【感想・ネタバレ】博士とマリアのレビュー

あらすじ

『宝石商リチャードの謎鑑定』の著者が贈る、ハートフルな医療SF

海面上昇が進み医療が著しく後退した未来。偏屈なドクターとロボットのマリアⅡの船には、治療を求める患者たちが集まってくる。

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Posted by ブクログ

ジャンルとしてはSFなのだろうか。童話を読んでいるような優しい気持ちになった。
子どもと呼ぶには少し大きくなりすぎた人のためのおとぎ話だと感じた。
タイトルというか、“博士“と“マリア“の在り方が優しくて切なくて、人間とは、愛とは、という問いへの答えが作品中で示されているところがよかった。
短編集だけど、1冊の本としての話のたたみ方がとても好き。

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2026年08月25日

Posted by ブクログ

 医療系のSFと思ったら… <ブラックジャック>と<蟹工船>と<攻殻機動隊>だった。
 
 気候変動で、海面が上昇した24世紀の世界が舞台。世界は、超巨大混合企業HAに事実上支配されていた。社会の階層化が進み、教育や医療へのアクセスが困難な地域も多くあった。そんな中でも、偏屈で風采が上がらない博士(ドクター)は、助手のロボットマリアⅡとオンボロのクリニック船で移動しながら、人々の診療を続けていた。

 本書はSFマガジンに連載されていた4編を加筆修正し、書下ろし1編を加えて単行本したもの。最初の2編は、<ブラックジャック>を彷彿させられた。伝説の名医と助手のコンビだし。と思ったら、次はSF版「蟹工船」だ。そして、4編目は博士とマリアⅡの過去に迫るもの。ラストにほうで、ピンときた読者もいるはず。そして最後の書下ろしで、博士とマリアの過去と正体を明らかされる。「ゴースト」が宿る。

 最近はラノベを除き、珍しくなったイラスト付きの文庫本

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2026年01月13日

Posted by ブクログ

前編通して面白かった。興味深い、という方の面白いに近い。久しぶりのSF作品。私はあまりSF作品は読まない方なのだが、興味はある。ガンダムだって銀英伝だって雪風だって好きだし。
そしてこの『博士とマリア』は、それらよりより身近な存在として考えられた。
中でも一番好きな話は、『殻むき工場船から』である。少女たちの力強い『生きる』意志が印象的だった。私が女だからだろうか。つい、素敵だな、と思ってしまったのは。
ねぇ、マリアⅡ。あなたも彼女たちに、味方してくれましたよね。(笑)

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2025年12月11日

Posted by ブクログ

博士とマリアの関係を見守りつつ、患者さんたちの行末を楽しく読んだ。少し辛くなりながらも、愛情の詰まった関係性が読んでいて心地よい。

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2026年07月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

魚に改造された父親、美に取り憑かれ工作員になった男、真珠船で奴隷のように働かされる女たち、そして彼らをテンション低く救うドクターとその助手マリアの秘密。作者のあとがきのように、のほほんスローライフではなく、搾取する大企業と苦しむ労働者たちという結構ハードめなディストピアもの。

博士がマリアのつくったロボットだったというのには驚いた。上層部に楯突くわけではないので、この世界は変わらず彼らの物語も続いていきそう。

しかし博士は野暮ったいと描写されてるけど、イラストは普通にかっこいいよね。

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

かなり先の未来、ディストピアでSFもあり、企業に搾取される人達が描かれる本作は最近のゲームならアウターワールドっぽい。ベセスダのNPC感があるからそういうのが好きな人にはうってつけ。
残酷なのに人情もあって、見ているだけじゃ分からない事が分かっていく語り方が面白かった。
博士とマリア、2人の関係性、秘密も最後には明かされる。人間なのに機械みたい、機械なのに人間みたい、皮肉な置き方が良かったです。

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2026年01月19日

Posted by ブクログ

SFと構えず、肩の力を抜いていい作品。チョコシューみたいに何も考えずにサクサクいけて、気づいたら手が空っぽの袋を探っている……、そんな読み心地。
難しい用語、漢字、医療や機械に関する詳しい説明はないので、中高生でも読みやすいかと思う。ページ数も優しめ。カバーの印象のまま入っても大丈夫。

実はSFマガジンでお見かけして、読もうと思っていた本の一つ。
連作短編の構成で5話、そのうち3話は独立したお話として読めるので、その点でも手に取りやすいかもしれない。SF要素は薄いので、苦手な人でも読める……と思う。

海面上昇で陸地が極端に減った世界が舞台。とはいえ海の描写は少なく、内容も表現も、基本的にそこまでハードなものはない。ディストピアではあるが、設定も複雑ではなく、割とふんわりめ。救いがなかったり、やたらと酷い目に遭う話はないので、安心して読んでいただける。むしろ童話的かも。
対象の年齢層が低めに設定されているのか、全体的に若い登場人物が多く、文章全体の密度は低い。特に3話目まではその傾向が強いかな? どの話も、人の執着や人間性が話の中心にある気がするが、アクの強い人物はいない感じ。

フラットな気持ちで読み進めてしまい、なにが自分に刺さらないのか……と考えて、突然気づいた。
この作品は、とても親切で、全て説明してくれる。それはゲームのマップが、敵の姿も含めて全て見えているようなものだ。見通しのいい、足元の安全性が保証された浜辺を歩いているような、ストレスのなさ。あまりに整備された道。これが私には刺さらなかったのだろうと思う。
ただ、短編と思えば、見通しがいいほうが小説としてはいいのかもしれない。処理する情報が少ない、読むのが楽、というのは結構重要だったりする。
特に、読み手が疲れている時は。

セルセおじさんが、かわいそ可愛い。
ほとんどの生き物にとって、死ねないことは可哀想なことでしかないのに、それを求める人は多いよね。

マリアの話は、彼女の性格が出ていて割と好きだ。なので後半の2話は、心地良い風がカーテンを揺らすのを眺めるような、穏やかな気持ちで読めた。
あとがきを読むと、この小説に漂う童話的な空気の理由が分かる。

何をもってそれを人と定義するか、という疑問がつきまとうのはSFの常だけど、この作品はそんなに深く考えず、さらっと読むのがいい気がする。
他者を人だと定義するのは人だし、幸せを定義するのも結局は人だ。窮屈な価値観を脱ぐ瞬間があってもいいだろう。
読後感は、まるで青空の下、無風の海の上をゴムボートで、なんの不安も衒いもなく、ぷかぷか浮かぶよう。

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2026年08月31日

Posted by ブクログ

SF駄目な私が読めた…!ライトな感じだったからか?近代未来的な話で、最後に博士とマリアIIの関係が分かると驚いた。そういう事…。

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2026年06月04日

Posted by ブクログ

YouTube『ほんタメ』MCのあかりんが最近読んだ本で勧めてて気になったので読んでみました。近未来医療SFとのことでしたが、さくっと読みやすく楽しかったです。

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2026年05月06日

Posted by ブクログ

舞台は24世紀の地球。
地球温暖化の進行で海に覆われたディストピア。
二本の煙突から煙を上げる小型船。
中に乗っているのは
一人のドクターと円柱形の医療用ロボット。

1話目を読んだ感触として、
ブラックジャックみたいな短編集かな、と思ったのだけれど、
“見返り”が明言されず有耶無耶になっていたり、
委託を受けて大企業の下請けのような役割をしたり、
どうにも一貫性を感じない作品集だった。

そしてラストの5話目のエピソードが強すぎて、
この5話目のアイデアを1冊にまとめるためだけに
前の4つのエピソードが足されただけのように感じた。

1冊の作品としてはちぐはぐな印象が拭えなかった。

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2025年12月31日

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