辻村七子のレビュー一覧
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ネタバレ「サンタ襲来」や「リチャード先生のお料理教室」が特に好き。
「新時代」という話は、クラシックのあの曲にまつわる話かな、と想像していたが、違った。(よく考えたら、クラシックの曲は「新世界」だった。)タンザナイト期間の話だった。それにしても、迷惑・申し訳ない・ごめんなさい、と口にするたびに課題図書三冊って……。まあ、気を使わなくていい、というリチャードなりの配慮だろうな。
「スリランカ中田日記」という話も好き。ブログのコメント欄が面白い。きっと、イギー(正義)の知り合いなんだろうなあとわかるコメントだった。ハンドルネームも凝っている。ただ、Ilovestonesさんしか名前の由来が想像できなかった。でも、リチャード、谷本さん、シャウルさん、下村さん、ヴィンスさん、中田さん、はいると思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ完結記念の短編集。これまでの短編を改題したりしてきたようだが、正義とリチャードの話は相変わらず正義がリチャードに見惚れて褒め称えているだけという感じ。一部完結編後なので、正義は世界中を飛び回っているようで、スリランカが舞台の話は風俗や風景がよく描かれている。他の国に関してはイマイチだが、空港での描写や異国への旅立ちの心情は秀逸。みのるが出てくる話に関しては、リチャードのみのるへの褒め称えが異常で、気持ち悪い。みのるは本当に小学生みたいだ。作者は男性同士の関係については心情表現といい秀逸であるが、子供や女性の描き方がイマイチで、特に女性は傲慢だったり品がなかったり、頭が足りないと思わせるのが多い。晴良とヘンリーの話はBLでもなく、純粋な友情という感じで読みやすかった。以前にも書いたが、ジェフリーとキムの関係は男同士でなくても良かったのではないだろうか。キムのセリフをそのまま女性にしても違和感がまるでないのだし。このシリーズも完結とあって寂しい気もするが、コラボした「忘れじのK」も読んでみたいと思わせる一冊だった。
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ネタバレ 購入済み
言葉の輝き
この作品の最大の魅力は、二人の対照的な「言葉」にあると感じた。
感情をそのままストレートにぶつける正義の「真っ直ぐな言葉」と、美しい比喩を幾重にも重ね、多くの語彙で真実を包み込むリチャードの「饒舌な言葉」。
特に痺れたのは、ロイヤルミルクティーを巡るリチャードの台詞。「これが本物のロイヤルミルクティーです。後は本物ではない」――。
自分の認めたものへの強いこだわり、そして、それ以外は鮮やかに切り捨てる、そのイギリス人らしい誇りと美学!作者の卓越した言語センスを感じる。
コミック版の美しい作画によって、その言葉を発するリチャードの表情がさらに説得力を増しており、読んでいるこちらも背筋が伸びるような思いだ。
丁寧に入れたお茶を飲みながら、自分にとっての「本物」とは何かを考えたくなる。そんな贅沢な一冊だ。 -
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医療系のSFと思ったら… <ブラックジャック>と<蟹工船>と<攻殻機動隊>だった。
気候変動で、海面が上昇した24世紀の世界が舞台。世界は、超巨大混合企業HAに事実上支配されていた。社会の階層化が進み、教育や医療へのアクセスが困難な地域も多くあった。そんな中でも、偏屈で風采が上がらない博士(ドクター)は、助手のロボットマリアⅡとオンボロのクリニック船で移動しながら、人々の診療を続けていた。
本書はSFマガジンに連載されていた4編を加筆修正し、書下ろし1編を加えて単行本したもの。最初の2編は、<ブラックジャック>を彷彿させられた。伝説の名医と助手のコンビだし。と思ったら、次はSF版「蟹工船」だ。そして、4編目は博士とマリアⅡの過去に迫るもの。ラストにほうで、ピンときた読者もいるはず。そして最後の書下ろしで、博士とマリアの過去と正体を明らかされる。「ゴースト」が宿る。
最近はラノベを除き、珍しくなったイラスト付きの文庫本 -
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『〜宝石箱』の内容も入った盛りだくさんの短編集。
お腹いっぱい、というくらいに楽しめました。
しかし、個人的に残念だったのが書き下ろしの『ソレア』。これは中田正義の親友の下村晴良の話なのですが、読んでいてずーっと不安でした。そしてこうなるのか…そうだよね…そうなんだろうね…。と、ちょっと辛かったので、できれば一番最後じゃなくて、最後から2番目くらいに置いて欲しかったなぁと思いました。その場合、最後にどの話を置いて欲しいかと言うと、『貴方に祝福をーいつかのバースデーー』がいいかな。皆のハッピーバースデーソングで終われたら、きっと気分はもう少し良い余韻で終われたかもしれないです。
でも、どの話も楽しく読めました。完結おめでとうございます! -
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ネタバレ終わってしまった。
追いかけ読みをしていて、途中で追いつき、毎巻発売日を楽しみに読んできた。
様々な謎を解決するだけじゃなくて、それぞれの人生が絡み合って、仲間もいて。
全ての人達が、それぞれにあった幸せに向かっていて(真凛は失恋したけれど、ちゃんと告白できてよかったし)よかった。
途中、正義にあんな事が起こるとは予想していなかったので、びっくりしたし、その時のリチャードの姿にもびっくりした。涙なしでは読めなかった。
みのるくんがいて、よかった。
正義とリチャード、お互い大切に想いあっているとは思っていたけれど、10年経って本当に結ばれて感動した。
最後に実験と言いつつ、キスをしたのもふたりらしくて。
これからも、ふたりの生活が続いていくんだな、という終わり方でよかった。
またいつか、ある日のふたり、、みたいな感じで
会いたいな。
それとは別に、ジェフリーとヨアキムの小話も読みたい。 -
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オーディブルを聴きすぎたのでしばらく休会して、最近になってまた再開した。
こちらは、久々だからなのか何なのか、朗読が…!閻子丹さんによる朗読がとても素晴らしい!
特にリチャードの声が私のツボにはまっています。
主人公は中田正義くん、名前のとおり真っ直ぐでいながら、ちょっと迂闊でお人好しな大学生。
縁があって、美貌の英国人の宝石商、リチャードの元でアルバイトを始める。
店のお客さんやご縁で持ち込まれる宝石の謎を解いていく宝石ミステリー。
このタンザナイトまでで、第一部。その後第二部、第三部と続き、もうすぐ最終巻のようです。
第一部は短編連作ですね。この巻が第一部の最終話になるのだが…
この、「おや、ついにご結婚ですか?」と問いたくなるような表紙のお二人。なんと言い表せばよいの?
リチャードのわかりにくかった愛情表現(?)が、だんだん、すごくわかりやすく甘くなってませんか。いや、確実に甘くなっている。この巻は特に甘い。正義くんも、なんでいつまでも気づかない。
ちょうど、これを聴き終えた時に職場に着き、いつもなら一番乗りの時間だったので、「ほぇぇぇめっちゃ最高やったー」と感想を漏らしたのを、たまたま早出していた後輩に聞かれたので、キョドって死にそうになりました。スルーされたので聞こえなかったことにしたいのだが、どう考えても変人ぽい感じの呟きだったので、思い返すと穴掘って埋まりたい気分です。
いや、そうはいっても、この話はほんまに最高だったんで、もう一度聴いたら私はきっと同じことを言うのでしょう。
読み終わったあとの感想を口に出す時は、皆様も周囲に人がいないことを確認してからにすると良いでしょう。あと、外でオーディブルを聴く場合は、ニヤニヤ笑いを隠すためのマスク必須なのでお忘れなく。