川端、谷崎なんかはわかるけど、三遊亭円朝や寺山修司の「あゝ、荒野」が入ってるのは変わってる。本文で草枕と鼻、十九歳の地図が出ているので夏目、芥川、中上健次は既出。鴎外や太宰、志賀直哉なんかもあったら良かったのに。志賀直哉なんか「小説の神様」って言われてるのに。「あゝ、荒野」は、小説としては失敗作って気がするがなあ。「書を捨てよ」の方がいいけど、小説じゃないから?寺山修司を初めて読む若者に「あゝ、荒野」でいいのかな。 まあそこが藤谷さんらしいのかも。 ジュリアン・グラックは読んだことないので読んでみたい。
文学とは何か→不特定の人に向けて書かれた文章 文学は読者=君に読まれることで存在できる、君のためにある 読みたくなった本・作家 カレル・チャペック『山椒魚戦争』 サマセット・モーム 室生犀星 ジェイン・オースティン『高慢と偏見』 ヴァージニア・ウルフ『オーランドー』 ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回...続きを読む転』 トルストイ『戦争と平和』 ガルシア=マルケス『百年の孤独』 ボルヘス『伝奇集』 川端康成『みずうみ』
◯抜粋 小説はを読むことは人生にどんな役割を持っているか? ・人生が増える ・こっそり考える ・現実を見直す ・多様性を知る ・すべての人の自分 ・陶酔
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