辻村七子のレビュー一覧
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ネタバレ今回で第一部完というこで。
色々とてんこ盛りで楽しかったです。
谷本さんとリチャード氏のご対面もあったし。
そして、正義くんの血縁上の父親。
あの言葉の通じなさは、もはやモンスターです。あれは怖い。リチャードとジェフリーがいてくれて良かった。中田父もカッコイイ!
第二部も楽しみ(今回見事作者の罠にはまりました。そうよね、正義くんもカッコイイよね…)。
しかし、なんですかね。
色々と誤解を含むようなやりとりをわざとやっているのか、と疑いたくなるような言動は、読んでる方もむずかゆい…。
それが面白いんですが、電車の中でニヤニヤしながら読むのは恥ずかしい(笑)。気をつけよう。 -
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ネタバレ安定のジェフリーさん。お土産のくだり可愛すぎるし、さすが法的範囲内でストーキングしていた男、ブログチェックもかかさない。
「心も大事に」というメッセージの背後に、ヘンリーさんの存在が感じられてじんわりときた。
フランスに行く行かないのやりとりの最中、おやつを囮にする正義くんに笑ってしまった。「言ってくれたらお菓子あげるよ」系の技はこれまでも使ってきたけど、そういえば「言わなきゃお菓子あげないよ」系ははじめてでは? 一度脅しに使った程度かな? とにかく可愛いすぎた。
で、いざフランスはプロヴァンス! リチャードにとって軽いトラウマのある屋敷で、正義くんがちょっとでもカトリーヌさんの肩を持つよ -
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ネタバレイギーって! 可愛すぎない…? なんかのマスコットキャラの名前みたい…。
そして「あなたに会えてとても嬉しい」までに至るあのやりとり。はあ~ありがたやありがたや…。
冒頭からピリついていたので、船に乗り合わせた凄腕宝石商たちによる宝石を賭けたデスゲームでもはじまるのか…? とおののいていたのですが、そういう方向でのピリつきではなかったので安心しました。正義くんが絶対怒って自分を助けにくると踏んでいるあたり、よくわかっているなあという感じ。
ヴィンスさん、良い人なのだろうなと思いつつ、腹の底がまだ見えない感じもありますね。自分の誇れる分野に対して、自分以上に輝かしい才能と努力を発揮する相手がす -
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ネタバレ表紙を見た私「ついに結婚するのか……?」
●コンクパール
ミルクマン中田に笑っていたらすごい目にあった。
具体的に言うと「あなたと食事をして帰りたい」のくだり、あれ本当、ずるいと思う。正義くんと食事をとっても平気なよう予定を入れていないだとかの辺りからそわそわしてたんだけど、まさか一度流れた食事の話を引き戻してくるとは思わなかった。壁を殴ったあたりで私は一度本を閉じた。胸がいっぱいになった。。。そしてその様子を目の当たりにしてキレる子どもを思い出す中田正義よ…。ここのリチャード視点が読みたくてたまらない。
●スピネル
フットマン正義! 出喰わすリチャード! 待っていた展開がちゃんと用意され -
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ネタバレ谷本さんと正義くんの関係性が好きです。もちろん正義くん的には片思いなのであれなのだけど…だから友情ともちょっと違う、でも確かにお互いを大事にしている、尊い関係だと思う。
それと同じで、正義くんとリチャードの関係も、恋だとか友情だとか一言では表せられなくて、いいなあって思う。もちろん「それは恋では?」のくだり、そうだよ恋だよ!GO!正義くんGO!という気持ちにめいっぱいなりましたが、でも人と人との間に芽生える気持ちって、恋か、そうではないか、だけでは絶対ないと思うし、だから着地点が「愛」だったことが、こう、「言葉では言い表せないこと」をあえて言葉にすると「愛」になるのか、と思って、空を仰ぎたくな -
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ネタバレ伝説のバクスチャー先生と山田さん回。めちゃめちゃ笑いましたが、ギャク回ではなく、リチャードの過去をにおわせる何かがあってそわそわもしました。
オークションの話でタキシードを褒めるくだりも好きです。あんなの私あの場にいたら付き合ってるのかな? と誤解してしまう。正義くんのリチャードの容貌に対する「夜明けの空や夕焼けの海を見て飽きたと感じることがあるか」という評価が天才すぎて何も言えない。きれいなものは何度見てもきれいだよね。
そしてやっとリチャードの事情をすこし知ることができた貴重な回…。「こんな些細な情報でも俺にとっては新情報なのだ」と正義くんがかみしめるシーンがなんだか胸に残っている。キスを -
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ネタバレ正義の就活決着編。大学四年生時代をすっ飛ばしてるけど。
正義が今まで心の奥底に持っていた傷が実父の出現によって吹き出す。実父がゲス過ぎて口が塞がらない。
母親へのDVを目にして育った正義の中には、くすぶる父親への恐怖と、母親を守らなくてはという使命感、そして自分にも実父と同じように相手に暴力をふるう血が流れていて、いつか最低野郎に成り下がってしまうだろう、という強い自己不信感がある。
正義がヘドロと称したこれらの気持ちをリチャードに吐き出せて良かった。
自分をよく見せたい、格好いいところを見せたい、役に立ちたい。でも自分の醜い本性がバレるから、好きになってもらうのは怖い。相手の好意を受け取 -
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ネタバレBLだ怪しげな雰囲気だと誤解を招く数々の言動はここへの布石だったのか!?
と4巻かけて行われたリチャード父方お家騒動事件。
リチャードの人生を狂わせた遺産相続条件を残した、酷い人種差別主義者のひいお祖父さんだとばかり思っていたよ。
正義の決死の行動で、遺産の謎も、リチャードの呪いの相続の件も解決した。
リチャードは人を呪わば穴二つと結論付けたけど、ひいお祖父さんの人種差別主義者への報復が、まさか愛する息子の子孫に向かうとはなんたる皮肉か。
解決したとしても、しこりは残る。
金のために愛しい人と引き裂かれ、復縁することもできなくなったリチャードも、
それを行ったことでこれからも罪の意識に苛 -
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評価は今までの4冊分をトータルして、文句なしの✩5つ。
最初はうたこ先生の表紙に釣られて買っただけだったけど、ほんとに読んでよかった~~(;;)!てなりました!
時間があるなら1~4巻まとめて読むのが良いと思います。1.2巻は短編構成強めだったのに、3巻後半からは、もしかして、これって繋がってる?といった感じに。
どこかであった、リチャード氏が部屋に篭ってクッションを叩いてた?シーンを思い出す。
リチャード氏と正義くんがかわいくて、思わず床を叩きたくなる(笑)
いかにもこれでハッピーエンドでおしまい!といった感じですが、どうやら辻村先生のTwitterによると、4巻が最終巻ということではない